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『現代語訳 幸徳秋水の基督抹殺論』

2012年12月14日発売
幸徳秋水=著 佐藤雅彦=訳
四六判/190ページ/カバー装
定価:本体1400円+税

「私は今拘えられて東京監獄の一室にいる。これは私の最後の文章にして生前の遺稿である」
死刑に直面した幸徳秋水の最後にして最大の告発が現代語訳で鮮烈に今、蘇る!
明治34年、幸徳秋水は田中正造による明治天皇への足尾鉱毒事件告発の直訴状の草稿を書いたのち、明治43年、いわゆる「大逆事件」と呼ばれる明治天皇暗殺計画首謀者として逮捕され、翌年、秘密裁判により死刑に処せられた。その幸徳秋水が獄中で書き上げた人生最後の書が『基督抹殺論』である。本書はキリストという西洋文明の基本的な教条(ドグマ)を、実証的批判と合理的弁証により根本から否定する試みでもあると同時に、西洋の“神”を神の座から引きずり下ろし、宗教の迷信をぶちこわすことで、日本の“現人神”の神格性をも抹殺する、命を賭した大胆なメタファーとして読み解くことも可能だ。
「大逆事件」は昔話や他人事ではない。収束せぬ原発問題に無くならない冤罪と、国家権力や企業の腐敗、弾圧が横行する時代に生きるわれわれが抱える問題として今こそ語られ、問われるべき事件である。難読とされた原書を忠実に現代語訳、幸徳秋水の生きた魂がここに復活!




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