キックボクシング、10月の戦いは誰が知名度アップするか

10月のキックボクシング、今回は主要カードのみをピックアップしています。

グラブス祭り / 10月4日
グラブス祭り / 10月4日

グラブス祭り
10月4日(日)札幌・琴似コンカリーニョ(開場13:00 / 開始13:30)
主催:GRABS祭実行委員会 / 認定:ニュージャパンキックボクシング連盟

小国ジムで活躍した第5代NJKFフライ級チャンピオンの佐藤友則氏が地元札幌で開催するイベント、GRABS祭り。東京進出する弟子たちも多い中、札幌でも定期的にイベント開催。

WMA(Woman Muaythai Association)は女子の世界団体機構で、2025年10月26日にはNANA(エス)がスーパーフライ級で王座奪取しています。

◆メインイベントはWMA女子世界フェザー級タイトルマッチ 5回戦(2分制)
ミネルヴァ・フェザー級1位.谷岡菜穂子(GRABS)
VS
サリンダ・ラッタナナン(タイ)

他、プロ3試合、アマチュア4試合


鐵人シリーズvol.5 / 10月10日
鐵人シリーズvol.5 / 10月10日

鐵人シリーズvol.5
10月10日(土)後楽園ホール17:15~
主催:日本キックボクシング連盟 / 認定:NKB実行委員会

ウェルター級は今年2月21日に王座奪取した、どん冷え貴哉への挑戦権を懸けた戦い。
フェザー級は勇志が返上した第18代王座争奪戦4名による戦い。
そろそろ主役格に躍り出たい香村一吹。ベテラン勢は壁に成って阻めるか。

◆第10試合 NKBウェルター級挑戦者決定戦 5回戦
NKBウェルター級3位.大月慎也(Team arco iris)
        VS 
NKBウェルター級4位.健吾(BIG MOOSE)

◆第9試合 NKBフェザー級王座決定4人トーナメント(準決勝)3回戦
NKBフェザー級2位.矢吹翔太(team BRAVE FIST)
        VS 
NKBフェザー級5位.半澤信也(Team arco iris)

◆第8試合 NKBフェザー級王座決定4人トーナメント(準決勝)3回戦
NKBフェザー級4位.堀井幸輝(ケーアクティブ)
        VS
NKBバンタム級4位.香村一吹(渡邉)

他、プロ7試合、アマチュア4試合。


SAMURAI WARRIORS 7th / 10月11日
SAMURAI WARRIORS 7th / 10月11日

SAMURAI WARRIORS 7th
10月11日(日)後楽園ホール17:20~
主催・認定:全日本キックボクシング協会 / 協力:全日本キック韓国支部、HERO

デビューから2年半の二人、広翔と横尾空の同門ライバルの主役争い。勇生とKAIの成長度。日本における存在感を示せるか、韓国勢は6名出場。
全日本キックボクシング協会の独自の対韓国路線、HERO JAPANは盛り上がれるか。

◆第14試合 56.0kg契約3回戦
全日本バンタム級3位.広翔(稲城)vs李閏宰(イ・ユンジュ/韓国)

◆第13試合 HERO JAPAN スーパーフライ級王座決定戦 5回戦
全日本スーパーフライ級6位.横尾空(稲城)vs同級7位.福僚太(健成會)

◆第12試合 65.0kg契約3回戦
勇生(=野竹勇生/ウルブズスクワッド)vs柳權(リュウ・グオン/韓国)

◆第11試合 58.0kg契約3回戦
KAI×AKG(A-BLAZE×KICK)vs近藤祐一(デポルターレ)

他、10試合。


TITANS NEOS 39 / 10月18日
TITANS NEOS 39 / 10月18日

TITANS NEOS 39
10月18日(日)後楽園ホール17:15~ 
主催:伊原プロモーション / 認定:新日本キックボクシング協会 / 協力:NJKF

ここは西田蓮人しか居ない、新日本キックボクシング協会の逸材。
西田蓮人と同門、吏佐も登場。NJKF協力の女子ミネルヴァは6試合。
ベテランのジョニー・オリベイラはまだまだ王座へ意欲を見せる。

◆第14試合 51.0kg契約3回戦
日本フライ級チャンピオン.西田蓮斗(伊原越谷)vs明夢(新興ムエタイ)

◆第13試合 ライト級3回戦
ジョニー・オリベイラ(トーエル/ブラジル)
        VS
NJKFスーパーフェザー級8位.コウキ・バーテックス(VERTEX)

他、12試合、アマチュア1試合。


NJKF 2026 west 4th 庄司理玖斗 / 10月18日
NJKF 2026 west 4th 庄司理玖斗 / 10月18日

NJKF 2026 west 4th
10月18日(日)
堺市産業振興センター(大阪府堺市北区長曾根町183-5/開場12:45 開始 13:00)
主催:誠至会 / 認定:ニュージャパンキックボクシング連盟

NJKF関西も独自路線で活発な展開。

◆第8試合 ISKAムエタイ日本バンタム級王座決定戦 5回戦
Jyosei(前・WBCムエタイ日本スーパーバンタム級Champ/誠至会)
       VS
繁那(前・NJKFスーパーバンタム級Champ/R.S)

新しいベルトを獲得し、世界戦への挑戦を目論む Jyosei と連敗中を状況一変し新たなるベルトを獲得したい繁那。

◆第7試合 NJKFスーパーフェザー級タイトルマッチ 5回戦
チャンピオン初防衛戦.坂本直樹(道場373)
       VS
挑戦者1位.豪(大和)

今年2月15日、王座獲得した坂本直樹。豪とは過去に挑戦者決定戦で対決し、引分け延長戦で坂本が進出している。

◆第6試合 NJKFフェザー級王座決定戦 5回戦
1位.庄司理玖斗(拳之会)vs2位.森田陸斗(誠至会)

昨年 12 月に、S-1 JAPAN フェザー級王座奪取した庄司理玖斗が二つ目の国内王座を狙う。

他、5試合。


NJKF 2026 3rd ウーバーミユ / 10月24日
NJKF 2026 3rd ウーバーミユ / 10月24日

NJKF 2026 3rd
10月24日(土)横浜市保土ヶ谷公会堂11:00~
主催:新興ムエタイジム / 認定:ニュージャパンキックボクシング連盟

まだあった今年のNJKFナンバーシリーズ 3rd。ウーバーミユが世界へ挑む。

◆WMA世界ペーパー級(95LBS)王座決定戦 5回戦(2分制)
ミネルヴァ・ペーパー級チャンピオン.Uver∞miyU(T-KIX)
         VS
WMA世界ペーパー級1位.ポンティップ・カムトムパーノン(タイ)

他のカードは未定。


9月27日のWBC世界バンタム級タイトルマッチは井上拓真が那須川天心を返り討ちしました。

辰吉丈一郎、長谷川穂積、山中慎介ら英雄が君臨したこの檜舞台に、井上拓真は実力的にも順当な地位にあるが、キックボクシングで一世を風靡した那須川天心が立って居るだけでも感慨深いものである。

現キックボクサーが那須川天心の後を追うことは難しいが、キックボクシングでの頂点を目指し世界王座を獲っても、プロボクシング世界主要4団体に敵うタイトルには程遠く、メディア登場もそう多くは無い。

以前、世界王座を5度防衛した渡嘉敷勝男氏はある会合で、タイで英雄となる知名度を上げた藤原敏男氏のムエタイ王座奪取を称えたが、藤原敏男氏は「俺なんかアジアの田舎のタイトルだから!」と謙遜したが、WBA、WBC等と比べたら世間的にはそんな位置付けなのだろう。

10月は、これらの興行の中から誰が目立って来るか。そのスターが那須川天心のように続いて欲しいものである。

▼堀田春樹(ほった・はるき)[撮影・文]
昭和のキックボクシングから業界に潜入。フリーランス・カメラマンとして『スポーツライフ』、『ナイタイ』、『実話ナックルズ』などにキックレポートを寄稿展開。タイではムエタイジム生活も経験し、その縁からタイ仏門にも一時出家。最近のモットーは「悔いの無い完全燃焼の終活」

スロバキアのフィツォ首相、「偽旗作戦」(ポーランドで?)によって自国をロシアとの戦争に巻き込ませるつもりはない

アンドリュー・コリブコ

スロバキアのフィツォ首相は、NATOとロシアの直接衝突への懸念を示し、自国を戦争に巻き込ませない姿勢を強調した。記事は、NATO条約第5条が加盟国に軍事力の行使を一律に義務づけていない点を指摘。そのうえで、ポーランドなどで起きたドローンやミサイルをめぐる事件を取り上げ、ロシアとの軍事的緊張を意図的に高める「偽旗作戦」が行われる可能性があるとの見方を示している。

※   ※   ※   ※

NATO条約第5条は、同盟国を支援するために必ず軍事力を行使しなければならないと定めているわけではない。ましてや、ポーランドのリベラル派が望んでいるように見える、偽旗作戦(あるいは本当の事故でさえ)を利用するために作られた条項では決してない。

【黒薮注】NATO条約第5条:締約国は、欧州または北米における一または二以上の締約国に対する武力攻撃を、すべての締約国に対する攻撃とみなすことに同意する。

したがって、そのような武力攻撃が発生した場合、各締約国は、国際連合憲章第51条によって認められている個別的または集団的自衛権を行使し、攻撃を受けた締約国を援助する。そのため、各締約国は、北大西洋地域の安全を回復し維持するため、武力の行使を含め、自国が必要と判断する行動を、直ちに、個別に、また他の締約国と共同してとる。

このような武力攻撃、およびその結果としてとられたすべての措置は、直ちに国連安全保障理事会に報告されなければならない。これらの措置は、安全保障理事会が国際の平和および安全を回復し維持するために必要な措置をとったときに終了する。

スロバキアのロベルト・フィツォ首相は最近、ロシアとの戦争に自国が巻き込まれないよう最大限の努力をすると国民に語り、注目を集めた。NATO条約第5条に基づいて、そのような戦争への参加を求められた場合も含まれるという。

フィツォ首相は同じ場で、欧州のNATO加盟国とロシアが、これまでになく戦争に近づいているとも警告した。さらに、最近ウクライナを訪問した欧州各国の首脳らについて、「彼らはNATOとロシアの大規模な衝突を引き起こす口実を探しているだけなのではないかと、私は深く懸念している」と述べた。

この点にとりわけ当てはまるのが、現在ポーランドで政権を握るリベラル派だと私は考えている。彼らはロシアとの大規模な対立激化を画策しているように見えるが、それを実行するには、保守派の大統領をうまく説得して同意させる必要があるという。

リベラル派のドナルド・トゥスク首相は春以降、ロシアによる攻撃の可能性について不安をあおってきたが、今月に入ってその発言は私が「ヒステリー」と表現するほど激しくなった。また、ラデク・シコルスキ外相も挑発的に「ロシアはすでに欧州と戦争状態にある」と主張している。そのため私は、彼らがゼレンスキー大統領とともに偽旗作戦を仕組む可能性があると推測している。

これに関連して、ポーランドの保守派の前大統領アンジェイ・ドゥダは退任後、2022年末に起きたプシェヴォドゥフでの事件について語った。この事件では、軌道を外れたウクライナの防空ミサイルによってポーランド人2人が死亡した。

私は、ドゥダの発言によって「ゼレンスキーがポーランドをロシアとの戦争に巻き込もうとしていたことが、遅ればせながら確認された」と主張している。当時ウクライナ側は、ポーランドに着弾したのはロシアのミサイルだと主張していた。私はこれを「ウクライナが、誤ってポーランドを攻撃した後、NATOをだまして第三次世界大戦を始めさせようとした」と解釈している。しかし、一部ではドゥダがその主張に乗るのではないかと考えられていたものの、実際にはそうしなかった。

同様に、2025年9月にロシアのドローンが誤ってポーランド領内に侵入した際も、ドゥダの後任であるカロル・ナヴロツキ大統領は、ロシアとの戦争につながりかねない動きには乗らなかった。このドローン侵入について私は、電波妨害によって航路がずれた可能性が高いとみている。

また私は、トゥスク政権が、ある住宅を破壊したのはロシアのミサイルだったと虚偽の説明をしたが、実際には軌道を外れた防空ミサイルだったと主張している。私の説によれば、ポーランドの国家機構内部の勢力が、ナヴロツキをロシアとの戦争へと誘導しようとして失敗したこの一件が前例となっており、同様のことが再び試みられるのではないかと疑う合理的な理由がある。

最近、ナヴロツキ大統領の報道官は、トゥスク首相がロシアによる攻撃が迫っていると警告するCIAの報告書を受け取ったと主張したことについて、「世論を刺激するためのでっち上げられた嘘」を広めていると非難した。一方、トランプ大統領は、ナヴロツキが状況を「コントロールしている」と述べた。

さらに米国は、欧州に駐留する米軍を大幅に削減する計画だとも報じられている。私は、もし米国がロシアによって近くNATO条約第5条が試される事態になると本気で予想しているのなら、そのような大規模な兵力削減を検討するはずがないと考えている。したがって、ナヴロツキもトランプも、偽旗作戦にだまされる可能性は低いとみている。

しかし万一、両者がそれに乗ってしまい、シコルスキ外相が以前提案していた「ウクライナ上空でロシアの飛翔体を迎撃する」案や「ウクライナに飛行禁止区域を設定する」案をナヴロツキが承認した場合、第三次世界大戦につながる現実的な危険が生じると私はみている。

そうなったとしても、フィツォ首相はスロバキア国民に、自国がその戦争に引きずり込まれることはないと伝えたいのだという。

そもそもNATO条約第5条は、同盟国を支援するために軍事力を行使することを必ずしも義務づけているわけではない。そして、ポーランドのリベラル派が望んでいるように私には見える、偽旗作戦(あるいは実際に起きた事故でさえ)を利用して戦争を引き起こすために作られた条項では決してない。

先週リトアニアで起きたドローン事件についても、私は別の記事で説明したように、ウクライナによる偽旗作戦だった可能性が高いと考えている。

これに加えて、トゥスク首相とシコルスキ外相を中心とする欧州のエリート層が、最近ロシアの脅威を盛んに訴えていることを考えると、ポーランドで何らかの偽旗作戦が計画されていると予想する理由があると私は考えている。

ナヴロツキ大統領が姿勢を崩さない限り、とりわけ、普段ナヴロツキが判断を仰ぐ傾向があると私がみているトランプ大統領が態度を揺らがせた場合でもナヴロツキが踏みとどまれば、第三次世界大戦につながる現実的な危険を伴う、ロシアに対する大規模な対立激化は回避されるだろう。

最終的には、そのすべてがナヴロツキ一人の判断にかかっているのかもしれない。

アンドリュー・コリブコ(Andrew Korybko)

※本稿は黒薮哲哉氏主宰のHP『メディア黒書』(2026年9月21日)掲載の同名記事を本通信用に再編集したものです。

▼アンドリュー・コリブコ(Andrew Korybko)
モスクワ在住のアメリカ人政治アナリスト。MGIMO(モスクワ国際関係大学)で博士号を取得。著書に『ハイブリッド戦争―カラー革命からクーデターまで』

Source: https://korybko.substack.com/p/slovakias-fico-wont-let-a-false-flag?utm_campaign=post&utm_medium=web

《10月のことば》風はどこからか吹いてきて

鹿砦社代表 松岡利康

《10月のことば》風はどこからか吹いてきて(鹿砦社カレンダー2026より。龍一郎揮毫)
《10月のことば》風はどこからか吹いてきて(鹿砦社カレンダー2026より。龍一郎揮毫)

「暑さ、寒さも彼岸まで」といわれるように、猛暑、酷暑も、彼岸を過ぎると徐々に涼しくなっていくようです。日本の四季は不思議なものです。今年の夏は、大地震、豪雨、台風と、自然災害に見舞われ大変な季節でした。あらためて亡くなられた方々のご冥福をお祈りし、被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。

そして、あっというまに10月、今年も4分の3が過ぎ、残すところ4分の1(3カ月)となりました。いつも申し上げているように、時の経つのは速い、速い。

ようやく秋風が吹き始めました。暑さの中にも秋の訪れが確かにやってきたようです。あと2カ月もすると、これが木枯らしに変わります。こんな季節の移り変わりを幾度となく経験してきました。まさに「風はどこからか吹いてきて流れ去ってゆく」です。いい「風」も、そうでない「風」も……。どこからか吹いてきた悪い「風」も、どこかへ「流れ去ってゆく」ことを祈りたいと思います。

すでに申し述べていますように、個人的には、つい先ごろ、75歳=後期高齢者になって節目の時機を迎え、少なからず思うところあり、新たな出立を告げられた感があります。

ふと、「断絶を知りてしまいし私にもはや出立は告げられている」(岸上大作)という句を思い出しました。新たな「出立」の秋にしたいと気持ちを引き締めています。

長年続いてきた、大学の後輩で魂の書家・龍一郎による鹿砦社カレンダーも、今月入れてあと3枚となりました。すでにお知らせしていますように、龍一郎は昨夏、肺がんの大手術をし、体力的に1年分のカレンダーを揮毫する力がなくなり、あと3枚が鹿砦社カレンダー最後の3枚となります。実に長く、魂と意志のこもったカレンダーを揮毫してくれました。私含め、これに勇気づけられた方も多いようです。共に感謝したいと思います。「ありがとう」を言うのはもう少しあとです。

熊本地震、豪雨、そして台風と、次々と大きな自然災害がやって来ますが、どこかへ「流れ去ってゆく」ことを心より祈りましょう!

なぜロシアは西側諸機関との協定を破棄しないのか?

アンドリュー・コリブコ

ロシアは西側主導の秩序に挑戦しているものの、西側との全面的な断絶を目指す「革命国家」ではない。西側諸機関との協定を維持し、将来の関係再構築や内部からの改革も視野に入れつつ、BRICSなどを通じて段階的に多極化を進めることが、その大戦略だと筆者は論じる。

※   ※   ※   ※

ロシアが目指している世界秩序とは、西側と軍事・政治面で対等な立場に立ったうえで、BRICSを通じて西側の経済的覇権を平和的に切り崩し、徐々に多極化した世界へと移行していくものである。

ロシア大統領の国家院(下院)全権代表を務めるガリー・ミンフは8月下旬、タス通信(TASS)に対し、「関係省庁は、NATOとのパートナーシップ協定や、WTO、IMF、世界銀行を含む国際金融機関との協定を破棄することに反対している」と語った。その理由は、これらの協定が「まだその可能性を使い果たしていない」うえ、プーチン大統領がこうした組織との対話の窓口を維持したいと考えているからだという。またTASSによると、ミンフは、西側とは異なり、ロシアは常に自らが負う義務に責任を持っているとも述べた。

こうした政策方針が改めて確認されたことは、多くの「ロシア人ではない親ロシア派(Non-Russian Pro-Russians=NRPR)」を驚かせたかもしれない。彼らの多くは、影響力のある親ロシア派インフルエンサーによって、ロシアは2022年以降「革命国家」になったと思い込まされてきた。そのため、西側諸機関とのこうした協定など、とっくの昔に破棄されているはずだと考えていたのである。

しかし、それは有力なNRPR系インフルエンサーたちが念入りに作り上げた「もう一つの現実」だった。彼らは注目や影響力を獲得したり、特定のイデオロギーを広めたり、寄付を募ったりするために、そうした物語を作り上げてきた。そしてロシアの「ソフトパワー監督者」たちも、「ポチョムキン的」なソフトパワー戦略の一環として、それを黙認してきたというわけだ。

ここでいう「ポチョムキン的」なソフトパワーとは、戦略的な目的のために、このような「もう一つの現実」を作り出すことを指す。もっと冷笑的に表現するなら、たとえ誤った前提に基づくものであっても、できるだけ多くの外国人にロシアを支持させるという発想である。その典型が、「プーチンは表向きとは裏腹に、実は反シオニストだ」という悪名高い言説だ。

【黒薮注】プーチンは元々、ロシアの国益に応じてイスラエルとの関係を重視してきたが、2023年以降は国際情勢の変化に伴ってイスラエルへの批判を強めた。

こうした手法には倫理面でも戦略面でも多くの問題があり、NRPRのコミュニティー内で早急に議論されるべきだろう。しかし、それとは別に重要なのは、ミンフの発言によって改めて広く知られることになった、客観的に存在する政治的・法的な現実を明確にしておくことである。

確かにロシアは「特別軍事作戦」を通じて、西側主導の一極体制に挑戦している。この作戦は当初、主としてウクライナを起点とするNATOからの脅威を無力化することを目的としていた。そうした脅威は、ロシアを恒常的な戦略的威圧にさらすために作り出されたものだった――というのが私の見方であり、その点については別の記事で説明している。

しかし、ロシアによる西側への挑戦は、全面的なものではない。プーチン大統領をはじめロシア側が当初からすべての制裁の撤回を要求してきたことからも分かるように、ロシアは一貫して、いずれ西側との貿易関係――エネルギー取引を含む――や投資関係を再開することを想定していた。

ただし、「特別軍事作戦」以前と、ロシアが作戦後に思い描いていた状況との間には、重要な違いがある。それは、ロシアが最大限の目標を達成した後、西側諸国と軍事・政治面で対等なパートナーになるという点だ。

そのうえでロシアは、西側との関係から利益を得ることになる。例えばNATOとの関係では、戦後の欧州の安定を維持することがそれに当たる。同時に、経済機関については内部から改革を進める一方、BRICSなどを通じて西側に代わる非西側の制度や枠組みづくりを主導していく、という構想である。

ロシアの大戦略上の目標は、一貫して世界の多極化を加速させることにある。ただし、有力なNRPR系インフルエンサーたちがほとんど説明してこなかったのは、この多極化が段階的に進められることを想定しているという点だ。その狙いは、世界システムに大きな衝撃が生じ、それが逆にロシアの利益を損なうリスクを可能な限り小さくすることにある。

つまり、ロシアが実現しようとしている世界秩序とは、まず西側と軍事・政治面で対等な立場を確立し、その後BRICSを通じて西側の経済的覇権を平和的に切り崩しながら、世界を徐々に多極化へと導いていくというものなのである。

この大戦略上の目標や、その段階的な進め方をどう評価するかはともかく、これがロシアの実際の政策であり、以前から現在に至るまで、ロシアが現実に実行している方針であることは確かだ。

したがってロシアは、自らが構想する将来の世界秩序を実現していくためにも、西側諸機関との協定を維持しておく必要がある。念のために言えば、これはロシアの政策を正当化するための弁明ではなく、その理由を説明しているにすぎない。

逆に、もしロシアが将来こうした協定を実際に破棄することになれば、それはロシアの大戦略が根本的に転換したことを意味するだろう。

アンドリュー・コリブコ(Andrew Korybko)

※本稿は黒薮哲哉氏主宰のHP『メディア黒書』(2026年9月15日)掲載の同名記事を本通信用に再編集したものです。

▼アンドリュー・コリブコ(Andrew Korybko)
モスクワ在住のアメリカ人政治アナリスト。MGIMO(モスクワ国際関係大学)で博士号を取得。著書に『ハイブリッド戦争―カラー革命からクーデターまで』

Source: https://korybko.substack.com/p/why-wont-russia-sever-its-agreements

「国とは一体、何なのですか?」 沖縄振興予算問題と第二次高市内閣改造人事に関して

江上武幸

「国とは一体、何なのですか」

この言葉は、筑豊じんぱい訴訟の弁護団長であった(故)松本洋一弁護士が、国を相手とする裁判において、国の代理人席に向かって常に口にされていた言葉です。

松本先生は、筑後川上流の下筌・松原ダム建設反対闘争、カネミ油症食品公害事件、福岡予防接種禍事件、三井山野炭鉱ガス爆発事故、三井有明鉱火災事故、そして炭鉱夫じん肺訴訟と、一貫して社会正義の実現と人権擁護のために尽力された弁護士でした。と同時に、北九州市長選に二度出馬して保守陣営の心胆を寒からしめた地方政治家でもあります。

先生は、福岡予防接種禍事件の控訴審において、国の代理人席に向かって次の問いを発しておられます。

「国とは一体何なのですか。1審で負ければ高裁・最高裁までいって、何がなんでも国の主張を通そうとする。国とは何が何でも裁判に勝つためにあるのですか。国民が健康で幸せに暮らせるように何かをする、それが国ではないですか。私はそう思ってきました。だからもう一度聞きたい。国とは一体、何なのですか。」

*(『俺たちはボタじゃない 筑豊じん肺訴訟18年4か月の軌跡』(2006年・海鳥社)

福岡市に出かけると、天神界隈で幼い子供を連れたアジア各地からの若い夫婦や、家族・親族ぐるみの観光客をたくさん見かけます。

一方で私の事務所では、幼い子供を抱えた若年夫婦の離婚問題、家族・親族間の骨肉を争う相続問題、個人・法人を問わない破産問題、奨学金返済や生活費のため夜のアルバイトをして人生を誤った女子大生からの相談など、社会のひずみを目のあたりにする仕事ばかりをしています。そのため、日本社会の貧困化を余計に肌で感じます。

後継者がいなくなった地方の田畑や山林、家屋は荒れ果てたまま放置され、都会に出た子供たち(私たちの世代でもあります)は、将来食糧危機に直面しても帰る田舎がありません。「未婚」「少子化」「非正規雇用」「子供食堂」「オレオレ詐欺」などの寒々した言葉にあふれ、野菜農家の労働者も韓国・台湾・ベトナムからではなくネパール・ミャンマー・インドネシアなどからの出稼ぎが増えているようです。アジアにおける日本の経済的地位の衰退を痛感せざるをえません。

ご存じのように、目下、福岡県は県議会議長就任をめぐる金銭疑惑で大揺れに揺れています。小選挙区制度の導入によって「自民党でなければ人にあらず」といった風潮が全国津々浦々に広がり、国会議員はもちろんのこと都道府県・市町村レベルまで二世三世の世襲議員が主流を占める時代になってしまいました。福岡県議会も議員の世襲化・政治の家業化が見え隠れしているように思います。

中選挙区制の時代には、自民党は派閥ごとに色分けされ、国会議員を頭に県議から市町村議員に至るまで系列化されつつも、それぞれが選挙区内の農林水産、商業・経済の業界団体と密接に関係し、地方の意見・要望を国政に反映する道筋が開かれていました。他方、旧社会党・共産党などの働く者・生活者を代表する野党が自民党と対峙する形の「55年体制」と呼ばれる政治構造がありました。

その結果、中選挙区時代には複数の自民党候補者と野党候補者が入り乱れて票を奪い合う選挙戦が繰り広げられ、政治好きな大人たちにとっては華やかなお祭り気分を味わうことができました(*政治は「まつりご」といいますが、「政治とは飢饉や災害から人々を守り、皆が安心して暮らせるように祈り働く行為である」という古来からの考えを表す言葉です)

55年体制によって曲がりなりにも国民各階層や地方の意見を国政に反映できる政治が長く続き、公害問題など様々な問題を抱えながらも、世界第2位となるまでの経済発展を遂げてきました。

外交面でも、1956年の日ソ共同宣言、1965年の日韓基本条約、1978年の日中平和友好条約など、平和主義の憲法の精神に基づき近隣のアジア諸国との友好関係を築き上げることが出来ました。日本はヨーロッパのスイスのように、アジアの永世中立国としての道を選択することも可能だったのです。

このように内政・外交とも戦後に定着した日本の中選挙区制を、わざわざ小選挙区制に変更する必要性は全くありませんでした。小選挙区の導入によって失われた30年の歴史を取り戻すには、今後数世代の努力が必要となるでしょう。誠に残念なことです。

中選挙区制から小選挙区制への選挙制度の変更は、1970年代に社共統一による革新政府の誕生が現実化したため、革新統一政府による安保条約の一方的廃棄通告により、日本各地(特に沖縄県)に展開している米軍基地を手放さざるを得なくなる事態が生じるのを阻止する必要を感じたアメリカが、主導して実施したものと考えて間違いありません。

*戦後、日本がアメリカの支配下にあったことは、ネット社会の普及によって誰の目にも明らかになっています。とりわけ、れいわ新選組の伊勢崎賢治参議院議員(国際平和研究、教育専門家)の国会での発言は核心をついており、爽快感を覚えます。また、核保有論には賛同できませんが、アメリカ生活の長い国際政治アナリストの伊藤貫氏のアメリカ政治の分析も参考になります。

その他にも、元外交官の孫崎亨氏の『アメリカに潰された政治家』(小学館)を始めとする多数の著作、ジャーナリスト兼作家の吉田敏浩氏の『日米合同委員会の研究』(創元社)を始めとする著作など、ネット社会のおかげでこれまで知らなかった書籍の存在も知ることができました。(*ただし、ありがたいと思う反面、「知らなければよかった」と思うことも多々あり、複雑な心地になります)。

アメリカが、日本の選挙制度を中選挙区制のままにしておくと社共統一による革新政府が誕生しかねないと危惧したことは先に述べたとおりです。それを防ぐためにアメリカは日本に小選挙区制の導入を図ったと考えられます。

小選挙区制度が設けられている国としては、アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、インドなどがあります。アメリカ以外はかつてのイギリス帝国の名残であるイギリス連邦の加盟国で、アメリカもイギリスから独立した国ですから元々は一体です。イギリスは「労働党」と「保守党」、アメリカは「民主党」と「共和党」が二大政党として、他の政党の台頭を許さない仕組みを作っています。

これらの二大政党のうちいずれの党が政権を握っても支配体制が揺るがないようにするのが、小選挙区制度での真の狙いです。中選挙区制から小選挙区制への変更は、「ゲリマンダー(区割の恣意的変更)」などは足元にも及ばない、政権党に一方的に有利な大変革なのです。

中選挙区制のもとでは、旧社会党・共産党の革新統一の力で美濃部東京都知事、飛鳥田横浜市長、蜷川京都府知事、黒田大阪府知事、奥田福岡県知事などの革新自治体が次々と誕生しました。そのままの革新の勢いが続けば、1970年代後半には自民党に代わる革新統一政府が誕生しかねない政治情勢が生まれていました。今の世代の人たちは、そのような時代があったことなど想像すらつかないかもしれません。

日本列島は「中国・ソ連に向けた不沈空母」と言われてきました。アメリカが米軍基地を永続的に設置し続けるには、自民党政府に代わる革新統一政府の誕生を断固阻止する必要があります。アメリカとその意向を受けた政治家・官僚は、社会党の分裂、社共の対立、国鉄・郵政・タバコ産業の分割民営化、連合の結成、官公労の組織率の低下、ソ連・中国の体制批判による社会主義・共産主義に対する嫌悪感の醸成など、小選挙区制と二大政党制の導入をはかる以前から、その下準備を着々と整えていたのです。

1970年(昭和45年)3月に高校を卒業した私の世代は、家庭の経済状態が許せば大学に進学することが出来る時代に生まれました。

前年の1969年(昭和44年)には東大の入試が初めて中止され、東大を目指していた先輩は京都大学や一橋大学、私立大学などに志望校を変更せざるを得ませんでした。 大学内では、全共闘・民青・原理研究会・勝共連合・生長の家などの学生が入り交じり、騒然とした雰囲気が漂っていました。多くの学生はノンポリとして過ごしましたが、学生運動の影響は大なり小なりその後の人生に影を落とし、あるいは影響を及ぼしています。

1968年(昭和43年)10月21日の国際反戦デーには、新宿駅周辺で過激派学生のデモ隊による騒乱事件が発生し、学生730人が逮捕されるという事件が起きました。この逮捕劇について、日大全共闘のシンパで逮捕された経験のある人物から次のような話を聞いたことがあります。

「事件の際、デモ隊の最前列にいた者たちが一斉に姿を消したため、後列にいた自分たちがデモ隊の最前列に押し出され、機動隊から一斉検挙された。つまり、騒擾罪を適用するために公安が学生デモを新宿駅構内に誘導していたことがわかった。自分は親父が田舎で開業医をしており、地元の国会議員に頼んだため早く釈放してもらった。」

1960年の安保反対闘争の際、国会に突入したデモを先導した全学連指導部に対し、右翼のフィクサーであった田中清玄氏が多額の資金援助をしていたことが後日明らかになりました。世の中の出来事には必ず何か裏が隠されているものです。

話がそれましたが本題に入ります。

沖縄県知事選挙が終わって間もなくして、須田慎一郎氏のYouTube報道番組「虎ノ門二ュース」で、「沖縄県知事選予算増額の真相玉城デニー県政には振興予算3000億円が出なかった本当の理由」と題した配信がありました。

財務官僚出身で30代前半の政治家志望の若者が出演しており、玉城デニー県知事時代に沖縄振興予算3000億円を出さなかった理由について、次のように話していました。

「沖縄振興予算を2021年度までは年間3000億円とすることについては、国と沖縄県の間で政治的約束があった。しかし、2022年からの沖縄振興予算については新たに政府と沖縄県は協議すべきところ、玉城知事は政府と財務省に直接出向いて予算措置の陳情をすべきだったのに、それをしなかった。それで従来通りの3000億円は交付しないことにした。しかし、沖縄県の振興のためには特別予算が必要なことは分かっているので、玉城知事とその支援者のために使われることがないよう、市町村に直接交付することにした。」

私がこの話で最も引っ掛かり(憤り)を覚えたのは、30代前半の元財務官僚の政治家志望の青年が、登録者数140万人を超える影響力のあるネット番組で、自民党政府と財務省の一体化ぶりを自慢げに語る姿でした。彼は、財務省が2022年以降、沖縄県に3000億円の振興予算を交付しなくなったのは、玉城知事が自ら上京して政府と財務省に予算の陳情に来なかったからであると、悪びれることもなく言い放ったのです。続けて、県に交付すれば知事らのために使われるので県を通さずに市町村に直接渡すことにしたという裏話まで披露しました。

この政治家志望の若者の姿を見ると、現役通産官僚だった古賀茂明氏が著した「日本中枢の崩壊」(講談社刊)の表題が思わず頭をよぎります。戦後80年近く、アメリカ支配から脱しきれないままきてしまった結果、このような考えを持つ若い官僚が日本の中枢で育ち、将来の日本を動かしていくのかと思うと脱力感に襲われます。

政治の世界に目を向けると、第二次高市改造内閣の閣僚メンバーが発表されました。山下貴司氏(法務大臣)と古川俊治氏(デジタル大臣)の2人は、岡口基一元裁判官の弾劾裁判において、山下氏は弾劾裁判員として、古川氏は訴追委員として登場した人物です。この2人が弾劾裁判で果たした役割については、「裁判官はなぜ葬られたか」(岡口元裁判官著・講談社)に詳述されています。

山下氏は元検事、古川氏は弁護士資格保有者です。検事と弁護士とが裁判官を罷免するという構図でした。岡口(元)裁判官は罷免判決を受け、裁判官の身分を失っただけでなく弁護士になることもできず、退職金の支給も受けることが出来ませんでした。しかし、現役時代の岡口裁判官の力量は高く評価されており、長年におよぶ裁判実務の知識・経験・処理能力に裏付けされた著作(司法試験受験者や実務家向け)も多数発行され、現在は受験指導や全国からの講演依頼で忙しい毎日を送っておられるようです。

「法と良心以外にはいかなる権威や圧力にも屈しない」という裁判官魂を失わず、前向きに裁判や法に向かい続ける姿には頭が下がります。

岡口裁判官の罷免裁判は最高裁判所が訴追していないにもかかわらず、国会の訴追委員会の決議にて弾劾裁判が開かれた初めてのケースと言われています。しかし、その背後には「法と良心以外の何物にも干渉されない。」という独立精神を持った裁判官の存在を認めない最高裁事務総局の強い意思が横たわっていると考えます。政権与党も最高裁による申立てがなくとも、国会の訴追委員会による訴追があれば弾劾裁判を開けるという前例を作ってしまいました。

今回の岡口裁判官に対する罷免判決は、石田和外最高裁長官時代の「青法協(青年法律家協会)裁判官への弾圧」と並び、いやそれ以上に、個々の裁判官の市民的自由を完全に剥奪するという戦後司法史上最大の汚点だと言わざるをえません。

この弾劾裁判で、法と良心にのみ従った判決を下す勇気をもった若い裁判官達が萎縮したり、あるいは市民的自由のない生活に見切りをつけて中途退官したりすることがないことを祈るばかりです。

第二次高市改造内閣に入閣した山下・古川の両氏も、政権に従順な裁判官を求める自民党の意向を受け、岡口裁判官を罷免するための弾劾裁判で積極的役割を果たしました。そのような政治家が国政の中枢を占める大臣に就任できるのが、現在の日本国なのです。

米軍基地があるかぎり、日本人は日本人だけで日本の行く末を決めることは出来ません。押し付け憲法であるとして日本国憲法をないがしろにし、ひたすらアメリカの顔色を窺い、指示通りに動いてさえいれば政治生命を失うこともなく、官僚として冷や飯を食わされることもありません。あえてそれに背を向けて、せっかく手に入れた豊かな生活を世のため人のために捧げる必要などないと考える人たちが今の日本の「国」を作っているのです。

いつも笑いを絶やさなかった(故)松本弁護士から、「それじゃ身も蓋もないじゃないか」と叱られてしまうかもしれません。

確かに、周りを見渡せば絶望的になりますが、時代は確実に世代交代しています。私たちが学生時代に抱いたような理想や熱意を持ちながら、未来に向かって努力を続ける若い世代が次々と誕生し、必ずや次の時代を切り開いていってくれるはずです。

小選挙区制のもとで水と油の野党の大同団結を図ることにエネルギーを注ぐより、中選挙区制に戻して全ての政党・政治家による百家争鳴の選挙戦を見るのが楽しくはないでしょうか。世襲政治家ではなく、そのような選挙の洗礼を受けて誕生した政治家こそが真の政治家といえるのではないでしょうか。

*出世には魅力を感じない若い世代の裁判官・検事・弁護士が、「司法の独立と裁判官の独立」を取り戻すため、岡口元裁判官に負けないよう自由闊達にのびのびと仕事に励まれることを期待します。

※本稿は黒薮哲哉氏主宰のHP『メディア黒書』(2026年9月23日)掲載の同名記事を本通信用に再編集したものです。

▼江上武幸(えがみ・たけゆき)
弁護士。福岡・佐賀押し紙弁護団。1951年福岡県生まれ。1973年静岡大学卒業後、1975年福岡県弁護士会に弁護士登録。福岡県弁護士会元副会長、綱紀委員会委員、八女市役所オンブズパーソン、大刀洗町政治倫理審査会委員、筑豊じんぱい訴訟弁護団初代事務局長等を歴任。著書に『新聞販売の闇と戦う 販売店の逆襲』(花伝社/共著)等。

▼黒薮哲哉(くろやぶ・てつや)
ジャーナリスト。著書に、『「押し紙」という新聞のタブー』(宝島新書)、『ルポ 最後の公害、電磁波に苦しむ人々 携帯基地局の放射線』(花伝社)、『名医の追放-滋賀医科大病院事件の記録』(緑風出版)、『禁煙ファシズム』(鹿砦社)他。
◎メディア黒書:http://www.kokusyo.jp/
◎twitter https://twitter.com/kuroyabu

殺害事件の「首謀者」とされて ── 服役中のAさんからの手紙

尾﨑美代子

拙著『日本の冤罪』発行以降、大勢の方から「私も冤罪です」という内容の手紙を頂いた。多くは現在服役中の刑務所からだ。その一人Aさんは青木恵子さんに手紙と事件に関連したノートを送ってきた方だ。青木さんは多くの冤罪犠牲者の支援活動をしているが、裁判資料など読むのが大変だということで、私に「読んで」と回ってきた。

ノートには、非常に几帳面な字で事件の概要が書かれていた。ある男性の殺害事件で、Aさんが首謀者として逮捕されたのは事件から数年後だった。ほかに逮捕された数人は口裏をあわせてAさんが首謀者だと供述。彼らの刑は首謀者Aさんの半分以下だ。

ノートには唐突に「遺体を骨と肉にわけ、ある日、家族と行った別荘で、バーベキュー用のコンロでバーベキュー用の炭で火をおこし、その火で焼き、バーベキュー用のトングで骨を粉々にした」というような内容が書かれていた。私は「そんなことできるかよ」と突っ込みながら読み進めたが、さらにその粉々にした骨などを、別荘に行ったのだったら遠い山奥に廃棄すればいいものを、自宅のある都内に持ち帰ったと書いてある。

ちょうど、埼玉愛犬家殺人事件をテーマにした中村明監督の映画「生きし」(https://ikisi-movie.com/)の上映が十三の七芸で始まり、私がトークショーに呼ばれたこともあって、以前読んだ埼玉愛犬家連続殺人事件の本を読み直した。ご存じのように、この事件の犯人は、殺害した遺体をドラム缶で相当強い火力で焼いていた。バーベキュー用のコンロや炭では到底無理だろう、何言ってんだと考えながら、Aさんと手紙のやりとりが続いた。

私が質問し、Aさんが答える形でやりとりは10数通に及んだが、7、8通目でその謎がようやく溶けた。男性がいなくなったのち、男性の周辺にいたAさんらが疑われたが、確固たる証拠がなかった。男性の遺体すら発見されていなかった。しかし、男性は、警察の捜査で、失踪したのち全く行方がつかめないこともわかった。多分殺害されているだろうと考えた警察は、当時周辺にいたAさんらに目をつけ、Aさんらがその数年の間に、何をしたか探る。その間、確かにAさんは家族と別荘に行き、そこでバーベキューをしていた。バーベキュー用のコンロや炭を購入したこと、別荘を借りたことなどは、領収書や家族の供述などで証明できるのだろう。そこで警察はみつかっていない遺体の処分は、その別荘でバーベキューをやったときに実施したというストーリーを組み立てたのだろう。「●年、●月●日、お前は家族と●●に行ったな?」と聞けばAさんも「イエス」と答えるしかない。

しかし、何度もいうが、バーベキュー用コンロと炭で遺体の肉、骨を焼き、トングで粉々にはできないだろう。

Aさんが首謀者として、殺害も遺体の損壊も実行したというほかのB、Cの証言、供述調書がある。しかし、これは裁判には出ていないという。何故か? 信用するに値しないからか?

その調書をAさんは私に読んで欲しいという。私は裁判資料を読むのは好きだから、というか、供述調書や裁判の証言記録を読むと「おいおい、本当かよ」と思える箇所がよくあるし、それが彼の無実を晴らすことにつながればと思って読むからだ。

実はAさんのノートを丹念に読んでみたら、男性が殺害された日、その時刻に、Aさんは殺害現場にはいれなかったのではないかと思える箇所があり、そこには直接証拠も存在するではないか。それをAさんに手紙で示した。Aさんは「そうなんですよ。何度言っても誰にも信じてもらえないんですよ」と書いてきた。そりゃそうだ。Aさんは首謀者とされたのだから。

そしてAさんは、その殺害現場でAさんが中心となり、男性を殺害したという生生しい場面を、ほかのB、Cが供述した調書を、私に読んで欲しいという。調書自体やコピーを私に送ることは無理(違法?)なので、調書を丸々ノートに書き写し送るという。それはすでに上に申請し許可が下りたという。そしてA4ノート一冊分に関係者の調書を書き写したものが送られてきた。

関係者Bによれば、殺害した際、もう怖くて怖くて何があったか、頭が真っ白で覚えてないといいながら、そのあと、非常に詳細にAさんがどうやって殺害したかを述べている。Aさんがどのように遺体を損壊したかなど極めて詳細に書かれている。「あなた、頭真っ白じゃなかった?」。しかも初めての殺害、さらに「なぜ男性を殺すに至ったかについて、うっすら金銭関係とは思うが、怖くてAさんに聞けなかった」といいながら、男性の足を持ったりしてAの殺害行為に加担している……。

B、Cが述べる殺人鬼Aさんはものすごい凶暴な人と書かれている。しかし、私にはそう思えない。何人もの冤罪を訴える人と手紙のやりとりをしているが、文章にはその人の特性が表れてくる。中には多少ずうずうしい方もいる。自分をよく思われたいと、盛ったであろう内容を書いてくる人もいる。もちろんだから彼らを信じないのではないが。

Aさんで気づいた点がある。私が出した手紙には、私の店の住所の郵便番号(557-0002)が書いてあった(ちなみに手紙は読みやすいようにパソコンで書く)が、Aさんの返信には私の郵便番号が書いてなかった。「なぜ書かないのかな?」と不思議に思っていたところ、ある時の手紙の最後に「尾崎さん、すみません、尾崎さんの住所の郵便番号を教えてくれませんか? ちょっと読めなくて看守の人に見せても読めないと言われましたので」と書き、「本当にすみません」と詫びているのだ。まあ、私の字が下手くそだったということだが、「読めません」とずっと言えないような人だったのだ。私が怒ってしまうと思ったからなのか、それはわかりかねるが、「僕もあまり字が綺麗なほうではないので……」とめっちゃ綺麗な字で書いてきた。A4ノート一冊に毎日コツコツコツコツと調書を書き写したAさんの思いを、私も必死に受け止めたい。

▼尾﨑美代子(おざき みよこ)
新潟県出身。大学時代に日雇い労働者の町・山谷に支援で関わる。80年代末より大阪に移り住み、釜ケ崎に関わる。フリースペースを兼ねた居酒屋「集い処はな」を経営。3・11後仲間と福島県飯舘村の支援や被ばく労働問題を考える講演会などを「西成青い空カンパ」として主催。自身は福島に通い、福島の実態を訴え続けている。
◎著者X(はなままさん)https://x.com/hanamama58

◎amazon https://www.amazon.co.jp/dp/4846315304/

新宿フェイスでのキックボクシング最終興行はKICK Insist.28

堀田春樹

メインイベンター勇成は激しく鬩ぎ合う展開はやや優勢もドロー!
政斗がカッコよく引退テンカウントゴングを聴く!
政斗が返上した王座は細見直生がKOで戴冠!
新宿フェイス支配人、小川愉可さん、リングに御登壇で御挨拶!

◎KICK Insist.28 / 9月20日(日)新宿フェイス17:30~20:13
主催:(株)VICTORY SPIRITS、ビクトリージム / 認定:ジャパンキックボクシング協会

◆第8試合 59.0kg契約3回戦

ジャパン・フェザー級チャンピオン.勇成(=冨岡勇成/Formed/福岡県出身21歳/ 59.0kg)
13戦10勝(7KO)2敗1分
        VS
ペレー・サンライズジム(タイ出身33歳/ 58.9kg)104戦72勝30敗2分
引分け 1-0
主審:椎名利一
副審:勝本29-29. 宮沢29-29. 竜矢29-28

初回、ローキック中心に上下の蹴りと時折のパンチの交錯する様子見は、勇成が圧力掛けて出る展開。第2ラウンドも同じ展開もペレーがヒジ打ち狙って来る。更に首相撲に移るとペレーのヒザ蹴りとムエタイリズムが活きだす。

積極果敢に攻めたのは勇成も結果に繋がらず
積極果敢に攻めたのは勇成も結果に繋がらず

ラストラウンドもより激しい攻防も勇成は前進。ペレーはしっかり蹴り返す。ヒジ打ちの交錯もあり、休まない攻防は勇成のローキックやボディーブローが優ったに見えたが、採点もジャッジ三者が揃うラウンドは無く、いずれも29-29でドローとなった。勇成の右ローキックと左ボディブローは、これで倒せるかという勢いもペレーは全く崩れなかった。

ペレーは要所要所で鋭い蹴りを返した
ペレーは要所要所で鋭い蹴りを返した

試合後の控室でペレー・サンライズジムは仲間内と記念撮影中、「タイ語解る人居ますか?」と尋ねても居なかったので、私の拙いタイ語でペレーに話しかけたところが、日本語で応えるペレー。拙い質問にはしっかり応えてくれました。

「勇成は気持ちが強くて前へ前へ出て攻めて来るので、上手かったし強かったです。でも僕の方が勝ってると思ったけど、勇成も勝っていると思っているだろうから、もう一回やりたいです。」と笑顔で語った。

◆第7試合 ジャパン・ウェルター級王座決定戦 5回戦

1位.細見直生(KICK BOX/1996.11.28京都府出身/ 65.8kg)6戦5勝(2KO)1敗
        VS
3位.正哉(誠真/神奈川県出身23歳/ 66.4kg)14戦7勝(3KO)7敗
勝者:細見直生 / KO 1ラウンド 1分41秒
主審:勝本剛司

両者は2024年3月24日に対戦し、細見直生が初回TKO勝利しているが、今回も初回で更に短い時間で正哉を仕留めた。

蹴りで牽制し合う両者はまず正哉の左フックが軽くヒットも、怯まない細見直生は蹴りで牽制し、右ストレート強烈ヒットでノックダウンを奪った。すでに効いた感はあるが、立ち上がった正哉を更に追い詰めて右ストレートヒットでノックダウンを奪うと正哉は何とか立ち上がるも意識朦朧としており、カウント中にレフェリーがストップした。

細見直生の右ストレートで意識が飛んだ正哉はゆっくりと倒れ込んだ
細見直生の右ストレートで意識が飛んだ正哉はゆっくりと倒れ込んだ

細見直生のチャンピオンとしてのマイクアピールは
「去年敗北して一年間練習して……」に続く“頑張って来ました”が涙で声にならないような語りの後、正哉選手と周囲への感謝を何度も述べて、「チャンピオンとして会場を沸かせて、皆の人生の希望の力になるような試合を見せたいと思います。」と語った。

認定証を笑顔で受取る細見直生。人生最高の瞬間もまだ上がある
認定証を笑顔で受取る細見直生。人生最高の瞬間もまだ上がある
昨年9月の新宿フェイスで政斗に敗れてから1年の努力が実った細見直生の感涙
昨年9月の新宿フェイスで政斗に敗れてから1年の努力が実った細見直生の感涙

リングを下りた細見直生は興行終了後まで応援者に挨拶回りしていた中、「メチャメチャ楽しかったです。」とロビーで喜びを分かち合う中での回答。狙ったパンチで倒し切った充実感が溢れていた。

細見陣営、鴇稔之会長は「細見は打ち合える度胸があるので、上手いというより強いタイプです。試合で“行け”と言ってもすぐ行ける選手は少ない中、細見は攻めて出る良いもの持ってますね。」と語る。

正哉の先輩、大地フォージャーは「作戦通りにやっていたところは凄く良かったです。ただ、パンチで打ち合う時間がほんのちょっと長くて、そこに合わせられましたね。正哉はダウン2回とも覚えていないようですね。」と語った。

◆第6試合 58.0kg契約3回戦

ジャパン・フェザー級1位.皆川裕哉(KICK BOX/1997.4.11東京都出身/ 57.8kg)
34戦17勝(4KO)15敗2分
        VS
同級3位.海士(ビクトリー/1988.10.14山形県出身/ 57.9kg)11戦6勝5敗
勝者:皆川裕哉 / 判定3-0
主審:竜矢
副審:椎名29-28. 勝本29-28. 宮沢29-28

皆川裕哉の前進するヒザ蹴りも加えた蹴りのタイミングが良い。第2ラウンドには海士もパンチと蹴りの勢いでジワジワ巻き返す。ラストラウンドも蹴りとパンチの攻防の中、パンチで出る皆川に海士とのヒジが掠めた相打ちは皆川が一瞬のスリップダウンするが、激しい攻防の中、今度は皆川の右ハイキックで海士がノックダウン。激しい攻防は僅差ながら皆川の勝利となった。

皆川裕哉がハイキックで海士からノックダウン奪って判定勝利
皆川裕哉がハイキックで海士からノックダウン奪って判定勝利

鴇稔之会長は技術を分析する語りが上手く、「皆川は攻撃はいいが、立ち位置の問題で攻められ易い点があったので、今回は修復されていて以前より良かったです。」と、細かい部分は省くが、何が出来るか、何がダメでそこをどう直していくかで出来ることが多くなるので、その修正が良かったという。

◆第5試合 ライト級3回戦

ジャパン・ライト級2位.菊地拓人(市原/千葉県市原市出身26歳/ 61.0kg)
12戦8勝(5KO)3敗1分
VS
同級4位.林瑞紀(治政館/1993.4.16鹿児島県出身/ 61.05kg)20戦11勝(4KO)8敗1分
勝者:菊地拓人 / TKO 3ラウンド 1分31秒
主審:宮沢誠

初回は林瑞紀のパンチと蹴りの勢いが優った。菊地拓人は鼻血を流す苦しい展開。第2ラウンドも林瑞紀のペースだったが、菊池が蹴りからパンチ連打で林瑞紀をコーナーに追い込むと流れが逆転。更にパンチで追い込んだ菊池がスタンディングノックダウンを奪った。ラストラウンドも菊地のパンチの勢いで林瑞紀を苦しめ、右ストレートでノックダウンを奪う。立ち上がった林を更にパンチで追い込みローキックから右ストレートフォローで倒し、カウント中のレフェリーストップとなった。

菊地拓人は劣勢を巻き返して林瑞紀を倒した
菊地拓人は劣勢を巻き返して林瑞紀を倒した

◆第4試合 ミドル級3回戦

白井大也(市原/千葉県市原市出身24歳/ 73.4→73.25kg/+680g計量失格)減点1
8戦3勝(1KO)3敗2分
        VS
バス・レンジャージム(タイ・ローイエット県出身36歳/ 72.3kg)100戦越
勝者:バス・レンジャージム / TKO 2ラウンド 2分51秒
主審:竜矢

計量失格した白井大也は減点が科せられる。初回、パワーあるバスの蹴りと追い込むパンチ。白井大也も返すパワーはあったが、バスの勢いに敵わない。

第2ラウンドにバスの首相撲で押さえられた白井がマットに膝を着くとバスのヒザ蹴りを顔面に受け、反則打として白井に回復のインターバルが与えられた。再開後もバスの猛攻で劣勢の白井。更にヒザ蹴りに掴まえると顔面にヒザ蹴り受けた白井はノックダウンし、カウント中のレフェリーストップが掛かった。

バス・レンジャージムは終始圧倒。白井大也を倒す
バス・レンジャージムは終始圧倒。白井大也を倒す

◆第3試合 ウェルター級3回戦

深谷恭介(ラジャサクレックムエタイ/東京都出身31歳/ 67.1→66.3kg)2戦2勝(1KO)
VS
LEO SHOBUKAI (尚武会久喜支部/東京都出身18歳/ 65.0kg)2戦1勝1敗
勝者:深谷恭介 / 判定3-0 (30-27. 29-27. 30-28)

深谷恭介のパワーある蹴りで圧倒し大差判定勝利。

◆第2試合 フェザー級3回戦

優太JSK(治政館/埼玉県出身20歳/ 56.8kg) 2戦1勝1敗
        VS
鹿志村巧(BURNING/千葉県出身19歳/ 57.6→57.15kg)2戦2勝
勝者:鹿志村巧 / 判定0-3 (27-30. 27-29. 27-30)

計量時はリミットまで減量に苦しんだ鹿志村巧だったが、その影響は無く蹴りと組み合ってのヒザ蹴りで終始圧倒し大差判定勝利。優太はコーナーに帰る際もフラフラでセコンド陣営に支えられてリングを下りた。

◆第1試合 ライト級3回戦

木村大夢(KIX/千葉県出身28歳/ 61.2kg)2戦1勝1敗
        VS
光流(Team S.R.K/栃木県出身24歳/ 61.0kg)4戦1勝3敗
勝者:木村大夢 / 判定3-0 (30-28. 29-28. 30-27)

パンチと蹴りの攻防は互角に進んだが、ラストラウンド残り僅かで木村大夢が右ストレートヒットさせ光流がノックダウン。立ち上がるも残り時間は無く終了。木村が判定勝利。

《取材戦記》

第6試合後のセレモニーでは小泉猛代表御挨拶の後、新宿フェイス支配人の小川愉可氏がリングに御登壇。21年間の想いを語られました。

「21年2箇月、キックボクシングの試合も何千試合とここで開催して頂いて来たかと思います。選手に関しては、本当に悔しさと喜びを経験して成長されて来たんじゃないかと思います。試合で興奮したり感動したりというところを見ていると、この会場では格闘技界においても、大変必要な場所だったんじゃないかなと思います。ここは9月30日で終るんですけど、またリングのある会場で皆さんにお会い出来ればと思います。私も選手の試合をまた改めて観させて頂ければと思います。21年間本当に有難うございました。」と御挨拶されました。

新宿フェイス支配人の小川愉可氏より御挨拶
新宿フェイス支配人の小川愉可氏より御挨拶

続いて政斗(=黒澤政斗/治政館/1992.7.17東京都出身)の引退セレモニーに移り、政斗は御挨拶で周囲への感謝の他、
「リングを下りる時って不思議な感覚ですね。自分のリングの人生というのは。」「大学在学中にプロデビューして36戦もやって来ました。3回タイトルマッチやって3回ともダメでした。その度に何回も諦めそうになりました。だけどやっぱり、絶対にチャンピオンベルトを巻いてキックボクシング生活を終わりにしたいと思っていたので、ベルトを巻けて、その時は人生最高の瞬間でした。最後にちょっと、これからリングに上がる選手の方々にメッセージを残して終わりにしたいと思います。歌手の方々は歌を歌って人にインパクトを与えられると思います。画家の人は絵を描いてそれを人になにかを感じて貰いパワーを与えるとか出来ると思います。自分自身も勿論、勝ち負けを拘っていたのですが、やっぱり観ている人の心をどれだけ動かせるかということを拘って自分は試合を続けて来ました。勿論自分の試合の中でも情けない試合もあれば、凄い良い試合もあるし、だけどやっぱり人の心を動かすというところが僕のキックボクシングの中での目標でした。なのでこれからリングに上がる選手の方々、自分自身の生き様をこのリングで魅せて、人の心を動かせるような存在になって欲しいです。この後、このベルトを懸けて二人の選手がタイトルマッチを行ないます。その二人を皆さんの応援で一歩でも背中を押してあげて一歩でも足を前に進ませる応援をして頂ければと思います。本日は本当に有難うございました。今迄応援して頂いた皆様、そして一緒に汗を流して頂いた選手の皆様、応援、スポンサードして頂いた皆様、それを何よりも支えてくれた家族、自分を信じて支えてくれて有難う。今日でリングを下ります。素晴らしい格闘技人生でした。キックボクシング最高!」
と、4分20秒に渡るメッセージをメモ無しでカッコよく語り終えました。

前チャンピオンの政斗は完全燃焼して引退テンカウントを聴く
前チャンピオンの政斗は完全燃焼して引退テンカウントを聴く

政斗は2014年5月デビューし、2016年4月17日、日本ウェルター級タイトルマッチに於いて、チャンピオン渡辺健司(伊原稲城)に挑戦も判定負け。

2018年5月13日、リカルド・ブラボと王座決定戦にヒジで斬られて4ラウンドTKO負け。

ジャパンキックボクシング協会に移って2020年1月5日、モトヤスックと同門対決でジャパン王座を争い、ヒジで斬られて5ラウンドTKO負け。

2024年3月24日、チャンピオン大地フォージャーに2ラウンドで倒して王座初奪取。

2025年9月15日、細見直生の挑戦を判定勝利で初防衛も引退表明。

※  ※  ※  ※

新宿フェイスにおいてのキックボクシング最終興行での小川愉可さんの御挨拶と政斗の引退セレモニーは二つの引退式があったような感覚。どちらも熱い語り掛けがありました。

後楽園ホールも来年修復工事の為、春に2箇月程休館の予定があります。5月より再開されますが、老朽化の会場も多いようです。一方で新しい多目的ホール、格闘技向きの会場なども増えているので、キックボクシングの試合も少しずつ新しい会場が増えていくのでしょう。

次回のジャパンキックボクシング協会KICK Insist.29は11月22日(日)に後楽園ホールに於いて開催されます。

▼堀田春樹(ほった・はるき)[撮影・文]
昭和のキックボクシングから業界に潜入。フリーランス・カメラマンとして『スポーツライフ』、『ナイタイ』、『実話ナックルズ』などにキックレポートを寄稿展開。タイではムエタイジム生活も経験し、その縁からタイ仏門にも一時出家。最近のモットーは「悔いの無い完全燃焼の終活」

後期高齢者になって──

鹿砦社代表 松岡利康

本日9月25日で75歳になりました。いわゆる後期高齢者になったということです。かつて若い頃は30歳以降の人生は見えませんでした。それが齢を重ね75歳──思い返せば、いろいろあった人生でした。自分で言うのも僭越ながら浮き沈みの激しい人生だったな。もう何も起きず、少しは業績をアップさせ、あとはやり残した仕事を編纂して形に遺しフェイドアウトしたいと思っています。このままあと5年ほどは何とか生きるとして、1年に1冊、まとめることができれば、と考えています。どのテーマも、それなりに適宜書いてきているので、それらを丹念に整理して書き連ねていきたい。

知人に高部務という人がいます。彼は私より1つ上ですが、トップ屋として、この業界に入ったのは10年余りも先でした。私はと言えば、10年間、出版とは何も関係のない業種でサラリーマン生活を経て、円安のあおりで会社整理するということで、後先考えず、「えいっ!」とばかりこの業界に入りました。これで良かれ悪しかれ人生が変わりました。

幸い、府川充男という人が手取り足取り編集スキルを教えてくれました。板坂剛さんと知り合ったのもこの少し後で、当時2人は対立していたとのことですが、こういうことに無頓着な私は等距離で付き合っていて、今もそうです。お二人とも人一番過激な方だったということですが、板坂さんなど、かの『噂の眞相』を廃刊の危機に追い込んだ「皇室ポルノ事件」を起こしています。

その後、ひょんなことで鹿砦社は路線転換をするわけですが、そして知り合ったのが高部さんでした。その頃にはこの業界で成功していて、府川さんや板坂さんとは違う内容を教えていただきました。このことでブレイクするわけで高部さんには感謝しています。90年代半ばの頃でした。

そして今、高部さんは時代小説の分野に関心を持たれ、これに専念されています。鹿砦社からも2冊上梓しています。3冊目ももうすぐ出ます。みずからが関心を持った課題に、わざわざ地方の役場を尋ねると、真剣に資料を探したり望外の協力をしてくれるということです。私も高部さんを見習わないと……。

私の前後の世代は、多くが学生運動に関わり、その人たちの友人に内ゲバで命を落とした人も多いです。高部さん然り、大学の先輩でアメリカに在住の矢谷暢一郎さん(ニューヨーク州立大学名誉教授)もそうです、これは2人とも表立って書いているので言ってもいいでしょう。また、私が学生の頃、学費値上げ阻止闘争で逮捕・起訴された際に弁護人になってくれた弁護士は、弁護士1年目で私たちの弁護人に就いてくれましたが、彼は一緒に生協活動をやった後輩を連合赤軍事件で亡くしています。当時はこんなことがよくありました。身近な友人を内ゲバで亡くし、その後どう生きてこられたのでしょうか、おそらく他人には言えないものがあると思います。

私の場合、友人ではありませんが、時々ビラ撒きで一緒になった中核派の活動家が、ある日突然、内ゲバで殺されたという報に接した時はショックでした。真面目な方だったということです。ビラ撒きでも、そんな雰囲気を感じさせる方でした。

思い出すことも多いですが、やはり学生時代にくだんの学費値上げ阻止闘争で逮捕されたこと(72年2月1日)と、「名誉毀損」容疑で逮捕されたこと(2005年7月12日)が特に記憶に残ります。当たり前ですよね。

1972年2月1日、同志社大学キャンパス中央にある明徳館屋上にて学費値上げに抗議して逮捕される。20歳の時のことでした。
1972年2月1日、同志社大学キャンパス中央にある明徳館屋上にて学費値上げに抗議して逮捕される。20歳の時のことでした。
2005年7月12日の朝日新聞(大阪本社版)朝刊。「名誉毀損」容疑で逮捕される。54歳の時のことでした。
2005年7月12日の朝日新聞(大阪本社版)朝刊。「名誉毀損」容疑で逮捕される。54歳の時のことでした。

まあ、それにしても、これまでよく生きてきました。人間、生きてりゃ何とかなるということでしょうか。あとしばらくお付き合いください。

今、想うのは、いい時も、地獄のような時もありましたが、「人生に無駄なものなど なにひとつない」ということでしょうか。

広島・呉を平和・環境・防災・テクノロジーの「複首都」に! 県議会・市議会に陳情 ── 西風新都に国会議事堂と中央省庁、呉日鐵跡地に防災省・コンテナホテル拠点・研究機関を

さとうしゅういち

筆者は9月9日、広島県議会に対して、「広島県を複首都として位置付ける国家機能誘致に関する陳情」を行いました。

2026年7月、副首都法案が成立。大阪や北海道、愛知、福岡と並び、広島も副首都に名乗りを上げています。しかし、広島のどこに、何を誘致するか、については、白紙です。

一方、8月28日、呉市の日鐵跡地を防衛省が取得。9月7日に小泉防衛大臣が現地を視察し、11日には、担当者が広島県庁で広島県と呉市の担当者に総合防衛拠点の説明を行いました。ただ、ドローン製造工場や、弾薬庫、スポーツ公園、民間企業誘致地区など、漠然としたイメージ図は提示されましたが、「建物解体が済んだ地区から日鐵側に引き渡しを受け、整備していく」「企業誘致公募は、9月1日から始めた」など、具体像は見えません。また、今後も県や市との協議で修正はありうるという段階です。

呉日鐵跡地は、民間企業の誘致には不利です。

①空港が遠い②新幹線が遠い③山陽自動車道から遠い。この3点で、民間企業は、同じ県内であれば、東広島市や広島市を選ぶのは確実です。一方で、「防災拠点」なら、①船での輸送がしやすい②南海トラフ地震でも倉橋島に守られて津波もそう高くない③広島の市街地よりは確率が低い計算です。

こうしたことから、防災省や、地球沸騰化に対応した研究機関の誘致がふさわしいと判断します。

筆者としては
①広島市安佐南区・佐伯区にまたがる西風新都に国会議事堂と中央省庁を最低一個。
②呉日鐵跡地には、実働部隊を含む防災省本省とコンテナホテル基地、環境や防災などの国の研究機関
を、誘致し、二拠点で、「東京のサブでではなく、東京とマルチで首都機能を担う複首都」を目指すべき、と考えています。

広島市安佐南区・佐伯区にまたがる西風新都(広島市ホームページより)

そもそも、諸外国では、防災関係の費用や、鉄道・道路などインフラの維持費などをいわゆる防衛費の枠でまかなっている国も多くあります。よく、ネットで紹介される「日本より充実した避難所」なども防衛費で賄っている国も多い。はっきり言って、防衛費増額分でミサイルや戦闘機をいくら買っても、戦前の大艦巨砲主義と同じ失敗を繰り返すでしょう。そのことは、イラン攻撃に米軍基地を使わせたバーレーンやUAE、カタールなどがイランにボコボコに報復されていることでも明らかです。

そうしたことも背景に、「防衛費増額を逆手にとる」戦略としても、今回の防災省誘致構想を位置付けています。

◆広島市議会にも「西風新都」複首都構想含む3本の陳情を提出

一方これより前、9月2日に、筆者は広島市議会を訪問し、「複首都構想」を含む以下の陳情を提出しました。その後、議会事務局の方に、御親切にも、細部の修正をご指導いただき、9月7日に正式提出となりました。

① 大型公共事業の市民参加 と透明性強化に関する陳情
新アリーナ整備、駅北巨大病院再編など、広島市の大型公共事業が「供給制約の時代」に直面する中、行政だけで意思決定を進めるのではなく、市民参加型へ転換すべきとの趣旨です。

建設人手不足・資材調達難
中東情勢の影響
同時多発の大型事業による競合

こうした状況下で、代替案比較や第三者評価を制度化し、透明性を確保することを求めました。

② 公務員ヘルパー制度 創設に関する陳情
精神・知的障害、薬物依存、深刻な家族トラブルなどの「困難事例」が、
適正も考慮されないまま一般介護施設へ丸投げされている現状を是正するものです。

現場では、①重大事故の多発②ケア放棄③職員の大量離職④公益通報の握りつぶしなど、制度崩壊 → 行政黙認 → 現場崩壊 → 人材崩壊の連鎖が起きています。

そのため、行政が直接困難事例を引き受ける「公務員ヘルパー制度」を創設し、民間施設との役割分担を再構築することを求めました。

③ 複首都構想 に関する陳情
副首都法案が成立し、横田知事も副首都に名乗りを上げる中、広島は「副」ではなく、東京と並列する“複首都”の一角を担うべきとの趣旨です。

西風新都は、①花崗岩台地で耐震性極めて高い②液状化ゼロ③津波リスクゼロ④空きオフィス・空きマンションが豊富、という全国的にも稀有な条件を備え、省庁機能を新築なしで受け入れられる唯一の都市構造です。

省庁が一つでも来れば、若手インテリ層が流入し、広島の「どよよーん」とした空気も刷新されるでしょう。

※呉日鐵跡地への防災省誘致案は、議会事務局より「県議会向けが適切」との助言を受け、今回の陳情からは削除しました。

◆議会事務局の対応

約1時間にわたり、複数職員の方が書類を丁寧に精査し、形式面・提出方法について親切にアドバイスをいただきました。想像以上に誠実な対応でした。広島県議会が、若手職員が書類を一瞥して、廊下で受け取ったのとは対照的でした。

◆各会派訪問

陳情提出後、各会派をまわり、特に公務員ヘルパー制度、複首都構想について説明しました。

保守系議員からも、
「複首都構想、見ましたよ。良いですね。」
「松井市長は後ろ向きすぎる。ガツンと言わないと。」
と激励をいただきました。

筆者が代表を務める広島瀬戸内新聞、庶民革命ひろしまでは、2027年4月執行の広島市長選挙(市議選)並びに県議選を契機に、県民的・市民的な議論を呼び掛けています。

※    ※    ※    ※

陳 情 書

件名 広島県を複首都として位置付ける国家機能誘致に関する陳情

陳情趣旨:本陳情は、①副首都法成立 ②小泉防災相による2026年8月28日の「呉・日鐵跡地取得」公表
という二つの重大な国政動向を受け、広島県として国家機能の誘致を積極的に検討すべきであるとの観点から提出するものである。
広島県は現時点で具体的な副首都機能の配置方針を示していない。
しかし、県民として、広島の地理・産業・災害特性を踏まえた合理的な国家機能配置の構想を提示し、議会において検討を求めることは重要である。

理由:別紙

令和8年9月 日
提出先:広島県議会議長               様
住所:広島市東区
氏名:佐藤周一
連絡先 090-3171-4437 hiroseto2004@yahoo.co.jp X:@hiroseto

別紙 理由書

1.陳情趣旨

本陳情は、
副首都法成立
小泉防災相による2026年8月28日の「呉・日鐵跡地取得」公表
という二つの重大な国政動向を受け、広島県として国家機能の誘致を積極的に検討すべきであるとの観点から提出するものである。

広島県は現時点で具体的な副首都機能の配置方針を示していない。
しかし、県民として、広島の地理・産業・災害特性を踏まえた合理的な国家機能配置の構想を提示し、議会において検討を求めることは重要である。

本陳情は、

西風新都に国会・中央省庁バックアップ機能を誘致する構想
呉・日鐵跡地に防災省本省およびコンテナホテル全国拠点を誘致する構想
の二拠点型複首都モデルを提示し、県として国への働きかけを検討いただくことを求める。

2.背景

(1)副首都法成立と横田知事の「副首都名乗り」
副首都法が成立し、横田広島県知事は広島県として副首都機能の誘致に名乗りを上げた。しかし、現時点で具体的な配置案は示されていない。

(2)小泉防衛相による「呉・日鐵跡地取得」公表
2026年8月28日、小泉防災相が日鐵跡地の取得を公表したが、
総合防衛拠点の具体像は未定
民間企業誘致はこれから募集企業が来る保証はない
という状況であり、跡地の用途は白紙である。
この「空白」は、広島県が国家機能を誘致する絶好の機会である。

3.本紙構想:広島県の二拠点型複首都モデル

(1)西風新都:国会・中央省庁バックアップ首都(本紙構想)
西風新都は、
花崗岩台地で液状化ゼロ
津波リスクゼロ
空きオフィス多数
アストラム延伸でアクセス改善
という全国でも稀な災害耐性を持つ。

本紙はここに、
国会バックアップ議場
中央省庁バックアップ執務室
国家危機管理センター(西日本側)
国家データバックアップセンター
を配置する構想を提示する。

(2)呉・日鐵跡地:防災省本省+コンテナホテル全国拠点(本紙構想)
呉は、
港湾機能
コンテナ取扱能力
海自基地との連携
西日本災害地帯へのアクセス
造船・機械・電装産業の蓄積
という防災拠点としての強みを持つ。

本紙は、
防災庁を「防災省」へ格上げ
その本省機能を呉に配置
コンテナホテル・仮設ユニットの全国集積基地を設置
という構想を提示する。

4.陳情事項(議会に求めること)

(1)広島県として副首都機能の具体的検討を開始すること
副首都法成立を受け、県として国家機能誘致の検討を進めること。

(2)西風新都への国会・中央省庁バックアップ機能誘致を検討すること(本紙構想)
災害耐性・空間余力を踏まえ、国会・省庁バックアップ機能の誘致可能性を調査すること。

(3)呉・日鐵跡地への防災省本省およびコンテナホテル全国拠点の誘致を検討すること(本紙構想)
跡地が白紙である現状を踏まえ、国の防災機能誘致を県として国に働きかけること。

(4)広島県として「複首都モデル」の可能性を正式に調査すること
西風新都と呉の二拠点による国家機能分散モデルの調査を求める。

5.結語

広島県は現時点で副首都機能の具体案を示していない。
しかし、
副首都法成立
小泉防災相の日鐵跡地取得
という二つの国政動向は、広島県が国家機能を誘致する絶好の機会である。

本紙構想として、
西風新都=国会・省庁バックアップ首都
呉=防災省本省+コンテナホテル全国拠点
という二拠点型複首都モデルを提示し、議会における検討を求める。

以上、陳情する。

▼さとうしゅういち(佐藤周一)
元県庁マン/介護福祉士/参院選再選挙立候補者。1975年、広島県福山市生まれ、東京育ち。東京大学経済学部卒業後、2000年広島県入庁。介護や福祉、男女共同参画などの行政を担当。2011年、あの河井案里さんと県議選で対決するために退職。現在は広島市内で介護福祉士として勤務。2021年、案里さんの当選無効に伴う再選挙に立候補、6人中3位(20848票)。広島市男女共同参画審議会委員(2011-13)、広島介護福祉労働組合役員(現職)、片目失明者友の会参与。
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