携帯サイトに賭場開業し、白夜書房のパチスロ雑誌が休刊に

白夜書房は、パチスロ関連の3つの雑誌の休刊を決めた。
これは、携帯電話のゲームサイト上で換金できる賭博をしていたとして、常習賭博などの疑いで、サイト運営会社「白夜プラネット」代表取締役の森下幹人容疑者(40)=東京都世田谷区=ら3人が、2月3日に逮捕されたことによる。

プラネット社は、パチンコなどギャンブルに関する専門情報誌などを出版する、「白夜書房」の完全子会社。約3年間で延べ約5万7000人に総額約8000万円を賭けさせ、サイト上の広告収入でも約3億2000万円を得ていた、と警視庁保安課はみているという。

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「東電と癒着」マスゴミを斬る! インチキゲンチャーたちに明日はない(緊急報告編)

新聞広告で、恐ろしいものを見た。なんと福島原発事故独立検証委員会が、政府や東電の対応を検証した、『福島原発事故独立検証委員会 調査・検証報告書』がディスカヴァー・トゥエンティワンから緊急出版されるのだという。税込で1575円。しかも「大反響につき、現在増刷中です。書店店舗で品切れの場合も、近日中に入荷いたします」とあった。

「馬鹿ばかしいにも、ほどがある。福島の原発被害者に、政府ないしは行政が本来はタダで配るべきものだろう」(全国紙記者)
この調査報告書は、新聞社やテレビ局、政治家などに200部しか当初、配布されなかったという。

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『仮面の消費者金融』【ブックレビュー】

このブログでは、東電マネーに籠絡されてきたマスコミの惨状を追及し続けている。
つぶさに周りを見回してみれば、他にも様々な情報が、歪められて伝えられていることに気付く。
たとえば消費者金融と呼ばれるようになった、サラ金。
国内でも指折りの人気を誇るタレントがにこやかにCMで微笑み、借り入れは銀行やコンビニ、ショッピングセンターのATMでもできる。
過去にはサラ金による借金苦の悲惨さはマスコミでも伝えられたが、出資法改正などで、今は問題は去ったかのよう思われている。

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震災から1年、耳に残る言葉

東日本大震災、それに伴う福島第一原発事故から、1年が経った。
「新幹線は、通常通り動いているんですか?」
昨年の夏、福島原発から30キロ圏内にある南相馬市立原町第一中学校を訪ねた時、校長から聞かれた言葉が耳に残っている。その時、東北新幹線は、通常ダイヤで動いていた。
当初、日本全体を襲ったかに思われた災害も、東北新幹線の復旧をシンボルに日本社会は落ち着きを取り戻し、日本の一部を襲った災害と見なされていった。
その孤立感を、校長の言葉は如実に語っていた。

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「東電と癒着」マスゴミを斬る! インチキゲンチャーたちに明日はない(番外編)

『創』4月号を見た。篠田博之編集長の「編集後記」に、このブログで『創』に東電の広告が入っていたことを暴露したことについて、その反論があった。全文を掲載する。

《▲今月の広告 『紙の爆弾』がメーリスか何かで「『創』にも東電マネーが!」などと書いていたと読者が知らせてくれたので何かと思ったら、以前本誌に東電の広告が載っていたのをバックナンバーで見つけたとのこと。広告を載せていたことは昨年来公開トークの場でも話しているし、それによって誌面方針が左右されたことがないことも名言しています。原発事故前は殆どの媒体が東電広告を載せていたわけですが、メディアと広告の問題については折をみてきちんと論じたいと思います。》

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「東電と癒着」マスゴミを斬る! インチキゲンチャーたちに明日はない(6)

震災から1年が経った。改めて、犠牲になられた方々のご冥福を祈りたい。そしていまだに収束しない原発事故の大惨事を目の当たりにして、地方に痛みを押しつけて都市の生活が成り立っているというあり方を、真摯に問い直していかなければならないだろう。その意味でも我々は、東電マネー漬けになっていたマスコミの責任を、執拗に追及していきたい。

ある大新聞社の記者が言うには「なんとか東電の責任を逸らすようにしろと上は言うが、かつてよほどおいしい思いをしたのだろうな」と。そう、東電のみならず、関連会社から「接待漬け」になっているのが大新聞社の役員たちである。とりわけ、読売新聞社の罪は重い。

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なぜそうまでして本を読まないのか

人々が本を読まなくなったということは、出版業界にいる身として我田引水になるからあまり言わないようにしている。が時々、そうまでして読まないのか、と驚くことがある。
高校の同級生4~5人で飲んでいた時のこと。娘が大学を卒業し就職するという、主婦が言った。
「娘が幼い時、遊ばせていた公園で、同じようなお子さんを連れてきていた主婦の人と話していて、彼女がこの公園の仲間で文学サークルを作ろうって誘ってきたことがあったの。その人その後、芥川賞取ったのよ」
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今どきの組合は、保険のセールス本部と同じ匂いがする

『告発の行方2』(鹿砦社)に携わって、今の日本において、組合というのはなんだろう? と考えてしまった。
日教組の仕事をしたことがある。本部は、神保町にある日本教育会館の中のワンフロア。抗議行動も多いためドアは施錠されていて、インターフォーンで応答して開けてもらう。中は、29万人もの組合員を抱える本部としては、簡素だ。
雰囲気は、生命保険のセールスの本部といったところ。考えてみれば、それもそうだ。一人でも組合員を増やして、組合費の徴収を多くするのが目標。万が一解雇や職場での不当な扱いを受けた時に役に立ちますよ、というのがセールストーク。保険とそっくりなのだ。

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『生きた思想を求めて[鈴木邦男ゼミin西宮報告集]Vol.1』【ブックレビュー】

不安な世情。上に立つ強者がもてはやされる昨今だが、今こそ求められるのは、現場を踏みしめた血の宿った思想ではないか。それを『生きた思想を求めて[鈴木邦男ゼミin西宮報告集]Vol.1』(鹿砦社)は教えてくれる。

「警察官を半分に減らしたら検挙率は上がります!」と喝破する、元兵庫県警刑事の飛松五男氏。

雪印食品の牛肉偽装を内部告発し、農水省や国交省による取りつぶしにあいながら、再建を勝ちとった西宮冷蔵社長の水谷洋一氏は、「死ぬ時はお前と一緒だ」と長男と誓い合った日を振り返る。

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「東電と癒着」マスゴミを斬る! インチキゲンチャーたちに明日はない(5)

ある月刊誌の編集長が匿名を条件に言う。
「東電の広告を掲載すれば、少なくとも数百部は買い取ってくれました。うちみたいな数千部の雑誌にとってはとてもありがたかった。こうして東電マジックにかかって、オセロの某タレントではないけれど、東電に『洗脳』されていくのです」
また、私は東電の広報雑誌を作っている孫請けの編プロが、たかだか30ページの小冊子で、約500万円ももらっていたのを知っている。”孫請け”で500万円!
いかにもザル勘定な東電の乱脈広告戦略をかいま見ることができる、その編プロは、ほとんど「東電マネー」で成り立っている会社だったが、金銭感覚が麻痺していた。連日、社長が昼間から飲み歩いていたが、店で「東京電力」で領収書をもらっていた!!
実にふざけた話である。

東電の広告費について、さまざな検証記事が出ているが、「3・11」後も、東電の広告費はストップせず、約20億円も使ったことが判明している。
そうした中、先に取り上げた『週刊新潮』に続いて、今度は『週刊文春』に焦点をあてたい。
まず「文藝春秋社」として、少なくとも原発関連でさまざまな雑誌に震災前の1年間で「20ページ」ほど広告が出ている。

「要するに文藝春秋、とりわけ『週刊文春』の記者も金銭感覚が麻痺しているのでしょう。システムが変わっていなければ、取材経費は月に50万円、名刺で飲める店は赤坂・銀座にわんさかとあります」(元『週刊文春」記者)
東京電力と文春の「金満体質」は似ているというのだ。

『週刊文春』といえば、忘れられないのが、同誌が05年に行った、各編集部からの引き抜き騒動だ。
「少なくとも『フラッシュ』『フライデー』『週刊実話』からエース記者を引き抜きました。いちおう、アリバイとして新聞に記者募集広告を『形だけ』出しての露骨な引き抜き工作でした。『週刊文春』では、読売巨人軍の金での戦力補強を批判していますが、やり方としてはナベツネが率いる巨人と同じ『マネー漬け』戦法でしょう」(同記者)

『週刊文春』が震災直後に特集した「御用メディアが絶対に報じない 東京電力の『大罪』&経産省、原子力保安院との黒い癒着」なる記事は、確かに秀逸だった。
「しかしどうでしょう。赤坂や六本木あたりでは、東電の広報と文春の記者がそろって飲みにきたのをホステスが多数、確認しています。本当に東電に切り込んでの記事なのでしょうか。はなはだ疑問です」(全国紙記者)
何度も東電の記者会見に行ったが、『週刊文春』の記者が、東電広報に嫌がられるような鋭い質問をするのを見たことがない。

鹿砦社の松岡利康社長は語る。
「ホンマに困ったもんやね。地方でボチボチ出版活動やっていると、東京のマスコミ、出版業界の連中の動きには疎いけど、少しは反省してもらわんといかんわ。『新潮』同様、『文春』にも、これまでけっこう記事や情報収集などで協力してきましたが、アホらしいよね」
かつて大下英治、江川昭子、佐野眞一 、梶山季之、立花隆、麻生幾ら大御所ジャーナリスト・作家を輩出した『週刊文春』、ならびに文藝春秋社よ! 地に堕ちたのか。
ただちに「東電広告を出した反省」を誌面に掲載せよ!

(渋谷三七十)