MAGNUM.41 江幡塁と重森陽太と高橋勝次のそれぞれの奮起!

5月29日、ラジャダムナンスタジアムで敗れた江幡塁と重森陽太の二人が、本場の経験を活かして、それぞれの奮起。江幡塁はローキックとパンチを主体に相手の出方を窺いながらの素早い切れ味良い攻めはより進化あり。ローキックは次第に効いていき、ペットクラピーは心折れるように倒れ込みました。立ち上がるも陣営よりタオルが投げられた棄権により江幡塁のKO勝利。

江幡塁の左ハイキック
重森の右ローキック

重森陽太も初の本場リングに立った自信から多彩な攻めが力強く感じられました。右の蹴りも威力が増した感じ。重森の圧力に下がり気味のカターテープは手数が追いつかないまま重森の右ハイキックが頭部に命中。一発で仕留めました。

日本ライト級タイトルマッチ、勝次(高橋勝次/藤本)vs 永澤サムエル聖光(ビクトリー)の昨年3月の王座決定戦以来の再戦で、勝次が判定勝利で2度目の防衛。2ラウンド目の永澤のローキックが当たりだし、勝次の印象が悪いが、3ラウンド目には勝次のパンチ蹴りの盛り返しでそのペースを持続。5ラウンドには顔面打ち合いの激しさが増すスリリングな展開のまま終了し小差ながら判定勝利。

勝次の左飛ヒザ蹴り

渡辺健司が昨年引分けている松岡力に、ベテランの技を見せつけた青コーナー寄りでのカウンターのパンチでダウンを奪い、更にヒジ打ちで松岡の額を切る攻勢。反撃の松岡のパンチラッシュもかわして余裕の勝利。挑戦者決定戦で政斗に引分けつつ敗者扱いで後退した松岡の再浮上の野望を打ち砕きました。

松岡の巻き返し狙う懸命の右後蹴り

新チャンピオンになって初戦の泰史は、チャンピオンの重圧を感じているような、じれったい苦戦。現・元ランカーとも第一線級ムエタイボクサーとは今後も当たらなければならない地位で攻める姿勢は見せるものの、ティンリーに有効打を無に返される展開で辛うじて引分け。

—————————-
◎MAGNUM.41 / 7月3日(日) 後楽園ホール17:00~20:57
主催:伊原プロモーション / 認定:新日本キックボクシング協会

ペットクラピーに最後の一撃の塁

-主要6試合-

◆56.0kg契約 5回戦

WKBA世界スーパーバンタム級チャンピオン.江幡塁(伊原/55.9kg)
.vs
ペットクラビー・ペットプームムエタイ(タイ/55.6kg)
勝者:江幡塁 / KO 3R 1:53 / カウント中のタオル投入 / 主審 少白竜

永澤も懸命に逆転を狙った連打のひとつ

◆日本ライト級タイトルマッチ 5回戦

チャンピオン.勝次(藤本/61.1kg)vs 1位.永澤サムエル聖光(ビクトリー61.0kg)
勝者:勝次
3-0 (主審 椎名利一 / 桜井 49-48. 少白竜 49-48. 仲 49-48)

勝次、勝者の雄叫び

◆57.5kg契約3回戦 

日本フェザー級チャンピオン.重森陽太(伊原稲城/57.35kg)vs カターテープ・ポー・アリパーイ(タイ/57.0kg)
勝者:重森陽太 / TKO 3R 0:39 / カウント中のレフェリーストップ / 主審 桜井一秀

重森が右ハイキックを放った後、喰らったカターテープが崩れ落ちる

◆68.0kg契約3回戦 

日本ウェルター級チャンピオン.渡辺健司(伊原稲城/67.75kg)vs 同級1位.松岡力(藤本/68.0kg)
勝者:渡辺健司 / 3-0 (30-27. 28-27. 30-28)

◆52.0kg契約3回戦 

日本フライ級チャンピオン.泰史(伊原/51.95kg)vs ティンリー・リバイバル(元・ラジャダムナン系F級C/タイ/51.2kg)
引分け / 0-1 (29-29. 29-30. 29-29)

◆70.0kg契約3回戦

喜多村誠(前・日本M級C/伊原新潟/69.8kg)vs ナ・スンイル(韓国/69.2kg)
引分け / 三者三様 (30-29. 29-30. 29-29)

◆他、7試合

5月29日(日)タイ国ラジャダムナンスタジアム

123 LBS 5回戦  
セーンピチット・STDトランスポート(タイ)vs 江幡塁(伊原)
勝者:セーンピチット / 判定

127 LBS 5回戦  
タレーグン・ポー・アーウタレーバーンサレー(タイ)vs 重森陽太(伊原稲城)
勝者:タレーグン / 判定

—————————
江幡ツインズや重森陽太をはじめ今すべてのチャンピオンたちはデビューした時から“ランカー3回戦世代”です。その為、王座挑戦試合から5回戦を経験しても1ラウンドから飛ばし気味の傾向があるように感じます。それでも全5ラウンドをスタミナ切れずに乗り切るので凄いことですが、プロボクシングシステムにある「各ラウンドは独立したラウンドで、前のラウンドの印象を後のラウンドの採点に影響を与えてはならない」という基準はキックボクシングには正式な文言は無くとも、その基準で競技運営されてきましたが、本場ムエタイにその基準は無く、後半に進むにつれ、勝負を懸けてより攻勢に行かねばならない駆け引きに、日本の選手は3回戦慣れからくる短期決戦に体幹的に導かれ、主導権を奪われてしまうのかと感じます(素人考えですが)。

またそういう後半勝負重視の採点基準の為、ムエタイでは偶然のバッティングなどの負傷による試合続行不可能になった場合、負傷判定が無くTKO負けになります。
昔の名チャンピオンで、スロースターターだった須田康徳や松本聖が3回戦で試合してたら引分けが多かったろうなと思いますが、石井宏樹も後半勝負が多く、2004年の5回戦から3回戦に短縮された当初は引分けが多かったですね。

勝次は2014年5月に翔栄(治政館)との日本ライト級王座決定戦に判定で敗れ、その翔栄が返上した王座を昨年3月、永澤サムエル聖光と争い判定勝利で王座獲得。12月には春樹(横須賀太賀)に判定勝利で初防衛。そして迎えた今回の防衛戦で永澤サムエル聖光を返り討ちで2度目の防衛。12月には3度目の防衛戦を希望し、来年には殿堂ラジャダムナン王座挑戦を夢描いています。

旧目黒ジムである藤本ジムは「防衛してこそ真のチャンピオン」と言われる先代会長の名言があり、「防衛を重ねることは名チャンピオンの証」であることも含まれるでしょう。早々に返上したチャンピオンもいましたが、怪我など諸々事情もあるようです。今の時代に於いて勝次は比較的早いペースで防衛戦をこなしているので好感が持てます。

新日本キックボクシング協会、興行予定は8月28日(日)ディファ有明に於いてWINNERS 2016.3rd、9月18日(日)後楽園ホールTITANS NEOS.20、10月23日(日)後楽園ホールMAGNUM.42と続きます。

[撮影・文]堀田春樹

▼堀田春樹(ほった・はるき)
フリーランスとしてキックボクシングの取材歴32年。「ナイタイ」「夕刊フジ」「実話ナックルズ」などにキックのレポートを展開。ムエタイにのめり込むあまりタイ仏門に出家。座右の銘は「頑張るけど無理しない」

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高知東生逮捕であぶり出される覚せい剤入手ルートと「ドラッグ漬けマンション」

7月13日発売!芸能界の闇を暴く震撼の書『芸能界薬物汚染』(鹿砦社薬物問題研究会編)

6月24日に関東信越麻薬取締役部に逮捕された元俳優の高知東生と愛人の五十川敦子が覚せい剤取締法違反で逮捕された続報がつぎつぎと出ている。

「元レースクィーンだった遊び人、五十川の恋人まわりもつぎつぎと現れているが、実は高知が昨年の10月ごろに五十川と横浜近郊で〝愛の住処〟となるマンションを探していたのはあまり知られていません」(芸能ジャーナリスト)

この部屋は当然、「ドラッグを楽しむための隠れ家」であるが「高知にオートロックで、踏み込まれる前に、奥に隠し部屋があり、時間が稼げるタイプの部屋を借りるだけの余裕はなかった」(同)という。

さらに、五十川と高知の「シャブ漬けSEX」ルーム探しをしているのを本能的に高島が察知したのか、この時期に、高知に渡す金額をぐっと下げている。

「一日、連絡がないなど理由をつけて、高知へのペナルティとして一説には、小遣いが半額になったとか。やはり誰か高知周辺の人物が、高島に耳打ちしたのでしょう。『高知が愛人と部屋を探しているようだ』と」(芸能プロダクション関係者)

もうひとつ、業界をまことしやかに流れている話が、「高島が探偵を使って高知の動きを逐一、掴んでいた」というもの。

「高島が高知の動きをマークしていたらとっくに離婚していたはずだが、『外で子供を作っていい』とまで高知に言っていたのは確か。だから自分が目の届く範囲で適当に高知を『泳がせていた』という見方もできる」(同)

高知と五十川が探していたタイプのマンションは「踏み込まれたときに隠れることができる構造の部屋」という、ドラッグ漬けの御仁がまず望むタイプで、売人業界用語で『籠抜け』という。だが、売人たちがこうしたマンションを斡旋することもある。

「ただし、売人に部屋まで用意させると数十万円にもなる。笑っちゃうのが、その時期、高島の親の介護という名目で芸能界を引退したのを逆手にとって、『介護の講演の仕事がないか』と経営していたエステ店の人脈を通じて講演コーディネータに紹介をねだっていたことです」(同)

そして覚せい剤の入手ルートが明らかになるにつれて売人たちが手配した魔窟のような籠抜け……。「ドラッグ漬けにした顧客を入れるマンション」もあぶり出されるのだろうか。

(伊東北斗)

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『ヘイトと暴力の連鎖』の基層にある在日韓国朝鮮人への差別構造の歴史

差別問題への考察と取り組みには長い歴史がある。容易に明快な回答の出ない難問なのだ。江戸時代以前から続く被差別部落の人々への差別、15年戦争によって日本に併合された朝鮮半島から強制徴用され、また自分の意志で日本や当時の満州へ渡った朝鮮人への差別。大東亜共栄圏を掲げ白人支配に対するアジアの独立を掲げた大戦時、日本のプロパガンダは、植民地の人びとに希望を与える一定の効果があったが、全く通用しない地域もあった。

第二世界大戦の歴史を紐解くと、その原因が満州国を立ち上げた関東軍の歴史を無視することは出来ない。傀儡国ではあっても一応「国家」の体をとった満州国内と内地では第二次大戦開戦後にも生活ぶりに大きな差があったことはあまり知られていない。

内地で憲兵隊が強化され、治安維持法による検挙が吹き荒れている東条内閣時代に、「贅沢は敵だ」のスローガンの元、あらゆる物資が軍事優先にまわされ、日々の食料も大方が配給制となっていた時代に、満州の首都新京では「鰻屋」や「カフェ」が依然繁盛していて、内地から出張に出かけた人々は、その余裕のある暮らしぶりに内地での生活を儚んだという記録が多数残っている。

まどろっこしい第二次大戦時代の話などを枕に持ってきたのには事情がある。実は『ヘイトと暴力の連鎖』には1つ重大な誤植がある。3章【対談】高島章さん(弁護士)×田中宏和さん(ブログ「世に倦む日日」主宰)「しばき隊・SEALDs現象の病巣を斬る!」の中で司会者の発言が一か所誤植されている。

同書38頁、
「拉致問題を考える時に、少なくとも一九七〇年ぐらいまでは遡る視点を欠くことは出来ないのではないかと思いますが如何でしょうか」とある(これは取りも直さず本書をご購入いただかなければ訳の分からない問題である。よってこの不可思議を解明するためにも早期にご購入いただく事を再度お願いするものだ)。

しかし原稿段階では、「拉致問題を考える時に、少なくとも一九一〇年ぐらいまでは遡る視点を欠くことは出来ないのではないかと思いますが如何でしょうか」であった。ここは重要な点であるので明確にしておきたい。

1910年は日本が当時の大韓帝国との間で日韓併合条約を締結した年だ。その背景には大韓帝国政権内の分派闘争や日本が要人を暗殺したりと、複雑な背景があった。しかし結果的にこの年を境に朝鮮半島は日本の支配下になった。その中で所謂「従軍慰安婦問題」や「創氏改名」(朝鮮半島に住む人々の氏名を日本式の名前に変えさえる)や、強制連行などが発生した。前述の通り、当時の朝鮮半島からは日本や、満州に意識的に渡った人もいたし、徴用された人もいた。

当時、朝鮮半島は一つの国で現在の様に分断国家ではなかった。今38度線で休戦協定が成立し、一応の停戦状態になっているが、どうして38度線が分断国家の分かれ目にされたのか。それはかつての関東軍が38度線の北を管轄し、大本営が38度線の南を管轄していたことに由来する。

朝鮮民主主義人民共和国と大韓民国の間では1950年に激烈な朝鮮戦争が起こり、第二次大戦で敗戦した日本は「朝鮮特需」に沸いた。朝鮮半島の戦争、かつての植民地の戦争でまたしても経済復興を遂げるきっかけを掴んだのだ。同一民族による内戦、不幸極まりない惨劇の上に日本の戦後復興があったことは忘れてはならない。

その様な視点から私たちは差別の問題を考える。勿論街頭で「朝鮮人死ね」などと叫ぶ人間は恥ずかしい限りだ。そのような人たちの行動を私たちは決して認めない。しかし悲しいことに「朝鮮人死ね」とがなり立てていた在特会に在日韓国朝鮮人の人びとが少なからず属していたのは、悲劇というしかない。

私たちはそこに表層で現れる言葉による差別だけではなく、もっともっと深刻な差別構造と在日韓国朝鮮人の方々の苦悩を想像しなければならないと考える。と同時に在日韓国朝鮮人の方々だって個性や嗜好は様々で、「敢えてそんなカテゴリーでくくってから自分を見てほしくない」と言う人もいる。なるほどと思う。

しばき隊と言われる彼らが本気で差別問題に取り組んでいたのであれば「ヘイト」や「シットイン」という敢えてカタカナを用いる必要もない言葉を使う必要があったか。「差別」や「座り込み」ではどうして具合が悪いのか。「ANTI-FA」とアンチファシズムを標榜しているつもりかもしれないけれども、そんな連中が機動隊と懇ろな関係を誇示し、少しでも意見の異なる人達の逮捕を警察に懇願したりするだろうか。彼らの使う言葉、行動、獲得目標が極めて薄い表層的にしか感じられて仕方がない。街頭から「ヘイトスピーチ」が無くなるのは結構だが、そうなれば本質的な「差別解消」に繋がるだろうか。私は訝る。

差別の問題はそれほど簡単に答えを出せるものではない。だから多くの先人が何十年もその課題に向き合い悩んできたし、議論も重ねてきた。冒頭満州国の例を出したが、満州国は言わずもがな日本の傀儡国家だった。その中で認められる言論や政治的自由は、日本国監視の元許される範囲のものに限られていた。植民地や傀儡国家とはそういうものだ。

しばき隊の主張に接するたびに、あたかも私たちは「傀儡国家内」の言論に封じ込められているのではないかとの思いを強くする。

私たちは今日流のファッショナブルでありながら、真の攻撃目法を外した運動や行動ではなく、根深い差別の根絶や戦争に反対する。彼らは「軽すぎないか」、という思いをついぞ解消することは出来なかった。『ヘイトと暴力の連鎖』はそのような思想で世に出された書物であることを付け加えておきたい。

▼田所敏夫(たどころ としお)
兵庫県生まれ、会社員、大学職員を経て現在は著述業。大手メディアの追求しないテーマを追い、アジアをはじめとする国際問題、教育問題などに関心を持つ。※本コラムへのご意見ご感想はメールアドレスtadokoro_toshio@yahoo.co.jpまでお寄せください。

ヘイトと暴力の連鎖 反原連‐SEALDs‐しばき隊‐カウンター

鹿砦社特別取材班=編著
A5判/104ページ ブックレット 紙の爆弾2016年7月号増刊
定価540円(税込) 7月14日発売!

国会議員、著名作家、ジャーナリスト、学者らを巻き込んで
隠蔽された集団リンチ事件の知られざる真相を追及!
リベラル左翼勢力がもてはやす反原連‐SEALDs‐しばき隊‐カウンターの
恐るべき実態を明らかにする!

【主な内容】
1 SEALDs奥田愛基君への手紙
[インタビュー]ろくでなし子(美術家・漫画家)
  「逮捕」も「ぱよちん騒動」も笑いで吹き飛ばせ!
[対談]高島章(弁護士)×田中宏和(ツイッター&ブログ「世に倦む日日」主宰)
しばき隊・SEALDs現象の病巣を斬る!
4 社会運動の中の獅子身中の虫 反原連‐SEALDs‐しばき隊‐カウンター
5 反差別運動内で発生した深刻なリンチ事件の真相はこれだ!
6 急展開した「しばき隊リンチ事件」の真相究明
7 有田芳生参院議員の宣伝カーに乗ったしばき隊員に襲撃された市民
[特別寄稿]合田夏樹(愛媛県四国中央市在住 自称しばき隊研究家)
8 有田芳生参院議員の「集団リンチ事件」隠蔽関与の疑惑

7月14日衝撃緊急出版!『ヘイトと暴力の連鎖』(『紙の爆弾』増刊)

 7月14日衝撃緊急出版!『紙の爆弾』増刊『ヘイトと暴力の連鎖』!
 「世に倦む日日」田中宏和『SEALDsの真実――SEALDsとしばき隊の分析と解剖』
 タブーなきスキャンダル・マガジン『紙の爆弾』8月号!

アマゾンで予約在庫切れの『ヘイトと暴力の連鎖』本日書店で衝撃発売開始!

いよいよ本日14日、『ヘイトと暴力の連鎖』が書店に並ぶ。発売を前にアマゾンには予約が殺到し、13日現在、在庫なしの状態だ。アマゾンには昨日追加搬入したのにまたしてもの完売。お蔭さまで大変な注目を頂いている『ヘイトと暴力の連鎖』について、今日はさらに詳しくご紹介しよう。

◆しばき隊によるリンチ事件──彼らの犯した民事上の責任はこれから白日の下に晒されてゆく

「十三ベース事件」とネット上で呼ばれた、しばき隊によるリンチ事件の詳細が余すところなく収められていることは12日に田所氏が紹介した通りだ。そして、偶然ながら被害者のM君がツイッター上で李信恵氏をはじめ、5人を相手取り大阪地裁に損害賠償請求の提訴を行ったことを12日明らかにした。本書内でも詳述しているが、加害者たちは事件後一旦「謝罪の意」を明らかにするが、直ぐにそれを反故にしてしまった。

そしてあろうことか、加害者は「事件は無かった」、「デマに惑わされるな」などとまで発言するようになる。人間として失格だ。

誰にでも過ちはある。私だって大小の過ちを犯してきたし、中には未だに悔やんでも消すことの出来ない大きな間違いもある。それは死ぬまで自分が背負いながら、日々生きて行かねばならない業として受け入れている。私の心を離れないのは、ある事件に対峙した時の判断間違いである。ところがM君リンチ犯どもの心の中にはそのような「負い目」は全くないようだ。私は加害者について、ここでこれ以上の言及を避ける。しかしながら、大阪地裁で彼らの犯した民事上の責任はこれから白日の下に晒されてゆくことになるだろう。

◆合田夏樹さんへの威圧行為と有田芳生議員の選挙カー

「十三ベース事件」のような物理的暴力は回避できたものの、一市民の職場と自宅にまで押しかけて威圧を行うという行為が、やはりしばき隊により行われていた。被害者は合田夏樹さん。合田さんはかねてより、しばき隊によるリンチ事件被害者のM君を支持することをツイッターで明らかにしており、意見の異なる人びとともツイッター上での議論を交わしていた。またどんな人であれ「約束をしてから来てくれたら会う」とも明言していたそうだ。

合田さんはご自身も述べている通り保守的な考えの持ち主だ。しかし、「民主主義」と「言論の自由」は断固守らなければならないとのお考えの持ち主でもある。まかり間違っても差別をまき散らす連中や、ましてや在特会の構成員ではない。

ところが、先日の参議院選挙で再選を果たした、民進党の有田芳生議員が選挙公示前に行っていた宣伝活動中の選挙カーによる「襲撃事件」に見舞われているのだ。前代未聞の現役国会議員の選挙カーによる個人の職場、自宅への襲撃については、じっくりと解析がなされているので同書をご覧頂きたい。

え? あの人が? あの良心的な○○さんがこの様なことに加担し、あるいは隠蔽に奔走していたのかと読者には落胆の覚悟もして頂いた方がよい。それほどに「しばき隊」を巡る人間模様は広範であり、侮りがたい力を保持している。

◆さっそくネットで湧き出てきたしばき隊構成メンバーによる「罵声」

7月11日に本ブログで『ヘイトと暴力の連鎖』の紹介記事が掲載され始めてから、同書取材班のトップ記者である田所敏夫氏やM君へのネット上での「罵声」が散見されるようになった。いずれもしばき隊の構成メンバーによるもので、彼らの意図は当該人物たちをツイッター上に「引きずり出す」ことを目的にしている。残念ながら田所氏はツイッターのアカウントを持たないようだし、M君もそんな陽動作戦に動じる気配はない。

ここで加害者に加担する悪質な攻撃を行っている人物たちを明らかにすることは、簡単だ。だが、M君はこれから法廷で加害者の責任を問うのであるから、私が軽率な言及をすることは控える。

紙の爆弾増刊号『ヘイトと暴力の連鎖』はここ数日で完売してしまうかもしれない。読み物的要素があると同時に事件資料としても貴重な記録となるはずだ。真実を知りたい人たちは急いでご購入を!

(佐野 宇)

ヘイトと暴力の連鎖 反原連‐SEALDs‐しばき隊‐カウンター

鹿砦社特別取材班=編著
A5判/104ページ ブックレット 紙の爆弾2016年7月号増刊
定価540円(税込) 7月14日発売!

国会議員、著名作家、ジャーナリスト、学者らを巻き込んで
隠蔽された集団リンチ事件の知られざる真相を追及!
リベラル左翼勢力がもてはやす反原連‐SEALDs‐しばき隊‐カウンターの
恐るべき実態を明らかにする!

【主な内容】
1 SEALDs奥田愛基君への手紙
[インタビュー]ろくでなし子(美術家・漫画家)
  「逮捕」も「ぱよちん騒動」も笑いで吹き飛ばせ!
[対談]高島章(弁護士)×田中宏和(ツイッター&ブログ「世に倦む日日」主宰)
しばき隊・SEALDs現象の病巣を斬る!
4 社会運動の中の獅子身中の虫 反原連‐SEALDs‐しばき隊‐カウンター
5 反差別運動内で発生した深刻なリンチ事件の真相はこれだ!
6 急展開した「しばき隊リンチ事件」の真相究明
7 有田芳生参院議員の宣伝カーに乗ったしばき隊員に襲撃された市民
[特別寄稿]合田夏樹(愛媛県四国中央市在住 自称しばき隊研究家)
8 有田芳生参院議員の「集団リンチ事件」隠蔽関与の疑惑

衝撃緊急出版!『ヘイトと暴力の連鎖』(『紙の爆弾』増刊)

 衝撃緊急出版!『紙の爆弾』増刊『ヘイトと暴力の連鎖』!
 「世に倦む日日」田中宏和『SEALDsの真実――SEALDsとしばき隊の分析と解剖』
 タブーなきスキャンダル・マガジン『紙の爆弾』8月号!

これぞリアル「紙の爆弾」!──『ヘイトと暴力の連鎖』明日発売!


「臥薪嘗胆、捲土重来」。もし帯があればそんな言葉を散りばめたくなる『ヘイトと暴力の連鎖』がいよいよ明日14日発売になる。これまで詳細な内容は明かさなかったがもう出版差し止め懸念はないので、今日は本サイトをご覧頂いている方々に限り、特別に内容を公開しよう。くれぐれもご友人やご家族、ましてやしばき隊と思しき人々には口外しないで頂きたい(嘘です! 拡散してください!)。

その理由は『ヘイトと暴力の連鎖』が日本においてここ数年発刊された書物の中で最も「過激」な内容だからである。何が「過激」なのか。それは起こった事件に遠慮容赦なく迫り、事件に関わった、あるいは加担や隠蔽した人物の実名を挙げて渾身の糾弾を行っているからである。

覚悟せよ! リンチ事件の加害者ども。そして一市民の職場や自宅をあろうことか「選挙カー」で襲撃した不逞の輩。更には綺麗ごとを並べ「差別」を生業にして来た薄汚れた知識人やジャーナリスト、国会議員連中よ。

◆「こじらせ左翼」と揶揄された鹿砦社松岡代表による「SEALDs奥田愛基君への手紙」

鹿砦社は偽善と欺瞞を何よりも嫌悪する。似非は許さない。よって言論戦においての流血を排除しない。もっとも『ヘイトと暴力の連鎖』発売に先立つこと5月頃にしばき隊の大学生部門ことSEALDsの奥田愛基からは『SEALDsの真実』(田中宏和著)の発売を前に自身のツイッターで「出版社みても、こじらせ左翼の内ゲバって感じがする」、「安倍政権よりも、SEALDsが気になって仕方がないのは一種の『病』なんだと思う」とご丁寧な挨拶を頂いている。

さすが「国民的アイドル」奥田君だ。自信満々。向かう所敵なし!と思っているのだろう。しかし奥田君のこの不用意な書き込みが、鹿砦社の覚醒不充分な闘志に着火する役割を果たしてしまった。もう遅いぞ。取り消そうとしても無駄だ。帝国ホテルで食事を奢ってもらった(そんなことに本気でこだわっている訳ではないけど)相手を「こじらせ左翼の内ゲバ」だと? お前達改憲派学生集団から頂く言葉としては上等だから有難く受け取っておこう。しかし「内ゲバ」? 誰とゲバルトを交わすのだ? まさかSEALDsと? オイオイ鹿砦社は大人だよ。選挙権があっても頭の中身は、「ん」?なSEALDs諸君などは、御免だけど相手じゃないんだよ。わかる? 奥田君?

この行きがかり上、『ヘイトと暴力の連鎖』はかつて奥田君にインタビューしたことがある鹿砦社社長松岡利康による「奥田愛基君への手紙」から幕を開ける。「こじらせ左翼」と罵倒されても、若い者には優しい(それが時として裏切られる原因となる)松岡は奥田君に丁寧に呼びかける。この品の好さは一体何に由来するのだろう。若人とはいえ自分にうしろ足で砂をかけた人間への「手紙」はお人好しのなせる技か。

◆笑いのラディカル──揺るぎなき「ろくでなし子イズム」

ろくでなし子さん

「手紙」に続くのは不当逮捕を2度も食らった芸術家「ろくでなし子」さんへのインタビューだ。ツイッター上では不動の地位を確立している「ろくでなし子イズム」とも言うべき、揺らぎ無き価値観。警察に弾圧されようと、しばき隊にネットリンチされよと、炎上しようと、この人にかかれば全てとして「笑い」に回収されてしまう。本気で怒っている人間にとって笑われるほど腹の立つことはない。それが最大の武器だと知っている彼女のインタビューは、品性と独自の価値観のせめぎ合いで読者がヒヤヒヤすることは必至だ。

◆爆弾対談! 高島章弁護士×「世に倦む日日」田中さんが解き明かす「しばき隊の病理」

高島章弁護士

そして、ネット上で「反しばき隊」のフロント部隊として闘ってきた高島章弁護士と田中宏和さん(ブログ「世に倦む日日」主宰)の夢の対談が実現した。勿論初の顔合わせのお二人。一切遠慮妥協なし。しばき隊どもを斬りまくる。中性脂肪が溜まりすぎたようなマスコミ報道にうんざりしている読者諸氏は、この対談を目にして溜飲を下げ過ぎ、血圧が下がり過ぎないようにご注意を。

「世に倦む日日」田中宏和さん

このかん反原連による一方的絶縁通告から、相次ぐ非礼を投げかけられた鹿砦社が与り知らぬところで発生していた、所謂「十三ベース事件」と呼ばれたしばき隊による「集団リンチ」事件の情報に接し、鹿砦社の疑念は確信へと変わる。その本質を松岡が綴る。題して「社会運動の中の獅子の中の虫 反原連―SEALDs-しばき隊-カウンター」これらの団体や運動が一体のものであることを解き明かし、彼らが決して「リベラル」でも「左翼」でもなく、純然たる反革命=「黒百人組」であると論破する。

◆紙媒体では初! しばき隊による「集団リンチ事件」の全容を報告!

そして噂の「十三ベース事件」ことしばき隊による「集団リンチ事件」の全容が遂に明らかになる。ネット上で様々な情報が散逸しているが、紙媒体で事件の全容が明かされるのはこれが初めてだ。壮絶極まるリンチの様子と被害者の事件直後の写真を含め膨大な資料と取材報告。被害者の協力により実現した、悪質極まりない「リンチ事件」及びその後も続く、にわかには信じがたい、更なる加害者達の被害者への攻撃などは、目を背けたくなるほど凄惨な内容だ。しかし問題は、このような重大事件が何故報道されなかったのかである。それについての考察も本書には散りばめられている。

しかし、これで全てではない。まだまだ衝撃的な内容が詰め込まれている『ヘイトと暴力の連鎖』は明日発売だ。明日は、本書に詰め込まれた更なる衝撃の内容をご紹介する。

キーワードは「合田夏樹さん」だ。

▼田所敏夫(たどころ としお)
兵庫県生まれ、会社員、大学職員を経て現在は著述業。大手メディアの追求しないテーマを追い、アジアをはじめとする国際問題、教育問題などに関心を持つ。※本コラムへのご意見ご感想はメールアドレスtadokoro_toshio@yahoo.co.jpまでお寄せください。

ヘイトと暴力の連鎖 反原連‐SEALDs‐しばき隊‐カウンター

鹿砦社特別取材班=編著
A5判/104ページ ブックレット 紙の爆弾2016年7月号増刊
定価540円(税込) 7月14日発売!

国会議員、著名作家、ジャーナリスト、学者らを巻き込んで
隠蔽された集団リンチ事件の知られざる真相を追及!
リベラル左翼勢力がもてはやす反原連‐SEALDs‐しばき隊‐カウンターの
恐るべき実態を明らかにする!

【主な内容】
1 SEALDs奥田愛基君への手紙
[インタビュー]ろくでなし子(美術家・漫画家)
  「逮捕」も「ぱよちん騒動」も笑いで吹き飛ばせ!
[対談]高島章(弁護士)×田中宏和(ツイッター&ブログ「世に倦む日日」主宰)
しばき隊・SEALDs現象の病巣を斬る!
4 社会運動の中の獅子身中の虫 反原連‐SEALDs‐しばき隊‐カウンター
5 反差別運動内で発生した深刻なリンチ事件の真相はこれだ!
6 急展開した「しばき隊リンチ事件」の真相究明
7 有田芳生参院議員の宣伝カーに乗ったしばき隊員に襲撃された市民
[特別寄稿]合田夏樹(愛媛県四国中央市在住 自称しばき隊研究家)
  いわゆる「十三ベース事件」との関わり
8 有田芳生参院議員の「集団リンチ事件」隠蔽関与の疑惑

7月14日衝撃緊急出版!『ヘイトと暴力の連鎖』(『紙の爆弾』増刊)

 7月14日衝撃緊急出版!『紙の爆弾』増刊『ヘイトと暴力の連鎖』!
 「世に倦む日日」田中宏和『SEALDsの真実――SEALDsとしばき隊の分析と解剖』
 タブーなきスキャンダル・マガジン『紙の爆弾』8月号!

しばき隊をめぐる事件報道は、なぜタブーとされてきたのか?


内実を明かすと、『ヘイトと暴力の連鎖』は当初7月6日に発売予定であった。しかしながら公職選挙法との関係で発売を延期せざるを得なかった。何故か。民進党、有田芳生議員が選挙公示前に宣伝車である通称「有田丸」で全国を回っていた時に、愛媛県在住の合田夏樹さんの職場と自宅を訪れ、その写真をネットに掲載するという事件が起きていたからだ。「有田丸」に乗車していたのはしばき隊の人間だった。『ヘイトと暴力の連鎖』にはこの事件の詳細な内容も報告、並びに合田さんから寄せられた文章も掲載している。

◆しばき隊顧問弁護士と有田芳生参議院議員の存在

発生した事実を発表するだけのことなので、『ヘイトと暴力の連鎖』を発売することは公職選挙法に抵触はしないだろう。しかし、最近しばき隊の顧問弁護士とも言われる人物は立て続けに、市民相手に恐喝まがいの請求や、提訴を繰り返している。明らかに懲戒相当の行為と思われる訴権の濫用(複数の弁護士談)行為の連続だ。一般人が行えば、一発で「脅迫罪」成立、検挙されるだろうに、やはり弁護士という肩書は侮りがたい力を持つ。

そんな弁護士を抱えるしばき隊、及び有田芳生参議院議員の選挙期間中に『ヘイトと暴力の連鎖』を発売すれば、内容が事実であっても、くだんの弁護士がどのような挙に出ただろうか。下手をすれば刑事事件として告訴される可能性も懸念された。昨今の当該弁護士の暴走振りを見るにつけ、その懸念は必ずしも的外れではなかったと思われる。そこで苦渋の選択ながら発売日を選挙後にずらすこととなったわけだ。

◆何故かしらタブーとされてきたしばき隊の問題点

しばき隊は次第にその本質を表出させるようになってきている。「リンチ事件」のような明らかな犯罪は必死に隠蔽を画策し、不幸なことにそれはある程度成功を収めてきた。『ヘイトと暴力の連鎖』以前にしばき隊問題をまとめて世に問う書物は『SEALDsの真実』を除けば皆無に等しかった。そこには数々の著名知識人、またマスメディアの関与(あるいは意識的な無視)があった。

何故かしら、タブーとされてきた、しばき隊の問題点指摘と、マスメディアの沈黙。しかしながらここに至りしばき隊の違法行為が多数発覚し、勇気を持ってそれに対抗する人が立ち上がり始めた。しばき隊はすでに「あがき隊」へと変質の途上にある。彼らは役に立たない人間を平気で切り捨てる。また、仲間内での異論は徹底して排除される。その姿はカルト集団そのものだ。

しかし、しばき隊を持ち上げる著名知識人、ジャーナリストの罪も限りなく深い。『ヘイトと暴力の連鎖』の中ではしばき隊に与する知識人、ジャーナリストらの本名が多数明かされている。乞う!ご注目! 一見良心派を装ったこれらの人びとの責任も私たちは徹底して追及してゆこうと考える。鹿砦社は岩波書店ではないので、鹿砦社と過去関係があった、あるいは著作を出している人物にでも、当然疑問を投げかける。それが出版社の主体性であり、社会的責任だと考える。

▼田所敏夫(たどころ としお)
兵庫県生まれ、会社員、大学職員を経て現在は著述業。大手メディアの追求しないテーマを追い、アジアをはじめとする国際問題、教育問題などに関心を持つ。※本コラムへのご意見ご感想はメールアドレスtadokoro_toshio@yahoo.co.jpまでお寄せください。

ヘイトと暴力の連鎖 反原連‐SEALDs‐しばき隊‐カウンター

鹿砦社特別取材班=編著
A5判/104ページ ブックレット 紙の爆弾2016年7月号増刊  定価540円(税込) 7月14日発売!

国会議員、著名作家、ジャーナリスト、学者らを巻き込んで
隠蔽された集団リンチ事件の知られざる真相を追及!
リベラル左翼勢力がもてはやす反原連‐SEALDs‐しばき隊‐カウンターの
恐るべき実態を明らかにする!

【主な内容】
1 SEALDs奥田愛基君への手紙
[インタビュー]ろくでなし子(美術家・漫画家)
  「逮捕」も「ぱよちん騒動」も笑いで吹き飛ばせ!
[対談]高島章(弁護士)×田中宏和(ツイッター&ブログ「世に倦む日日」主宰)
しばき隊・SEALDs現象の病巣を斬る!
4 社会運動の中の獅子身中の虫 反原連‐SEALDs‐しばき隊‐カウンター
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6 急展開した「しばき隊リンチ事件」の真相究明
7 有田芳生参院議員の宣伝カーに乗ったしばき隊員に襲撃された市民
[特別寄稿]合田夏樹(愛媛県四国中央市在住 自称しばき隊研究家)
いわゆる「十三ベース事件」との関わり
8 有田芳生参院議員の「集団リンチ事件」隠蔽関与の疑惑

7月14日衝撃緊急出版!『ヘイトと暴力の連鎖』(『紙の爆弾』増刊)

7月14日衝撃緊急出版!『紙の爆弾』増刊『ヘイトと暴力の連鎖』!
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「世に倦む日日」田中宏和『SEALDsの真実――SEALDsとしばき隊の分析と解剖』

反原連、SEALDs、しばき隊を撃つ紙爆増刊『ヘイトと暴力の連鎖』7月14日刊行!


報道は参議院選挙の結果一色だ。開票日翌日だから恒例に従えばこのような扱いになるのがいわば「お約束」であろう。しかし、特段驚くような結果だっただろうか。SEALDs如きに選挙運動を頼れば、負けるのは必定。そんなことも解らなかった選挙結果に私は全く興味がない。むしろこの「お約束」の喧しさが、どこか嘘くさく感じられる。

その「お約束」や「お決まり」報道の真逆を行く、予定調和一切なしの告発本が7月14日に発売となる。『ヘイトと暴力の連鎖』だ。書名からだけでは抽象的な内容しか思い描くことが出来ないかもしれないが、内容は最大級の衝撃に満ちている。鹿砦社が放ってきた過去の告発本の中でも有数の破壊力だろう。

◆インタビューはろくでなし子さん! 対談は高島章弁護士×『世に倦む日日』田中宏和さん!

書籍の広告は限られたスペースの中で可能な限りのインパクトと情報を詰め込むのが定石だ。だが本書に限っては「意図的に」広告を書名とインタビューに登場頂いたろくでなし子さんと、対談をご快諾頂けた高島章弁護士とブログ『世に倦む日日』を主宰する田中宏和さんのお名前と漠然とした紹介文を示すに留めた。それには理由がある。

インタビュー、対談の踏み込み振りも充分に鮮烈であるが、『ヘイトと暴力の連鎖』では、しばき隊が手を染めた集団リンチ事件、ネット上では「十三ベース事件」と呼ばれていた事件の詳細に深く踏み込んだ。その全容を明らかにするとともに、被害者を襲った「集団リンチ」がいかに凄惨なものであったか、あるいは事件後加害者達が被害者を更に痛めつけて行く過程を余すところなく取材し紹介している。被害者の全面協力を得て初めて社会に出るしばき隊による「集団リンチ事件」の全貌を前に読者は言葉を失うかもしれない。

◆「リンチ事件」闇のディテールをついに公開!

『ヘイトと暴力の連鎖』に掲載されているインタビューや対談、事件の報告や論考は、衝撃的な内容であっても、事実を基に構成されたものばかりだ。しかし内容が「事実の解明」であろうと、その詳細が事前にしばき隊やその顧問弁護士に明らかになっていれば、ほぼ確実に「出版差し止め仮処分」をかけてきただろう(過去に他の出版社で同様の事例がある)。よって広告でも発売直前まで詳細を紹介することを控えざるを得なかった。しばき隊にとっては壊滅的な痛撃となる事実の積み重ね。彼らの正体暴露だけに鹿砦社も慎重に準備を進めたわけだ。

『ヘイトと暴力の連鎖』は『SEALDsの真実』(田中宏和著)が理論的に彼らの問題点を分析しているのに対して、しばき隊が行っている蛮行の実態を暴露し、彼らの悪質性を全面的に糾合するものだ。しばき隊には様々な業界の人間が加担している。頓珍漢な西本願寺系の僧侶がわけも解らずに不用意な発言を行い、高島弁護士に撃退されるという笑い話もあったように、彼らは構成員の名簿を厳密に保管しているような団体ではなく、主としてSNSなどを駆使して影響力を保ってきた。

ネット上では膨大な虚々実々の情報や噂が流布されているしばき隊に関わる事件と問題の数々。その核心部分を『ヘイトと暴力の連鎖』は紹介・分析・解明する。「リンチ事件」の詳細は読者が初めて目にする事実の連続だろう。目を覆いたくなる証拠もあるが、正視していただきたい。

◆しばき隊NO.1、野間易通を提訴したM君が7月12日に重大発表!

ところでリンチ被害者のM君は、5月24日大阪地裁にしばき隊のNO.1、野間易通を名誉棄損・プライバシー侵害の損害賠償を求め提訴した。野間はM君をリンチ事件後に誹謗中傷を続け、なんとM君の本名や所属大学名までを自身のツイッターで公表するなど、悪質極まりない行為を続けた。

第一回の弁論は7月6日大阪地裁で開かれ、初回にもかかわらず20名以上の傍聴者が集まりこの事件への社会的関心の高さが伺われた。次回期日は9月23日(金)大阪地裁809号法廷で午前10時15分からだ。

そのM君が明日7月12日午前8時30分に極めて重大な発表を行うという情報を得た。M君は「主水」の名前でツイッター(https://twitter.com/VENOMIST666)を利用している。発表はそこで行われる。是非ご注目頂きたい。

▼田所敏夫(たどころ としお)
兵庫県生まれ、会社員、大学職員を経て現在は著述業。大手メディアの追求しないテーマを追い、アジアをはじめとする国際問題、教育問題などに関心を持つ。※本コラムへのご意見ご感想はメールアドレスtadokoro_toshio@yahoo.co.jpまでお寄せください。

7月14日衝撃緊急出版!『ヘイトと暴力の連鎖』(『紙の爆弾』増刊)

7月14日衝撃緊急出版!『紙の爆弾』増刊『ヘイトと暴力の連鎖』!
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NO KICK NO LIFE 最終章──そして次回、進化の変貌へ!

「今回でNO KICK NO LIFEは終了となります」と言っても、小野寺力氏がイベント開催を撤退することなど1000%在る訳がなく、「“キックなくして我人生なし” は1ミリもブレずに何十倍にも大きくなって帰って参ります」と語った小野寺力氏。9月14日に渋谷TSUTAYA O-EASTに於いて公開記者会見(発表会)が行われます。観覧(観戦)自由ということですが、開始時刻等詳細は後日発表です。

対戦を前に全員集合。イベント参加者としては個々複雑な想いがあるでしょう

◎NO KICK, NO LIFE~THE FINAL~
6月24日(金)渋谷TSUTAYA O-EAST.19:00~21:55 主催:RIKIXジム / 放映:フジテレビオンデマンド
7月3日(日)22:00~スカパー『Fighting TV サムライ』でも放映

◆60.5kg契約 5回戦

WBCムエタイ世界スーパーフェザー級チャンピオン.梅野源治(PHOENIX/60.4kg)
VS
ヨードワンディー・ニッティサムイ(ヨーペットから改名/タイ/60.3kg)
引分け / 1-0 (主審 大成敦 / 北尻 48-48. 玉川 50-47. 大村 48-48)

ハイキックでヨードワンディーを弾き飛ばす梅野
梅野源治vsヨードワンディー。効果あった梅野の伸びる右ストレート

梅野源治の右ストレートでヨードワンディーがノックダウンしましたが、「梅野のパンチは当たっていたか?」という疑問が試合後、あるジムの会長より聞かれました。ヨードワンディーすぐ立ち上がり、“ダウンではない”というしぐさを示しましたが裁定は当然ながら覆らず。実際は額に当たっていたようです。

最近のレフェリー組織によっては「フラッシュダウンは取らない」という傾向もあるキックボクシングですが、これは裁くレフェリー陣の経験や、古いキックと今時のムエタイの視点の置き方などの違いがあります。インパクトは軽くても見た目は当たって倒れ、ノックダウン扱いとなったら、それに従うしかありません。

梅野はやや劣勢になる展開もありつつ、的確なヒットもあり、完全に取られたラウンドがあったかは難しい見極めでした。ヨードワンディーを含め、日本選手にもタイ選手にも研究される立場の中、トップクラスと激闘続く梅野は、またも引分けでも評価は落ちないでしょう。

◆59.5kg契約 5回戦

全日本スーパーフェザー級チャンピオン.森井洋介(ゴールデングローブ/59.3kg)
VS
チャオ・ロブート(元ルンピニー系フライ級C/タイ/59.0kg)
勝者:森井洋介 / 3-0 (主審 北尻俊介 / 大成 49-47. 玉川 50-46. 大村 50-47)

劣勢気味のチャオも実質負けてはいない互角の蹴り合い
冷静に狙っていたチャオのハイキック。油断ならない展開が続く

森井洋介は多彩なパンチとローキックを武器に、左のボディブローが度々強烈にヒット。怯まないチャオは下がらずローキックやパンチで軽く様子を見ながら時折強烈なハイキックやヒジ打ちを繰り出しました。終始、森井の手数が多く主導権は譲らず2~4ポイント差で安定した勝利。

◆57.3kg契約 5回戦

WBCムエタイ・インターナショナル・スーパーバンタム級チャンピオン.宮元啓介(橋本/57.0kg)
VS
北薗翔大(元KOSフェザー級チャンピオン/田畑/57.2kg)
勝者:宮元啓介 / 3-0 (主審 大村勝巳 / 大成 49-48. 玉川 50-49. 北尻 49-47)

後半は宮元が主導権を握った展開

北薗翔大は元KOSフェザー級チャンピオンの経歴を持ち、テクニックはしっかり備えた選手で宮元に負けないせめぎ合いを続けましたが、後半はテクニックと経験値で優る宮元が主導権を握り、飛び技を出す余裕で小差ながら判定勝利を導きました。

◆65.0kg契約3回戦

中尾満(エイワスポーツ/64.5kg)vs 前田将貴(RIKIX/65.0kg)
勝者:前田将貴 / 0-3 (主審 北尻俊介 / 大成 28-30. 玉川 28-30. 大村 29-30)

◆ライト級3回戦

雅駿介(PHOENIX/61.23kg)vs 錦和道(ゴールデングローブ/61.0kg)
勝者:雅駿介
TKO 3R 0:22 / カウント中のレフェリーストップ / 主審 玉川英俊

結果は引分け

◆スーパーフェザー級3回戦

浦林幹(フリー/58.3kg)vs 藤野伸哉(RIKIX/58.9kg)
勝者:藤野伸哉
TKO 3R 2:01 / レフェリーストップ / 主審 大成敦

◆スーパーフェザー級3回戦

井上将吾(白山/58.4kg)vs 旭野穂(ゴールデングローブ/58.5kg)
引分け / 0-0 (主審 玉川英俊 / 大成 29-29. 北尻 29-29. 大村 29-29)

17歳とは思えぬ風格の那須川天心

◆毎回期待を裏切らないNO KICK NO LIFE

今回の開催時間は約3時間掛かりましたが、全7試合は手頃な試合数でした。
アトラクションとして、話題の17歳天才キックボクサー、那須川天心がミット蹴りを披露しました。素早さ、バランスの良さ、力強さ、これは確かに、天才と言われる素質に納得です。

前半4試合は、前日計量のルールミーティングで忠告された「小野寺力氏がコンセプトとする“キックボクシングの魅力を世間に伝える”ことを意識に持つこと」を促されていて積極的に打ち合いに出るファイトが目立ちました。後半3試合は、ベテランの経験値を活かした攻防に判定結果ながらファンを魅了していました。

いろいろな団体、各プロモーション単位の興行は増えましたが、NO KICK NO LIFEも毎度期待を裏切らない5回戦のこだわりと豪華さがありました。次回、リニューアルスタートを切る小野寺力氏自身の思想は、原点が純粋なキックボクシングの老舗だっただけに、間違った方向に行かないのは確かなところでしょう。単に新たなキックのイベントでなく、キックの魅力を世間に伝える為、どんな再スタートを切るか期待が掛かります。

負傷した選手、会場を後にした選手等を除いて、お疲れ様集合写真で締め括る

[撮影・文]堀田春樹

▼堀田春樹(ほった・はるき)
フリーランスとしてキックボクシングの取材歴32年。「ナイタイ」「夕刊フジ」「実話ナックルズ」などにキックのレポートを展開。ムエタイにのめり込むあまりタイ仏門に出家。座右の銘は「頑張るけど無理しない」

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『NO NUKES voice』08号【特集】分断される福島──権利のための闘争

日本で10番目に人口が多い町、埼玉県伊奈町の見事なバラ園とさいたま市編入問題

 

埼玉県の伊奈町で行われている「バラまつり2016」(5月11日開催)に出かけた。主催は伊奈町観光協会で、場所は伊奈町制行記念公園内バラ園だ。このイベントは世界的な名物で、実は300種、4800株以上のバラを楽しめる。夜は夜でライトアップされており、まさに「ラヴィ・アン・ローズ」という感じだ。※バラ園(町制施行記念公園)

 

膨大なバラを見ていると、地上で起きるすべての出来事はうたかたのようだ。だが、伊奈町が歩む道は厳しい。行政でいうと、町としては平成30年度に赤字に突入するという。行ってみるとわかると、伊奈町には(住民には申しわけないが)発展する要素は何もない。

 

2001年5月1日に浦和市、大宮市、与野市が合併し、さいたま市が発足するが、ここに合流するはずだった伊奈町は、合併への協議を断念。たしかに合併すれば市民税が上がったり、行政サービスが充実するかわりに「浦和や大宮に比べて条件が低い住民サービスを受ける」という状態を住民が嫌ったようだ。だが、岩槻はのちにさいたま市へ合流を表明し、2003年4月1日には実現した。

 

思うに、僕のなかのバラ園での光景は、伊奈町の景気と連動している。確かに、伊奈町はこの「さいたま市へ合流」したほうがいいのではないか、という議論はいまだにくすぶっており、1983年の埼玉新都市交通伊奈線(ニューシャトル)の開通により区画整理が実施され、さいたま市のベッドタウンとして宅地造成が進んでいる。国内で10番目に人口の多い町(約44,500人)となった現在でも、たまに住民の間でも話題になっている。要するにまだまだ「町のありよう」を語るべきモデルケースなのだ。

撮影=林雅子(ライター)
文=ハイセーヤスダ

▼ハイセーヤスダ(編集者&ライター/NEWSIDER Tokyo)?テレビ製作会社、編集プロダクション、出版社勤務を経て、現在に至る。週刊誌のデータマン、コンテンツ制作、書籍企画立案&編集&執筆、著述業、漫画原作、官能小説、AV寸評、広告製作(コピーライティング含む)とマルチに活躍。座右の銘は「思いたったが吉日」。格闘技通信ブログ「拳論! 蹴論!」のアソシエイト・スタッフ。

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『NO NUKES voice』08号【特集】分断される福島──権利のための闘争

3・11甲状腺がん家族の会、設立会見詳報《7》質疑応答(3)

去る6月6日、福島県「県民健康調査」検討委員会は、福島第1原発事故当時18歳以下(胎児を含む)だった県民を対象に実施している2巡目(本格調査)の甲状腺検査で、今年3月末時点で30人が甲状腺がんと確定診断されたと発表した。

右から代表世話人の千葉親子氏(元・会津坂下町議会議員)、河合弘之氏(弁護士)、世話人の牛山元美氏(医師)

2巡目の検査は、約38万人の対象者のうち約27万人で完了。「悪性ないし悪性の疑い」と診断されたのは57人(昨年12月末時点は51人)で、このうち30人が手術により甲状腺がんの確定診断を受けた。

この数字を概観すれば、これより前の平成23年度~25年度前後まで実施されてきた1巡目(先行調査)と合わせると131人の甲状腺がんの確定診断者が出たことになる。

さらにいえば、確定診断とは手術実施者のことで、手術をしていない段階で、甲状腺にあるのう胞が「悪性ないし悪性の疑い」と検出された人数は1巡目、2巡目を合わせ173人と発表されている。福島県検討委は、確定診断が昨年12月末時点の16人から30人に増加した原因を不明としているが、「甲状腺がん発生は原発事故の影響とは考えにくい」との見方を変えていない。以下、本稿は「3・11甲状腺がん家族の会設立会見」詳報の最終となる。

◆質問9=原発事故で被ばくした方に対しても、国は被ばく手帳を作っていただければと思います

【Q9】 広島の原爆被爆者です。6歳の時に被爆して、急性放射能障害、原爆ぶらぶら病、目の障害、甲状腺機能障害による甲状腺全摘出手術、肺がん、と6歳の時から余命宣告を突き付けられて70年間、生きてきました。今、福島の子供たちは、そういう状態で、これからの人生を歩んでいかなくてはならないと思うと本当につらいです。

そんな私が、こうして元気で生き延びてこれたのは、2つ要件があります。一つは、被爆者同士の支え合いです。日本被団協を中心とする各地の被爆者の会に行き、支え合ってきました。もう一つは、国の公的医療保障です。原爆被害者擁護法に基づいて、被曝者健康手帳が交付され私たちは医療を無料で受けることができます。この二つによって、厳しい人生をなんとか元気で生きていくことができたと思います。

今回の家族会設立は、皆さまのこれからの支えになっていくと思います。福島では、子供だけでなく、大人の方の甲状腺がんも発生していると聞きます。私の友人の福島在住の方も、甲状腺がんで摘出手術を受けていらっしゃいます。大きな広がりとなっていくためには、子供さんだけでなく大人の方、そのご家族の方々にも、同じように広まっていっていただきたいと思います。

そして、原発事故で被ばくした方に対しても、国は被ばく手帳を作っていただければと思います。そういった観点で、福島では、世代を超えた人たちとのつながりも持っていくことをお考えでしょうか。

【A】(千葉氏) そういうお話は、会の中でもありました。この会は子供だけでなく、大人も対象にしていく体制を作りたいと思っております。また、原発事故の放射線の影響を考えるならば、福島県だけの問題ではないという話にもなりました。今後、もっと充実した会の方針・中身を作っていきたいと思っております。

【A】(河合氏) この会の設立の意味は、そこにありまして、政策提言をきちんとしていきたい。個人で孤立していては、Aさん、Bさんという形では、ダメなのです。患者さんが結束して申し入れや発言をしたりすると、それが社会的勢力の発言として見なされます。そこで、初めて注視され尊重されるようになります。そのための団体、患者の会ということになります。もちろん、その基礎として情報交換し、慰め合い、団結する必要があり、それが第一目的ですが、そのあとに来るものが、きちんと社会的勢力を作り、申し入れをし、自分たちの要求を政党に反映させていくこと、これがこの3・11甲状腺がん家族の会の目的ということになります。

◆質問10=将来的には訴訟を考えていますか?

【Q10】 将来的には訴訟を考えていますか。

【A】(河合氏) 今の所は、考えていませんが、申し入れをして政策要求をして、きちんと通らない場合には、それを敢えて排除することはないと思いますが、今の所は考えていません。

◆質問11=医学論争、疫学論争で裁判をやっていくことが必要ではないか?

【Q11】 因果関係を追及されても、政府は交渉では絶対認めないと思うので、医学論争、疫学論争で裁判をやっていくことが必要ではないか。それは視野に入れていますか。

【A】(河合氏) 視野には入れていますが、きちんとした社会的勢力を作って、きちんと政府に政策を要求することで、その正当な目的が認められないとは限らないと思っています。先ほど、ご家族が言うように、まずは、因果関係を認めてもらうということが大事だと思います。

因果関係を認めない時、それは、損害賠償ということは大よそない、治療だけはしてやるよ、という、その治療も、恩恵的な、家父長的な治療になると思います。だから、きちんと資料を出して、まずは因果関係を認めなさい、国と東電に責任があることを前提に対策を取って下さいとする。何も、モノを下さい、とかお情けを下さいと言うのではありません。きちんとした正当な要求を通すには、被害者がきちんと団結しないといけない。そのための会になります。

◆質問12=癌宣告の時に、医師の方からセカンド・オピニオンのお話がきちんとありましたか?

【Q12】 癌宣告の時に、医師の方からセカンド・オピニオンのお話がきちんとありましたか。患者には、色々な患者会がありますが、その様な紹介を受けることができましたか。癌の状態について、最初に説明はどのくらい時間として受けることができましたか。

【A】(白い服の方) セカンドオピニオンについては、はっきりなかったという記憶があります。患者会の紹介については、甲状腺がんなど全部を含めた患者会の説明はありました。診察時間は、通常は10分くらいであったと思います。

【A】(黒い服の方) セカンドオピニオンについての説明は、私にはありませんでした。患者会についても連絡はありません。診療時間は同じように10分くらいだったと思います。

◆質問13=福島県立医大に対する不審感?

【Q13】 甲状腺疾患を含めた患者の会の紹介というのは、福島県立医大からだと思います。案内をもらって、参加しようと思わなかったのは、県立医大に対する不審からですか。

【A】(白い服の方) 案内を頂き、妻が話を最初聞きにいきました。患者会というよりは、先生の説明会というような感じで、甲状腺がんの子供の親は、そこでは見受けられなかったと聞きました。

【A】(黒い服の方) 通知がくれば参加したかというと、参加したかもしれないが、そういった患者会があるというのも、家族会ができて初めて知った話です。非常にびっくりしました。

◆質問14=再発や手術後の生活の困難さ

【Q14】 再発や手術後の生活の困難について教えてください。

【A】(牛山氏) 今回の県立医大の手術ですが、片側の甲状腺の手術しかしていません。片方を残すと、うまくいけば薬を飲まずに生活していくことができます。しかし、甲状腺がんが再発している方が既におり、疑いの方もいます。ベラルーシでも、結局、もう一つも手術しなくてはいけないという話を聞いています。手術後は、モノが飲み込みにくくなったり、声がかれることがあったりということがあります。後遺症について、今回は直接は聞いていませんが、事例としてはそういうことになります。

【A】(白い服の方) 薬は毎日飲んでいます。やはり、甲状腺を半分とりまして、何カ所かのリンパ節も取りまして、後遺症的にいうと、モノが飲み込みにくいとか、声がかすれて出ないということかがあります。

◆質問15=何が必要で、何が一番足りていないのか?

【Q15】 何が必要で、何が一番足りていないでしょうか。

【A】(白い服の方) 精神的なケアを充実させていただきたいです。

【A】(黒い服の方) 今後望むのは、メンタルのケアをやっていただきたいと思っています。

◆質問16=がん宣告を受けたときのお気持ちは?

【Q16】 がん宣告を受けたときのお気持ちは?

【A】(白い服の方) 10代で癌と言われ、妻も子供もショックでした。

【A】(黒い服の方) 本人は顔面蒼白となり、立っていられないほどのショックで、数日間はふさぎこんでいました。

◆質問17=甲状腺がん家族の会の活動方針は?

【Q17】 今後は、交流会や相談会ということになると思うが、会の活動方針について。

【A】(牛山氏) 設立するということで、今回ワンステップになったわけですが、具体的にはこれからです。[了]


◎[動画]20160312甲状腺がん患者家族会設立記者会見(UPLAN三輪祐児さん公開)

▼白田夏彦[取材・構成]
学生時代に山谷、沖縄などの市民運動を訪問。その後、9・11同時多発テロ事件をきっかけにパレスチナ問題の取材を開始。第二次インティファーダ以降、当地で起こった非暴力直接行動を取材。以降、反戦や脱原発などの市民運動を中心に取材。現在、業界紙記者。

タブーなきスキャンダル・マガジン『紙の爆弾』8月号!

7月14日衝撃緊急出版!『ヘイトと暴力の連鎖』(『紙の爆弾』増刊)

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『NO NUKES voice』08号【特集】分断される福島──権利のための闘争