映画『へルター・スケルター』を井筒監督が罵倒した訳

ちょうど昨年の7月に沢尻エリカが5年ぶりに主演した『へルター・スケルター』が公開されたが、沢尻エリカの育ての親ともいえる井筒監督が「沢尻はなんであんな作品に出たんやろか。乳を見せることでしか勝負できへんかったのやろうか」「美術として背景は美しいが、内面はまったく描かれていない」と酷評したために、まったく見る気にはなれなかった。もしも近所のビデオ屋で「夏休み、旧作80円でレンタル」キャンペーンをやっていなければ、まず見る機会はなかっただろう。
それでも、蜷川実花監督が作り出す、摩訶不思議なインテリアは、映画美術的には、一見の価値があるような気がする。

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映画『真夏の方程式』は失敗作か

福山雅治演じる湯川教授が、「苦手というより、嫌いだ」とする子供との交流を描いた「ガリレオ・シリーズ」でも異色の作品が『真夏の方程式』である。
東野圭吾の原作を、福山が物語の中心になると、こうもつまらなくなるのか、という点で、このシリーズはやはり「ゲストしだい」というイメージを拭えなくなった。

柄崎恭平は小学5年生。夏休みを親戚の旅館で過ごすため、玻璃ヶ浦にやってきた。電車の中で携帯を巡るドラブルで、湯川に助けてもらったことで交流が始まる。両親が多忙なため、一人で過ごすことも珍しくなく、ゲームで遊んでばかりいた。宿題がはかどらず、特に理科が苦手であったが、湯川との出会いで少しずつ心境に変化が訪れる。やがて彼のことを「博士」と呼ぶようになるが、ある日、旅館の主人と妻を訪ねてきた刑事が突如として死体として発見されて、恭平は「これは自殺ではない」と断言する。事件に遭遇した湯川は「ある人物の人生が捻じ曲げられる」ことを防ぐために、真相に挑んでいく。鍵を握るのは、16年前に塚原が担当した元ホステス殺人事件。そして、その裏には旅館の家族が隠さなければならなかったある重大な秘密があった。

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宮崎駿を非難する原発推進派と禁煙派

宮崎駿監督について語る本を書いたことがあるので、私は、ある月刊誌から協力を求められた。
映画それ自体の話ではなかった。同監督らスタジオジブリの発行する冊子が、平和憲法を変えてはいけない、という特集を組んだことや、その前から原発に反対を表明していることについて、批判する記事を書くためだという。

この某月刊誌は、商売で右よりの記事を書いて、その筋の政治家らに定期購読をしてもらっているという。
それで、原発に批判的な論調の朝日新聞や岩波書店にも、激しい攻撃をしている。従事している人たちは、商売と割り切っているそうだ。
そのような商売には、協力できなかった。なんという雑誌かは、今は伏せるが、じき発売されるので、内容からわかるはずだ。
このようなスタンスの雑誌は、他にも何誌か、電車や駅で広告をよく見かける。やはり商売なのだろう。

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プロデビューで日本ミドル級1位になった村田諒太は、世界を翔るのか

昨夏のロンドン五輪ボクシング男子ミドル級で、日本選手として48年ぶり2人目の金メダリストになった村田諒太(27)=三迫=が8月25日、東京・有明コロシアムで、鮮烈なプロデビューを果たした。本来のミドル級より500グラム重い73キロ契約のノンタイトル6回戦で、東洋太平洋ミドル級王者の柴田明雄(31)=ワタナベ=を二回レフェリーストップによるKO(TKO)で倒した。
これを受けて、日本ボクシングコミッション(JBC)は27日、都内でランキング委員会を開き、村田を日本ミドル級1位にランクインさせた。

村田は殊勝にも「僕の体重に合わせて調整してくれた柴田選手に感謝したい。(プロの)リングに立てる幸せを感じた。誰もが認める(世界)チャンピオンになりたい」と話している。

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藤圭子さん転落死の真相を追う

「圭子の夢は夜ひらく」などで知られる、歌手の藤圭子さんが8月22日午前、東京都新宿区のマンションの高層階から転落し、死亡した。62歳だった。警視庁新宿署は飛び降り自殺を図った可能性があるとみて慎重に調べている。
「宇多田ヒカルの母、として報道されますが、中年以降の男性にとっては、魅力的な陰を伴った妖艶な歌手として、惹かれる存在だったのではないでしょうか」(芸能記者)

『不幸なスター・有名人 レコジャケ・厳選100人』(鹿砦社)には、自殺と自殺未遂を含めて、23人のスターが載っている。スターとは言え、必ずしも幸福ではないことを、その数は物語っている。
娘を成功に導いた藤圭子は、悠々と幸せな生活を送っているのではなかったのか?

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あらゆる音楽の入り口に、佐久間正英さんが立っていた

音楽プロデューサーの佐久間正英さんが、末期ガンに侵されていることをブログで告白した。脳に転移したと思われる腫瘍以外は、あえて治療せずにガンと共に生きる道を選んだ。
彼の名前を初めて見たのは、いつだっただろう。BOOWYやTHE BLUE HEARTS等を聴き始めた頃だから、80年代の後半頃、小学生の時だ。買うCDの殆どに、編曲やプロデューサーとして彼の名前を目にした。
「さくましょうえい? 誰なんだろう」
プロデューサーという仕事が何なのかもわからなかったが、よく目にする名前だと思っていた。

それもそのはず、80年代より現在に至るまで、JUDY AND MARY、GLAY、黒夢、エレファントカシマシ……彼がプロデューサーとして手がけたミュージシャンは数知れない。とりわけ、80年代~90年代のロックバンドにとっては、影響力という点で彼の右に出るものはいない。私を含め、ロックの入り口に彼が立っていたという人は、星の数ほどいるだろう。

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ドラマ『半沢直樹』で、「やられたら、倍返しだ」が大流行

破竹の快進撃を続ける日曜劇場『半沢直樹』(TBS)。視聴率が毎回、上がっていく不思議なドラマで、ついに第4回は27.6%を超えた。
「やはり、堺雅人の演技が光っている。決め台詞『倍返しだ』『やられたらやり返す』を言うタイミングも効果的だ。わかりやすさが受けているのでしょう。テレビの黄金時代を彷彿とさせる番組です」(他局の演出家)

『半沢直樹』は、直木賞作家・池井戸潤氏の小説をもとにして、やや半沢のキャラクターを強気に作り上げている。苦労人の役者、堺が一気にブレイクし、培った演技力を惜しみなく注ぎ込んでいる。
堺が演じるメガバンクの融資課長である半沢直樹が、巨額の融資事故の責任を擦り付けられ、復讐を果たしていくのだが、やはり部下が上司にリベンジしていくカタルシスは、見ていて爽快感がある。
劇中に登場する「やられたら、倍返しだ」という決めゼリフは、サラリーマンや小学生の間でも大流行している。

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ポール・マッカートニー日本公演のチケット高騰をあおる奴等

11月の東京と大阪、福岡での、ポール・マッカートニーのライブのチケットが高騰している。
「B席1万2500円が10万円もする異常事態です。もう《最後の公演》と言われているので、これだけの異常な事態を招いているのでしょう。ビートルズ時代の曲をふんだんに取り入れていますし、70歳を超えてなお歌う姿を目に焼き付けておきたいファンも多いでしょう」(興行関係者)

チケットを占有しているのは、一部は暴力団関係者だという指摘もある。
「チケットが10倍近くの値段になるのなら、買い占めろということで、都内のX組が数百枚単位で買い占めたようです。バレないように大学生や専門学校生のアルバイトを使って占有しています。彼らは、横流しが目的なので、数千枚の単位で買い占めるかもしれません」(チケットショップ)

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路上で聞こえてきた、宇崎竜童の歌声

しばらく前のことだ。御茶ノ水駅前を歩いていると、聞き覚えのある声が聞こえてくる。「おいら ジャパニーズ バンドマン」と歌っている。昔親しんだ、竜童組の曲だ。
公園とも言えない、駅とビルとの間の小さなスペース。並べられたパイプ椅子に座って、100人ほどが聴いている。立ったままの人や、その辺りにしゃがみ込んでいる人もいる。
その前で、ステージもなく、設えられたマイクの前で、歌っている男に目を走らす。

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高橋真麻が原因? フジテレビの女子アナ退社ラッシュ

「フジテレビでは、元局アナの高橋真麻が現役の女子アナを合コンに連れまわして、かつての後輩に男を紹介しまくっている。高橋は今、ヤフーCOOの川邊健太郎と交際しており、今年、退社したのは事実上の寿退社だと指摘されています」(フジテレビ関係者)
高橋が精力的に合コンに元後輩を連れ出すせいか、フジテレビの女子アナが退社ラッシュだ。
9月には本田朋子、松尾翠が寿退社。本田はプロバスケットボール日本代表の五十嵐圭が相手で、松尾はJRA騎手の福永祐一と結婚。さらに生田竜聖アナの子供を出産した秋元優里から「ニュースJAPAN」を引き継いだ大島由香里も、フィギュアスケートの小塚崇彦と熱愛が報じられた。

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