名古屋場所で、日本人横綱の誕生はあるのか

栃東以来、この8年間、日本人の横綱はいない。
「もしかしたら、今度の名古屋場所が、日本人横綱が生まれる10年に一度くらいのチャンスかもしれない」(相撲ジャーナリスト)
夏場所で13勝した大関・稀勢の里について、横綱審議委員会が名古屋場所で14勝以上で優勝すれば、横綱に推薦する可能性との見解を示している。内山斉委員長は「全勝優勝を目指してほしい」とコメントした。

稀勢の里の夏場所の前取り組みを見たが、なかなかに腰が降りていて、立ち合いの踏み込みも評価できる。しかしいかんせん苦手な力士が多すぎる。千秋楽でライバルの琴奨菊に一方的に押し出された相撲を見たが、横綱を狙う力士としてはいかがなものか。今、日本人横綱が待望されている状況では、少し、横綱になるための条件がゆるくなっている感は否めない。なにしろ13勝に終わった大関に対して「つぎが綱とりの場所になる」とするのは、大甘といってもいいだろう。

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サンミュージック会長、相澤秀禎氏が逝く

森田健作や松田聖子、酒井法子らを育成、デビューさせた大手芸能事務所サンミュージックプロダクションの創業者で代表取締役会長の、相澤秀禎さんが2月23日午後10時27分、都内の病院ですい臓がんのため死去した。83歳だった。24日に同社がFAXで発表した。相澤さんはかねてから病気療養中だった。
相澤さんは、1962年に「竜美プロ」を設立。新人歌手・松島アキラをデビューさせ、その後、西郷輝彦を発掘してマネージメントに奮闘する。1968年には、サンミュージックプロダクションを設立し、森田、桜田淳子、松田、酒井、安達祐実ら数多くのタレントを手がけた。

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追悼 夏八木勲さん、いぶし銀の演技よ永遠に

舞台や映画、テレビドラマなどに数多く出演し、豪快で男らしい演技で知られた俳優の夏八木勲さんが5月11日、神奈川県内の自宅で亡くなった。73歳だった。夏八木さんは、東京・足立区の出身。大学を中退後、昭和38年に劇団俳優座の養成所に入り、同期の原田芳雄さんや村井国夫さんらと共に「花の15期生」と呼ばれた。

卒業後、昭和41年に映画「骨までしゃぶる」でデビューし、その後も「白昼の死角」や「野性の証明」など数多くの映画で活躍した。とりわけ、昭和54年に公開され、自衛隊が戦国時代の日本にタイムスリップする映画「戦国自衛隊」では、戦国武将の長尾景虎役を演じ、男らしい豪快な演技で人気を集めた。

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今、贅沢な時間を過ごすなら、横浜美術館へ

ゴールデンウィークというものとは、ほとんど無関係に過ごしたが、あまりに心がすさんできたので、しばしの時でも憩いたいと思った。
副都心線と繋がった東横線、みなとみらい線で一直線。横浜美術館をめざした。
横浜のみなとみらいは、赤レンガ倉庫などの古い景観も活かし、湾と溶け合うような街作りが成功している。たくさんの人々が行き交っている。

横浜美術館でやっているのは、「Welcome to the Jungle 熱々!東南アジアの現代美術」。シンガポール、マレーシア、フィリピン、インドネシア、タイ、ベトナム、ミャンマー、カンボジアの25組の作家の作品が紹介されている。

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今も響く忌野清志郎の歌

忌野清志郎が亡くなって、今日で4年になる。
昨年、『タブーなき原発事故調書』(鹿砦社)をトークで取り上げた番組「ラジオキャンパス」がFM熊本で打ち切りになったことと関連して、今までにも増して、清志郎を聴くことが多くなった。
原発を扱った曲は、「ラヴ・ミー・テンダー」「サマータイム・ブルース」だけではない。
一家に一台、原子力~♪ 原発サンセイ♪ 原発サンセイ♪ と叫ぶ、一瞬、東電も喜んでしまいそうな、「原発音頭」もある。
科学の力を信じていたのに、と歌う「メルトダウン」は、まるで福島第一原発の事故を予見していたかのようだ。

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NHK「八重の桜」はなぜわかりにくいのか

「八重の桜」は、主役に綾瀬はるか、長谷川博己、西島秀俊らスターをそろえながらも、なぜゆえにこんなにわかりにくいのだろうか。
「主役の西島が演じる、八重の兄、山本覚馬ばかりが目立つドラマになってしまった。はっきりいって池田屋襲撃もいまひとつだったし、登場人物が多すぎるのかもしれない」(テレビ局関係者)
NHK大河ドラマは、当初は別の計画があったが、福島県会津出身で、同志社を創設した新島襄の妻となった八重の生涯を描いた作品となることで、「福島の人々を元気づける」という意味合いもあり、スタートした。

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『AKB48 解体全書』【ブックレビュー】

総選挙といえば、AKB48。衆議院のそれを思い浮かべることはない、という時期があった。
逆に、不祥事といえば国会議員だったが、最近では、AKB48を連想することが多くなった。
なんといっても、峯岸みなみの坊主頭、前田敦子の尻出しが、衝撃すぎる。

罪深いのが、河西智美の「児童ポルノ問題」だ。
東京都青少年健全育成条例の問題で、いったい何を議論していたのか、という話だ。
実際に被害者の存在しない、コミックやアニメを、児童ポルノとして取り締まるのは、表現の自由に反する、というのが、出版社や表現者の主張だった。
この問題では、河西智美の露わな乳房の乳首部分を、自分の手で覆わされる役をさせられた男児という、現実の被害者がいる。

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坂口良子さんが逝く

「前略おふくろ様」「池中玄太80キロ」などに出演し、愛くるしい顔立ちと明るいキャラクターで人気を博した女優、坂口良子さんが死去した。
57歳だった。昨年8月に10年以上事実婚状態だったプロゴルファー、尾崎健夫(59)と再婚したばかりで、3月12日発売の女性週刊誌で消化器系の疾患による重病説が報じられた際、本人がブログで病状を説明していた。坂口良子といえば「池中玄太80キロ」だろう。ヘビースモーカーでやり手のキャリアウーマンを演じた。なにかというと池中玄太(西田敏行)を励ます役まわりだった。
個人的には、やはり「前略おふくろ様」もいいが「池中玄太80キロ」には、「泣く」「笑う」が交互にやってきて、なかなかに今のジェットコースタードラマの典型があったるような気がする。
なにもかも包んでしまうような包容力と、愛くるしい笑顔がチャーミングだった坂口さん。

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オセロ・中島にAV出演のオファーか

オセロ・中島の復帰のメドがまったく立たないという。騒動の発端となった“自称・霊能師”の女性の影響を抜け出せていない状況のようだ。
復帰のうわさが出ては、立ち消えている中島。
「カラオケやショッピングで憂さ晴らしをしている。オファーはいくつかあるが、まだ療養中で、仕事ができる状態ではありませんね」(事情通)
「相棒の松嶋と一緒に復帰する計画もありましたが、中島が『絶対に嫌だ』と突っぱねたようです。どうも松嶋の結婚以来、関係がギクシャクしており、修復はできていません」(同)
中島は「(霊能師を)歌手デビューさせたい」「悪いのは私で、彼女は悪くない。彼女を救うためならテレビに出る」などと話しているようだ。

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NHKの連ドラ「純と愛」が賛否両論となっている

巷間で指摘されているようにNHKの朝の連続ドラマ「純と愛」は、これまでの朝ドラと極めて異質だ。ジェットコースターのごとく展開が速く、1話ごとに不幸から幸福へ。幸福からどん底へと展開する。夏菜が演じるのは「ホテルが舞台のふたりの奮闘記!数々の苦難を乗り越え夢を叶えます!」というキャッチフレーズを掲げていきまく女、純(夏菜)。彼女は自分が正しいと思ったら、猪のごとく突き進む性格で、周囲と軋轢を繰り返す。

純には次々と困難が押し寄せる。最初に勤めたホテルは外資の買収によりクビ。それでも「いつか自分の理想の民宿を作り上げたい」と心に決めた純は、大正区の小さなホテル「グランド大阪」に再就職。修行を重ねながら、寂れたグランド大阪を再生させようと奮起する。しかし、すっかりやる気を失っているオーナー・上原信代(52)や、屁理屈ばかりの先輩社員たちのおかげで純は悪戦苦闘の日々となる。
純の夫である愛(いとし)はそんな純を全身全霊で支える。愛は、「人の本性が見える」という病気にかかっている。これだけでもオカルトチックなのだが、純が勤めるホテルはことごとく倒産したり、火事に遭ったりしてつぶれていくのだ。

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