『八百長~相撲協会一刀両断』【ブックレビュー】

北の湖親方の再登板が、1月30日の日本相撲協会の理事長選で決まった。「無気力相撲は八百長ではない」「八百長はないと思う」などと公言してはばからなかった、北の湖親方。08年には弟子の大麻不法所持が発覚して、理事長から理事に、昨年には弟子の八百長への関与が発覚して、理事から役員待遇へと降格していた。

そんな人物が理事長として返り咲き、角界に自浄能力がないことをさらけ出している今、八百長問題告発の原点である、『八百長~相撲協会一刀両断』(鹿砦社)を読むべきだろう。15年前の発刊直前、著者の元・大鳴門親方と、共に八百長を告発していた橋本成一郎氏が、同じ日、同じ病院、同じ病名で亡くなり、いわくつきとなった本だ。

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ピンク・レディーがパブリシティ権で敗訴

「これはけっこう踏み込んだ内容の判決が出たね。今後、著名人の写真を掲載する場合は、この判決を知らなかったでは済まなくなるだろうな」(週刊誌デスク)
ピンク・レディーの2人が、週刊誌の記事で写真を無断で使われたと訴えた裁判で、最高裁判所は、2月2日、著名人には顧客誘引力を利用する目的で名前や写真などを無断で使われない権利「パブリシティ権」があると認めた。これまでも下級審レベルでは、パブリシティ権の概念が認められていたが、最高裁では初めて。その一方で、表現の自由に配慮して権利の侵害に当たるケースを限定的に示し、今回のピンク・レディーの写真についてはパブリシティ権の侵害とはいえない、として訴えを退けた。

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合コンでAKB48から脱退した二人の運命

AKB48の平嶋夏海(19)と米沢瑠美(20)が脱退を表明した。
「二人とも、合コンの写真がネットに流出し、恋愛禁止のルールを破ったということで脱退を表明しました。脱退してまでも、AKBの純なイメージを守りたいのでしょう。変なアイドルユニットですね」(芸能記者)
今後もこうしたことが予想できるが、この潔いビジネスライクな姿勢が、プロデューサー・秋元康の成功理由だとも言える。

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ハンカチ王子の商品価値

1月11日発売の「週刊文春」(文藝春秋)によれば、斎藤佑樹が小林麻耶や友人とともに、三重県・伊勢神宮を訪れ、仲むつまじい様子で参拝を行っていたという。
「さんざんぱら報道された島田紳助の愛人としてのイメージを払拭したい戦略がありありと見えます。なにしろあの記事以来、バラエティに引っ張りだこになっているんですから」(週刊誌記者)

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悪くないというのが吉本の本音? 紳助と暴力団

1月4日、吉本興業の大崎社長が「私たちは彼の才能を惜しむものです。願わくば、社会の皆さま、ファンの皆さまのご理解を得て、いつの日か吉本興業の元に戻ってきてくれるものだと信じております」と紳助の復帰を歓迎する発言をした。
あまりに早すぎる復活のアドバルーン。それもなぜ、年頭の挨拶で? 吉本興行にはクレームの電話が殺到した。

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映画『ヒミズ』で叫ばれる「頑張れない、普通、サイコー!」こそ被災者の心情

震災地を舞台にした、園子温監督の『ヒミズ』。主演俳優の染谷将太やヒロインの二階堂ふみが日本人で初めて、ヴェネチア国際映画祭で「マルチェロ・マストロヤンニ賞(最優秀新人俳優賞)」のW受賞に輝き話題になっている。被災地の生の声を絞り出すようにして、見る者の魂を揺さぶる。

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「南極大陸」で予算を使い果たしたTBSの断末魔

「TBSは年末年始では、視聴率競争をあきらめているとしか思えないラインナップだった。どこの局も物真似やドキュメンリーで力を入れる年末が、TBSでは手抜きそのもの。12月27日から2夜連続で韓流ドラマ『アイリス』を深夜で流し、さらに12月26日と27日にはTBS開局60周年記念の主演ドラマ 『99年の愛JAPANESE AMERICANS』の再放送をした。いくらなんでも年末のゴールデンタイムにそれはないだろうという声が局内でも上がっていました」(TBS製作プロダクション社員)

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