福島〈反原発〉のローザ・ルクセンブルク、佐藤幸子さん(撮影=大宮浩平)

NNV08号表紙の人は〈脱原発〉大熊町議の木幡ますみさん(撮影=大宮浩平)

『NO NUKES voice』第8号がいよいよ本日25日発売となった。熊本を襲った前例のない長期間にわたる地震の被害は読者の皆さんも心を痛められていることだろう。阪神大震災の時もそうだった。関東、東海地方には大地震の到来が予想されていたが、まさか神戸を中心に壊滅的な大地震が来ると予想できた市民は皆無に近かったし、熊本の人びともそうだろう。気象庁はついに今後の予想について「わかりません」と発言するに至っている。

しかし、不幸ではあるが、もし川内原発が熊本の地震の影響で過酷事故を起こしていたら、被災者の方々の生活はさらに語り尽せない悲劇に覆われていたのではないか。5年前の福島では、防護服を着た人間がマスクもつけない子供達の被曝線量を測っていたおぞましい姿が蘇る。

〈メディアの危機〉の前線で抗い続けるTBS「報道特集」キャスターの金平茂紀さん

◆【特集】分断される福島――権利のための闘争

今号も本誌は福島に足を運び、現地の人びとの声を頂いた。【特集】分断される福島──権利のための闘争では大熊町議会議員に当選された木幡ますみさん。政府のあやふやな説明、官僚の逃げ腰を許さずに最前線で怒りをぶつける姿が印象的な佐藤幸子さん。ご自身国政選挙に出馬することにより被災地の問題を全国に問いかけた木田節子さん。南相馬市の汚染地帯に住みながらも新しい運動の模索を続ける國分富夫さん。どなたからも悲惨な現実と格闘する穏やかながらのっぴきならない、現実に直面する人の凄みが伝わってくる。諦めと忘却を「時間」という武器を用いて待ち受ける政府や東電に対する揺るぎのない闘いの意思は健在だ。

〈学〉の世界で闘い続ける京大「熊取六人衆」の今中哲二さん

◆金平茂紀さん、今中哲二さん、中嶌哲演さん──必読の3大インタビュー

TBSテレビ報道特集でおなじみの金平茂紀さんはテレビ人の中では原発問題に詳しい屈指の人だろう。金平氏が語るテレビ報道の現状はいかなるものか。本誌だけへの告白が注目だ。

今中哲二(元京都大学原子炉実験所・助教)さんからは事故が起きてしまった今日の闘う戦術について原子力の専門家の立場から語って頂いた。

中嶌哲演さんは名刹、明通寺の住職でありながら福井県の反原発運動の先頭で闘い続ける哲学を仏教者の立場から伺った。

いずれも反原発の世界では欠くことの出来ない個性と知性が織りなす3大インタビューは誇張なく全国民必読だ。

◆爆弾対談! 『世に倦む日日』田中宏和さん×松岡利康本誌発行人

そして、『NO NUKES voice』は広範な多様性を認めあう運動や思想を指向する。その結果として現在避けて通れない問題が所謂「反原連」による一方的な断絶宣言から生じた問題である。

反原連の中心人物はその後「反差別」運動へとウイングを広げるが、ここでもやはり「排除の論理」を横行させ数々の問題を引き越こしている。昨年あたかも何か新しい学生の運動のように登場した「シールズ」は彼らがお膳立てした学生のタレント部隊に過ぎないこと、そして彼らの主張が実は「憲法9条2項」改憲であることは重大な問題であるにもかかわらず、これまでのところ主要メディアでは一切報じられていない。

その問題性を人気ブログ『世に倦む日日』を主宰する田中宏和さんと本誌発行人の松岡利康とが激論! 文字通り内容は「爆弾対談」となった。反原連―しばき隊―シールズに通底する暗部を余すところなく暴き出す。

「しばき隊は黒百人組!」と喝破した松岡利康本誌発行人

顔出しOKで爆弾対談に臨んでくれた「世に倦む日日」主宰の田中宏和さん

「爆弾対談」に加えて松岡論考「再び反原連への異議申し立て!―人の思いや好意には真摯に答えよ!異論を排除しない自由な運動への願い」。この題名はやや無いものねだりの感もぬぐえないが、果たして松岡氏の意図は如何に。

◆執念のおっかけ直撃取材は〈シニア右翼の女神〉櫻井よしこ氏!

そして、暫く鳴りを潜めていた「鹿砦社名物」直撃取材、今回は「あの」櫻井よしこ氏を自宅前で取材に成功!しかも櫻井氏は質問にも答え始めたため予想外の展開となった。逮捕一歩手前で敢行された取材班の成果にもご注目を!

執念で実現した〈シニア右翼の女神〉櫻井よしこ氏の自宅前直撃取材!

岩波新書『原発プロパガンダ』が話題の本間龍さんによる連載報告も衝撃的!

その他全国からの運動報告も満載だが、すべてを紹介することが出来ない。少なくとも前号『NO NUKES voice』7号発刊後からこの間、高浜原発再稼働時の事故による緊急停止、大津地裁における運転差し止めの仮処分決定。再度の言及になるが、熊本を中心とする例のない長期間に及ぶ大地震、そして5月17日には関東地方でも震度5弱の地震と、文字通り日本列島は激震常態が続いている。

地震の制御が出来ない以上、人災を最小限に食い止める=原発全機即廃炉しか日本列島住民に未来はないことを私たちは何度でも訴える。抗うことなしに花など咲きはしない。

▼田所敏夫(たどころ としお)
兵庫県生まれ、会社員、大学職員を経て現在は著述業。大手メディアの追求しないテーマを追い、アジアをはじめとする国際問題、教育問題などに関心を持つ。※本コラムへのご意見ご感想はメールアドレスtadokoro_toshio@yahoo.co.jpまでお寄せください。
    
   
   

2016年3月12日、3・11甲状腺がん家族の会が設立された。設立時の正会員は5家族7人、これまでほとんどタブー視されてきた福島での被曝被害の核心を伝える貴重な設立会見を7回に分けて詳報する。今回は千葉親子(ちかこ)さんの会見談話。

◆被曝者になってしまったという切ない思い

代表世話人の千葉親子さん(元・会津坂下町議会議員)

東日本大震災と、それに伴う原発過酷事故が起きてから昨日で5年になりました。この間、国内外の多くの方々に励ましをいただいたことに感謝申し上げます。今、私たちは福島県の現状に向き合いながら、悩み、苦しみ、励ましあいながら、傷つきながらも頑張っています。

時間の経過とともに諸課題も多岐にわたり、個人の力ではどうにもならないことがたくさん聞こえてきます。甲状腺がん問題もその一つです。小さなお子さんからお年寄りまで二百万人の県民が、原発事故により放射能の降り注ぐ下で生活をしていた事実は、けして忘れてはならないことと思います。

事故後、甲状腺検査が始まりました。甲状腺がんの発見が相次ぎました。原発事故が起きるまでは、甲状腺がんという言葉などはあまり耳にしない病気でした。一巡目の先行調査から二巡目と検査が進む中、甲状腺がんと宣告されたご家族の方々の悩みや苦しみに私たちは出会いました。過酷な原発事故や放射能のことなど交錯する情報の中で、保養の手立ても無く過ごす中、子供のことを思い、親御さんたちは、「あの時、外出させなければよかった」「あの時、避難しておけばよかったのではないか」「無用な被曝をさせたのではないか」とご自分のことを責め続けておられます。3・11以降、甲状腺検査を受け、被曝者になってしまったという切ない思いを抱えながら誰にも相談できない状態に置かれているのです。

◆今、起きていることの事実に触れ、悲しい怒りがこみ上げた

福島県健康調査検討委員会では「放射能の影響とは考えにくい」と説明を繰り返すばかりです。専門家の間でさえも、原発に由来する・由来しないと意見が分かれました。そんな曖昧な中、がんと診断された方も、被曝をした多くの県民も不安を抱えた5年となりました。

私たちは昨年、ご家族の方々と集いました。その日の私は初めての出会いでとても緊張していました。きっと、ご家族の方たちも家族同士が出会えることの期待と、どんな集まりなのか、どんな人が来ているのか、と不安があったろうと思います。

懇談が始まってからは、話す家族も、聞く私たちも涙でした。今まで色々な所で聞いていた不条理な出来事が目の前で話すご家族の方に、今、起きていることの事実。そのことに触れ、私も悲しい怒りがこみ上げました。ご家族同士の意見交換では、医師への不信感や診療の制約、情報不足が話題になりました。「病気の症状がこれからどうなっていくのだろう」「毎日のとまどいを誰には話したらいいのだろう」「誰に相談したらいいのだろう」という生の声を聞き、ご家族の孤独感を知りました。

懇談が始まる前の緊張していた雰囲気も、お茶会のころには、皆で持ち寄ったお茶菓子を分け合って、とても和やかな雰囲気になり「来てよかった」「同じ思いで話すことができた」と明るいお顔になられたように感じました。

◆同じ悩みや痛みを抱えている方同士が話し合うことで癒される

子供たちは、原発事故の後、理不尽な形で甲状腺がんと診断され、心に傷がつき、手術で体にも傷を残すことになってしまいました。私たちは、日頃から情報交換や情報提供が出来て、気軽に話し合い、支え合えあうことのできる関係と気軽に相談できる場所が必要だと思いました。同じ悩みや痛みを抱えている方同士が話し合うことが、どれだけ癒されるのか、どんな力にも勝ることだと思いました。

一人で悩まないで下さい。多くの患者の家族の皆さんと手をつなぎ、語り合う場所を持ちましょう。情報を共有し、課題を共有しながらそこから希望を掴みましょう。患者家族の皆さまには、気軽にお声をかけていただきたいと思います。そして、周りには安心して集えるようどうか温かく見守って頂きたいと思います。わたしたちも、そのお手伝いをさせて頂きたいと思っております。このような会が身近な所で色々と広まり、家族の方が安心して話しのできるような場所ができることを望みながら私の挨拶とさせていただきます。


◎[動画]20160312甲状腺がん患者家族会設立記者会見(UPLAN三輪祐児さん公開)

▼白田夏彦[取材・構成]
学生時代に山谷、沖縄などの市民運動を訪問。その後、9・11同時多発テロ事件をきっかけにパレスチナ問題の取材を開始。第二次インティファーダ以降、当地で起こった非暴力直接行動を取材。以降、反戦や脱原発などの市民運動を中心に取材。現在、業界紙記者。

『NO NUKES voice』08号【特集】分断される福島──権利のための闘争


鹿砦社の総反撃がいよいよ開始される。熊本の大地震を目の当たりにしながら、川内原発の運転を停止しない、原発マフィアどもに、反原発運動の仮面を被りながら、その実、警察権力と手を携え、ひたすら「排除の論理」で唯我独尊に陥った「反原連」へ、そして、「反原連」を出自とする、リンチ事件が専ら噂のしばき隊、その子分で「9条改憲」を持論とする「シールズ」の諸君へ!

◆25日(水)、『NO NUKES voice』第8号発売開始!

第一段は今週25日(水)発売の『NO NUKES voice』第8号である。第一線で闘ってきたジャーナリスト、研究者、市民運動家にご登場頂き、各持ち場での持論を展開して頂く。三者三様の立場から我々が学ぶべきものに限りがないことを、改めて認識させられる。

また、福島に寄り添う気持ちを忘れないためにも、今号も現地福島に取材班が足を運んだ。過酷な現実と向き合いながらも、将来を切り開こうとする揺るぎない意思をご紹介する。決して楽観論のみでは語れない福島の現実を私たちは直視してゆこうと考える。

田中宏和『SEALDsの真実――SEALDsとしばき隊の分析と解剖』

◆27日(金)、「世に倦む日日」田中宏和さんの『SEALDsの真実』発売開始!

そして27日の金曜日(場所によってはそれよりも早く)には「世に倦む日日」主宰、田中宏和さんによる『SEALDsの真実』がいよいよ書店に並ぶ。アマゾンで告知した直後、一時は人気第一位を記録した注目の問題作だ。

奥田愛基がすぐにTwitterで鹿砦社に対して侮蔑的な書き込みをしたことからも明らかなように、本書の出版については「シールズ」に関わった人々がかなりナーバスになっているようだ。しかし、心配は不要である。本書は「シールズ」に対して正面からの問題提起を行うものであり、彼らの庇護者である「しばき隊」が常套手段として用いる、恫喝、罵声浴びせ、身分明かしなどといった卑怯な手法は、当然の事ながら一切用いられてはいない。あくまでも社会科学的に「シールズ現象」とその背景についての考察が加えられた、学術書に過ぎない。しかしながら、であるからこそ、実は彼らにとっては痛撃となる可能性は低くないだろう。ツイッターの140文字空間にだけ、生息場所を持っている窮屈な言論に慣れ切った御仁には少々難解であるかもしれないが、それこそ「勉強」の為に、是非とも「シールズ」のメンバーには一読をお勧めするし、反論があれば是非有益な議論を交わしたいものである。

しばらく、大人しくしている間に、随分と座視できない〈事件〉が立て続けに起こっているようだ。その中に〈犯罪〉まで含まれているというから事は穏やかではない。

◆雑誌と書籍の使命は闊達な言論を喚起することだ!

『NO NUKES voice』8号は(毎号そうではあるが)編集部が総力を挙げ、やや危険と思われる水域にも敢えて足を踏み込んでいる。そのくらいの危険を冒すことなしに闊達な言論を喚起することはできないであろうし、雑誌を提供する者の最低限の義務だと私たちは考える。原則はゆるぎない。原発全機即廃炉を目指し、読者諸氏からの叱咤を期待する。

『NO NUKES voice』は決して不偏中立ではない。科学と人道に立脚しながら、非人間的存在である「原発」とそれが包含する「差別構造」を常に視野に入れながら敵を撃つ。

▼田所敏夫(たどころ としお)
兵庫県生まれ、会社員、大学職員を経て現在は著述業。大手メディアの追求しないテーマを追い、アジアをはじめとする国際問題、教育問題などに関心を持つ。※本コラムへのご意見ご感想はメールアドレスtadokoro_toshio@yahoo.co.jpまでお寄せください。

2016年3月12日、3・11甲状腺がん家族の会が設立された。設立時の正会員は5家族7人、代表世話人には河合弘之さん(弁護士)と千葉親子さん(元会津坂下町議)が就いた。これまでほとんどタブー視されてきた福島での被曝被害の核心を伝える貴重な設立会見を7回に分けて詳報する。

冒頭、設立趣意書が読み上げられる

◆司会者からのことわり

家族のお二方は、福島県からの中継での参加になります。お二方は、マスコミの前に出るのは、未だセンシティブで難しい状況になります。スカイプで、顔を隠しての会見になることをご了承ください。代表世話人3人のあいさつ後、甲状腺がんのお子さんを持つご家族二人のお話、質疑応答という流れになります。時間は1時間ほどと考えております。どうぞ、よろしくお願いいたします。

◆代表世話人、河合弘之弁護士による「甲状腺がん家族の会」設立主旨談話

右から代表世話人の千葉親子氏(元・会津坂下町議会議員)、河合弘之氏(弁護士)、世話人の牛山元美氏(医師)

代表を務めております弁護士の河合でございます。本日、甲状腺がん家族の会を設立致しました。名称は「3・11甲状腺がん家族の会」といいます。目的は、社会的に孤立している甲状腺がん患者家族同士の親睦を高めるとともに、患者の治療および、生活の質を高めることができるように情報交換を行い、関係機関に働きかけることであります。現在の正会員はご家族7人であります。中通り在住が4家族、浜通り在住が1家族。男の子の家族が3家族、女の子の家族2家族であります。

それから、代表世話人は私、千葉親子(元会津坂下町議)、副代表世話人が武本泰(医療学校教師)、飛田晋秀(写真家)、世話人が牛山元美(医師)でございます。また、甲状腺専門アドバイザーとしても、医師の方に何人かお願いしてあります。

設立趣意書の読み上げ。※参考(当会HP)http://311kazoku.jimdo.com/

◆現行の訴訟では被曝被害の損害がスポッと抜けている

会設立の概要としては以上になりますが、代表世話人としての私の考えを少しご説明したいと思います。3・11以降、本当にひどい、規模の大きな深刻な被害が出ている訳ですが、ADR(裁判外紛争解決手続)で問題にされ、訴訟で問題とされているのは、全部、財物損害と慰謝料だけです。放射能被曝の被害、損害の核心はその放射線から発生した病気であります。健康被害などという、甘い表現で私は申しません。放射線による病気、そして、とりわけ小児甲状腺がん、それから小児にも青年・大人にも発症する白血病、これが被害の核心であるというふうに考えます。

放射能被曝被害の考え方が図で示される

日本で今、大変なADRと訴訟の争いが発生しています。訴訟は、一万人もの人が起こしています。でも、それは全部、財物損害と慰謝料だけなのです。ちょっと図で書きますと、この様に膨大な賠償の請求がきているわけです。まず、財物の損害。それから、精神的な苦痛とか恐怖に対する慰謝料。で、それだけが問題にされていて、こうした白血病になった人や甲状腺がんになったという、病気になった・身体に損害を被ったということがスポッと抜けているのです。

◆「考えにくい」は「考えられない」と同義

メディアの人は感じてほしいのですが「変だな?!」と「一番肝心の損害や救済の追及が欠けているな」と。それが皆、何のせいかというと、原発と因果関係があると「考えられない」、「考えにくい」ということで押さえこまれている、否定されているから。「考えにくい」というのは「考えられない」というのと社会的には同義語です。

そして、この財物損害は、要するに放射能のある所にいると、健康被害を被るから、病気になるから、怖いから(自宅など、すなわち放射線計測区域から)出るわけです。子供が病気になる、怖いから出るわけですよね。だから財物損害の原因も、その放射能によって病気になる怖れなわけです。精神的苦痛も、放射能で病気になるのではないかと思うからです。だから、膨大に発生し、追及されている損害の中核部分が、スポッと台風の目のように空白になっているのです。

◆ジグソーパズルの一番の中核部分

これが、(原発事故と放射線被害の)因果関係が、あるのかどうかわからないということになると、財物損害とか精神的慰謝料とか、全部、根拠が無くなるのです。気のせいだとか、大丈夫だよ、ということになると、全部根拠がなくなる。全てここから発生しているから、財物損害や慰謝料が発生する。ここを無くしてしまおうというのが、今のやりかただろうと私は考えています。ここが、スポッと抜けたままだとどうなるのか?まるでジグソーパズルの一番の中核部分がスポッと抜けたままになっているのですが、文字通り、底抜けになるのです。

つまり、放射能の被害はよくわからない、気のせいだよ、因果関係が考えにくい。そうなると、じゃあ、財物損害も発生しないということになりかねません。それから、慰謝料というのも気のせいだよと、家が放射能で住めなくなる…それも本当にそれで病気が発生するかどうかわからないから、はっきりとしないということになると、放射能は怖くない。放射能が怖くなければ、原発は怖くない、だから原発を再稼働しよう、原発をどんどんやろうと、こういう論理になっていくのです。

◆一番肝心な部分の戦い

だから、この事実をきちん明らかにして、そして因果関係があるのだということをはっきりさせていくことが、全ての面、被害者救済にも重要だし、原発を無くしていくことにも重要なんだ、ということが私の考えです。ここが、まさに天下分け目の戦いというか、一番肝心な部分の戦いにこれからなっていきます。今までは、この問題が、なぜスポッと抜けていたかというと、患者の皆さんが完全に分断されています。お互い、顔見知りでもありません。だから、団結も生まれていません。お互い名前もろくに知りません。完全に分断されているだけでなく、この治療の過程において、現代医療において当然認められるべき、インフォームド・コンセントとセカンド・オピニオンが完全に否定された状態です。

「なぜ、私がこんなことになったのでしょうか?」と患者さんが医師に聞いた時、「あなたは、こうこう、こういう訳で、結果こうなったのだよ」という「だから、こういう治療が必要で、こうで、こうやって手術するんだよ」と、さらに、それでも不安が出てくれば、さらに説明を受けるという形でやっていくというのが普通の医療じゃないですか。それが(医師が)「あなたは癌です。切りましょう。」―(それに対し、患者が)「原発事故が原因でしょうか?」と聞くと、(医師により)「違う!」と、そういう風に言われてしまう。

そこには、問答無用の恩恵的な、家父長的な治療があっても、インフィームド・コンセントがないんです。そして、不安だからセカンド・オピニオンを求めようとしても、そんな事をして、ばれようものなら大変なことになる、というような恐怖感を持っているから、セカンド・オピニオンを求められない。

また、セカンド・オピニオンが、本来出せる人たちも、今の体制の中では、福島県立医大とか福島県とかに遠慮して、余計なことを言うと後で面倒なことになるからということで、(例えば、福島県外の病院でセカンド・オピニオンを求めた場合)「私は福島県から来ました。がんと言われています。本当でしょうか?」と聞こうにも、福島県の方だと分かると「県立医大に行ってください」ということになる。セカンド・オピニオンも求められない。こうやって分断され、完全に抑え込まれている。

◆押さえきれない気持ち

そして、僕たちも、さっき申し上げたように、ここが原発の放射能被害の中核ですから、何度かアプローチをしようとしました。しかし、一切アプローチできなかった。たとえば、福島県庁や県立医大の方にお聞きしようと思っても「とんでもない、個人情報ですから、そんな事は教えられません。」となる。

分断と、個人情報保護ということの二つの壁により、私たちは166人という数が分かっても、どこの誰というのは分からなかった。私としては、これがこのまま放置されていたら、本当にこれは憂慮すべき事態だ、と思っていたところに「もうこれは、我慢できない!」とカミング・アウトする人たちが出てきた。これは、押さえきれない気持ちから出たのだと思いますよ。そして、私の所に相談があったので、私が最終的に代表世話人を引き受けることになった。それまでは、千葉さん、牛山さん御二方が大変尽力されたわけですが、私の問題意識としては、以上、お話しした通りです。

全ては何から始まるのかと言うと、患者さんがお互いに住所氏名を知り合い、どういう状態にあるのかということを情報交換することから始まる。そこからスタートするというのが、今日の会の設立主旨であります。


◎[動画]20160312甲状腺がん患者家族会設立記者会見(UPLAN三輪祐児さん公開)

▼白田夏彦[取材・構成]
学生時代に山谷、沖縄などの市民運動を訪問。その後、9・11同時多発テロ事件をきっかけにパレスチナ問題の取材を開始。第二次インティファーダ以降、当地で起こった非暴力直接行動を取材。以降、反戦や脱原発などの市民運動を中心に取材。現在、業界紙記者。

愛国者として名高い三橋貴明氏(経世論研究所所長・中小企業診断士)が書き下ろした「原発ゼロの真実」(TAC出版)は、冒頭から終わりまで突っ込みどころは満載だ。僕は第五章「原発と核燃料サイクル」の「小泉元総理のあきれた主張」に注目した。三橋はこう書く。

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三橋貴明『原発ゼロの真実』(TAC出版2014年7月)

 筆者は本書を執筆するに際し、「できるだけ、現場を訪れ、取材したうえで本を書く」と決意していた。そこで、実際に日本各地の「電力サービスの現場」を訪れ、各施設を自分の目で見たのである。だからこそ、日本のサービスについて、ろくな知識もないくせに、「原発ゼロ!」などと無責任に言ってのける政治家たちを軽蔑する。その代表が、2014年2月の東京都知事選挙において、引退していた陶芸家の元首相(細川護煕氏)を担ぎ上げ、「脱原発一本!」と例の調子で東京都の権力を奪おうとした小泉純一郎元総理大臣だ。小泉元総理は、「原発ゼロ」を謳い、我が国のエネルギー行政を混乱に陥れた挙げ句、2月9日投開票の東京都都知事選挙のために、細川元首相を引っ張り出した。小泉元総理の一連の発言は、以下の通りである。
「即時原発ゼロにすべき」
「(原発を)再稼働すると言っても核のゴミの最終処分場が見つからない。原発の運転の再開はせず、直に原発ゼロの決断をすべきだ」
「これから日本において、核のゴミ(使用済み核燃料のこと)の最終処分場のめどをつけられると思うほうが、楽観的で無責任すぎる」
「政治で一番大事なことは方針を示すこと。原発ゼロの方針を政治家が打ち出せば、知恵のある人が必ずいい案を作ってくれる」
「総理が決断すれば、原発ゼロ反対論者は黙ってしまう。原発ゼロに反対なのは自民党だけ」
 ひと言だけ、感想を述べよう。無責任きわまりない。使用済み核燃料の再処理や地層処分の技術は、ほぼ確立している。あとは、地層学的にもっとも適した地点を検討し、政治が決断すれば済む話なのである。
 ついでに書いておくと、たとえ時の総理大臣が原発ゼロを決断したとしても、筆者は黙らない。なぜならば、原発を再稼働しないことで、我が国のエネルギー安全保障が極端に弱体化し、貿易赤字が拡大し、我が国の国民が働いて稼ぎ出した所得が奪われ、経済成長が抑制され、エネルギー関連の投資も減少せざるを得ないためだ。
 脱原発を主張することは、それは個人の価値観である以上、構わないと思うが、それにしても「脱原発のプロセス」について、高レベル放射性廃棄物の処理を含めて提案しなければ卑怯というものだ。(三橋貴明『原発ゼロの真実』TAC出版)

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いいか、三橋よ! まずは脱原発のプロセスは、現在の政府に要求せよ。もはや「単なる老人」と化した小泉元首相が、過去を反省し、現在の政府に「脱原発」を突きつけていることは、過去を猛省している証左であり、これはこれで「是」ではないか。原発を推進するロジックを過去の人に求めるのはフェアではない。

まあ、こうした「原発推進猪突猛進文化人」に冷静な議論をせよというほうが無理というものかもしれないが。

(渋谷三七十)

1986年4月26日から30年目を迎える。あの事故は近隣住民以外の世界の人々の頭の中では「歴史」になってしまっているのではないだろうか。旧ソ連、現在のウクライナで発生した「チェルノブイリ原発事故」である。

◆「原発=核発電」は狂信的な国家意思の象徴

Fukushima2016

記憶の中では「歴史」となっても、事故地では今日にいたるも放射能漏れを防ぐ作業が継続している。事故後原子炉を封じ込める為に作られた「石棺」と呼ばれる構造物が内部からの強力な放射線によりボロボロに劣化し各所にひびが入り危険な状態となったので、ウクライナ政府は巨大な「第二石棺」を建設中だ。

思い起こせば爆発したチェルノブイリ原発4号機は「運転中」ではなかった。しかも福島の様に地震や津波と言った自然災害が原因でもなかった。運転停止中に外部電源喪失に対応する非常時用発電系の実験を行っている際に、原子炉出力管理のコントロールミスから事故が発生したと言われている。つまり「人災」であったわけだ。

Fukushima2016

つい最近、事故後に現地を取材したジャーナリストは「事故直後ソ連の政府は何をやったと思いますか。なんと兵士にソ連の国旗を持って原子炉の上に行かせ立てさせたというのです」と俄かには信じがたいエピソードを教えてくれた。それほどどの国にあろうと原発=核発電は狂信的な国家意思の象徴であることの現れであろう。

◆1975年の戦後日本を思い出してみる

30年経過すれば、たいがいの事は「歴史」になる。本当はその事件や事故が終わらずに不可視な形で継続していても体に痛みを伴う直接被害者や、事故により生活全体を破壊された人びと以外は容易に「現実」を「歴史」と見まがう。

Fukushima2016

私は1975年を思い出している。言うまでもなく敗戦後30年目の年だ。戦地に赴いた元兵士や銃後を支えた明治生まれ、大正生まれの人びとがまだ多く生きていた。皇国史観で教育を受けながらいきなり「民主教育」への転換を経験した人々が丁度子供を産み育てている頃だった。「戦争」が話題になることは私の周りでも、珍しいことではなかった。でも「戦争反対」を語る人も「戦時中の苦労」を語る人、または懐古的に「日本軍の雄姿」を語る人、いずれもそれは「思い出物語」としてであって「今は違う」が無言の枕詞になっていたように思う。

◆「ソビエト」の消滅──原発事故は国を亡ぼす

チェルノブイリ原発事故は、2016年の日本から回想すれば2つの事を示唆したいたのだと今更ながらに思う。

Fukushima2016

1つは「原発事故を一度起こせば人間の力では対応が出来ないことだ。そのことは、事故後30年経過するも「第二石棺桶」建設を余儀なくされているウクライナの姿が事実をもって示している。あの巨大なドーム状の構造物さえ、また何十年かすれば劣化を余儀なくされ、「第三石棺」、「第四石棺」の建設が行われることになるだろう。

そしてもう1つの重大な示唆は「原発事故は国を亡ぼす」ことだ。これは文字通り「国が無くなる」、「国が崩壊」することを意味する。1986年4月「ウクライナ共和国」は「ソビエト社会主義共和国連邦」を構成するひとつの「共和国」と称されていたが実態は「ソビエト」の中の一地域である。

Fukushima2016

「ソビエト」は当時、米国と世界を二分する東陣営の巨大な指導国であり、モスクワやクレムリンが陰に陽に世界に発する力は絶大であった。「東西冷戦構造」は西側のNATOと東側のワルシャワ条約国機構が特に欧州では隣接し合いながら、「核戦争」の危機を抱え、日々緊張の壁を境につばぜり合いを続けていた。

その価値判断は横に置くとして、時代は「東西」という相いれない二極が不思議な均衡を保ちながら世界を支配していたのだ。ところが「東側」の親玉「ソビエト」は崩壊してしまった。1991年、チェルノブイリ原発事故から5年後のことだ。この事実を福島第一原発事故発生から5年後の今日、私たちは極めて重大に受け止める必要があるのではないか。

Fukushima2016

「ソビエト」崩壊の序章を、ミハエル・ゴルバチョフが大統領に就任後打ち出した「ペレストロイカ」・「グラスノスチ」などの「開放・改革路線」、「新思考外交」との見立てるのはおそらく間違いではあるまい。

しかし「東側世界連鎖崩壊ドミノパズル」には「チェルノブイリ原発事故」のピースを欠くことは出来ない。ゴルバチョフは確かにホーネッカー率いる東ドイツの崩壊(=東西ドイツの統合)へ内々に「許諾」を与え「ソビエト」以外の国への支配を急激に弱めていったが、「そうせざるを得なかった」事情のひとつが「チェルノブイリ原発事故」だったのではないかと指摘する専門家は少なくないし、私も同意する。

歴史の「教示」や「示唆」は事後になれば解読がいともたやすいが、同時間にあって正確な解析は困難を極める。そして歴史はそれ自体が教訓化されることを望んでもいる。

◆フクシマ以後──この国を待ち受けているもの

私(たち)は今どこへ向かっているのだろうか。世界を二分する勢力の頭目、政治力と軍事力、総合的な影響力と「何があっても壊れることはないだろう」と思われていた巨大国家「ソビエト」を消滅せしめた一因のチェルノブイリ原発事故。

そして4機の原発爆発を起こした、福島第一原発事故を当時「ソビエト」の領土の約60分の1で受け止めている日本はどうなるのだろうか。ゴルバチョフはチェルノブイリを隠蔽しようと画策したが無駄だった。民主党から自民党へと続く日本の政権は「事故収束宣言」(野田)「アンダーコントロール」(安倍)と平然といいのける。4年後には東京でオリンピックを開くという。日本には当時「ソビエト」が従えていたような経済ブロックも実質上の従属国もない。日本はひたすら米国に隷属するのみだ。

歴史を「ソビエト」の先例にあてはめてみよう。日本を待ち受けているのは「さらなる繁栄」や「より幸せな生活」だろうか。「祝賀に沸く東京オリンピック」は現実のものとなり得るのか。残念ながら私にはそのイメージを描くことが出来ない。

▼田所敏夫(たどころ としお)
兵庫県生まれ、会社員、大学職員を経て現在は著述業。大手メディアの追求しないテーマを追い、アジアをはじめとする国際問題、教育問題などに関心を持つ。※本コラムへのご意見ご感想はメールアドレスtadokoro_toshio@yahoo.co.jpまでお寄せください。

『紙の爆弾』5月号!タブーなきスキャンダルマガジン!

抗うことなしに「花」など咲きはしない『NO NUKES voice』Vol.7

4月14日21時26分頃、熊本県を震源とする最大震度7の地震が発生し、九州全土を含め関東地方までの広い範囲で揺れが計測された。この震源の深さは約10Km、マグニチュードはM6.4と地震の規模としては「巨大」と言える大きさではないが、内陸が震源であればその真上を中心に激烈な揺れが起こることを、またもや示すことになった。

4月14日21時26分頃、熊本県を震源とする最大震度7の地震が発生

◆本震なのか? 前震なのか?

名古屋大地震火山研究センターの田所敬一准教授は14日夜、「布田川(ふたがわ)、日奈久(ひなぐ)断層帯に関連があるのではないか」との見方を示している。(時事通信4月14日22時15分配信)

しかし、本当のところ田所准教授が指摘する断層が原因であるのか、阿蘇山の火山活動にも関連があるのか、あるいは日本最大の断層である中央構造線の動きと関連があるのか、誰も断言はできないであろう。これが「本震」であれば余震はしばらく続くであろうし、考えたくもないが、これが本震を前にした「前震」であれば、さらに大きな地震が発生する可能性も否定はできない。

中央構造線と西日本の原発

2011年3月11日の東日本大震災の前の週に、東京都庁のエレベーターが停止する「前震」が起きていたことを思い出さずにはいられない。

今回の地震は夜間に発生し、その後も強い地震が連続している。現地の方は眠れない夜をお過ごしではないかと心が痛む。

◆地震と原発──「影響はない」という原子力規制委員会

そして、地震が起こればどうしても心配になるのが「原発」だ。現在稼働中の川内原発は14日23時現在運転を停止はしていない。原子力規制委員会によると「影響はない」そうである。川内原発の立地する薩摩川内市の揺れは震度4だった。玄海原発の立地する佐賀県東松浦郡玄海町では震度2の揺れを計測している。

日本列島に分布する活断層と原発

震度4、震度2だから大丈夫。「影響はない。安心しなさい」と九州電力は言うのかもしれないが、地震発生直後から主だったポータルサイトには地震の震度や被害情報を伝えるタグが設けられたが、同時に「原発」についての情報タグも速やかに掲載された。報道も、近隣住民も遠隔地、いや日本中の人が、特に稼働中の川内原発に重大な関心と危機感を持っていることの現れだ。

◆「原発震災」へと悪夢の転化を遂げた時、人間には打つ術がない

自然現象は人間には制御できない──。この明白すぎる絶対真理を私たちは5年前に経験したばかりではないか。原因の解明を「過酷事故」が起こってから試みても、失われた膨大な地域や人々の暮らしを取り戻すことは出来ないし、避難者の中には見えない場所で今だって涙している人がいるであろうことに思いを致すことは、それほど困難なことであろうか。

地震そのものの被害も恐ろしいが、それが「原発震災」へと悪夢の転化を遂げた時、人間には打つ術がないことを学んだではないか。

「日本最大の活断層、中央構造線が動くようなことになれば、おそらく壊滅的な被害を受けるだろうと思います」(小出裕章氏)

桜島の噴火、阿蘇山の噴火いずれも「大丈夫だ」とつっぱねた九州電力。でも川内原発の耐震強度は620ガルに過ぎない。これは震度5程度の揺れにしか相当しないと指摘する専門家もいる。一方、21世紀に入って日本で起きた地震で最大の揺れはどの程度だろうか。2008年6月14日岩手県内陸で発生したマグニチュード7.2の地震で観測された揺れは4022ガルである。この地震では山が丸ごと地中に消えてしまった。

可能性としては僅か8年前に4022ガルを経験しているのであるから全ての原発の耐震基準は「4022ガル」以上に設定されていなければ合理的ではないし、科学的だとは言いがたい。しかし、そんな「原発」は作ることは出来ないのだ。山が消える力に対抗できる構造物が作れるとしたら天文学的な費用を要するであろうし、そんな投資を電力会社に出来る理由がない。

つまり、原発などは作ってはならないのだ。
その事を4月14日の地震は再度、警告しているのだ。天啓である。
今すぐ川内原発を停止せよ!!

[図版参照資料]
◎yahoo知恵袋「やっぱ、浜岡原発と伊方原発って、南海トラフ…」(2014年1月20日)より
◎さてはてメモ帳「安政大地震&平成大地震」(2011年6月11日付記事)より
◎ラジオフォーラムHP「第126回小出裕章ジャーナル」(2015年6月5日~12日)より

▼田所敏夫(たどころ としお)
兵庫県生まれ、会社員、大学職員を経て現在は著述業。大手メディアの追求しないテーマを追い、アジアをはじめとする国際問題、教育問題などに関心を持つ。※本コラムへのご意見ご感想はメールアドレスtadokoro_toshio@yahoo.co.jpまでお寄せください。

抗うことなしに「花」など咲きはしない『NO NUKES voice』Vol.7

『紙の爆弾』5月号!タブーなきスキャンダルマガジン!

すでに明らかにしているように、3月23日付けの鹿砦社からの「ご通告」に対し、反原連(首都圏反原発連合)は4月6日付けで「回答書」を送って来た。

その内容は〝ゼロ回答”だ。この人たちには、人の厚意に真摯に応えるという気があるのだろうか。

今回鹿砦社は諭すように去る4月11日付けで「再度のご通告」(下記参照)を送付した。いやしくもわが国の脱(反)原発運動の中心的存在である反原連ならば、妙な言い訳や詭弁を弄することなく、常識的かつ真摯に対応されることを強く望むものである(期待しても無駄か!?)。

ところで、反原連は代理人として、「私はしばき隊の最初期のメンバーだ。舐めてもらっては困る」と意気がる、名うての神原元(かんばら はじめ)弁護士に依頼し「回答書」を送って来た。神原弁護士は、反原連や「しばき隊」の実質的顧問弁護士といわれる弁護士のようだ。

神原弁護士が登場したことで、今後何らかの新たな展開があるのかが注目される。
本件については今後も随時ご報告する。

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再度のご通告

2016年4月11日

拝復 2016年4月6日付け「回答書」を拝受いたしました。
当社の真意をご理解いただけない〝ゼロ回答″であり、遺憾かつ残念です。

一 2015年12月2日付け反原連ステートメントの件
当社の真意をお汲みの上、トラブルの発端となった件のステートメントの削除を行って頂くことがまずもって必要と考えます。当社としましては、このステートメントの削除を速やかに行っていただければ、少なくとも問題の拡大は防げるものと考えておりましたので、極めて遺憾です。
 当社としましては、上記ステートメントは刑法230条に明白に該当する行為であると認識しております。
 2005年に当社を襲った「名誉毀損」事件では、鹿砦社のHP上に当時のファックス通信「鹿砦社通信」を画像にしてアップし、削除要請を拒否したところ、これが決定打となったとされ当社代表者が逮捕されました。近年は、ネット上での言説に対して、当時より格段に厳しくなっております。再度、ご検討頂きたくお願い致します。

二 会計報告の件
 反原連の会計報告は2014年7月で止まったままの状態です。運動団体は、毎月又はこれに近い時期に会計状況を明らかにするのが通例であるところ、反原連は1年8か月余りもこれを怠っておられます。
「本年4月末までに然るべき会計報告をすべく準備していました」というご説明は、当社の要請に対し、取ってつけた見苦しい言い訳を述べられたにすぎないように思われます。
「反原連はお金の管理に杜撰だ」との噂も流れており、今回のやり取りからしてもそれが肯けるところでありますが、運動団体の責務として、1日も早く会計報告を公にされることをお願い致します。
 なお、当社が反原連に「会計報告を要求する立場にない」という言は、社会通念上非常識なものと言わざるを得ず、大変遺憾です。反原連はもはや大きな社会的存在になっているわけでありますから、多数の支援者から受けている寄付やカンパについて、厳密な会計報告をする義務を負うことは当然のことと考えますし、それが運動団体としての信用を高め、運動をより一層展開する上での力となる筈です。ましてや、当社は、どの支援者よりも多額の資金(300万円余り)を入金したものであり、これに対して「会計報告を要求する立場にない」などというのは、なにをかいわんやです。

三 「反論」について
 「回答書」には、「通知人らに対し、直接又は間接に反論すること(インターネットや雑誌記事を含む)はお止めいただきたくお願い致します。」とあります。しかしながら、これは出版に関わる者が、「インターネットや雑誌記事」を相手方の代理人を通せということであり、それは検閲をさせろという、非常識な要求であり、到底受け入れることはできません。
 当社としましては、貴殿らから頂戴した書面に対する反論は、同様に書面を送付する方法によって行うことは当然ですが、貴殿らに対する論評や意見などを、メディアを利用して表現することは、今後も必要があれば継続する所存であることをあらかじめお伝えし致します。

 以上再度ご通告申し上げます。当社としましては、貴殿らといたずらに争うつもりはないことを、あらためて申し上げます。当社の真意を真摯に受け止められ善処されることを強く望みます。

敬具

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鹿砦社は「道理」の通らぬ要求をするつもりは毛頭ない。「再度のご通告」は内容も表現も穏便なものである。が、もしこれでも「のめぬ」と表明されれば、いかなる選択肢があろうか。明言しておくが、しばき隊や、いわゆる「ネトウヨ」が用いるような姑息な手段を我々は採らない。

衆の数を頼みに「ネットリンチ」を画策したり、特定個人を狙い撃ちするなどといった人の道に外れた「邪道」を鹿砦社は軽蔑する。「非道には非道で行く」という、かつてのスローガンは相手が芸能界や賭博業界の大物であり、その相手からの「非道ぶり」の苛烈さゆえに産みだされたものだ。

反原連界隈から鹿砦社関係者に対しては既に「触法行為」に該当する(複数弁護士の見解)の言動もあるが、我々は敢えてそれを看過する。なぜか。本腰をいれて対峙すべき敵は反原連のような「小物」ではなく、現政権、経済界、腐りきった労組。さらには戦いに「身を挺する」覚悟のない野党などと相手を見据えているからだ。

出来得るものであれば、そういった生産的なトピックでこそ闘論をしたいものであるが、周辺からは「到底そのようなレベルにはない」とのアドバイスばかりである。

(佐野 宇)

◎回答期限は4月8日──鹿砦社の通告書に反原連はどのように応えるか?(2016年4月7日)
◎《速報》反原連の代理人、神原元弁護士から鹿砦社弁護士への「回答書」(2016年4月9日)
◎写真家・秋山理央氏は「虚偽会計報告」をどのように釈明するのか?(2016年4月11日)

抗うことなしに「花」など咲きはしない『NO NUKES voice』Vol.7

タブーなきスキャンダルマガジン『紙の爆弾』5月号!

本音はこうだ。

「日本は核武装する。核兵器の使用も躊躇わない。だから動かせないと解っていても『もんじゅ』は放棄しない。いわんや原発は再稼働、推進路線に微塵の変化もない」

◆横畠答弁を号外で報じなかった!──反発する神経や生理が失われている社会

重大な発言が新聞の政治面の中で、交通事故を取り上げる程度の大きさでしか報じられていない。冒頭の「核兵器使用可能」発言は参議院の予算委員会で民主党の白眞勲の質問に内閣法制局長の横畠裕介が答弁したものだ。

「憲法上、すべてのあらゆる種類の核兵器の使用がおよそ禁止されているとは考えていない」

と言い放った。核武装を前提として(そんな公式政府見解は、その時点では無いのに)、一気に核兵器による攻撃を合憲としたこの発言は新聞なら号外が、ニュースでは大々的に扱われるべきとんでもない発言だ。しかし諸メディアの扱いは、なべておとなしいものだ。むしろ政権当局の方が慌ててこの発言の火消に必死になっていたけれども、実はそんな必要はなかった。国民にはこの重大発言はその重さと同等の比重で伝えられていないし、伝わったとしてもそれに感応する、反発する神経や生理はつとに失われている。

◎核兵器使用「全くあり得ない」菅官房長官、法制局長官答弁で「火消し」(2016年3月18日付J-CAST)http://www.j-cast.com/2016/03/18261794.html

順逆になったようだが、エイプリルフール(4月1日)に政府は「お・そ・ま・き・な・が・ら」横畠の暴言に根拠を与える、これまた重大な見解を決定する。

鈴木貴子衆議院議員の質問主意書への答弁として用意された答弁書では、「核兵器の報論理上、自衛のための必要最小限の実力保持は憲法9条によって禁止されていないと」前置きして、「核兵器であっても、仮にそのような限度にとどまるものがあるとすれば、保有することは必ずしも憲法の禁止するところではない」とする答弁書を決定した(参考:憲法9条1項日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する2項前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない)。
同時に、日本が掲げる非核三原則で「憲法上は保有することが禁じられていないものを含めて、政策上の方針として一切の核兵器を保有しないという原則を堅持している」とも書いている。

◆詭弁・曲解・こじつけ・非論理性の全てを不足なく備えた核武装宣言

私には訳が分からない。私は日本語の基礎能力を失ってしまって「馬鹿」になったのだろう。そうに違いない。政府のお役人さんや議員さん、ましてや大臣や総理大臣は頭脳明晰、博覧強記、歴史に知識に富み、智慧もあり、未来を洞察する力も卓越した佐藤優(!)みたいな方ばかりに決まっているじゃないか。

私のように「答弁書」の内容の不整合と、憲法9条との決定的な不和解をこの文章に読み取る人間は「馬鹿」なのだ。新聞だってこの日の政治・総合頁のトップは「対北朝鮮で情報共有加速 政府韓国軍と連携重視」が大見出しで、このニュースは紙面の中ほどに3段で報じられているだけじゃないか。

「馬鹿」な私にはこれらが、とんでもなく重大で憲法違反は明白なように思える。政府がここまであからさまな憲法、法律無視を堂々と行う行為は「国民も全ての法律を無視してよいのよ~ん」とのメッセージにしか読み解けない。詭弁・曲解・こじつけ・非論理性の全てを不足なく備えた、それでいて憲法の極めて簡明な文章を踏みつけにして核武装を宣言する「核保有国宣言」を前に私は「ああ、私が馬鹿なんだ」と結論付けるしかない。ごく初歩的な日本語において、私は政府見解を理解(容認)することが到底出来ず、逆ベクトルは「私のような人間の存在を許さない」力となって作用してくるであろうことに、残念ながら思いがいたる。

◆この国の言論世界はすでに中東と変わらない無法地帯と化している

一度は廃止が決定されたはずの「もんじゅ」を存続させようと文科省が画策している。国立大学を独立行政法人に看板を架け替えたのと同じ方式で「国営」から「半国営」へ運営主体が変わったふりをして生き延びさせようと有識者会議(座長:有馬朗人元文相)が検討しているそうだ。なにが「有識者会議」だ。「有識者会議」・「賢人会議」などと名を冠された会議に呼ばれて、ノコノコ出て行く奴らは御用学者か太鼓持ち文化人とお飾り程度のアリバイに利用される少数「良識派」という構成比はいつでも変わらない。結果ありきが「有識者会議」のお決まりの演技である。

しかし、ここまでズドンスドン正面切って見事に打ち込まれると、こちらも言葉を返すだけでも間隙がない。言論の世界では既にこの国もシリアを中心とする中東と変わらない無法地帯化している。「核兵器による攻撃可能」(横畠内閣法制局長)、「核兵器の保有合憲宣言」(政府)、「もんじゅ」存続(有識者会議)。その先にあるものは? 簡単な想像力からは核戦争しか引き出せないじゃないか。

半永久的に続く原発事故の収束作業を横目に東京オリンピックを準備し、原発を再稼働し、核攻撃を宣言する。さして社会は問題視しないし、日常は今日も変わらない。まったく穏当ではない。

▼田所敏夫(たどころ としお)
兵庫県生まれ、会社員、大学職員を経て現在は著述業。大手メディアの追求しないテーマを追い、アジアをはじめとする国際問題、教育問題などに関心を持つ。※本コラムへのご意見ご感想はメールアドレスtadokoro_toshio@yahoo.co.jpまでお寄せください。

『紙の爆弾』5月号!タブーなきスキャンダルマガジン!

抗うことなしに「花」など咲きはしない『NO NUKES voice』Vol.7

4月8日限りとした「反原連」への名誉棄損HPの削除と会計報告は期限内にいずれも履行されず、代わりに代理人神原元弁護士からの「回答書」が鹿砦社の代理人に8日届いた。その内容な既にお知らせしてあるので詳細は省く。

依然反原連HPのトップには「鹿砦社『NO NUKESvoice』に関する見解と広告掲載中止などについて」と書かれた見出しが2つ並んでいる。内容は同じで掲載日はいずれも昨年12月2日だ。よほど頭に血が上っているのだろう。

反原連のHPを開くと右下に画面を遮るように「今週の参加者の声」と黄色と黒で目立つ囲み文章が現れるが、表題と異なってこの囲みの中にはカンパの要請と振込先が書かれている。反原連が独自資金ではなくカンパや支援で運営されていることは、このことからも明白だ。であれば鹿砦社に限らず少額でもカンパをした人に会計報告を明らかにするのは基本的な「信義則」ではないのか。なにか「やましいこと」でもなければ怪しい宗教のような団体以外「会計報告」は常識だ。

鹿砦社が資金援助を行っている先で会計報告を開示しない団体はない。反原連の女帝ミサオ氏が忌み嫌う「救援連絡センター」でも毎月『救援』紙上に1円単位で会計報告を行っているし、「たんぽぽ舎」「原子力資料情報室(CNIC)」なども毎月、あるいは適宜厳密な会計報告を明らかにしている。

「回答書」では「首都圏反原発連合としては、ご指摘を受けるまでもなく、本年4月末頃までに然るべき会計報告をすべく準備していました。ただし、鹿砦社は首都圏反原発連合に『会計報告』を要求する立場にないことを付言しておきます。」とある。破廉恥にもよくここまで開き直れるものだ、と呆れるほかない。

秋山理央写真集『ANTIFA(アンティファ)──ヘイト・スピーチとの闘い 路上の記録』(2015年11月鹿砦社)

会計報告に関しては、反原連を除くと、個人では1名極めて歪に鹿砦社からの資金援助を無きものにしている人物がいる。昨年鹿砦社から写真集『ANTIFA』を出した写真家・秋山理央氏だ。同氏へは2015年6月から11月まで鹿砦社は毎月15万円(税込み)を支援金として援助して来た。彼の取材範囲が全国に及び財政的に苦しいとの状況を聞き、『紙の爆弾』と『NO NUKESvoice』への写真の提供を前提に、自由に使える資金援助を行ってきた。反原連への資金援助がスペースに比して過分な「広告代」名目であったのと同様、秋山氏へも、一応は「写真使用料(報酬)」名目だが、使用写真の枚数に比して過分な金額だ。その総額は税込みで90万円に上るが、秋山氏のブログでは鹿砦社からの資金援助が全く無かったの如き報告がなされている。http://rfourth.jp/demo/shushi.html

「反原連」が収支報告・会計報告を明らかにしないのは重大な問題だが、秋山氏のねつ造された収支報告はさらに罪が重い。秋山氏は以前からブログでカンパを募っていたが、その際に昨年6月から11月には毎月鹿砦社から15万円(税込み)の収入があることを言及してはいなかった。何も知らない人の中には繰り越し金のマイナス額が増えて行く様を見てカンパをされた方がいるかもしれない。

そもそも秋山氏は昨年6月から11月までの会計報告を長期間行っていなかった。たまたまこの原稿を書くにあたり彼のブログを見たら2015年支援金の額が、11月=9,500円、10月=22,000円、9月=16,000円、8月=90,000円、7月=185,400円、6月=258,525円と記載されている。6月、7月はともかく、8月から11月まで毎月鹿砦社から支払われていた15万円はどこに消えたのだろう。

これは明らかな虚偽報告ではないか。秋山氏は鹿砦社並びに松岡社長を侮辱する内容を鹿砦社へのメールの中で多数行っていたことも明らかになっている。だから彼は『紙の爆弾』と『NO NUKES voice』に顔向けができず去って行ったのだ。

そこまでなら若気の至りで許してやろう。しかし、この会計報告は嘘ではないか。このままの所得申告を秋山氏が行っているならば、その虚偽事実を国税に告発しなければならない。秋山氏は「反原連」「しばき隊」と懇意にしていて彼らの「スチール写真」部隊の役割を負っていたし、現在もそうだろう。その秋山氏が、「反原連」や「しばき隊」と“全面衝突”となる鹿砦社から写真集『ANTIFA』を出版したのは、なんとも不思議な縁ではある。

しかしこれも松岡社長の厚意あっての話だ。松岡社長は、それまで1冊の著書もなく、社会的にはほとんど実績のない秋山氏が全国を飛び回る「熱意」を買って(誤認して)、まさに厚意、善意で支援したのだろう。例えば『ANTIFA』の印税も、2015年11月25日発行の直後の同月末には全額支払うなど、他のライターらに比べ特段の配慮をしてきたとのことだ。秋山氏はその恩義を完全に忘れたかのような言動を陰で行っている。松岡社長によれば「証拠は本が何冊も出来るほどある」という。この一部を見た松岡社長は「わが目を疑いました。ショックでした」と言うが、心中察するに余りある。

「反原連」は鹿砦社に対して「ルビコン川を渡った」と私たちは理解している。松岡社長も、表面上は「ヘサヨ」のように振る舞っては来たが、ふだん穏健と見られる人が本気で怒った時の怖さは、松岡社長の過去を知っている者ならば、いわば“常識”だ。

秋山氏は「虚偽会計報告」をどのように言い訳するのだろうか。大人の社会でこんな稚拙な嘘が通ると思っているとしたら、大間違いだ。人を欺き「恩を仇で返す」行為は仁義に厚い人の間で最も侮蔑される態度だ。申し開きができるならしていただきたいものだ。

若い彼は今後の人生で、目にかけてくれる人や引き上げてくれる人がいるかもしれないが、今回の件を重々に反省しないと手痛い目に遭うし秋山氏はきっと反省してくれる、と松岡社長は苦笑いしている(仏の松岡!)。

反原連にしても秋山氏にしても、鹿砦社、とりわけ松岡社長は、結果的には誤認したとはいえ、特段の支援を行ったことは全くの事実だ。それなのに、簡単に裏切る人たち……松岡社長が気の毒に思えてならない。因果応報――人を裏切る者は必ず人に裏切られるというのが松岡社長の人生訓だという。

彼を貶めた神戸地検特別刑事部に在籍した大坪弘道特別刑事部長はその後、厚労省郵便不正事件で逮捕され失職。松岡社長に手錠をかけた宮本健志主任検事は深夜泥酔しての自動車破損事件を起こし、示談成立で辛うじて免職は逃れているものの戒告・降格処分 と「鹿砦社の祟りか、松岡の呪いか」は今や伝説化している。

「反原連」や秋山氏が人の善意を軽んじることに胡坐をかいていることを何とも思わないのであれば仕方ない。そういう人(たち)には因果が巡る。「鹿砦社の祟り・松岡の呪い」を軽く見ているがよい。

(佐野 宇)

抗うことなしに「花」など咲きはしない『NO NUKES voice』Vol.7

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