覚醒剤使用歴20年の金沢レインボープライド事務局長・奥村兼之助氏が常駐していた施設・かなざわにじのまだが、2023年7月には「ユース部」なる若者の集まりが発足していた。例によってLGBT活動家とズブズブの関係のマスコミが誇らしげに報じるウェブ記事が、今も残っている(https://www.chunichi.co.jp/article/734644)。
ジェンダー課題 若者語ろう 「金沢にじのま」ユース部発足(中日新聞 2023年7月24日)
LGBTなどの性的少数者らが集う「金沢にじのま」(金沢市池田町)で23日、若者世代による「ユース部あまおと」が発足した。学校や家庭で話しづらいジェンダーや性の多様性について語り合う試み。にじのまでは5月にLGBT当事者の保護者だけの集まりも始まり、それぞれの立場で支え合う輪が広がっている。
金沢にじのまを運営する一般社団法人「金沢レインボープライド」は、2021年から当事者やアライ(理解者)、LGBTに関心を持った市民らが集まる「にじのまカフェ」を毎月開催。多い時では50人近くが集まる一方、共通する境遇や悩みを話し合う場の必要性が高まっていた。
あまおとは、にじのまカフェに参加している大学生有志が運営し、対象は12~25歳。LGBT当事者かどうかは問わず、性のあり方の開示も自由。初回の23日には高校生ら16人が参加し、「自分の普通を押しつけず、相手を尊重する」などのルールを紹介した後、ジェンダーへの考えなどを話題に「LGBTという言葉がひとり歩きしている」「同性婚を合法化してほしい」などの声が上がったという。
ジェンダーの多様性をテーマに探究活動に取り組む金沢泉丘高校二年の北天音(あまね)さん(16)は「ちょっと学校の外に出てみると、同世代で同じような問題意識を持っている人がいると分かった」と話した。運営する金沢大三年の今井瑞季さん(20)は「当事者が悩みを発散するのはもちろん、気軽にジェンダーについて話せる場をつくりたい」と見据えた。今後は二カ月に一回を目安に開くという。
レインボープライド事務局長の奥村兼之助さん(49)は「学生のころに、こういう場があれば」とうらやましがり、「若者と親世代は悩みの方向性、相談する相手が違う。相互に交流できれば」と期待していた。
ユース部の対象は「12~25歳」ということは、最年少の参加者は小学生ということだ。そして、初日には「高校生ら16人が参加」とあり……つまりは主に未成年を集めていた、ということで……。
──最悪である。
地元の親御さんからお預かりした大切な子供たちと接していたゲイ活動家が覚醒剤常習者であったのだから、地域の方々の不安はいかほどだろう。
取材では、この事務局長がコメントしている。
「学生のころに、こういう場があれば」
──いや、ジャンキーが常駐するLGBT団体の施設が他にもあったら、困るっつーの!
「若者と親世代は悩みの方向性、相談する相手が違う。相互に交流できれば」
──だからって、ジャンキーと接することなんか、だれも望んでないっつーの!
バレなければ犯罪に及んでもよいという遵法精神皆無の者が、偉そうになにをのたまっておられるのやら。厚顔無恥とは、このことか。
ところで、LGBT団体が「LGBTユース」を集めることは、よくある話。たとえば、トランス男性活動家・遠藤まめた氏(性自認は男性の身体女性)が代表の「にじーず」の公式サイトの団体紹介ページには、こうある。
にじーずは10代から23歳までのLGBT(かもしれない人を含む)が集まれるオープンデーを定期開催している一般社団法人です。2016年8月に任意団体として東京で発足し、現在では全国各地に拠点を増やしています。にじーずのミッションは「LGBTの子ども・若者が安心して思春期をサバイバルできるつながりを作ること」です。
近年LGBTという言葉は社会で広く知られるようになりました。しかし当事者の子ども・若者の多くは、学校でも家でも自分のことを安心して話せないと感じています。私たちは性のあり方はもちろんのこと、さまざまなちがいが否定されることがなく、多様な人がいるのがあたりまえの居場所を作ることで、子どもや若者の不安や孤立をなくしたいと考えています。
LGBT団体のこの手の集まりは、若い子のために「親にも言えない悩みを相談できる場」を作る目的があるというのだが、自分たちの思想に染めやすいから子供を集めているのではないかと疑う向きも多い。
海外では、ネットでLGBT活動家やその支持者にグルーミング(日本語では「懐柔」「洗脳」などと訳される)された子供や若者が、自分をトランスジェンダーだと誤認、二次性徴抑制剤(思春期ブロッカー)や異性化ホルモン、乳房切除や生殖器切除などの「ジェンダー肯定医療」へと進み、トランスしてしまった数年後に後悔するという悲劇が頻発している。日本でもLGBT活動家からの激しいバッシングにさらされたアビゲイル・シュライアー『トランスジェンダーになりたい少女たち』(産経新聞出版)にも、それは詳しい。
そもそも、子供は純粋で吸収も速いため、古来、権力者は子供を特定の思想に染めて利用してきた。古くは平家の禿、20世紀にはナチスのヒトラーユーゲント、中国文化大革命の紅衛兵、カンボジアのポル・ポト派の少年兵……。今でも、紛争地域での子供兵士は大きな問題となっている。
しかも、である。かなざわにじのまの「ユース部あまおと」の対象年齢は「12~25歳」とされている。12歳と25歳と言えば、子供と大人だ。セクシュアリティが同じ子供と大人が交流するイベントで、性的なトラブルを未然かつ完全に排除することはできるのだろうか? なんらかの事件が起きたときには、だれがどう責任をとるのだろうか?
かなざわにじのまが「事件現場」とならなくても、LGBT当事者もしくはLGBTに興味がある子供がそこを訪れ、イベントに参加した後の帰路で、悪い大人から目をつけられるようなことは一切なく、危険なことはなにも起きないと断言できるのか?
たとえスタッフや参加者が不埒な行動に及ばなくとも、よからぬ第三者が性的な興味をいだいて参加者を狙うのではないかという不安を、スタッフはだれ一人として感じないのだろうか? あるいは、なにかが起きても、それは参加者の「自己責任」だとお考えなのか?
以上のような疑問を呈しただけでも、「LGBT差別だ!」とオラつく反差別チンピラが現れる。だが、その手の浅慮の輩に腰が引けるような大人しかいない社会で、子供を守ることができようか。
仮に、「差別だ!」と叫ぶ方々が、子供を集めるLGBTイベントでも一切のリスクはないと主張されるのならば、ぜひ、トラブル回避のためのノウハウをご教示願いたいというものだ。
そもそも、運営施設にジャンキーを常駐させるLGBT団体の、一体なにを信じろと言うのか?
──と、いろいろと疑念が湧いてくるのは当然として。さらに悪いことに、この事件に対する松中権代表や金沢レインボープライドの謝罪がまた、問題視される展開になるのであった。(つづく)
◎森奈津子 LGBT犯罪録 かなざわシャブのま事件
── 金沢レインボープライド事務局長が覚醒剤で逮捕
〈1〉http://www.rokusaisha.com/wp/?p=50290
〈2〉http://www.rokusaisha.com/wp/?p=50306
〈3〉http://www.rokusaisha.com/wp/?p=50381
▼森 奈津子(もり・なつこ)
作家。1966年東京生。立教大学法学部卒。1990年代よりバイセクシュアルであることを公言し、同性愛をテーマにSFや官能小説、ファンタジー、ホラー等を執筆。
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森奈津子 LGBTトピック https://x.com/morinatsu_LGBT
◎『季節』 amazon https://www.amazon.co.jp/dp/B0CWTPSB9F/