坂口杏里のセクシー女優としてのデビュー作「芸能人ANRI What a day!!」が10月1日に発売され、ネット上で早速話題となっている。ところがこの作品は「使えないシーン」のオンパレードで編集に苦慮したようだ。そして、その「捨てたシーン」については箝口令が敷かれている。

「芸能人ANRI What a day!!」

「ヒップが荒れている、ヘアが剛毛でもじゃもじゃだ、とネットではさんざん叩かれているますが、実はあれでも『修正を重ねたほう』だというのが業界でもっぱら噂です」(AVライター)

というのは、「モザイクを入れるときに多少、肌の艶などがグラフィックで加工できるのです。ところが限界まで修正を重ねても、あの肌荒れだけは修正できなかったのです」(同)

さらに「あまりにも感じすぎてしまい、腰がまきつくように男優の肉棒をむさぼるシーンがあるのですが『デビュー作としては恥じらいがなさすぎる』としてカットされたようです。ほか、慣れないシーンだったのか、フェラチオの場面は男優に教わってもどうしてもじゅるじゅるとクリームソーダをストローで飲むような感じで口をすぼめてしまいNGを連発しましたから。そうしたシーンがあったことを隠したいのは、当たり前の話です」(撮影関係者)

そんなわけで「本人が緊張していて、キスや脱ぐ場面、そして挿入の場面などは力が入ってしまい。通常の倍はシュート(撮影)した」(同)という同作品は『初速の売れ行きは好調で、平均3000作しか売れないこの業界で、予約は3万入ったとも。小向美奈子がデビューした2011年のときよりも数字はいいはず』(流通関係者)という不思議さ。

「ちなみに、撮影素材マスターは、流出などしないように数人しか持っていない。もし流出しても出所が割れるようになっている」ともいうから、もはやそれらは永遠にお蔵入りだ。

早くも2作目が撮り終えているというが「通常だと乱交もの→コスプレもの→旅行もの→ライトなSM→ドラマ仕立ての監禁もの」とジャンルがエスカレートしていくのがセクシー女優の辿る道。

「杏里本人はタレントに戻り〝バラエティ番組にも対応できるセクシー女優〟として『有吉反省会』(日本テレビ)に出たいと周囲に話をしているようですが、『借金でセクシー女優になったと報道されていてイメージはよくない』とバラエティ系演出関係者は見ている。〝堅気タレントとしての復帰〟はかなり難しいでしょう」(同)

くしくも、セクシー女優が所属事務所を相手どって「出演を強要された」と裁判を起こすなどして業界そのもののモラルが問われている。セクシー系作品への風当たりが強まる中、業界では「イメージアップの星」として起用される雰囲気も漂う。
「母親の坂口良子を思うと見れないという層が四十歳すぎに多く、よほど工夫しないと2作目以降は売れないと思います」(同)

かくして、坂口の作品がレンタルショップに並びメーカーは荒稼ぎ。だが2作目以降は「覚悟した絡みじゃないとファンはついてこないはず。いつかタレントに戻るというような中途半端なセックスに満足するほどAVファンは甘くない」(同)

「どうせなら、またタレントに戻ってほしい」というファンの願いをぶっちぎったほうが、坂口は成功する。

「最悪の場合は、小向美奈子が逮捕後、メーカーがそうしたように、デビュー作の『未公開シーン』を将来売るような事態は避けたい。そのためにはAVでも成功するべきだと思う」という声もある。果たして「床上手」な杏里をファンは楽しめるのだろうか。

(伊東北斗)

人工透析に関するブログで、全レギュラー番組を降板することになったキャスター長谷川豊。「この際、長谷川人脈をテレビ業界から一掃しよう」という動きが強まっている。

長谷川豊公式ブログ『本気論 本音論』。以下、掲載図版は同ブログ2016年10月06日付「ありがとう」の文章より抜粋転載

「長谷川はとにかくテレビ局スタッフの噂話をそのまま記者に流すことでも知られる〝偽ネタ〟メーカーです。この噂を真に受けた女性記者が『SMAPが枕営業』、また『クマムシの佐藤大樹が居酒屋でレイプ』などの情報を流したり、若手記者が『大物俳優がドラッグ漬けになった』などの情報を夕刊紙にリークしたりと、もはや『嘘つき少年』ならぬ『嘘つき中年』です」(芸能記者)

 

長谷川は1999年にフジテレビに入社するが、2013年に「ニューヨーク滞在関連費用の不正使用があった」として降格処分を受け、アナウンサー職を解かれ、フリーとなった。

「このときのリベンジとばかりに、フジテレビにとって痛い予算編成の話や女子アナの秘密などを夕刊紙などに暴露。『バラいろダンディ』(TOKYO MX)ではメインキャスターとなったが、記者とのなにげない雑談をするふりをして情報をゲット、その当人の許可なく情報を確認することなく番組で流して『(番組で流すとは)聞いていない』としばしば記者たちと問題となった」(週刊誌記者)

 

いまとなっては「注目されたいがために、人工透析患者について過激発言をした」と見るむきもあるが、キー局情報番組のスタッフは「開き直って、かつて共演した文化人やタレントなど共演者たちの悪口を記者に暴露されてはかなわない。このさい、仲がよかったマスコミ人のリストを作って『局には出入り禁止予備軍』にしたほうがいいという話が広まっている。

 

「すでに、出演者たちのスキャンダルを話してくれとネットライターが接触している模様です。もう長谷川は『収入がゼロ』の状態になるわけです。顔を出さなくてもネタ提供だけで金をくれる連中のマリオネットになる可能性はおおいにある」(同)

面倒くさいのは、長谷川が「炎上商法」で知名度をあげる手法をとってきたことだ。2016年2月1日のブログにおいて、ベッキーの不倫騒動について冒頭から
「そもそも一番悪いのは…ダントツで川谷君の奥さんですからね?」
と断定してネットなどが炎上。急遽、この話については、ネットで糾弾されるやだんまりを決め込んだ。

 

「要するに話題になればなんでもあり、できちんとした哲学にもとづいて取材したり、発言していない。彼のとりまきの記者たちも『排除リスト』に入っていますよ。偽ネタで飯を食う連中がはびこる業界をクリーンにするにはいい機会ではないでしょうか」(放送作家)

長谷川の降板騒ぎでは、出演が予定されていたパネラーが待機していたのにもかかわらず、キャンセルの連絡が行かずに混乱した状況も生まれた。

 

「まあ、長谷川は2年後あたりに夕刊紙や雑誌の『あの人は今』に出て使命を終えるでしょう。あとは三流のアナウンス専門学校の講師か、顔がばれない会社で派遣社員でもやるか…でしょう」(同)

 

いずれにしても茨の道となる長谷川の人生。番組名どおりに「バラいろ」とはならないようだ。

※掲載図版はすべて長谷川豊公式ブログ『本気論 本音論』の2016年10月06日付「ありがとう」の文章より抜粋転載。

(伊東北斗)

歌手の西内まりやが9月21日、映画「CUTIE HONEY-TEARS-」(10月1日公開)、ならびに主題歌のPRを兼ねて池袋のサンシャイン噴水広場で16時、18時から2回連続でミニライブを行った。映画の予告編公開と同時に、主題歌「BELIEVE」を披露して集まった2千人を喜ばせた。

ふだんからこうしたイベントで撮影規制がかかるエイベックスが太っ腹にも「動画・撮影OK」とした戦略は、裏返せば「この映画がそんなに前評判がよくない」という焦りの裏返しでもある。

「このところ邦画の評判がとてもいい。大ヒットして100億円を超える興業収入をマークした『シン・ゴジラ』や賞を総なめにした『悪人』の映画スタッフが再結集した渡辺謙主演、妻夫木聡、綾野剛らが共演する『怒り』や福山雅治の『SCOOP!』や人気コンテンツ『デスノート Light up the NEW world』などなど群雄割拠している。その中で勝負するには、『CUTIE HONEY-TEARS-』は観客の動員が厳しいという代理店のマーケティングリサーチ結果が出ている。さらにタイミングが悪いことに、8月に週刊誌でスクープされたファッションモデルの呂敏との熱愛で男性ファンが離れつつある。だから西内ファンを少しでもかき集めて、会場で流す映画の予告映像とともに、西内の主題歌を広めようと、ファンたちのツイッターやフェイスブックでの『映画の予告映像とライブ映像の拡散』を狙っていたのです」(映画ライター)

この映画の試写会に行った映画ライターは「途中で帰りたくなるほど西内の演技は一本調子だった」とした。またネットでも「バトルスーツの露出が少なく、04年の佐藤江梨子主演のほうがまだセクシーだった」と書き込まれる始末。

だがそうしたネガティブ情報を差し引いても西内で動員が計画できるから映画製作に踏み切ったのだろう。ライブでは、西内は主題歌「BELIEVE」を含んで3曲を披露。業界人から見ると世知辛い「素人に映像を拡散させる」という戦略のわりには見えやすいセンターの位置を4台のムービーカメラが独占。西内はカメラマンの間からかろうじて顔が見える程度で「見えねーよ。カメラマンどけよ」とガラが悪いファンの怒号も飛ぶ。

「西内まりやについては、2014年デビュー当初は『ファッションモデルでありながら演技も作曲もできるアーティスト』ということで注目を浴びていましたが、5曲目までなんとか10位に食い込むべくがんばったのですが結果は惨敗。通常、これまで出したシングルはどれも20位までにランクされており、普通なら成功なのですが、西内の場合は宣伝に数億円かけており、回収しきれていない。5月に出したシングル『Chu Chu / HellO』も数億円の宣伝を展開したのに最高位18位となり、これも利益薄です。どうしてもミリオンセラーを狙いたいエイベックスとしては、映画に主演させてテーマ曲のCDも同時に売るという戦略に切り替えざるを得なかった」(同)

こうした戦略を立てざるを得なかった裏には、浜崎あゆみや安室奈美恵がじりじりと売り上げを落としてきている中、ノルマが求められるエイベックスの苦しい状況を象徴している。浜崎や安室の曲は、固定ファンは多いが、1曲につきCDや曲のダウンロード数の売り上げは厳しいのでライブで回収せざるを得ないし、新規ファンの拡大は難しい。10位にランクするのは至難の技だとの声も。

その点、まだまだ認知度は低いが高校生から老年までファン層が広い西内にはまだまだ伸びしろが期待できるというわけだ。女子高生に聞いてみると「ファッションの参考にしているが、西内さん自体には興味がありません」とのこと。このミニライブは、事前予約がないマスコミをすべて排除した。

とても「開かれた」宣伝戦略とはいえない仕切りだった。映画にも曲にも興味がない層をどう取り込むのか。西内を売る戦略が試されている。

(伊東北斗)

7月12日に急性呼吸不全のため亡くなった大橋巨泉さんの妻、寿々子さんが「薬の誤投与」、つまりモルヒネ系の薬の過剰投与が原因で亡くなったのは残念だという趣旨の発言をして物議をかもしているという。

以下、寿々子さんが出したコメントの一部である。

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「どうぞ大橋巨泉の闘病生活に『アッパレ!』をあげて下さい」
皆様方も良くご存知のように夫は自他共に許す“わがまま”と言われ、痛い事やつらい事、待つ事、自分の意に染まない事は“避けて通る”というわがままでした。

そんな夫が2005年に胃がんを手術、2013年には第4期の中咽頭がんで3度の手術と4回の放射線治療、昨秋には2度の腸閉塞と手術を、そして4月の在宅介護の鎮痛剤の誤投与と続いても、12日までの約11年間の闘病生活を勇敢に戦って来ました。特に4月からの3ヶ月間は死を覚悟し、全てを受け入れ、一言の文句も言わず、痛みも訴えずに、じっと我慢をしてくれました。

先生からは「死因は“急性呼吸不全”ですが、その原因には、中咽頭がん以来の手術や放射線などの影響も含まれますが、最後に受けたモルヒネ系の鎮痛剤の過剰投与による影響も大きい」と伺いました。もし、一つ愚痴をお許しいただければ、最後の在宅介護の痛み止めの誤投与が無ければと許せない気持ちです。

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大橋巨泉『ゲバゲバ70年! 大橋巨泉自伝』(2004年講談社)

大橋巨泉さんは約11年間の闘病生活を勇敢に戦っていた。4月以降は死を覚悟して穏やかだったという。だが死後にこのような騒ぎを予測しただろうか。

その後、週刊現代8月6日号でも医者に対する無念と悔恨のコメントを出している。

この件では、筆者は経営していた編集プロダクションで亡くなった2011年に元社員を思い出す(亡くなってから1年後に知る)。その年の年賀状には「娘が生前お世話になりました」といきなり出だしから書いてあった。なんの飾り気もない普通ハガキはただでさえ元旦のポストに不似合いだったので嫌な予感はした。

5年ぶりに連絡がきたと思いきや、年始から訃報である。翌日、驚いて履歴書をひっくり返し、彼女の連絡先をひっぱりだして九州の実家に電話してみると「娘は胃痛を訴えていました。上京して緊急入院したのですが、入院させてつぎの日の朝、娘のアパートで寝ていると、病院から『娘は亡くなりました』と連絡がありました」と母親は娘そっくりの声でたんたんと語った。結局、医者や看護婦に「なぜ死んだのか」と問うてもはっきりした原因はわからず、裁判しようとして弁護士に相談しても「医療ミスは立証が難しい」として訴訟をあきらめたという。

私たち患者は医者を“選ぶ”ことしかできない。選ぶ以上、運命をたくす『覚悟』が患者にも求められると思う。

6月、歌舞伎役者の市川海老蔵が「妻の麻央が乳ガンです」と記者会見で告白して話題となった。このように病状を「公開」した彼には、医者とともに病と闘う覚悟がみてとれる。また、古くは元フジテレビのアナウンサーの逸見政孝氏が93年9月に、テレビカメラの前で「私が今、侵されている病気の名前、病名は……がんです」と自ら進行胃がんであると告白、これからの闘病を決意した顔にも医者への信頼がみてとれた。逸見氏とはよく出張中の列車でいっしょになる機会があり、当時テレビ局のかけだしADだった筆者にも声をかけてくれるやさしい人だったので、その「覚悟」の強さを語気から感じて強さを感じたし、よほど信頼できる医者がついているのだな、とうらやまさしささえ感じた。

こうした「闘病」の覚悟を決めるまでにはたいへん重く、それでいて執拗な生命への執着があるにちがいない。そしてその対局に(悲しいことではあるが)病院が保身のために行う「医療ミス」の隠蔽などがあると思う。

たとえば東京女子医大では、2001年3月2日、患者の心臓手術中に人工心肺装置の事故が起こり、患者は2日後の3月4日に死亡。遺族は医療ミスだという告発文書を受けて大学に調査を申し出た。内部報告書では「助手が吸引ポンプの回転を上昇させたことが原因である」としてあるため警察が捜査に踏み切ったが、カルテは大学側に改ざんされていた。

言葉は悪いが藪医者だろうと名医だろうと医者は私たちの運命を握る。
つまり、大橋巨泉さんの薬投与の件から私たちが学ばなくてはならないのは、患者が「医者に身をゆだねる」=「死をも含めてゆだねる」という覚悟に立って治療にのぞめるかどうではないだろうか。

その点で多くの人が見逃しているが「かかりつけ」の医者の役割は大きいと思う。案外「最初のチェックゲート」として「かかりつけ医」の重要性について日本では過少に、あるいは軽く語られているのが残念だ。

かかりつけ医ではデンマークが先端をいっている。デンマークでは、税で医療費をまかなう。医療は2つの階層に別れており、「かかりつけ医」と「病院医療」とにわけられる。患者はまずゲートキーパーであるかかりつけ医に登録し、そこを通過しないと専門医療を受診できない。かかりつけ医はグループ開業が多く7割をしめる。かかりつけ医は、ヨーロッパのなかでは比較的高収入で、1万デンマーククローネ(経費支払い後の年収税引き前で1400万円)ほどだそうだ。眼科や耳鼻科についてはかかりつけ医を通さずに受診でき、柔軟に適用されている。

保険制度上、患者にとって2種類の仕組みがある。98.4%の患者は、ひとりのかかりつけ医に登録している。この場合、受診のつどの追加料金は払わなくてすむ。残りの1.6%の人は、追加料金はかかるが、かかりつけ医を固定せずに病院に所属しない専門医を受診できる制度を利用している。

かかりつけ医は、今後、日本が患者が高齢化を進めて嫌でも向き合う「介護」の問題と密接に連携している点でも重要だ。

果たして大橋巨泉さんのかかりつけ医はどうだったであろうかと思う。もしきちんと大橋さんの面倒を見ていたらとしたら人生としてはおそらく幸福だ。そしてもうひとり、末期を看取った専門医が誰の紹介にせよ、全力を尽くしたと思いたい。

大橋さんの人生を多く知るかかりつけ医もしいたら今回の騒動をどう見るだろうか。案外、当事者だけではく、私たちが見逃している点について鋭い見解を述べるかもしれないと想像する。つまり、大橋さんの死ぬ間際、誤投与があったかどうか判断するには、仮にかかりつけ医がいなかったとしても、大橋さんの人生に関わってきた医者の全員の見解が必要だと筆者は思う。このくらい、この問題は重く、亡くなる間際の治療機関だけ区切って議論すべきではないと思える。

実は筆者は09年に「具合が悪くなるととりあえず診察してもらう」筆者のかかりつけ医のT先生が亡くなり、途方に暮れた。逆流性食道炎や過敏性腸炎の治療履歴が10年にわたり記載されたカルテは『特別な事情がないかぎり』当然もらえず、病院は閉鎖。別な病院でいちから病状を説明するはめになり、めんどうくさいというよりも「きちんと理解してもらえるのか」という恐怖すら覚えた。

胃腸に関してT先生は、「名医」ということで地元のさいたま市では通っている内科胃腸科の先生であり、けっきょく僕は過敏性腸炎についてのかかりつけ医で信頼できる人にはいまだに当たっていない。今、不眠症であることすら、通っている内科胃腸科医には伝えていない。

さて、このところ原稿を書いている版元からやたらマイナンバーの提出を求められるようになったが、(この制度は政府に個人情報を監視されているようで好きではないが)唯一、このマイナンバー政策の延長にある「カルテ(医療情報)の共有」には賛同できる。端末からマイナンバーから引っ張るカルテの番号を全国の病院で共有できれるなら、全国どこの医者にかかろうと病歴から薬の投与歴からすべて出る。転院しても患者は病状をゼロから説明しなくてすむのだ。このようなプロセスで考え、かかりつけ医の重要性を、大橋さんの死と薬の誤投与から一気に思いおこした。

大橋さんが亡くなった瞬間に思いを寄せれば「あの先生にまかせたのだから、どうなろうとあとは天命だ」と大橋さんの立場となったら、『覚悟』は決まっただろうか。もしもかかりつけ医の紹介ではなく、たとえばことわりづらい上司からの紹介の医者に診てもらって、医療ミスでもし筆者が死ぬのなら、そんなつらいことはないはずである。

大橋巨泉さんの死を改めて悼む。投与すべき薬の種類や分量は、医学的な範疇なのでそこは触れない。ただ、果たして最後の最後、大橋夫妻は本当に覚悟を決めて治療をのぞめる医者と出会えたのか。市川海老蔵、逸見政孝らの顔を思い浮かべて、そこを心配してしまう。

幸いにも、大病をしたことがない私は、しかし油断がすぎてこのところメタボで糖尿病寸前だ。「いい死に方」をするために「信頼できるかかりつけ医」を今日もまた探す毎日である。

(伊東北斗)

 

SMAPアーカイブス イベント編(ジャニーズ研究会)

9月8日に定例会見でNHKの籾井勝人会長が、会見で今年の「第67回NHK紅白歌合戦」に、年末での解散を発表したSMAPの出場を「当然、出てもらいたい」と熱望したのには「裏」がある、とNHK関係者は指摘する。なにせ自らジャニーズ喜多川社長を説得してもいいとすら発言した。

これは来年の1月に行われる「NHK会長選」に続投するための好感度とりパフォーマンスとみるむきが多いが、実は「本気だ」という局内の声。「1月に会長選があるので、続投したい籾井会長としては、少しでも点数を稼いでおかないとならない。このままでは籾井会長は辞任、経団連が推薦する人材に交替で落ち着きそうな気配だ」(放送ジャーナリスト)

籾井会長は、独善的な人事を断行する「強硬派」として知られる。今年の4月に発表された人事では、理事10人のうち、空席だった2人を含めて合計6人が入れ替えとなった。会長側近ながら、事業計画について意見画異なる理事を再任しないなど、独断専行がNHK内の反発を招く。 実際、ありとあらゆるルートを辿ってジャーニー喜多川社長との「接見」を探っているようだ。籾井会長は、2013年12月に経営委員会で選出された。三井物産、ユニシスと大企業を渡り歩いた手腕が期待された。

「ですが、尖閣・竹島問題で『日本の立場を国際放送で明確に発信していく、国際放送とはそういうもの。政府が『右』と言っているのに我々が『左』と言うわけにはいかない』と偏った発言をして物議をかもすなど、『舌禍』問題がついてまわりました。そのたびに側近は火消しに奔走。局内では〝自演炎上会長〟などと揶揄される始末です」(同)

SNSでは「NHK籾井会長が辞任するまで受信料不払いします」というスレッドが立つほどに嫌悪している視聴者も一部いる。NHKの歴代会長は経営委員会で決まるが、政府・与党幹部の胸先三寸で選ばれてきた面がある。自民党長期政権の時代には内閣のポスト配分と同じようなものだったと指摘され、実際、九州旅客鉄道(株)相談役の石原進委員長をはじめとして元・三菱商事(株)代表取締役副社長執行役員だった上田良一や阪神高速道路株式会社取締役会長など自民党のシンパで委員も固まっている。

NHK会長の座は「実質的に閣僚と同義」という見方も。今、NHKへは風当たりが強い。ワンセグ受信料も払うようにとの見解でさいたま地裁で裁判をしている。石原進経営委員長は9月13日、将来的にテレビ放送をインターネットで同時に見られるようにする方針を示しつつ「公共放送を維持していくためには、ネット配信であっても何らかの受信料をいただく必要がある」と話している。

 

SMAPアーカイブス コンサート編(ジャニーズ研究会)

続投となると籾井会長が打つ奇手「SMAPの紅白出場」は続投へのバネとなるか。それとも滑るのか。NHKに「スポーツ新聞等で、籾井会長が『SMAPに紅白に出てほしい』としてジャニーズ事務所と交渉すると言っていたが、すでに交渉したのか」と聞いたが、「スポーツ新聞等の報道は承知していませんが、NHKの公式ホームページで発表されたことがすべてです」とした。

またジャニーズ事務所に「その後、NHKからSMAPに対して紅白歌合戦への出演オファーはあったのか」と聞いたが、コメント依頼書を送ってもファックスでの回答はなかった。SMAPが紅白に出場という期待を持たせて失敗したときの風あたりは強い。「ファンは冷めていて、『SMAP』の今のギクシャクとした共演ぶりを見て『5人が歌うのは無理』と見ている。先日、ファンに150ページ以上のボリュームがあるメンバーの盛りだくさんな写真集が送られたそうだが、これが〝最後のファンサービス〟となるだろうね」(芸能記者)

さて1月、NHKの会長のイスに座っているのは誰だろうか。

(伊東北斗)

森村誠一、野沢尚、東野圭吾、池井戸潤などを輩出した“売れっ子作家製造器”とも呼ばれる「第62回江戸川乱歩賞贈呈式」(日本推理作家協会主催・後援・フジテレビ/講談社)が9月9日18時から帝国ホテルで行われたが、この手の文学賞を彩るために呼ばれる「銀座の艶っぽいホステス」が群がったのは、フジテレビ社長の亀山千広社長や講談社の野間省伸ではなく、大御所作家で選考委員の有栖川有栖、池井戸潤、今野敏氏らでもなく、337名の中から大賞に選ばれ、『QJKJQ』で受賞した新人作家、佐藤究(きわむ)だった。

佐藤究氏

「例年、念入りにフジテレビの亀山社長や野間社長や大御所作家に挨拶するのですが、今年、招待された銀座のホステスたちは、挨拶は数分程度で、さっそく『金の卵』と化ける可能性もある新人作家、佐藤のところに並ぶ編集者の列に入ってきたのはびっくりした」(文芸雑誌記者)

とくにフジテレビの亀井社長は活気あふれる受賞式とは正反対でどんよりとした雰囲気。日帯(6~24時)視聴率で、TBSに抜かれて民放4位に転落、破棄がないフジテレビの亀山千広社長は「年々、受賞作が映像化しづらい作品になっておりまして。特に今回の受賞作は、本の帯に『私の家族は全員、猟奇殺人鬼』とある。テレビでは絶対できません」と冗談交じりに、あいさつの弁。その声には張りがなく「体調が悪いのか」とささやかれる始末。負のオーラがばらまかれているのか、近寄るのは男ばかりで、ポツネンとひとりたたずむ姿も。

いっぽうで吉本興業の警備員だったという異色の受賞者、佐藤は「私も今回応募した337名と同じくただ書き続ける日々を送ってきました。書くことは私の古い友人です。作家は、サーカスの曲芸師です。ここはトランポリンやブランコなどを行うサーカスをする楽しい場所です。楽しんでいってください」といっぷう変わった挨拶で聴衆を引きつけていた。

和服姿の美女ホステスがこっそり教えてくれる。「今時の出版社社長や落ち目のフジテレビの社長や、ベテラン作家などに営業しても、もうひいきの店は決まっているし、新人作家は大化けしてベストセラー作家になって大枚をお店に落とす可能性があるのです。だから店どうしの争いも激しいのです」(同)

佐藤への挨拶の順番を巡って割り込む和服ホステスもいて、「ちょっと、私たちが並んでいたのです」と押し返される場面も。いっぽうで野間社長も旧知の男性とばかり話しており、あまり女性を受け付けない雰囲気をかもしだしていた。

「さながらこの会場は現在の不況が凝縮されていた。出版社もテレビ局も銀座の店で遊ぶ余裕がなく、結局、当たれば億単位で稼ぐ“作家”のほうが銀座ホステスにとって“くどくべき相手”だということです。その証拠に、夜8時ごろはもう例年だとほぼ解散なのに,佐藤の“出待ち”をしているホステスもいた」(同)

同賞は、講談社の編集者ががっちりと佐藤をプロテクトしており、佐藤のほうは挨拶してきた連中に名刺を渡さない。

「佐藤が気に入った相手がいれば出版者の編集者であれ、銀座のホステスであれ、広告代理店スタッフであれ、佐藤のほうから連絡するのが受賞式でのマナーであり、ルールです」(同)

さて、凋落のフジテレビ亀井社長は、つぎの予定があるのか早々と会場をあとにした。
「江戸川乱歩賞は賞金が1000万円だが、かつて東野圭吾が『1000万円なんてはした金』と第60回の江戸川乱歩賞贈呈式で言い放ったことがあるように、売れっ子になれば『一晩に数百万を銀座に落とす』のも夢じゃないからね」(同)

この作品は、一家全員がシリアルきらーというかなりエキセントリックな作品だが、ふたりが推薦したようだ。 池井戸潤の選評を紹介する。

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現実と幻想が交錯するストーリーで、その境界線が曖昧なことが読み味なのかもしれない。小説は自由なのだから主人公を含め家族全員が殺人鬼という設定があってもいいし、殺人鬼が犯人を追って密室殺人に挑むというのなら、それはそれでおもしろい。

だが、その謎解きは肩すかしだ。その後の展開も、この小説世界を支える枠組みやルールを後だししている印象を受け、果たしてこれが周到に準備された小説ともいえるか、という疑問を最後までぬぐえなかった。

だが、これはあくまで私一己の読み方である。選考委員のうちふたりがこの小説に最高点を与えて評価するというのであれば、それを拒むものではない。受賞者の今後の活躍をおおいに期待したい。

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いい選評だ。審査委員の今野敏は、「終盤の主人公の少女と実父とのエピソードには思わず涙しそうになった」と語っている。

このところ「文学賞」は、最初からテレビドラマ化しやすい作品に受賞させるようになった。さらに同じおもしろさなら「現代劇よりも時代劇」を、「笑える話よりも泣ける話」を選ぶようにトレンドが変化してきた。ゆえに「本来なら受賞する作品も、落選する可能性がある」と日本推理作家協会のわが師匠も話していた。

さて、「家族全員が殺人者」というストーリーで羽ばたく佐藤氏は、もともと吉本興業の警備員をしていたという変わり種だ。

もともと江戸川乱歩がポケットマネーでつくったこの賞は、森村誠一、東野圭吾、西村京太郎、鳥羽亮ら偉大な作家たちを生み出してきた。この賞の存続を強く望む。

そして92年から後援で参加しているフジテレビよ! 亀山社長よ! 
ドラマ化しにくいのはわかるが、てめえの挨拶が終わるやすぐ帰るという姿勢はいかがなものか。

現在、不況にあえぐ出版社は無名の作家は初刷り1000部なんてザラ。ファンが確実に集まる江戸川乱歩賞受賞作家に「夜の女」がなびき、凋落の出版社やテレビ局らは相手にされない時代が到来したのだ。

(伊東北斗)

日本テレビ「24時間テレビ39 愛は地球を救う」でパーソナリティとして活躍したジャニーズの「NEWS」が業界関係者に見直されている。メンバーがつぎつぎと離脱する窮地の連続を経験しながら、なんとかエンターテイメント界で生き残った「NEWS」が涙ながらに歌うテーマ曲「フルスイング」もよかったという視聴者からの電話やネットの書き込みも多数あった。

「マーケティング会社によれば、これで好感度がグッとあがりました。もしかすると今年いっぱいで終了する『SMAP×SMAP』(フジテレビ)のあとがまにもってくる候補としてのしあがったと思います」(プランナー)

 

NEWS四重奏(ジャニーズ研究会)

なぜ、ここにきて「NEWS」がクローズアップされるのか。

「とくにドラマ『盲目のヨシノリ先生』で、盲目になる国語教師を演じた加藤シゲアキを支えるリハビリ指導員を演じた小山慶一郎の演技が高い評価。これは視聴率20.5%をマーク。強姦致傷で逮捕された俳優の高畑裕太容疑者の代役で急遽、2日間で撮影したものだが、ネットでは『急遽の代役とは思えない演技で感動した』『同じNEWSのメンバーどうしだから息がピッタリ』といった絶賛の声も多数、視聴者センターに寄せられたようですし、SNSで展開されました」(芸能関係者)

そもそも「どうして落ち目のジャニーズの「NEWS」を抜擢するのか」という厳しい声があいついだのが、今回の「24時間テレビ」のキャスティング。だが『NEWS』自身にとっては『SMAP』解散の余波を受けて、ジャニーズの稼ぎ頭を争う戦国時代に売り込みには絶好の機会だったのだ。

「この『NEWS』は苦難の道を歩んできたグループです。03年に9人で『バレーボールワールドカップ2003』のイメージソングを含むシングルでデビューしたものの、すぐに森進一の息子の森内貴寛が脱退。05年は内博貴が飲酒で謹慎。06年は正月あけで草野博紀が飲酒で活動を自粛し、5月にこの事件をきっかけにグループの年内活動休止が発表されました。これに嫌気がさして内と草野が脱退。07年にようやくグループ活動を再開しますがなかなかCDは売れず。2011年にすでにソロとして活動していた山下智久と『関ジャニ∞』とかけもちしていた錦戸亮も脱退して解散の危機を迎えます。なんとか4人はグループ継続を誓い、ここまでこぎつけたのです」(同)

この間、グループとしてはなく、それぞが「個」の力をつけてグループ全体の力を押し上げた。加藤シゲアキは小説『ピンクとグレー』を執筆し、20万部を超えて映画化、手越祐也は好きなスポーツの知識を活かして『手越祐也&城彰二の『サッカーアース』(日本テレビ)でキャスターを務めたり、ファッションリーダーとしても王子キャラを確立、また小山慶一郎はニュース番組『news every.』(日本テレビ)でキャスターを務めるクレバーな立ち位置を確保。また増田貴久は舞台での演技に定評があり、ソロ曲を多数リリースし「Miso Soup」でTegomass(手越祐也とのユニット)としてスウェーデンでデビュー。それぞれ個の力を発揮して独自にファンを開拓して生き残ったきた希有なグループです。グループが売れてから『個』が売れてきた『SMAP』とは真逆の軌跡ですよ』(同)

かくして、今回の「24時間テレビ」で「SMAPのあと番組を埋める役回り」に緊急浮上してきた『NEWS』について「あの子たち、がんばっているじゃないか」とジャニー喜多川社長がテレビを見た感想を側近に漏らしたという情報もスタイリスト経由で入ってきた。

「ところがそう話は一足飛びに行かない。『SMAP×SMAP』が来年の春に終了する予定で動いていたフジテレビはジャニーズ事務所に対してそうとう不信感が残っている。あとがまのタレントは、報道されているように『SMAP』の元女性マネージャーとも、次期社長といわれる藤島ジュリー景子からも中立的な立場をとる『KinKi Kids』が有力だといわれるが24時間テレビの勢いをかって『ジャニーズ事務所』アレルギーが残る編成筋に『NEWS』を押し込めるかどうか。いちまつの不安は残りますけどね」(スポーツ紙記者)

フジテレビに「年内で終わる『SMAP×SMAP』(フジテレビ)のあとがまのタレントとして『NEWS』が浮上しているようだが」と聞いたが「まだ番組が年内に終了することしか決まっていません」とその先の予定については決まっていないと強調した。
メンバー間がゴタゴタした『SMAP』が去り、すでにメンバーのゴタゴタをひととおり乗り越えた『NEWS』が『SMAP×SMAP』に乗り出せば、「雨降って地固まる」で爽やかな印象が残りそうだが、現実はいかがだろうか。

(伊東北斗)

SMAP解散のニュースが全世界に反響を与えている。もはや12月31日のNHK「紅白歌合戦」でラストを飾って欲しい、などというのはもはやメンバー間の亀裂が修復できないので不可能なのは火を見るより明らか。小学生でも知る事実だ。

 

SMAPアーカイブス イベント編(ジャニーズ研究会)

だが「最後に紅白歌合戦に出て欲しい」とノー天気な発言をして「お前にだけは言われたくない」とジャニーズ関係者を激怒させているのがTBSテレビ「アッコにおまかせ!」でコメントをした女性芸能記者の松本佳子だ。

「この女性芸能記者はネット番組で『SMAPで草なぎを除く4人は枕営業を女性プロデューサーにしていた』と発言していた過去があり、ジャニーズ事務所にも〝要注意人物〟としてマークされていた。いつかチャンスがあれば訴訟してやろうと事務所もピリピリしているところへ、またノー天気な発言をして『あいつのスタッフの取材は受けるな』とジャニーズ側は怒りっぱなしだと聞いています」(TBS関係者)

そもそも、この女性記者は『あっこにおまかせ』で「週刊誌が合併号などで、追跡記事を出しにくいタイミングを狙って解散を発表した」などと語った。

「ですが解散をこのタイミングで発表せざるを得なかったのは、もうテレビのクールでは番組改編のための打ち合わせがすでに始まっており、それぞれの番組をどうするかを決めるには限界の〝瀬戸際〟だったことをこの女性記者はわかっていていないようです」(同)

今回は、どこのメディアもスクープが出ないように、ジャニーズ側としてはすべてのメディアに前もって打ち合わせ、各スポーツ紙とも準備万端の誌面を作成できた。

「SMAP解散の一報が耳に入ってこなく、『お盆のタイミングを狙った」なんて分析している時点で現場とずれている松本を使うTBSのボケぶりも問題だと思う」(放送作家)

肝心のNHKに「SMAPを紅白に呼ぶ予定はあるか」と聞いたが、「今のところそのような情報は入っておりません」と当たり前のこたえがかえってきた。

「今回、SMAP解散については、どれくらい情報網をもっているか記者のふだんの取材力が問われる。あまりバカみたいなコメントをすると松本みたいに墓穴を掘りますよ」

いっそのこと取材が薄ければ「ジャニーズは詳しくない」としたほうがよほど利口なのだが、「あわてて今から取材するにはジャニーズ事務所の壁は厚い」ということで周辺にいるスタイリストやヘアメイクは取材の電話が記者から鳴りっぱなし三昧で夜も眠れないという。

「お盆あけに各記者ともどんな優れた情報が出るか、勝負ですね」と週刊誌記者。
さあ、誰がスクープを流すか……。
SMAPまわりで見当外れな女性記者のずれたコメントは他山の石となるだろう。

(伊東北斗)

SMAPのメンバーたちが個々に解散について語り始めた。

稲垣吾郎、木村拓哉に続いて8月20日23時、中居正広がニッポン放送のラジオ番組「中居正広のSomegirl’SMAP」で、「われわれが解散することを報告させていただきます。このような結果に至ったことをお許しください」とファンらに謝罪した。その上でリオデジャネイロ五輪中継のキャスターを務めており、「(発表が)水を差すような時期だったのは申し訳なく思っています」と付け加えたのは「裏事情がそれなりにある」とスポーツ紙記者は言う。

『an・an』No.1719(2010年7月28日マガジンハウス)

「ズバリ、スポーツ好きで知られる中居は、本来、SMAPが務めるはずだった2020年東京パラリンピック大会の成功とパラスポーツの振興を目的とした日本財団パラリンピックサポートセンター(以下、パラサポ)の応援団を、単独で引き受ける手はずが進んでいるのです」(同)

ラジオを聞くだけでは、わかりにくいが、中居が見すえていたのは、「東京五輪・パラリンピック」での活躍。すでに4年後の五輪のほうが大切で、もはや「SMAP」が過去のものになりつつあるのだろう。

中居がSMAP解散を詫びている時間帯には、同時にTBSテレビで「リオ五輪2016」のキャスターを務めていた。ラジオは録音で、テレビ番組はライブなので多重に中居が露出していたのだ。

「連日、中居はリオ五輪を全力で盛り上げて『日本勢の活躍に注目してきましょう』と言っていたので、確かにこのタイミングでの解散の発表は中居にとって間が悪い。しかし責任感が強い中居は、なんとかして『僕だけでも東京五輪の応援ホストに入れて下さい。ノーギャラでもかまわなません』と東京五輪・パラリンピック組織委員会関係者に伝えた模様です」(スポーツ紙記者)

その延長にはもちろん、「東京五輪・パラリンピック」でもテレビでキャスターを務めていたい、という計算もありそうだ。

「実際問題、事務所と関係なく電通関係者に『SMAPが解散したのは残念で申し訳ない。なんとかして単独でも応援キャラクターを務めて日本を応援したい』とアシストをお願いしたと聞いてます。解散はしかたがないが、自らの立ち位置は確保しておきたいということでしょう」(同)

連日のようにSMAPのメンバーたちの行動がこと細かく伝えらている。

「夜中にディスカウントショップで、客が関心を集めるだろうと、店員が気をきかせてラジオで店内で流した中居君の発言に聞き入る姿を見ていると、ちょっと不謹慎だが、敗戦を告げた昭和天皇の放送を大衆が聞く姿を想像してしまうほどショックだ」(SMAPのファン)という声も大きいが、今回の解散の悲劇にへこたれず、自らの立ち位置を確保すべく動く中居の生命力はすさまじい。

「解散発表直後、あいつぐ仲がいいタレントたちから心配の電話がかかってきたが『なんにも心配いりませんよ。僕は』と返したそうです人気ありますし』とギャグで返したそうです。『最悪、事務所の後輩たちのコンサートの司会でもやればいいしね』と旧知のスタイリストに語ったそうすです。中居のメンタルはメンバー随一、強いのかもしれませんね」(前出スポーツ紙記者)

中居が2曲目に選んだのは、TBSのリオ五輪関連の番組で使われている「ありがとう」であったことも「中居4年後にも五輪キャスターを狙う」というしたたかな戦略に符号する。「いや、それは強がっているだけで、実は連日のように飲んだくれている」(芸能関係者)という声も聞こえるが、それはリーダーとして支えた25年の歴史を考えれば無理からぬ話。

この騒動の渦中、8月18日に44歳になったSMAPの牽引者の将来象は、今とさしてかわらない「名MC」だと思うが、そのポジションの保持は至難の業のようだ。

ジャニーズ事務所に「中居のスケジュールは来年1月以降はどうなっているか」と聞いたが「お答えできません」のとこと。元マネージャーが独立を画策して消えたぶん、事務所のバックアップは期待できない。これからはセルフプロデュース力と営業力が問われるだろう。

(伊東北斗)

今回の「SMAP解散騒動」でメンバーと事務所の間で決めた「活動休止」をひっくり返して「活動休止よりも解散したい」と最初に言った香取慎吾が〝解散の戦犯〟のような言われかたをしている。 ただでさえ育ての親の元女性マネージャーがいなくなってことの半年はメンタル的に参っているのに拍車をかけてネットニュースなどで叩かれている現状にへこんでいるようだ。

「新選組!」(2004年NHK)のように香取慎吾は「誠」を貫くか?

「だが、8月13日に放映された『SmaSTATION!!」(テレビ朝日系)を見るかぎり、ふっきれた印象だ。収録もリハーサルから通して明るかった」(テレビ朝日関係者)

それもそのはずで、もはや解散した後、来年からのプランで「ファッション、とりわけ服が大好きなのでアパレルブランドを手がけてみたい」というかねてのからの夢が一歩前進したからだという。

「実は、まだ名前は明かせませんが、大手アパレルメーカーの社長が前から香取が作るTシャツや、彼の膨大な私服を公開した本『服バカ至福本』(2014年)に注目しており、〝タレントをやりながら少しずつ(ブランド展開の)準備しないか〟と香取に声をかけたと伝えられています」(芸能関係者)

香取は、元女性マネージャーが独立を画策した昨年、ひとりだけジャニーズ事務所に残留を決めた木村拓哉との確執にうんざりしておりお互い、収録では目も合わせない状況が続き、さらに解散の戦犯扱いで「芸能界をいつやめてもいい」という精神状態に。

「そこにきて、まだ煙のような状態ながら趣味が仕事に活かせるファッションの仕事の話が舞い込んできた。これは、もう、来年の春あたりに芸能界を引退、そしてアパレルブランドの社長として活躍する〝神田うの〟コースが確立される可能性が大」(同)という話になってきた。

とはいうものの、ジャニーズ事務所との契約は来年の8月いっぱいまで続くわけで、芸能界の仕事もむげにはできない。

「香取は、小学生のときから常に一緒にいる草なぎ剛がひとりだちできるように見守る役割も自覚しているから、そうは簡単に芸能界をやめないんじゃないかな」(放送作家)という声もある。

が、香取は旧知のスタッフによれば「番組の収録のときは、1分でも早く家に帰りたいというのが顔に出ているほど、仕事に疲弊している。ラジオ番組で『眠れない』と吐露していたが、このままいったん芸能界から離れ、リフレッシュしないと本当に体がもたない」(同)という心配の声も。

ブランド名は仮で「SIN5(しんご)」や「香取屋」などがあがっているが、SMAPの曲を一部使う「Shake SHINGO」などはすぐに却下したようだ。

「よほど早くSMAPのことを忘れたいのだろう(笑)。まだ表に出せないことが多いが、裏原宿あたりはけっこうテナントがあいている。香取のショップを拝める日は案外、早いかもね」(同)

走りだしたら香取の集中力はすさまじいのは周知が認めるところ。
「ファンとしては、もういまのしょげた慎吾は見たくない」(OL)という声は強い。あたらしい夢を応援するファンは多い。

まさに「世界にひとつだけの」個性的なブランドが立ち上がろうとしている…のかもしれない。

(伊東北斗)

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