一攫千金を! 宝くじの当選欲に飢えた人々が銀座に集結。11月25日、「年末ジャンボ宝くじ」の販売初日とあって、すでに朝6時から300人を超える人が今か今かと「西銀座チャンスセンター」の前で「年末ジャンボ宝くじ」の発売を待っていた。

そんな中、普通の芸能人、またそれを取材するスタッフならまず寝ている午前8時40分から「西銀座 チャンスセンター」前で「年末ジャンボ宝くじ&年末ジャンボミニ7000万記念イベント」なるイベントが開催。所ジョージ、米倉涼子、原田泰造ら「宝くじCM」に出ているメンツが集まり、1等賞金が7億円、前後賞が各1億5000万円ということで、「10億円分の札束を積み上げたツリー」の前で「もし1億円当たったらどうするか」をテーマにMCを展開するという、必死に並んでいる客からすればなんともむかつく〝ちゃらいイベント〟が行われていた。


カメラ約50台がひしめくなかで、「もし10億円が当たったら」というテーマでトークは進む。米倉涼子が「セレブ留学」、原田泰造が「サウナ経営」、所ジョージが「世田谷のガレージを改造する」というなんのひねりもない答えをフリップに書 いて、スタッフだけの乾いた笑いと拍手が、雨模様の空にむなしく響いていた。

所ジョージが「俺のところなんか朝着いたとたん、連れてきたスタッフがいつのまにかいないと思ったら、宝くじをいつのまにか買いに言っていたよ」などと購入を誘導するような台詞を吐けば、女性MCが原田に「どこで宝くじを買う予定ですか」と聞くと「あちこちで買います。今日もマネージャーにここで(西銀座チャンスセンター)で買いに行ってもらいましたけど」と暗に購入を勧めれば、米倉も「ぜひ年末ジャンボ宝くじを買ってこのツリーを一度、自宅で見てみたいです」とまるで街中で「年末ジャンボ」のコマーシャル撮りが行われているのではないか、というわざとらしさだ。


米倉たちは、札束のツリーを目の前に奪い合うようなポーズをしてお茶目なフォトセッションになっていたが、実はスタッフが「撮影禁止」という札を持って立ったポイント(パーティションで仕切られていた)の裏では売り場があり、客がタレントたちをうらめしそうに見ていた。

「この仕切り線が天国と地獄を分けているよな。何が夢の10億円だよ。3人あわせれば10億円くらいありそうなメンバーだよな」とサラリーマン風の中年男性が友人とおぼしき若い男につぶやいていた。囲み取材では、米倉が私生活のことを聞かれるのを避けたためか、原田と所だけがインタビュアに対応し、シナリオありきのやりとりをこなした。

「まあ、庶民と金持ちタレントの差がクリアになったイベントだったな」と見物客。イベント終わりで大粒の雨が落ちてきて、濡れながら長蛇の列を作る客たちがまるでこの「年末ジャンボ」狂騒曲に踊らされたようにも見えた。

▼ハイセーヤスダ(編集者&ライター)
テレビ製作会社、編集プロダクション、出版社勤務を経て、現在に至る。週刊誌のデータマン、コンテンツ制作、著述業、落語の原作、官能小説、AV寸評、広告製作とマルチに活躍。座右の銘は「思いたったが吉日」。格闘技通信ブログ「拳論!」の管理人。
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「脱原発」×「反戦」の共同戦線雑誌 『NO NUKES voice』第6号が11月25日発売開始!

 

「韓国人が卒倒しそうな写真」がここにある。これらに国際情勢は関係ない。韓国と日本の友好的なドラマがある。それは「軍人」同士にしかわからないドラマだろう。

10月15日、開かれた海上自衛隊観艦式予行での映像で、愛国韓国人が卒倒しそうなシーンを撮影した。旭日旗の向こうで、韓国国旗をかかげる韓国海軍最新鋭艦「テ・ジョヨン」の姿がこれだ。

旭日旗と韓国海軍の最新鋭艦「テ・ジョヨン」

「観艦式」は3年に1度、海上自衛隊が首相に艦と普段の訓練の成果を見せるいわば「洋上パレード」である。性質上、艦隊運動の連携を取る必要があり、事前に共同訓練が必要だ。また、実弾発射を含む場合もあり、危険も伴う。

観閲者は首相であるが、一人だけに見せるわけではなく、納税者である国民への公開サービスであり、将来の自衛隊員をリクルートするためのショーでもあり、観覧者は一般にも募集される。

海自ではそれぞれの基地祭や、艦艇公開を行っているが、観艦式は最大規模となる。

また、観艦式のない年は陸自の「観閲式」、空自の「航空観閲式」が行われる。これらは大抵、朝霞の基地で見る事ができる。

観艦式も一発勝負、というわけにはいかないので、本番を10月18日(日)とし、12日、15日を練習日としている。この写真を撮影したのは15日の予行であるが、予行、本番含めて3日間、同じ光景が出現するはずである。

◆反日や排他的な保守の考えとはまったく違うロジックで動いている日韓同盟

観閲式は観閲者に艦を見せるのが目的であるから、観閲者(この場合は安倍首相)の乗った観閲艦と、受閲艦がすれ違う事によって成り立つ。受閲艦もいくつかの艦隊を作る。外国艦は艦対列の中で「祝賀艦隊」を形成し、観閲艦とすれ違う際、乗員は登舷礼というスタイルで並び、マストには日本に対する礼として日章旗をかかげ、乗員は旭日旗をかかげる観閲艦に敬礼するのである。

つまり、韓国海軍の最新鋭艦である「テ・ジョヨン」が日の丸を揚げ、韓国人が「戦犯旗」と侮蔑する旭日旗に敬礼するのである。愛国韓国人が発狂しそうな光景である。

だが、外国艦が他国の旗かかげるのは、世界的に見てごく普通の光景である。今回の観閲式には外国艦として、アメリカ、オーストラリア、インド、フランスも参加しており、これらの艦もやはり日の丸を揚げ敬礼してくる。

逆に自衛隊の護衛艦、海上保安庁の保安艇も、外国の港に入港する際、あるいは外国の式典に参加する際、同じように外国旗をかかげ礼を取る。

それどころか、ある国の軍隊が他国軍と共同訓練をするのは、あらゆる面から見て望ましいのである。

軍と軍が共同訓練をすると、お互いに相手の実力、動きを理解できる。共同作戦を取るのであれば、友軍の実力や動き方を知っていれば、効率的な行動が取れる。

将来的に交戦するようになったとしても、相手の実力が判っていれば攻撃も効率的に実施できる。また、相手がきわめて強い、という認識があれば「逃げる」という選択もある。逃げるというと卑怯な手段に思えるかも知れないが、圧倒的と判っている相手にぶつかって無駄死にするよりは一度引いて態勢を整えるのが合理的である。あるいは降伏もあり得るだろう。

ましてや、日本と韓国は緩やかな軍事同盟にある。より緊密に連絡を取りあい、共同訓練を実施すべきなのだ。

少なくとも「韓国軍」は、旭日旗を敵視する朴大統領、あるいは韓国人差別をむき出しにする保守の考えとはまったく違うロジックで動いている。

韓国では国策として反日政策を採っているが、今回の「テ・ジョヨン」観艦式参加では、現場はより現実的な認識をしていると見るべきであろう。

▼ハイセーヤスダ(編集者&ライター)
テレビ製作会社、編集プロダクション、出版社勤務を経て、現在に至る。週刊誌のデータマン、コンテンツ制作、著述業、落語の原作、官能小説、AV寸評、広告製作とマルチに活躍。座右の銘は「思いたったが吉日」。格闘技通信ブログ「拳論!」の管理人。

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するな戦争!止めろ再稼働!『NO NUKES voice vol.5』創刊1周年記念特別号!

10月30日、19時から行われた「加川万博 新木場1stRING」 は、キャットファイトの団体、CPEがバックアップして、ニコニコ動画の人気配信者であるティロ・フィナーレ加川が格闘技を仕切るというもの。

MCパートナーにこれも人気配信者の石川典行を配して、しんやっちょ、 便所太郎、TJ、なあぼう、ももえり、杏音、みずにゃんなどの人気レスラーを集めてのイベントはおおいに盛り上がった。

「だが、一番盛り上がったのは、ももえりと杏音の『追いはぎデスマッチ』でしょう。この日に収録しているニコニコ動画は基本的にエロはNGだから、絶対に乳首ポロリや股間ポロリはNG。それでも、杏音は乳房が見えそうで見えない絶妙な脱がせかたをされていたし、股間を広げるのも格闘技に見える範囲で、まさしく『エロい格闘技』の神テクを見せつけました」(ファン)

ゲームや料理実況、雑談、アニメ批判などマシンガントークでたくさんのファンをかき集めた「ニコ生の神」の加川もバトルロイヤルに参加し、「か~が~わ~」のコールが鳴り響いた。
「ニコ生を見ていない人はなんのイベントかよくわからないでしょうね。それでも、金曜という忙しい夜なのに会場は超満員。そしてカップルも多く来場するという人気ぶりを見せてつけた。

要するに「素人あがり」が客を集める時代が到来したのだ。
「ニコ生ファンは、地下格闘技であるキャットファイトとうまく客層がリンクする。これからもニコ生とキャットファイトはコラボしていくのでしょう」(同)

それにしても最後に、全員の挨拶が終わっているにも関わらず、「唯我」という格闘技家が乱入して「おれと勝負しろや加川!」と叫んであと味の悪さを残した。これが「加川万博」の第2弾の予告だとしたら、演出もまさにプロ。素人っぽいイベントがプロのそれを陵駕する時代がやってきたといえるだろう。

▼ハイセーヤスダ(編集者&ライター)
テレビ製作会社、編集プロダクション、出版社勤務を経て、現在に至る。週刊誌のデータマン、コンテンツ制作、著述業、落語の原作、官能小説、AV寸評、広告製作とマルチに活躍。座右の銘は「思いたったが吉日」。格闘技通信ブログ「拳論!」の管理人。

◎NJKF-DUEL.3「勝利に飢えた猛獣たちの決闘・第三章」報告
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ニュージャパンキックボクシング連盟(NJKF)のDUEL.3(2部)が10月4日(日)、新宿FACEで開催された。以下はその観戦報告。

守屋将VS白井周作

守屋将(NJKFバンタム級5位/新興ムエタイジム)

【NEW JAPAN WARS2 バンタム級】
守屋将NJKFバンタム級5位/新興ムエタイジム)VS 白井周作(NJKFバンタム級1位/Bombo Freely)
わかりにくいが、これはトーナメントの準決勝である。前回の計量オーバーでタイトルを失った白井は、積極的に前に出て行き、このところ連勝続きの守屋に高いキックと右ストレートで初回から打って出る。が、ディフェンスに進化を見せる守屋が寸前でパンチもキックも見切り、首相撲に持ち込み、効果的に蹴りを見舞う。そして白井のスタミナを奪い、終始リードするも判定は29-29、30-29、29-29 でドロー。延長ラウンドで効果的にパンチを当てた守屋が10-9、10-9、10-9で勝利。

【注目マッチ オブ DAY】
NJKF Minerva タイトルマッチ スーパーバンタム級
美優美(白龍ジム)VS 三宅芳美(Take1)
迫力ある女子の実力どうしが激突。王者の三宅は距離を詰められて、ややキックが封じられ、打開しようと裏拳を飛ばすがこれも空を切り、首相撲での攻防と、ローキックを食らい大苦戦。かくして、美優美の効果的な蹴りが何発も2Rに入り、最終的に三宅は力尽きた。判定は29-29、30-29、30-29の判定勝ち。美優美は勝利者インタビューで「判定なのでいまいち納得していません」と強気のコメント。

菜緒

【フォーカスシーン】
10月4日(日曜)に開催されたニュージャパンキックボクシング連盟(NJKF)が主催する、加盟ジムの30代~40代の若手会長により結成された『NJKF若武者会』が主導する『DUEL』シリーズの3回目のイベント。若手キックボクサーがメインの興行、「DUEL.3」(2部)は、男くさい会場に咲いた唯一の花、ラウンドガールの菜緒がかなりのファンを引き連れていた。

菜緒はこの「DUEL」が始まった4月からラウンドガールを務めている。大阪出身でモデル、タレントとして「ロンドンハーツ!」「三村&有吉特番」(テレビ朝日)やTBS恋愛バラエティー『恋んトス』などに出演。スレンダーな肢体とえくぼでファンを拡大。とくに「ホットペッパー・ビューティー」のCMでマツコ・デラックスと共演してからというもの、「あのかわいい子は誰?」と注目されるようになった。

この日、午後4時30分から始まった2部(夜の部)は、女性選手がやんやの声援を浴びて活躍した。くしくも登場した4人はそれぞれ個性的なかわいさがあり、それぞれにファンがついていた。ライトフライ級王者、島津悦子(KICK BOX)があゆみ(新興ムエタイジム)に判定で勝利、スーパーバンタム王者の三宅芳美(Take1)を下した美優美(白龍ジム)は、「写真を撮らせてください」とファンに囲まれていたほど。だが、菜緒がリングにあがり、MCを始めるとこの日、一番の声援が会場を覆い尽くした。

リングアナに「キックボクシングはどうですか」と印象を聞かれると菜緒は「何度か見ているうちに、キックボクシングのファンになりました。負けた選手がつぎの試合で勝つとスカッとします。理想の男性は、引っ張ってくれる力強い人です」とはにかみつつ語ると客席から「オレが引っ張ってやるよ~」と客席から大声でエールが飛んだ。

そしてファイナルの日泰国際戦のスーパーバンタム級の試合「波賀宙也(NJKFスーパーバンタム級王者/立川KBA) VS カメンノーイ・ゲッソンリット(タイ)」に入り、菜緒が2ラウンドのボードをもってリングに上がると「菜緒ちゃんは本日、これで最後のラウンド案内です」とアナウンスされると「ええーっ残念!」と悲鳴が上がったのだ。

「菜緒さんはキックボクシングのファンを大勢、ファンに取り込んだね。メジャーになっていくと思うが、売れっ子になってもキックボクシングのリングに遊びに来てほしいと思います」(格闘技雑誌記者)

格闘技“冬の時代”が続いて久しい。菜緒は、今後、バラエティ番組やドラマの仕事もオファーが来ているという。かくして、格闘技の舞台からスターから出るのは、集客に苦しむ格闘技団体にとって「久々にうれしいニュースである」のはまちがいない。

[文]ハイセーヤスダ
[写真・監修]堀田春樹

▼ハイセーヤスダ(編集者&ライター)
テレビ製作会社、編集プロダクション、出版社勤務を経て、現在に至る。週刊誌のデータマン、コンテンツ制作、著述業、落語の原作、官能小説、AV寸評、広告製作とマルチに活躍。座右の銘は「思いたったが吉日」。格闘技通信ブログ「拳論!」の管理人。

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「フタを開けてみて、もし会場がガラガラだったら、どうしようか」
スタッフたちが不安でしかたがなかったのは「ムエタイ・オープン32」(9月27日午後4時30分開始・新宿FACEセンチャイムエタイジム主催)だ。

この興行を、明るい女子選手のファイトが救った。
9月27日は、ただでさえ少ないキックボクシングの観客が3つの興行に分かれ、観客が激減することが予測された。この日、開催された興行のひとつは後楽園ホールで行われたニュージャパンキックボクシング連盟とJAPAN KICKBOXING INNOVATIONの共催(午後5時開始)による「NJKF 2015 6th」で、いまひとつはディファ有明で行われたウィラサクレックジム主催による「SUK WEERASAKRECK X」(午後4時開始)

「とくにムエタイ・オープンのほうは、ムエタイの本場、タイで修行を積み、15歳で突如として現国内プロデビュー戦で今年6月、WMC世界スーパーフライ級王者の貴・センチャイジムと対戦し、ドローにもちこんだ佐々木雄汰(尚武会)や、元NJKFスーパーバンタム級王者の裕・センチャイジム(センチャイ)らスターはいるものの、興行としてNJKFやウィラサクレックジムの興行と張り合うには役者が足りないのはムエタイ・オープンのほうなのは明らかです」(格闘技雑誌記者)

ど根性ファイトが人気のリカ・トングライセーン(センチャイムエタイジム)

だが、アイドル顔と根性まる出しのファイトが人気のリカ・トングライセーン(センチャイムエタイジム)が集客の杞憂を吹き飛ばした。
リカは、セミファイナルに登場。49キロ契約で、2015全国ムエタイアマチュア2位の猛者、ションプー・ソー・ポーロースパンブリー(タイ)を相手に、一歩も引かない蹴り合いを演じ、相手が得意な首相撲に何度も持ち込まれるが、逆に相手の挑発に乗りつつ首相撲で勝負する。そして首相撲でダウンを奪う気の強さを見せて、5ラウンドでTKO勝利してやんやの喝采を浴びた。

キックで応戦していると「行け行け、リカ! 恐がるな!」と男性ファンが絶叫に近い声援を送る。

リカの父親で、センチャイムエタイジムの会長のセンチャイ氏は、ニュートラルであるべき運営中心者でありながら、娘のリカのセコンドで助言を送るという微妙な立場だが「考えすぎるな。いつもの通り積極的に行けばいいから」と檄を飛ばしていた。

「前回は負けたので、応援してくれるみなさんのためにも勝ちたかったです」とマイクパフォーマンスで会場をさらに沸かせた。
普段は13人くらい集まる取材カメラマンは、ムエタイ・オープンでは4人。
「NJKF」の取材をした記者は言う。
「こちらも客の入りはいつもの8割くらいでしたね。同じ日に3つキックの興業がぶつかるなんて、ファンはどの会場に行こうか迷ったでしょうね」(同)

ただでさえ少ないキックのファンを取り合う興業主たち。さて、格闘技イベントが乱立する年末に向けて「客の取り合い」はさらにヒートアップしそうだ。

[文]ハイセーヤスダ
[写真・監修]堀田春樹

▼ハイセーヤスダ(編集者&ライター)
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リングでは、ワセリンと汗の強烈な匂いは男臭さの象徴だ。
キックボクシングの会場ではなおさら飛び散る血しぶきが、「泥臭く、男臭い」環境を演出する、しかし、この日のキックボクシング興行では、アルゼンチンの華やかな美女や紳士がリングサイドを彩り、いつもとはちがったグローバルな雰囲気を漂わせていた。社交パーティのような雰囲気もかもしだしていた。それもそのはず、アルゼンチンのラウル・ギジェルモ・デジャン・ロドリゲス全権特命大使とその仲間たちが「賓客」として招待されていたのだ。

9月20日、後楽園ホールで行われた「TITANS NEOS 18」(主催/TITANS事務局、認定/新日本キックボクシング協会)では、日本ミドル級王者を決める「斗吾(伊原)VS今野明(市原)」とWKBA世界バンタム級王座決定戦の「江幡睦(伊原)VSモンコンチャイ・ソー・ミージャン(元タイ北部フライ級王者)」のダブルメインイベントのアンダーカードながら、第7試合の日本ヘビー級3回戦「マウロ・エレーラ(アルゼンチン/世界極真空手連盟ワールドカップ2013 世界3位)vs山崎泰意(宮川/ザ・マーシャルアーツドリーム2012国際大会スペシャルグローブマッチ優勝)」が、大勢詰めかめたラテンのノリのアルゼンチンの大声援を受けて、マウロは1R1分11秒、左フックでノックアウト勝ちした。

新日本キックボクシング協会代表の伊原信一氏がマイクをとって何度もアルゼンチン大使に拍手を促す。「忙しい中、アルゼンチン大使に来ていただきました。これからもアルゼンチンとは友好を深めたいと思います」とアナウンスするとラウル大使は、リングにあがり「ここに呼ばれて素晴らしい試合と選手のファイトが見られて光栄だ」と興奮気味に話した。

◆伊原会長がアルゼンチンに肩入れするのはワケ

伊原会長が鼻息荒くアルゼンチンに肩入れするのはワケがある。
「一昨年の夏、伊原道場はアルゼンチン支部を立ち上げました。アルゼンチンに太い人脈のパイプがあり、サッカーのアルゼンチン1部リーグClub Estudiantes de La Plataでプレー経験を持つ川久保悠氏が、大使関係を結んだのでしょう。実際、これからアルゼンチンの有力選手をたくさん呼べるはずで、日本のキックボクシングをアルゼンチンに逆輸出することも視野に入ります」(ベテランのキックボクシングライター)

しかしこれはウラを返せば、もはや国内ではキックボクシングの集客は期待できない証明でもある。

「確かに客の年齢層は毎年、あがっていく。30近くキックの団体が乱立しているが、お客は基本的にはリピーターで、タイのムエタイ選手や団体と日本のキックボクシング団体が交流しているように、今後は南米やアジア地域にも広げていかないといずれキックの団体は滅びる運命となる」(同)

ただし、アルゼンチンではキックボクシングはまだまだ盛んではない。だがこの日、多くの南米人を会場で見た。「オーレ~・オレオレオレ~♪」と勝った日本人にエールを送る独特のノリ。これは今までのキックボクシング会場とは異質な、そして新しい空間だ。この日のマウロ・エレーラのように、呼べる選手は空手の実績がある重量級選手となるであろう。今後、南米やアジアの国と交流していくにしても、ムエタイとは違う「日本式キックボクシングルール」で世界に拡大していくのは、茨の道のりとなるだろう。老舗WKBAの活発化も大きな武器となるかもしれない。

この日の江幡睦は、3月15日にムエタイ殿堂王座にトライして惜敗した無念を晴らした。東京・後楽園ホールで開催された前回のメインイベントではラジャダムナン・バンタム級&WKBA世界バンタム級ダブルタイトルマッチが行われ、WKBA世界王者・江幡睦が、悲願のラジャダムナン王座を狙い、過去に勝利しているフォンペート・チューワッタナと対戦したが、強打を打ちこむもムエタイのリズムに決定打を殺され判定負け。また無冠からの出直しなったが今回は危なげなく、1R1分53秒、右フックでKO勝利、また斗吾(伊原)は、細かいパンチを出して、徐々に今野明(伊原)のリズムを狂わせスタミナを奪い、捨て身でくる打ち合いを捻じ伏せ、3R2分59秒でノックアウト勝ち。リング上にて「お母ちゃん、ありがとう」と呼びかけて、母親がリングにあがり、一同にお礼をする温かいシーンがくり広げられた。

[文]ハイセーヤスダ [写真・監修]堀田春樹

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「平成27年国勢調査」で、個人情報が売買されているという情報があがってきた。とりわけ「芸能人の個人データを集めるのは今しかない」と裏社会系の情報系探偵会社スタッフが言う。
「一番、金になるのが財界人や芸能人のデータですよ。財界人のデータは、家族構成などが帝国データバンクなどでも知られていますが、芸能人の個人データは、5年に一回しか調査がなされないから、売買するビッグチャンスで価値がある。実は、芸能人の自宅が多い、渋谷や目黒の高級マンション周辺や、原宿界隈の国勢調査員を買収して、個人情報を買っている裏名簿図書館があります」

なにしろ芸能人の個人データが労せずにして入手できる。同居人までもが記載事項だ。前出の情報系探偵会社スタッフは言う。
「仮に、国勢調査に応じなくても、『ここ、タレントの●●がいますね』などと言えば、たいていの近隣はこたえてくれる。今、日本でもっとも価値がある情報をもっているのが国勢調査員です。言える範囲では、前に滝川クリステルや、長澤まさみの国勢調査データを金で買ったことがあります。だいたい、芸能人の名簿は100人くらいまとまれば、携帯電話つきながら、100万円くらいで買うクライアントは山ほどいます」

◆『AKB48』や『ももクロ』の個人情報が「ひとり20万円」で売買される?

果たして、本当にこっそりと金で国勢調査のデータを買うことはできるのだろうか。
「近所を回っている国勢調査員を、人目がつかない箇所に連れ込んで現金入り封筒をポケットにねじ込むタイミングが大事。そして耳もとで『3万円入っています』と囁く。断られたことはありません」(同)

腕章と顔写真が入った調査証をひっさげてはいるものの、やはり国勢調査員とて役人とはいっても人のコ。現ナマには弱いようだ。とくに「おいしい」、つまり高く売れるのがアイドルの住所。
「はっきりいって、アイドルの個人住所は高く売れる。もちろん『AKB48』や『ももいろクローバーZ』なんていうのは『ひとり20万円』なんて「賞金」がかけられたほどです」(同)

◆国勢調査の期間に跋扈する偽調査員や代理業詐欺

「国勢調査スタッフの一部が金で買収されて、裏名簿屋に流れているというが知っているのか」と尋ねると国勢調査コールセンターの係員はハンコで押したようにこう繰り返す。
「今回の国勢調査で得た情報は、総務省の国民統計以外に使うようなことはありません。また、情報漏れにも留意しています」

そうはいっても、「なりすまし」て個人情報をビシバシとっていく「ニセ国勢調査員」が全国各地に出現したのは確か。
「老人向け世代を狙い、『これからは国勢調査もネットでしかできません。5000円払えば、代理でインターネットで申告してあげます』という代理業者も跋扈していました。どんなに気をつけても便乗する輩はいるものです」(総務省関係者)

次回から、「個人情報で売買」する連中が誰かを調べる国勢調査を、徹底的にやっていただきたいものだ。

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〈埼玉で人気の「キングオブエロポップお姉」逢坂みのり〉

埼玉県では、ロックが人気を押し戻している。
「モーニング娘。」のゴマキに似ているロッカーが人気だという。
「ゴマキ顔なのにエロMCが 全開、しゃべればドSだというキャラでファンを急速に拡大している逢坂みのりは、確かに埼玉で人気で、CDも売れている。そもそも埼玉でロックが受けているのは、ご当地テレビの『テレたま』やFM局『NACK9』がロック番組を多く組んだり、路上でのライブが文化的に『有名になる登竜門』として認知されており、大宮、浦和あたりでは、「タテノリ」のロックアイドルが路上でライブをやっても人だかりがすぐできるような雰囲気はあります。ロックが人気なご当地でロックアイドルの逢坂みのりがライブをサマーフェスでやるというのは、ロック好きのファンの間でちょっとした話題を集めていました」(音楽関係者)

8月15日に埼玉県の埼玉会館小ホールで午後11時30分から開催された『SAITAMA・Summer・Rock Festival』では『市川水産』や『CROSSOVER』ら若手バンドにまじって登場した埼玉の逢坂みのりがひときわ目立った。13時5分に青い照明を浴びて登場するや否やファンの大喝采を浴びる。観客は40人ほどでマスコミも数人という小さい規模ながらも、会場は熱気にあふれてバリエーション豊かな照明に踊る観客の汗がきらめく。新曲『VOICE』を披露するとファンたちが総立ちした。

「キングオブエロポップお姉」を自称する逢坂は、「今日はいつもと客層がちがってまじめだから普通を目指そうと思う」と慎重に、30歳オーバーが多い空気を読んで歌いだしたが、2曲目を終えると「お前ら暴れられるのか」と観客をあおりつつ、MCでは「私のこと、嫌いな人は立て」と客に命令して、かんちがいした数人が立つと「ざけんなよ」とぶち切れ。

「このサディスティックなトークがみのり嬢の魅力なんです。あの足に思い切り踏まれてみたい」

「みのりんは2012年にはもうバンド活動していたんですけどタレントとしても活動していたので今ほど『お姉』キャラじゃなかったんです。今、下ネタ中心にふりきったエロキャラでロックアイドルをやっているみのりんは最高です」
と来ていたファンは魅力を解説する。

物販では、自らがCDを販売。
「写真をたくさん撮ってくれてありがとうございました。また来てください」と声をかけられた。

ニコニコ動画で地道にファンを集めてきた逢坂は今年、ライブの予定がぎっしりだ。

完全に「ロックの埼玉」を虜にしていた。

「みのりを紅白に押しますよ。見ていてください」

埼玉県民が好きなものに熱中すると、かならずヒートアップです。浦和レッズに西武ライオンズ、そしてロックファンは思い込んだら一途そのもの。埼玉のファンを味方にした逢坂は、ブレイクするかも。

▼ハイセーヤスダ(編集者&ライター)
テレビ製作会社、編集プロダクション、出版社勤務を経て、現在に至る。週刊誌のデータマン、コンテンツ制作、著述業、落語の原作、官能小説、AV寸評、広告製作とマルチに活躍。座右の銘は「思いたったが吉日」。格闘技通信ブログ「拳論!」の管理人。

◎混沌に風穴を空ける新日本キックボクシング!──WINNERS 2015 3rd 報告
◎川崎中1殺害事件の基層──関東連合を彷彿させる首都圏郊外「半グレ」文化
◎売り子に視界を遮られ、肝心なプレイを見逃す東京ドームのキャバクラ化

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8月30日、ディファ有明で行われた新日本キックボクシング協会・治政館ジム主催の「WINNERS 2015 3rd」で会場を沸かせたのは日本バンタム級タイトルマッチを賭けた、トリプルメインイベントの2戦目「瀧澤博人(日本バンタム級王者/ビクトリージム)VS 古岡大八(同級1位/藤本ジム)と、トリプルメインイベントのラスト戦「蘇我英樹(WKBA世界スーパーフェザー級王者・市原ジム)VSペッシーニ・ソーシリラック(元ラジャダムナンスタジアム認定スーパーバンタム級王者)」だろう。

◆瀧澤博人 VS 古岡大八──日本バンタム級タイトルマッチ

瀧澤博人は、古岡大八と過去2戦しており、昨年はダウンの応酬戦だけに不用意に打ち合わず、古岡大八が中に入っての粘っこい蹴りやパンチを仕掛けたいという戦略に付き合わず、距離をとり、長い脚を活かしてのキックで終始、試合をリードし、最終的にヒジで古岡選手のこめかみを切り、離れて観ていても傷の深さがわかる流血でテクニカルノックアウト勝ち。

「古岡選手はよく研究してきていました。けれど僕もチャンピオンなので、負けるわけにはいきません。会長との約束どおりKO勝ちしたので、11月のビクトリージム主催興行では、もうひとつ上のステージで戦わせてください。」と強気のマイク・パフォーマンスを展開した。

瀧澤博人(右)VS 古岡大八(左)(撮影=堀田春樹)

◆蘇我英樹 VS ペッシーニ──日タイ対抗戦

蘇我英樹は、相手の元ラジャダムナン王者の方が一枚、テクニックで上。執拗にフックで、もしくは短いレンジのキックで切り開こうとするも、ペッシーニにミドルキックを食らい、もしくは抱きつかれて逃げられるという歯がゆい展開。リング下から見守る市原ジムの小泉猛会長から「中に入れ」と強烈な檄が飛ぶ。

しかし、わずかな差で蘇我選手は判定負け。元ラジャダムナンスタジアム認定スーパーバンタム級王者の貫禄には勝てなかったというわけだ。

蘇我英樹(左)VS ペッシーニ・ソーシリラック(右)(撮影=堀田春樹)

◆竜誠のパンチとキックは重量感たっぷり──櫓木淳平 VS 竜誠

竜誠(撮影=堀田春樹)

第9試合の「櫓木淳平(日本フェザー級6位/ビクトリージム)VS竜誠(INNOVATIONフェザー級2位/ダイケンジム)」でKO勝ち(3R 1分32秒)した竜誠のマイクパフォーマンスも注目の言葉だった。

のっけから「なかなか強い相手と組ませてもらえない」と映画「ロッキー3」のクラバー・ランクのごとく大口を叩きつつ、「キックボクシングのチャンピオンはたくさんいます。ボクシングとはちがって団体がたくさんあるから偽物のチャンピオンも多いと思うんです。僕は本物のチャンピオンを目指します。そんな中で新日本(キック)の選手は本当に強いので勉強になります。今度、日本フェザー級王者の内田雅之選手(藤本ジム)とぜひやらせてください」と懇願した。

確かに、竜誠のパンチとキックは重量感がたっぷりとあり、キックが放たれるたびに、リングの床がきしむほどの迫力だ。とても3回戦で終わる試合ではもったいない。

「ですが、竜誠はINNOVATIONの選手で、今回は新日本キックボクシング協会との団体交流戦だから、マックメイクの妙で強い相手と当たったものの、今後も望む相手とマックメイクがすぐにできるほど簡単な話ではない。興行としては新日本キックボクシング協会代表の意向もあるだろうし、おそらくつぎの興行も治政館ジムが行う可能性が大で、内田選手が所属する藤本ジムとのマッチメイク交渉がうまくいくかどうかは微妙です」(興行関係者)

竜誠(左)VS 櫓木淳平(右)(撮影=堀田春樹)

新日本キック主催のこの日、客の年齢層は高く、おおよそ30歳~60歳ということろ。
「今日は本格的なファンが来ていると思うね。きちんとしていてマナーも悪くないだろう」とキックボクシング歴20年の中年ファン男性。確かにゴミの分別も、売店での列の作り方も、応援の仕方も慣れたものがあり、応援している相手にも拍手を送るなど、紳士的にマナーをきちんと守っている。

確かにキックボクシングの団体は多い。だがこの日、ディファ有明で本格的なキックボクシングを見たのは僥倖だ。 そして、混沌としたキックボクシング業界に風穴を空けるか、風雲児の竜誠の今後と、新日本キックの殿堂王者手前まで成長した瀧澤博人、毎度の強者との激闘でキック界を沸かす蘇我英樹、今日の試合だけでも話題は多いキックボクシング界の未来に注目したい。

○瀧澤博人ブログ http://ameblo.jp/tendless-hirohito/
○古岡大八ブログ http://ameblo.jp/daihachi-kickboxing/
○蘇我英樹ブログ http://ameblo.jp/sativax/

▼ハイセーヤスダ(編集者&ライター)
テレビ製作会社、編集プロダクション、出版社勤務を経て、現在に至る。週刊誌のデータマン、コンテンツ制作、著述業、落語の原作、官能小説、AV寸評、広告製作とマルチに活躍。座右の銘は「思いたったが吉日」。格闘技通信ブログ「拳論!」の管理人。

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するな戦争!止めろ再稼働!『NO NUKES voice vol.5』創刊1周年記念特別号!

去る8月14日、終戦70周年を前に安倍晋三首相が談話を発表した。日本国内ではテレビ放送が中断し、翌日の新聞も安倍談話に塗りつぶされた。

では、海外の反応はどうだろうか。外務省に登録されている各国在日大使館の発表、ニュースを調べてみた。言うなれば正式発表である(台湾を除く)。外報や日本のメディアとはかなり印象の異なる扱いとなっている。

安倍談話について直接取り上げている国は、オーストラリア、中国、イギリス、そして台湾の四国であった。中国のみは「厳粛な立場を取る」と表明しているが、他三国は「歓迎」であり、おおむね好評である。

他に日本関連でもっとも多かった話題が広島、長崎に関する話題でギリシャ、フィンランド、ブラジル、アメリカ、EUが何らかの形で核廃絶を訴えている。

70年談話を発表する安倍晋三首相(2015年8月14日)

他に日本と関係の深い国の最新情報を列挙すると、韓国は8月12日付けで「安倍談話に期待する」と言う意味の文章を掲載していたが、18日には削除され「光復節」(独立記念日)が最新の情報となっている。

インドネシアは最終更新が4月で日本とは無関係である。インド、最新記述は独立記念日に関するものであったが、トップページ写真は安倍首相とインド政府要人のツーショットである。マレーシア、最新は2015年の日本公立高校への留学生入学情況。ロシア、最終更新5月で大祖国戦争終結70周年。タイ王国、8月6日、大使館付き運転手募集とタイビールフェスティバル。ベトナム、2014年6月更新、中国石油掘削リグ問題、フィリピン、8月10日セネガル大統領がフィリピン来訪、となっている。

大使館の業務は駐留国に対する意思表示であるが、同時に入国証明発行、在日邦人へのサポートが大きなウェイトを占める。極端な場合、大使館HPが観光案内所となっているケースも珍しくない。となると、日本での出来事より、自国のニュースを公表するのが最優先なのだろう。

それにしても、安倍首相がこんなにあつく談話を語っているのに「語らせられている」という使役動詞を使わざるを得ないのはなぜだろうか。たとえば産経ニュースはこう伝える。

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中国外務省「いかなるごまかしもすべきではない」と批判 韓国メディアは「過去形謝罪」と報道

(産経ニュース)

【北京=川越一】中国外務省の華春瑩報道官は14日、安倍晋三首相の戦後70年談話について、「日本は当然、戦争責任を明確に説明し、被害国の人民に誠実に謝罪し、軍国主義の侵略の歴史を切断すべきだ。この重大な原則問題についていかなるごまかしもすべきではない」と批判する談話を出した。

華報道官は談話の中で、張業遂筆頭外務次官が同日、木寺昌人駐中国大使に中国側の厳正な立場を伝えたと明らかにした。

また、中国国営新華社通信(英語版)は同日、安倍首相が、日本の「侵略」「植民地支配」については直接触れず、一般論にとどめたことに不満を示し、「未来の世代は、大戦中の残虐行為について謝罪を続ける必要はないと付け加えた」と反発をにじませた。

中国共産党系の国際情報紙、環球時報(電子版)は、安倍首相が侵略を受けた国・地域に対する「お詫び」に言及した中で、「中国」が最後に列挙されたことや、これとは別に「台湾」が個別に言及されたことにも、不快感を示した。
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「お詫び」をする順番が最後だからと文句を言うメンタリティもまたものすごく幼稚だし、台湾を個別に言ってなぜ悪いのか、という突っ込みどころはあると思うが、要するに、一国の首相がスピーチライターに発注しているから「談話」も伝わらないのだろう。

「どうしようもない国の、どうしようもない政治家」と、福島の原発事故に対処した今は亡き吉田所長は言った。あまりにも諸国の心に『響かない』談話を残してかの総理は、「紙の爆弾」などを読むと、どうも辞職しそうな雰囲気だ。つぎの総理こそまともな談話をお願いしたい。

◎[参考動画]安倍晋三 70年談話【全24分】

▼ハイセーヤスダ(編集者&ライター)

テレビ製作会社、編集プロダクション、出版社勤務を経て、現在に至る。週刊誌のデータマン、コンテンツ制作、著述業、落語の原作、官能小説、AV寸評、広告製作とマルチに活躍。座右の銘は「思いたったが吉日」。格闘技通信ブログ「拳論!」の管理人。

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