松岡 きょう私は怒っています! 今年の春に阪神タイガース取材をお願いしたのに、なにも報告がない! 報告がないから記事もない! それで阪神タイガース、セリーグ優勝はおろか、日本一に勝ち上がったじゃないですか! 皆さん何をしていたんですか!
一同 (ブツブツ)
松岡 職務怠慢ですよ。こんなことでは信頼関係が維持できません。
D 社長、たしかに4月9日に取材の指示を受けましたね。それから俺たち「猛虎」のように動きましたよ。今年の阪神優勝は、俺たち「鹿砦社タイガース取材班」の「縁の下の力」がなければ実現しなかったと言ってもいい。
A そのあたりは極秘でしたからね。今年は真っ黒に日焼けしました。
B 大山や佐藤、近本、中野。つまり野手の担当は僕でしたね。あっ! 大山からLINE きた。
C 岡田監督は基本「守りの野球」でしょ。ブルペン含めて投手陣とはかなり懇意にさせてもらいましたよ。
松岡 本当ですか?
D もちろんですよ。だって考えてもみてください。今年の阪神、岡田監督の存在感が圧倒的だったでしょ。その岡田監督をまずおさえに行く。これ、基本でしょ? そこから動き出したわけですよ。
松岡 具体的にはどうやってですか?
A 社長、とぼけないでくださいよ。本社の近くにはタイガースファンにとって夢のような場所がたくさんあるじゃないですか。
B そうそう。社長がシーズン開幕前、岡田監督と会った本社から歩いて20秒の、あのお好み焼き屋さん。
D Bよ、川藤さんが動画で配信したんだからもう店の名前、言ったらいいだろう。
◎[参考動画]【川藤幸三の漢グルメ#1】甲子園球場から徒歩3分!! 40年通い続けたお好み焼き屋をご紹介!!
B そうっすね。「木馬」です。
C 社長が岡田監督と握手したのも「木馬」でしょ。
松岡 そ、そうですが……。
A 「木馬」に張り付いたんですよ。徹底的にね。そしたら来るわ、来るわ。
B お好み焼きは美味しいけど、あの店椅子が小さいでしょ。プロ野球選手やOBは窮屈じゃないのか、って思ってましたけど、平気なんですね。力士も来てたよな、C。
C 来てた、来てた。でも力士は関取じゃないですよ。まだ序二段か三段目とか言ってました。それからスポーツ紙の熱心な記者も結構ね。
D 阪神の選手やOBばかりじゃなく、巨人筆頭にとにかく大物が入れ代わり立ち代わり。驚きましたよ。でね、活かさない手は無いじゃないですか。日本代表が組めるくらいの現役選手陣やコーチ、監督とネットワークを作ったわけですわ。
松岡 それはいいですけど、どうして報告してくれなかったのですか?記事も出ていないし。
D だから言っているじゃないですか。もう俺たち取材どころじゃなくなって「当事者」になったわけです。
松岡 当事者?
A 阪神のセリーグ優勝は子供の頃記憶があるんですけど、日本一の1985年はまだ自分産まれてなかったし。
B そうそう。この中で85年知っているのはDさんだけですよ。
C 「ARE(アレ)」は勿論だけど、それだけじゃない! 日本一を取りに行くって「取材班」で決めたんです。
松岡 (無言)
B セリーグ優勝が決まった9月14日、甲子園ものすごかったですね。
松岡 いやいや、まあな。優勝ゆうて、しらん選手がほとんどやったから。優勝した選手おらへんやろ。俺は何回もしてるけど。おおん。だから、やっぱり、そりゃ、甲子園でね。そりゃ決めなあかんと。思うわ。そりゃそうやろ。お前。おおん。
D きた! 予定通りだ。社長に岡田監督が入ったぞ! A、質問行ってくれ。
A まかせてください。「鹿砦社取材班」が岡田監督に独占インタビューです。岡田監督、38年ぶりの日本一おめでとうございました。
松岡 いやいや。どうも。ありがとうございます。
A シーズン前から期待が高かったですが、日本一は狙っていましたか。
松岡 いやいや。そんなん、急にはね。おおん。セリーグ優勝も正直言って2年はかかるかと思っとった。そんなん、18年も優勝してへんわけやから、簡単に(優勝)はでけへんよ。
A 攻撃のときは岡田監督がみずからサインを出していました。
松岡 いやいや、みずからいうよりも。そんなん作戦は、場面、場面でね。ゆうか、1球ごとに状況変わるわけやろ。今岡(打撃コーチ)に「お前サイン出すか」ゆうて聞いたら、「監督にまかせます」いわれたから。それだけのことよ。おおん。
B おいA、あんまりマニアックな質問するな。鹿砦社はただでも「変わり者」と思われてるんだから。普通で行け、普通で。ジャニーズとかタカラズカのこととか聞くなよ。
A 監督、それにしても見事な投手陣でしたね。
松岡(こと岡田) ううん、投手はね、しっかり頑張ってくれた。まあそこそこいくゆうか、青柳筆頭にね。西、伊藤ゆうね、実績ある投手がおってな。せやけど村上と大竹は予想外やったな、ええ意味でな。おおん。そのへんは安藤(投手コーチ)と久保田(投手コーチ)にまかせとったけど。まあ中継ぎも安定しとったし、信頼してな。ひっくり返される試合はそんなになかったんちゃうかな。やっぱり、守りゆうか、もちろんピッチャー中心やけど、そこがな。わりかしうまくいったわ。
A ここで監督にお好きなパインアメのプレゼントです。
松岡(こと岡田) いらんよ(笑)。いらんゆうたらあかんか。家にようけあんねん。
A リーグ優勝の祝勝会(ビールかけ)、日本一の時もそうですが岡田節がさえました。
松岡(こど岡田) いやいや、それは大学でな。おおん。早稲田で勉強しとるから。鳥谷でもでけるんちゃうか。早稲田やし。しゃべれるれるよ、そんなもん。
A 手前味噌ながら、本社の「デジタル鹿砦社通信」でご登場頂いて以降、主要スポーツ紙は岡田監督のお話を、そのまま掲載するようになりました。
松岡(こと岡田) そんなん知らんやん。どことも同じようにやってるんちゃう。ロクサイシャ?聞いたことないけどな(球団職員が岡田監督に走り寄り何事か耳打ち)。ああ、ちゃうちゃう。鹿砦社な。おおん。まあな、頑張ってるゆうか、なんていうんかな。
A え! 鹿砦社をご存知ではなかった? 監督?
松岡(こと岡田) ちょっと野球とはちゃうけど、甲子園にあるんやな? ワシの記事やろ。おおん。あれは、あれよ。前から解説やっとった時も書いとった新聞はあったな。おおん。いまは忙しいから、そんなもん毎日スポーツ新聞見てへんで。そうなん?知らんかったわ。
A ありがとうございます。岡田節逐語掲載の先鞭は、4月9日の本通信でした。鹿砦社もご存知で。
松岡(こと岡田) おお、おお。あの3階建てのビルな。あそこの1階、むかし、婦人服の店あったところやろ。おお。隣が阪神パークやった。もう若いもんはレオポンとか知らんやろな。
A レオパレスは聞いたことがありますが、レオポンは知りません。ところで岡田監督、どうして「パインアメ」をあれほどお好きなのでしょうか。
松岡≒岡田 いやいや、好きいうより、なんやろな。当たり前なんやな。おおん。考えるときにな、試合中もそうやし、テレビ見てても夢中になったら舐めたいわな。なんでゆわれたら困るやろ。お前。
A こちらがパインアメ製造工場です。滋賀県にあります。
松岡≒岡田 おお。聞いたことあるよ。せやけど、ただの工場やな。
A (Dさん、反応悪いですよ、きょうの岡田監督)
D 馬鹿野郎! お、前の質問が読売テレビやNHK並みに外れてるんだ。核心を聞け! 核心を!
A 岡田監督。ことしの大躍進、最大の理由は何だったのでしょうか。
松岡≒岡田 いやいや、大躍進ゆうて、そんなもんでもあらへんけど。まあね、コロナでやっぱり選手やスタッフも、去年までは制約いうか、あったんでね。甲子園でも今年久しぶりやろ。あんな声援。鹿砦社かて、コロナで経営しんどかったらしいやんか。おおん。ゆうてくれたらな、なんとかでけたかもしれんのに。ちょっと水臭いわな。
A え! そこまで岡田監督は鹿砦社を心配してくださっている?
松岡≒岡田 そりゃそうよ。おおん。甲子園いうたら賑やかな場所やて、来たことない人思うやないか。せやけど、試合なかったら、静かな町やで。おおん。出版社がな、「木馬」の近くにあるゆうのは、なんていうか、大事やな思いますよ。
A ありがとうございます。それにしても岡田監督口調がスポーツ紙、ネットでも踊りましたね。
松岡≒岡田 いやいや、だから、あんまり知らんけど。まあ、「ARE(アレ)」やないけど注目はさえたいうね。それは、ええんかどうか。まあ優勝したからな、よかったんちがうかな。
A ありがとうございました。見事日本一に輝いた阪神タイガース岡田監督を、鹿砦社松岡社長を媒介にお話を伺いました。
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