12月22日朝日新聞デジタルは「ネットで顔さらされヘイト投稿 衝動的に髪を切った夜」と題した、大貫聡子記者が李信恵を特集した記事を掲載した。この記事の中にはちょっと不思議な部分がある。李信恵は、

「ネット上では、長い髪の時に撮った写真が、さらされていたので、ある夜『短ければ私だとわからないのではないか』と衝動的に自分で短く切ってしまったこともありました」

と語っているが、下の李信恵がみずから書き込んだツイッターとはいったいどう整合性がとれるのであろうか。この書き込みは2017年6月17日だ。「50センチ以上の髪の毛が不足していると聞いた(ロングウイッグ用)のでがんばって伸ばした」と李信恵は書いている。画像を見ればカット前にはかなりのロングヘアーであることは歴然だ。

2017年6月17日の李信恵ツイッター

髪の毛の伸びる速度には個人差があり、ホルモン分泌や年齢により一定ではない。また体毛は部位により伸びる速度が異なる。毛髪は3日で1ミリほど伸びるのが標準的な速度だそうだ。とすると1月に1センチ、1年で12センチ。50センチ伸ばすためには最低4年以上の時間が必要だ。「ひとによって伸びるスピードに個人差がある」とはよく言われる通りだけれども、50センチ以上伸ばすためには(毛髪が全くない状態から)最低4年を要するはずだ。

「ネット上では、長い髪の時に撮った写真が、さらされていたので、ある夜『短ければ私だとわからないのではないか』と衝動的に自分で短く切ってしまったこともありました」

のは「いつ」なのか?2017年に上のように50センチを超える長さに伸びているのだから、「髪を短く切った」のは2013年か2012年でないと計算に合わない。ところがその時期に李信恵は、まだ「反ヘイト裁判」を起こしてはいない。また裁判を起こす前に出演した「チャンネル桜」の討論会では、肩より長く髪を伸ばしている。これはどういうことだろうか。

そして周辺関係者によると、李信恵が「反ヘイト裁判」を起こしてから、髪の長さが極端に短くなったことはないという。であるならば、

「ネット上では、長い髪の時に撮った写真が、さらされていたので、ある夜『短ければ私だとわからないのではないか』と衝動的に自分で短く切ってしまったこともありました」

は李信恵の勘違いか、ウソということになる。朝日新聞が李信恵についての記事を掲載するにあたり、大貫記者は事実確認を行ったのだろうか?タイトルにしているのだから重要な事実だと大貫記者が感じたのだろう。しかし、その挿話がいかにも疑わしいことは述べたとおりだ。

そもそもまったくの無名な市民で、社会的に露出されることを嫌う方であればともかく、李信恵は、新聞、ネット中継、集会、そしてなによりもみずから連日自分のツイッターやインスタグラムで、これでもか、これでもかと自分の姿を発信している人物だ。片一方でさんざん露出しておいて、同時に「私だとわからない」ことを望むのは、一般的な感覚からすれば、大いなる矛盾ではないか?「わたし」を知られたくなかったら、せめて写真発信を控えたり、取材者にも顔写真の撮影を遠慮してもらう、などいくらでも防御する方法はある。実際、有名な冤罪事件被害者の方の中には、文字での取材には応じるが、顔写真の撮影は断る、という姿勢を続けられておられる方々がいる。李信恵にはそんなそぶりはまったくないではないか。

李信恵が熱心に自分の写真を発信していたことを、大貫記者は知らないことはあるまい。記事のタイトル「ネットで顔さらされヘイト投稿 衝動的に髪を切った夜」は情動的に過ぎ、かつ事実から離れたものではないか。

実は大貫記者には「事実から離れる」、「事実から(人を)離す」癖がある。11月16日大阪地裁で李信恵が記者会見を開いた際に、記者室への取材班の入室を拒んだのはほかならぬ大貫記者だった(『カウンターと暴力の病理』参照)。大貫記者の署名入り記事は翌日の朝日新聞に掲載された。ところが、12月11日李信恵が被告として尋問を受ける法廷に大貫記者の姿はなかった。大貫記者には既に『カウンターと暴力の病理』を鹿砦社はお送りしている。それでもこのような記事を書き続けるのは、大貫記者(あるいは朝日新聞)が李信恵の提灯持ちだからなのか?であれば仕方ない。取材班“直撃チーム”は次なるターゲットリストに大貫記者の名前を書き加える。

李信恵の勘違いか、ウソに取材班は少なからず接してきた。12月11日大阪地裁で行われたM君が李信恵をはじめとする5人を訴えた裁判の、尋問の中でも下記の点は勘違いか、ウソだ。

・M君が暴行を受けてから店に入ってきたときに、M君の前髪が下がっていたので顔が見えなかった。
→事件当時、M君の前髪は眉毛にもかからない程度の長さだった(事件直後の写真により確認できる)から顔が見えないはずはない。
・「M君を弟のように思っています」と発言。
→そうであれば、ツイッターでM君の本名を明かし、「喧嘩はあったけど、リンチなんかなかった」をはじめとする数えきれないM君への攻撃はどのような心理によるものなのか。「弟のように思う」人間にネットで攻撃をしかけるだろうか。
・警察の調べでの発言を原告代理人の大川伸郎弁護士に聞かれた際「事件の記憶とその後に見たM君の写真の印象が混乱していた」旨の発言をしているが、M君の事件後の写真が公開されたのは2016年であり、李信恵が警察で調べを受けたのは2015年だ。つまり「写真の印象」との李信恵の発言は、ここでも時系列的に矛盾する。
・事件当時「チョゴリ」を着ていなかったと尋問で李信恵は断言した。
→しかし事件を録音した音源には、李信恵がM君に掴みかかり暴れた際に、「チョゴリが汚れるから」と周囲の人物が発言していることが確認される。
・12月11日、裁判当日の朝、鹿砦社社長、松岡が、喫茶店内で李信恵に「嫌がらせ」をしたかのような書き込みをしている。
そのような事実はまったくなく、これは完全なウソである。

2017年12月13日の李信恵ツイッター

差別を受けて辛い思いをしたであろうことは想像できるが、その心理を描写するのに「勘違いかウソ」を語ってはならない。そしてどうして朝日新聞の大貫記者に限らず、マスコミは相変わらず李信恵らの「負の部分」を全く報じないのだ!仕方がないから鹿砦社が事実を探し出し、社会に伝えねばならない役回りを担わざるをえない(これにより取材班に対する、婉曲な恫喝や直接の罵倒は数えきれない。「駅のホームでは一番前に立たない方がいいですよ」とのアドバイスをしてくれる人もいるほどだ)。

マスコミが「事実」や「真実」を伝えないから『カウンターと暴力の病理』を出さざるを得なかったのだ。『カウンターと暴力の病理』は付録のCDで話題になっているが、むしろ取材班は、その中身を読んでいただきたい。李信恵ら「しばき隊」の「みもふたもない」(本書176頁秋山理央の告白文言)正体を知れば、読者は世の中の色彩が違って見えるかもしれない。

(鹿砦社特別取材班)

最新刊『カウンターと暴力の病理 反差別、人権、そして大学院生リンチ事件』[特別付録]リンチ音声記録CD(55分)定価=本体1250円+税

『人権と暴力の深層 カウンター内大学院生リンチ事件真相究明、偽善者との闘い』(紙の爆弾2017年6月号増刊)

『反差別と暴力の正体 暴力カルト化したカウンター-しばき隊の実態』(紙の爆弾2016年12月号増刊)

『ヘイトと暴力の連鎖 反原連―SEALDs―しばき隊―カウンター 』(紙の爆弾2016年7月号増刊)

新刊書籍『カウンターと暴力の病理』において、精神科医の泰斗‐野田正彰氏に「困った人」と評価された、同じ(格はぐっと落ちるが)精神科医で立教大学教授の香山リカ氏――くだんの一件(「どこに送付したか、ちょっと書いてみては?」事件)以来、鹿砦社に対する発信をしばらく見かけませんでしたが、またしても「困った人」ぶりを発揮しています。小さなことにはいちいち相手しないつもりでしたが、「M君の裁判を支援する会」も反論している通り、ことはお金に関することでもありますので、あらためて抗議いたします。

香山氏は、今や刎頸の同志となった感のある野間易通氏による「(鹿砦社が)支援者のみなさんに広告・宣伝をして本を売るのです。そのために弁護士を雇って裁判を次から次へと起こさなければならないのです」(12月15日)とのツイートに応え、「出版の世界はいま構造的な不況で、最近会う編集者からも景気のよい話は聞かない。その中で『裁判を起こす→支援者からのカンパで費用を集める→本を出して支援者に買わせる』という小口ビジネスモデルに活路を見出したのだろうか。支援者は『カンパ』『本の購入』と二重取りされてることになるが」とリツーイトしています。野間氏にしろ香山氏にしろ、言うに事欠いて、根拠のないことを言わないでいただきたい。事実に反し筋違いの無責任な物言いには憤激を覚えます。

野間氏や香山氏らの同志、李信恵被告ら5人に対して、彼らにリンチを受けた被害者の大学院生M君が起こした民事訴訟は、多くの心ある方々の浄財によって支えられてきています。このお金については、弁護士が管理し、1円たりとも裁判費用以外には使われていません。支援会事務局のメンバーが集まる交通費や飲食費なども自腹です(時たま私がいる時には飲食費について私が負担することはありますが)。また、鹿砦社が李信恵被告を訴えた訴訟費用や鹿砦社の運転資金にも、当然ですが1円たりとも流用されていません。

香山氏の表現を普通に読めば、あたかも鹿砦社が、心ある方々から寄せられた浄財を使って「本を出して支援者に買わせ」て不当な利益を挙げているかのような誤解を与えます。そして「小口ビジネスモデルに活路を見出したのだろうか」だって!? 私はそんなセコいことはしません。鹿砦社は本年も(例年同様)年間100点余りの新刊を発行していますが、リンチ関係本はたった2点だけで、売上の比率は全体の1パーセントほどにすぎません。「小口ビジネス」と言うには小さすぎます。いい加減なことを言わないでいただきたいものです。香山先生、あなたも、それなりに名のある「知識人」でしょう、みずからを貶めるようなことは言わないほうがいいのではないでしょうか。

香山リカ氏のツイッターより

野間氏の言説にしても、全くいわれのないもので、どこからそんな発想が出てくるのか、到底理解できません。裁判ひとつ起こすのにも、それなりの費用も掛かりますし、神経も使います。できるならば、裁判など起こさないほうがいいに決まっています。それでも鹿砦社が李信恵被告を提訴したのは、「鹿砦社はクソ」発言があまりにも酷く、度重なる誹謗中傷が小社に対して名誉を毀損するのみならず、小社と業務上関係のある方々(取引先やライターさんら)への悪影響を懸念してのことです。何が、「支援者のみなさんに広告・宣伝をして本を売るのです。そのために弁護士を雇って裁判を次から次へと起こさなければならないのです」か。想像でものを言うのはやめていただきたい。

さらに香山氏は、「お金取り尽くしたらそこで終わり。この件ではもう本を出す価値なし、となったあと、協力者、支援者が冷たくあしらわれて傷つくことにならなければよいのですが」などとほざいています。

香山リカ氏のツイッターより

やれやれ。ここまで来ると、怒りを通り越して失笑を禁じ得ません。しかし、こうした物言いが続けば、これは名誉毀損であり偽計業務妨害であり提訴もやぶさかではありません。私はめったなことでは提訴することはありませんが、度を過ぎれば、李信恵被告に対する訴訟同様、〝賽を投げる〟こともあります。

私や鹿砦社が、李信恵被告ら「カウンター」による大学院生M君リンチ事件に関わったのは、「小口ビジネス」としてではありません。リンチ直後のM君の顔写真を見、リンチの最中の録音を聴いたりして、あまりに酷すぎると感じたことに発しています。それも1年以上も意図的に隠蔽されたり村八分にされたり、さらに事件隠蔽工作に当社の元社員が関わっていたり……。

香山先生、こうしたことについて、あなた自身は、ひとりの精神科医として、ひとりの人間としてどう感じますか? 正直にお答えいただきたい。今回の本にリンチ直後の被害者の写真はトップに出ていますし、リンチの最中の録音も付けています。香山先生にもお送りしています(「どちらに送付したか、言ってみては?」だって? 事務所です)。「釈迦に説法」かもしれませんが、まともな精神科医なら、まずは激しいリンチを受けた被害者の心中を慮り寄り添うべきではないのでしょうか。

また、このリンチ事件について、鹿砦社は4冊の本にまとめ出版しています。このシリーズは、取材費や製作費などに他の書籍よりも多額の費用がかかっています。「小口ビジネス」で本を出し不当に「利益」を目論んだと言わんばかりの言説は心外です。元々利益よりも義憤に感じて始めたのであって、外から想像するほど利益を出しているわけでもありません。

さらに言えば、この裁判は、個人間の諍いではなく、李信恵被告ら加害者らが平素から「差別」に反対し「人権」を守るとうそぶき「ヘイトスピーチ」に反対する訴訟を起こし社会的にも、いわば「反差別」や「人権を守る」運動の旗手のように認知されながら、裏では激しい暴力を行使し常識では考えられないほど凄惨なリンチを行ったことを顧みると、公共的な意味もあり、多くの皆様方に支えてもらい進めたほうがいいという趣旨で始められたと理解しています。これまでは多くの心ある方々のご厚意でカンパも集まり、それで裁判費用が賄えてきました。もし資金が足りなくなったら、鹿砦社や私の私財を投じてもいいとも思っています。それに対して、妙な言い掛かりをつけるんじゃない!

さて香山先生、あなたがまずやるべきことは、「(鹿砦社が)小口ビジネスモデルに活路を見出した」などという、子ども騙しのデマゴギーを振り撒くことではなく、前述したように、ひとりの精神科医、ひとりの人間として、凄惨なリンチを受けた被害者に寄り添い、被害者の傷ついた心中を慮り、あなたの仲間らがやった過ちを叱責し反省を促すことでしょう? そうではないですか!? もしリンチ事件に曖昧な態度を取ったり隠蔽したりリンチ加害者側に与するようなことがあれば、あなたも〈共犯〉です。

まずは、お送りした『カウンターと暴力の病理』に付録として付けたリンチの最中のCDをお聴きになって、ご感想を述べてください。

『カウンターと暴力の病理 反差別、人権、そして大学院生リンチ事件』[特別付録]リンチ音声記録CD(55分)定価=本体1250円+税

「カウンター」・「しばき隊」内部で発生した大学院生リンチ事件が発生してから、17日で3年が経過した。鹿砦社がこの事件の情報を把握したのが昨年2月末、特別取材班が結成されたのが昨年3月はじめである。それ以来、取材班は被害者M君や周辺人物はもとより、加害者およびその関連人物にも取材を重ね、事件の全容を明かすべく努めてきた。これまでの成果は一連の著作物として世に送り出したが、過日4冊目となる『カウンターと暴力の病理』を刊行した。

「特別付録」リンチ事件の一部始終を記録した音声CDのインパクトもあってか売れ行きは好調で、Amazonカテゴリ「人権問題」部門でベストセラーの1位となっている。取材班は読者諸氏にあらためて感謝の意を表するとともに、今後M君リンチ事件の全容解明に向けさらに踏み込んだ取材、出版活動に邁進すべく誓いを新たにするものである。

◆M君リンチ事件隠蔽工作とマスメディアの罪

M君リンチ事件については、極めて組織的かつ計画的に、大規模で広範囲にわたる隠蔽工作が行われてきた。そこには、マスコミ関係者や大学教員、著名人、弁護士、果ては国会議員の名前までが登場する。その醜態はこれまで取材班が明らかにした通りである(詳細は『カウンターと暴力の病理』第3項、『反差別と暴力の正体』第4項および第5項を参照されたい)。

2015年12月までは「しばき隊」・「カウンター」と不可分の関係にある「反原連」を支援してきた鹿砦社でさえ事件後1年以上が経過するまではM君リンチ事件については「噂」レベルの話さえも把握していなかった。このことは、遺憾ながら「しばき隊」・「カウンター」関係者によるM君リンチ事件隠蔽工作が成功していたことの現れにほかならない。

ひと一人を半殺しにしたような事件を1年以上にわたって隠蔽することができた背景には様々な要因があろうが、最大要因の一つはマスメディアがこの事件を黙殺したことにある。それどころかマスメディアが、現在にいたるもM君リンチ事件を報じることを意図的に避けているとしか思えない事実の数々は、取材班が過去お伝えしてきた通りである。

「大阪司法記者クラブはなぜ、M君の記者会見を拒否するのか?」(2017年10月24日)
「鹿砦社の記者会見申し込みを大阪司法記者クラブが全社一致で拒否」(2017年11月2日)
「大阪司法記者クラブ(と加盟社)、そして全マスコミ人に訴える! 報道人である前に人間であれ!」(2017年11月4日)

一部マスコミ関係者はリンチ事件加害者の周辺人物と繰り返し酒食をともにする「仲間」となり、かかる馴れ合いに基づく人間関係のなかで提灯記事を書くことが常態化しているとの「噂」まで漏れ聞こえてくる(事実とすれば現政権がメディア関係者と「会食」を重ねているのと何が違うというのか)。

まさかとは思っていたが、その「噂」の一断面を示す証拠が見つかった。

◆毎日新聞・後藤由耶(ごとう よしや)記者に問う!

12月11日、M君が李信恵ら5名に対してリンチ事件の損害賠償を求めた裁判の本人尋問が行われた。2日後の12月13日、李信恵はみずからのFacebookに「男前たちに囲まれて飲んでたよー」というコメントとともに次のような写真を掲載した。

[画像1]

[画像2]

李信恵とにこやかにツーショットにおさまるのは、毎日新聞の後藤由耶(ごとう よしや)記者である。さらにこの場にはリンチ事件主犯の「エル金」まで同席している。これはいったいどういうことなのか? 取材班は後藤記者に以下の通り公開質問をする。

[問1] あなたの所属する「毎日新聞」は2017年6月19日「大阪高裁『人種差別と女性差別との複合差別』在特会敗訴」と題した記事(https://mainichi.jp/articles/20170620/k00/00m/040/042000c)をあなたの撮影した写真とともに掲載しています。この他にも毎日新聞は「反ヘイトスピーチ裁判」と称する李信恵氏の裁判を複数回報道する一方で、李信恵氏が被告の一人として提訴され係争中の「M君リンチ事件」について現在に至るまで全く報じておりません。このような報道姿勢は「公正な報道」といえるとお考えですか?

[問2] 李信恵氏および「しばき隊」・「カウンター」関係者はあなたにとって「取材対象」であるはずです。その李信恵氏、さらにはリンチ事件加害者として李信恵氏ともどもM君に提訴されている「エル金」氏ほか「しばき隊」・「カウンター」関係者2名と親密に酒食を楽しんでおられる様子です。李信恵氏の発信からこのようなことは珍しいことではない様子が推認されますが、毎日新聞記者として適切な姿勢であるとお考えですか?

[問3] あなたが李信恵氏とともに会食していた「エル金」氏は、「M君リンチ事件」の主犯です。それにとどまることなく、伊藤健一郎氏とともに事件後水面下で「説明テンプレ」を作成。被害者であるM君を「M氏の異常性」などと事実無根の誹謗中傷を並べ、「差別加害者」とでっち上げて自らの保身と犯行の正当化、事件の隠蔽をもはかった人物です。「エル金」氏らがこの「説明テンプレ」を広く吹聴し、共有と賛同を図った人々を示すものリストが「声かけリスト」です。「声かけリスト」の中には、あなたの名前も入っています。あなたには「声かけ」がありましたか? あったのであればどなたからですか? 本年12月13日も「エル金」氏と酒食を共にしていたのは、あなたのところにも「声かけ」があったからなのですか?

[画像3]

[画像4]

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[問4] あなたは、本年9月5日「この李信恵さんのツイートを報道にたずさわる人は読んでほしい。李さんの感じる痛みを常に意識し、理解しなければならない」とご自身のTwitterで発信されています。では、あなたは報道人として、1時間にもおよぶリンチを受けたばかりか、事件後「説明テンプレ」で「差別加害者」の如くでっち上げられ、野間易通氏ら「しばき隊」・「カウンター」関係者多数に現在も誹謗中傷や嫌がらせを受け続けているM君の痛みを意識し、理解する必要はお感じにならないのですか?

[画像7]

後藤由耶記者、以上の質問に対し、12月27日(水)正午までに取材班メールアドレス(genic@rokusaisha.com)まで誠実なる回答を求める。

(鹿砦社特別取材班)

『カウンターと暴力の病理 反差別、人権、そして大学院生リンチ事件』[特別付録]リンチ音声記録CD(55分)定価=本体1250円+税

12月11日、大阪地方裁判所810号法廷でM君がリンチ加害者=李信恵ら5人を訴えた損害賠償請求事件の本人尋問が行われた。傍聴券配布が事前に伝えられていた法廷の傍聴をもとめ傍聴可能者数(35人)を超える人びとが集まった。

◆M君支援者VS「しばき隊」── 傍聴席の比率は2対1

M君支援者側は、期日前からツイッターや本「通信」で傍聴への参加呼びかけを行っていたのはご存知の通りだ。M君に対立する側もさすが「組織」の「しばき隊」らしく、尊師こと野間易通をはじめ、「説明テンプレ」、「声かけリスト」を作成したITOKENこと伊藤健一郎、ツイッターで悪質なM君誹謗を続けた、leny。ほかにもTakaaki、Hiroshito、「声かけリスト」で声掛けの役割を割り振られた、もしもしピエロ、うっちー。さらには、みょんきち、みひょん、東京さば子、中村美和(いずれもツイッター名)など10名を超える顔ぶれが傍聴券を求めて集まっていた。

この顔ぶれを見てわかることは、「しばき隊」も全国動員に近い集結指令が下ったであろうことである。地元関西はもとより、東京や新潟からも傍聴者が集まっている。

傍聴券抽選後、傍聴席についた割合はM君支援者2対「しばき隊」1の比率だ。取材班は最前列に鹿砦社・松岡社長が座り、数名はバラバラに着席した。四国から駆け付けた合田夏樹氏の姿もある。

◆M君に暴行中の細かな記憶の再生質問ばかりを繰り返した韓雅之弁護士

定刻10時30分開廷となり裁判官が尋問に先立ち証拠の確認を原告被告の双方に行う。双方了承後、M君の本人尋問がはじまった。瀬川武生弁護士がM君に質問(主尋問)で事件に至る経緯や被告らとの関係、事件の様子、事件後の成り行き、その後の被害などをM君に質問した。

そのあと被告側弁護士5名からM君に対しての反対尋問が行われた。細かい内容は省くが、総体としてM君に対する反対尋問はM君及び弁護団が想定していたものよりも、かなり厳しさを欠く内容であった。

その中で際立っていたのは凡の代理人、韓雅之弁護士だ。凡がエル金の暴行を止めるためにいかに全力を尽くしたかを強調するために、M君に対して、暴行中の細かな記憶の再生を求める質問を繰り返した。弁護士という職務上、依頼人である凡の利益を最大にするためには、どのような非人情な質問でもぶつけなればならないことは理解する(ある意味それはプロフェッショナリズムでもある)が、それにしても散々殴られ意識朦朧が確実なM君に事件時の子細な記憶再生を求めることにはおのずから無理があり、印象に残ったのは韓弁護士がとにかく凡の責任を最小限にとどめようと腐心している姿だ。

◆弁護士としては絶対にしてはならない質問を2度も繰り返した姜永守弁護士

そして、被告代理人最大の失敗は姜永守弁護士の質問だ。既定の時間を超えて、裁判から制止されるも行った姜弁護士のM君に対しての最後の質問、「あなたはこの裁判のなかで被告たちがリンチをしたとか、隠蔽をしたとかさんざん主張して、各被告の責任を訴えていますよね。あなたにとってはこの裁判はなんなんですか?」には、裁判官、原告弁護団、傍聴席からも驚きの声が上がった。

ざわつく法廷内を気にもせず姜永守弁護士は「何のためにこの裁判をしているのですか?」と弁護士としては絶対にしてはならない(まったく被告の利益にならない)質問を2度も繰り返してしまったのだ。M君も驚いただろうが「訴状に書いてある通りです」と明確に答えた。

◆エル金に告ぐ。鹿砦社出版物の「事実と異なる内容」を明確に指摘せよ

昼食の休憩をはさんで午後からは被告らへの質問が行われた。当日尋問を受けた4被告の中で、最初に証言台に立ったのはエル金だった。エル金は饒舌だった。主尋問、反対尋問にも即答を繰り返した。だが以下の発言は座視することはできない。主尋問に対してエル金は、
「原告側、いろんな媒体を使って、ネットや媒体を使いこの3年間で実際にこの事件で私が働いた、私個人で働いた暴行の実態以上のものが、誇張されて、歪曲して、非常に違ったものとして社会に広く知られることとなっているところです。それによって、意図的に関係のない、無関係な膨大な人たちに対して、その中のほとんど私と面識がない人たち。この人たちの名前や個人情報や職場や、そういうものを勝手に写真とか貼り付けて雑誌に載る(中略)。もう鹿砦社による4冊目と。すでにもうこの3年間で3冊目という。これが4冊目です。事実とは異なる内容で、さきほどいま申し上げた内容のことを、反映させた内容となっております。それが新刊なんですけど、ちょうど昨日(10日)名古屋で、名古屋の駅前で在特会、ヘイト団体がおぞましいヘイトスピーチ街宣をやりました。その場で八木(在特会会長)がマイクで、この本を掲げながら『この朝鮮人が働いた集団リンチ事件で、隠蔽事件がある』と。そのような文脈でヘイトに結び付け、ええ喧伝し、通行人の人たちに非常に恐ろしい思いをさせたと。そういうことが実際つい先日もあり」(太字取材班)
と、明確に鹿砦社の発行物が「事実とは異なる内容」と言い放った。そして在特会が鹿砦社の出版物を利用したことが、あたかも鹿砦社に非があるかの如く語った。

エル金に告ぐ。「事実と異なる内容」を明確に指摘せよ。事実認定の誤りや取材不足があればその内容を訂正・修正するに取材班はまったくやぶさかではない。これは出版の根本にかかわる問題だ。取材班は2年にわたり事実確認と取材を行い、証拠にもとづいて出版活動を行っている。その内容はエル金をはじめとして被告たちには、「不都合な真実」の連続だろうが、真実は真実なのだ。

◆伊藤大介よ、鹿砦社出版物のどの部分が「誹謗中傷」に該当するのか明言せよ

また伊藤大介も、
「二人(取材班注:エル金・凡)に対して原告や原告の支援者からネット上や雑誌等で酷い誹謗中傷を、デマに基づく誹謗中傷を受けて。これはもう自分たちが犯した罪の贖罪を超えているような状態。(中略)私と松本(英一)さん(ヨン様)に関しては任意の事情聴取どころか、警察から電話の1本さえありません。それなのに、私も『暴行事件・傷害事件』の加害者のような書き込みがなされ、原告や、原告の支援者の鹿砦社やネトウヨたちに、ネット上や雑誌上で酷い誹謗中傷を受けています。(太字取材班)」
と明言した。

鹿砦社は伊藤にこれまでさんざん誹謗中傷されてきた。その一部は『カウンターと暴力の病理』に資料として掲載した。伊藤にはわれわれから逆質問をぶつける。鹿砦社出版物のどの部分が伊藤に対する「誹謗中傷」に該当するのかと。

エル金に続く凡への質問は前述した通り、韓弁護士がなりふり構わず凡がいかに暴行を制止しようとしたか、に終始したが、大川伸郎弁護士の冷静な反対尋問はどんどん事実を露わにしてゆく。休憩時間中に裁判傍聴経験豊富な方々の間では「大川砲とんでもないですね」と驚愕の声が上がるほど、大川弁護士の反対尋問は冷静かつ真実を浮かび上がらせる質問の連続だった。

◆被告側法廷発言・4つの大失点

それは、李信恵、伊藤大介に対しても同様だ。この日被告側の大きな失点は、素人目に4つある。1つ目は前述姜永守弁護士の失当質問。2つ目は李信恵が「自分は乱暴な言葉を日ごろから使う『殺されるんやったら中におれば』もいつも通りの言葉遣い」と発言したこと。3つ目は同様に李信恵が事件時に着ていた「チョゴリ」を「着ていませんでした」と明言したこと、そして被告側最大にして取り返しのつかない発言は、伊藤大介が、殴られたM君の姿を見ても「エル金とは友達なんだから話し合った方がいい」と繰り返し述べてしまったことである。

伊藤の発言は取材班も予想外であった。伊藤は自身が「共謀」などなかったと何度も繰り返し主張しているが、この発言は伊藤が「暴行事実を確認しながら、それを放置(場合によってはさらなる暴力の誘因をはかった)と言っているに他ならないからだ。伊藤は事実がそうでなくとも「共謀」を否定するのであれば、絶対にこのような発言をしてはならなかった。素人にもそう感じられたが、合議体である裁判官が3人とも「暴行を受けている事実を確認して、また店外に出したらさらに暴力を振るわれると考えなかったか」といった趣旨の質問を繰り返した。その質問のたびに伊藤は前述通り「もともと友達だからちゃんと話し合って解決すべきだ」と思ったと語った。暴力続行の危険性を全く配慮していなかった=結果として黙認したことを何度も裁判官の質問に向かい確認したのだ。

◆判決は来年3月19日、同法廷で言い渡される

様々なやり取りがあった長い1日であったが、要点は上記に要約できるだろう。追加書類の提出期限が来年の1月末と定められ、判決は3月19日13時15分から同法廷で言い渡されることとなった。

取材班は裁判所の公正な判断を期待するのみだ。

(鹿砦社特別取材班)

いまだに「リンチはなかった」などと平然と語る連中がいる(『カウンターと暴力の病理』グラビア)

『カウンターと暴力の病理 反差別、人権、そして大学院生リンチ事件』[特別付録]リンチ音声記録CD(55分)定価=本体1250円+税

『カウンターと暴力の病理』が発売され各方面から続々と反響が寄せられるなか、明日いよいよM君がリンチ事件加害5者を訴えた裁判の本人尋問が大阪地裁で行われる。

取材班は、読者の方々に無理のない範囲で傍聴闘争に決起されるようここに呼び掛ける!

◆裁判は本人尋問がもっともわかりやすいやり取りの場

「M君リンチ事件」発生から間もなく3年を迎えようとするこの日、大阪地裁でようやくM君が肉声で事件について語る日がやってくるのだ。M君弁護団からは証言台でエル金、凡、李信恵、伊藤大介の4者に事件の真相を明らかにすべく質問が投げかけられる。われわれ取材班は、明日11日本人尋問決戦を傍聴席から寸分逃さず観察し、無言でM君にエールを送る。

裁判での原告、被告の本人尋問は神経戦でもある。しかし、これは予想に過ぎないがM君弁護団は正面から被告たちに質問をぶつけるだろう。隠し玉や奇襲などではなく、真正面からの質問が展開されると予想する。そのことが何よりも事件の本質を明らかにする近道だからだ。むしろ注目は被告弁護団によるM君への反対尋問だ。事件に関係のない質問や事実に反する質問があれば、とっさに傍聴席の取材班は「異議あり!」と心の中で一斉に叫ぶだろう(あくまでも心の中でである)。

万が一、デマや流言飛語を質問に援用するならばより厳しい「ナンセンス!」の雄叫びが、言葉ではなく法廷内の空気を支配するだろう。

裁判は本人尋問が傍聴者からすればもっともわかりやすいやり取りの場となる。原告・被告のどちらが事実に対して正しい証言を展開するか、裁判所は公平に判断されんことを願うばかりである。

大学院生リンチ加害者と隠蔽に加担する懲りない面々(『カウンターと暴力の病理』グラビアより)

◆思想信条を超えて「暴力」「差別」「ウソ」を許さない!

われわれは、思想信条を超えて、「暴力」は許さない! 「差別」を許さない! そして「ウソ」を許さない! の原則のもと、傍聴席において無言ながらも圧倒的な勝利的団結を勝ち取ろうではないか! マスコミが報じなくとも、鹿砦社は「M君リンチ事件」が解決するまで断固報じ続ける。否、これまでのマスコミの公正とは到底言い難い報道を「無かった」こととして、今後マスコミが公正な報道をするのであれば歓迎しよう。われわれは彼らが多少なりとも公正さを示してくれれば、過去を掘り返したりはしない。

それは被告に対しても同様である。これまで鹿砦社は「私怨による」や「金儲けのため」と被告の一部や周囲から散々攻撃を受けてきた。繰り返すが鹿砦社社員は被告の誰ひとりとして直接会ったことはない。「私怨」が生じる理由がない。我々が抱くのは「M君リンチ事件」に関わった被告ならびに、周辺の者どもがどす黒い意図に満ちた「隠蔽工作」に血道をあげた行為に対する「義憤」だけである。

その「義憤」とて、被告らが真実に向かい合い、真摯な謝罪を明らかにし、M君に正当な賠償を行えばわれわれは、それ以上の追及を行うものではないし、そのつもりもない。われわれの目指すものは「集団暴行事件」被害者M君が「正当に救済される」判決と、社会的環境の変化だけだ。どうして一方的に殴る、蹴るされた被害者がさらに攻撃されなければならないというのだ?ちまちまと事件の周辺で暗躍した者どもにもこの質問はぶつけたい。「あなたたちは人間として恥ずかしくはないのか」と。

傍聴券の配布は、本館南側玄関前にて10時~10時15分だ。ご無理のない範囲で「12・11」傍聴決戦への決起を呼びかける!

いまだに「リンチはなかった」などと平然と語る連中がいる──。(『カウンターと暴力の病理』グラビアより)

(鹿砦社特別取材班)

12月8日発売『カウンターと暴力の病理 反差別、人権、そして大学院生リンチ事件』[特別付録]リンチ音声記録CD(55分)定価=本体1250円+税

カウンターと暴力の病理
反差別、人権、そして大学院生リンチ事件
鹿砦社特別取材班=編著
A5判 総196ページ(本文192ページ+巻頭グラビア4ページ) 
[特別付録]リンチ(55分)の音声記録CD
定価:本体1250円+税 12月8日発売! 限定3000部!

渾身の取材で世に問う!
「反差別」を謳い「人権」を守るとうそぶく「カウンター」による
大学院生リンチ事件の<真実>と<裏側>を抉(えぐ)る!
1時間に及ぶ、おぞましいリンチの音声データが遂に明らかにされる! 
これでも「リンチはない」と強弁するのか!? 
リンチ事件、およびこの隠蔽に関わった者たちよ! 
潔く自らの非を認め真摯に反省せよ! 
この事件は、人間としてのありようを問う重大事なのだから――。

【内容】

私はなぜ「反差別」を謳う「カウンター」による「大学院生リンチ事件」の真相
究明に関わり、被害者M君を支援するのか

しばき隊リンチ事件の告発者! M君裁判の傍聴人にしてその仕掛け人!!
在特会&しばき隊ウォッチャーの手記

カウンター運動内で発生した「M君リンチ事件」の経過
続々と明らかになる衝撃の証拠! リンチの事実は歴然!

「M君リンチ事件」を引き起こした社会背景
精神科医・野田正彰さんに聞く

前田朗論文が提起した根源的な問題
「のりこえねっと」共同代表からの真っ当な指摘

リンチ事件に日和見主義的態度をとる鈴木邦男氏と義絶

われわれを裏切った〝浪花の歌うユダ〟趙博に気をつけろ!

「M君リンチ事件」加害者・李信恵被告による「鹿砦社はクソ」発言を糾すが、
誠意ある回答なく、やむなく提訴いたしました!

「M君リンチ事件」裁判の経過報告
10
鹿砦社元社員の蠢動と犯罪性
11
大阪司法記者クラブ(と加盟社)、およびマスコミ人に問う!
報道人である前に人間であれ!
M君と鹿砦社の記者会見が五度も<排除>された!

全国書店で12月8日発売開始『カウンターと暴力の病理 反差別、人権、そして大学院生リンチ事件』[特別付録]リンチ音声記録CD(55分)定価=本体1250円+税

 

12月8日発売『カウンターと暴力の病理 反差別、人権、そして大学院生リンチ事件』定価=本体1250円+税

『カウンターと暴力の病理』が本日書店に並ぶ(地域によっては既に昨日販売になった)。取材班としては詰め込むものはすべて詰め込んだ。あとは読者諸氏のご感想を待つばかりだ。

『カウンターと暴力の病理』第1項で松岡が書いているが、われわれがなぜここまで「M君リンチ事件」にこだわるのかを再度明らかにしておこう。いやむしろそうせねばならないことを最近より強く意識しだしている。その実例をあげよう。

◆マスメディアは「M君リンチ事件」を報道しない

そもそも鹿砦社を除いて「M君リンチ事件」を正面から報道するマスメディア(ミニメディアも含め)がない。このことがゆがんだ現実の中心にある。それはたとえばM君が大阪司法記者クラブに記者会見を申し込んでも4回も断られ、その一方で同日に李信恵の記者会見が大々的に開かれ報道されるという現象により確認することができる。そして、李信恵記者会見会場に取材で訪れた取材班メンバーは社名を名乗ると入室を拒否される一方、その横では身分確認もせずに李信恵の支援者たちは堂々と入室しているという事実。さらには記者室内での取材が許されないのであれば、せめて廊下でコメントを取ろうと待っていると、あらかじめ待機していた3人の男たちが李信恵と記者の間に立ちはだかり、物理的に取材を妨害する。「残念でしたね」と下卑た笑いを浮かべる男たちの存在。

大学院生リンチ加害者と隠蔽に加担する懲りない面々(『カウンターと暴力の病理』グラビアより)

◆李信恵が「被害者」のヘイト裁判と李信恵が「加害者」のM君リンチ事件は分けて考える

また、鹿砦社を何度も「クソ」呼ばわりした李信恵を民事提訴したので記者会見を開きたいと社長松岡自ら大阪司法記者クラブに足を運び丁重に申し入れを行うも、わずか2時間弱で「全社一致で記者会見はお断り」が決定されるいかがわしさ。ちなみにその日の幹事社であった朝日新聞の記者は李信恵の記者会見で「おめでとうございます」と声をかけていた。

取材班は李信恵が言葉で散々差別、誹謗中傷されたのだから、その相手を訴えることに異議を持つものではない。詳細には知らぬが詳しい人に聞くと、あまりにも度を超えた誹謗中傷が李信恵には行われたそうだから、その被害に対して賠償を要求するのは筋違いではない。このことはこれまでも繰り返し述べてきた。取材班内でも「李信恵の差別者への裁判とM君への不当行為は絶対に分けて考えろ」とミーティングのたびに確認されている。

だから、われわれは言葉により傷ついた者が200万円の賠償金を得るのであれば、言葉と暴力により重傷を負った、それも通り魔的犯行ではなく、旧知の間柄で行われたこの暴力事件の被害者は正当に救済されるべきだと考える。取材班は事件後の「事件隠蔽工作」をどうしても理解できないし、許すことができない。ましてや言葉による被害者が加害者であるならば、暴力事件被害者M君の心情へ思いを巡らせることはしないものなのか。

取材班の疑問は疑問のままである。よって事実を掘り起こし、周辺の人物から情報を集め、関係者の言動を分析する中から「事件」のエキスの諸要素を見つけ出し、それを持って読者に判断を委ねようとの思いが取材班の共通した動機である。理解を進めて頂く情報として『特別付録』CDを付録としたのが『カウンターと暴力の病理』である。

鹿砦社への暴言の一部(『カウンターと暴力の病理』グラビアより)

◆「リベラル」たちの「一斉沈黙劇」が照射する〈社会の闇〉

被害者はM君だ。加害者は直接加害の三者とその場に居合わせながら暴行を容認した二者だ。しかしそれだけだろうか。二次加害に加担した野間易通をいまだに「反差別」のお偉方のように使いつづける朝日新聞、産経新聞をはじめとした大手メディア。事件を知っていて何も発言しない「知識人」、「大学教員」たち。この人たちにも罪はないのか?

鹿砦社を除いた「一斉沈黙劇」は既に社会現象であり社会問題である。「M君リンチ事件」はM君に言い知れぬ肉体的、精神的傷を負わせたが、同時にそれを可能ならしめた“社会の闇”を図らずも照射することになったのではないか。

いまだに「リンチはなかった」などと平然と語る連中がいる──。(『カウンターと暴力の病理』グラビアより)

(鹿砦社特別取材班)

12月8日発売『カウンターと暴力の病理 反差別、人権、そして大学院生リンチ事件』[特別付録]リンチ音声記録CD(55分)定価=本体1250円+税

カウンターと暴力の病理
反差別、人権、そして大学院生リンチ事件
鹿砦社特別取材班=編著
A5判 総196ページ(本文192ページ+巻頭グラビア4ページ) 
[特別付録]リンチ(55分)の音声記録CD
定価:本体1250円+税 12月8日発売! 限定3000部!

渾身の取材で世に問う!
「反差別」を謳い「人権」を守るとうそぶく「カウンター」による大学院生リンチ事件の<真実>と<裏側>を抉(えぐ)る!
1時間に及ぶ、おぞましいリンチの音声データが遂に明らかにされる! 
これでも「リンチはない」と強弁するのか!? 
リンチ事件、およびこの隠蔽に関わった者たちよ! 
潔く自らの非を認め真摯に反省せよ! 
この事件は、人間としてのありようを問う重大事なのだから――。

【内容】

私はなぜ「反差別」を謳う「カウンター」による「大学院生リンチ事件」の真相
究明に関わり、被害者M君を支援するのか

しばき隊リンチ事件の告発者! M君裁判の傍聴人にしてその仕掛け人!!
在特会&しばき隊ウォッチャーの手記

カウンター運動内で発生した「M君リンチ事件」の経過
続々と明らかになる衝撃の証拠! リンチの事実は歴然!

「M君リンチ事件」を引き起こした社会背景
精神科医・野田正彰さんに聞く

前田朗論文が提起した根源的な問題
「のりこえねっと」共同代表からの真っ当な指摘

リンチ事件に日和見主義的態度をとる鈴木邦男氏と義絶

われわれを裏切った〝浪花の歌うユダ〟趙博に気をつけろ!

「M君リンチ事件」加害者・李信恵被告による「鹿砦社はクソ」発言を糾すが、
誠意ある回答なく、やむなく提訴いたしました!

「M君リンチ事件」裁判の経過報告
10
鹿砦社元社員の蠢動と犯罪性
11
大阪司法記者クラブ(と加盟社)、およびマスコミ人に問う!
報道人である前に人間であれ!
M君と鹿砦社の記者会見が五度も<排除>された!

全国書店で12月8日発売開始『カウンターと暴力の病理 反差別、人権、そして大学院生リンチ事件』[特別付録]リンチ音声記録CD(55分)定価=本体1250円+税

「ウソはったり」で商売しちゃいけませんよね。僕も常々先輩方から「裏だけは取れよ」って注意をされます。鹿砦社特別取材班に入れてもらってまだ1年にもならないけど、『カウンターと暴力の病理』取材は驚きの連続でした。僕は法律的な知識や現場経験が少ないから、内勤というか資料整理とか先輩の同行とかほとんどであとはツイッターやフェイスブックの監視でした。

◆精神科医の野田正彰氏が精神科医の香山リカ氏を分析する!

精神科医の野田正彰先生にお話しを聞きに京都に行った時は、勉強になりました。野田先生は『カウンターと暴力の病理』の中で香山リカさんについての分析をしてくださっています。京都の北の方にお住いの野田先生のお宅にお邪魔したのは、まだ夏でした。素敵なお宅で先輩と一緒に5時間近くもお話をしていただきました。野田先生の知識(僕はお話の内容がわからないこともありました)は凄いです。『カウンターと暴力の病理』の中ではお話の一部しか書いてありません。でも先輩と野田先生は「今日のお話で一冊本ができますね」と取材後に笑っていたほど有名人のお話が出ました。

鹿砦社への暴言の一部(『カウンターと暴力の病理』グラビアより)

◆30年来の友人、鈴木邦男氏との義絶

鈴木邦男先生の本は高校くらいから読み始めて、尊敬していたので鹿砦社のアルバイトをして、鈴木先生にも直接会えそうですごく楽しみだったけど、松岡社長と残念な関係になったことは『カウンターと暴力の病理』にも出てきます。鈴木先生と松岡社長は30年間の友達だったと知りませんでした。A生さんがデジタル鹿砦社通信に鈴木先生の批判を書いてから、松岡社長が鈴木先生との関係を切ることを決心しました。これも『カウンターと暴力の病理』の中に書いてあります。

◆「仕掛け人」ヲ茶会さんが暴露するリンチ事件の真実

ツイッターやフェイスブックのチェックと自分のアカウントから決められた人へ発信したりするのが普段の役割で僕と何人かは取材班の中で「サイバー班」と言われています。バイトしながら家での作業が中心になります。「サイバー班」には僕の知っている女性が2人います。顔を知らない人もいるようです(男性か女性かわかりません)。

ヲ茶会さんは有名な人ですが、会ってみたらツイッターの下ネタ好きな印象とは違ってスマートなお金持ち? みたいな感じでした。『カウンターと暴力の病理』ではヲ茶会さんが事件のことを詳しく書いています。ヲ茶会さんは有名人を誰でも(全員じゃないけど)知っていて、顔がめちゃ広いのでびっくりしました。ちょっと引くくらいカラオケでは歌いまくりますが、「ロビースト」というか「仕掛け人」をやるヲ茶会さんは凄いなと思います。それでリンチ事件の知ってることを全部自分から「書く!」って書いちゃったからびっくりしました。読んだ人もびっくりすると思います。

Nさんのツイッターはフォロワーが減りましたね。でも「サイバー班」は監視と発信するだけで、スパム報告とかは一切やってないです。ほんとはスパムで報告できる書き込みはメチャあるけど、「それは目的じゃない」からスパム報告はしないです。『カウンターと暴力の病理』の資料整理はたまげるほどのややこしさでした。内容は凄いと思います。CDのリンチの音は聞いてたら自分が怒鳴られているみたいな気分になるくらい怖いです。だから『カウンターと暴力の病理』は買うしかないです。

男組のLINEに入っていたのがウソみたいな気分になります。

(鹿砦社特別取材班)

12月8日発売『カウンターと暴力の病理 反差別、人権、そして大学院生リンチ事件』[特別付録]リンチ音声記録CD(55分)定価=本体1250円+税

カウンターと暴力の病理
反差別、人権、そして大学院生リンチ事件
鹿砦社特別取材班=編著
A5判 総196ページ(本文192ページ+巻頭グラビア4ページ) 
[特別付録]リンチ(55分)の音声記録CD
定価:本体1250円+税 12月8日発売! 限定3000部!

渾身の取材で世に問う!
「反差別」を謳い「人権」を守るとうそぶく「カウンター」による大学院生リンチ事件の<真実>と<裏側>を抉(えぐ)る!
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これでも「リンチはない」と強弁するのか!? 
リンチ事件、およびこの隠蔽に関わった者たちよ! 
潔く自らの非を認め真摯に反省せよ! 
この事件は、人間としてのありようを問う重大事なのだから――。

【内容】

私はなぜ「反差別」を謳う「カウンター」による「大学院生リンチ事件」の真相
究明に関わり、被害者M君を支援するのか

しばき隊リンチ事件の告発者! M君裁判の傍聴人にしてその仕掛け人!!
在特会&しばき隊ウォッチャーの手記

カウンター運動内で発生した「M君リンチ事件」の経過
続々と明らかになる衝撃の証拠! リンチの事実は歴然!

「M君リンチ事件」を引き起こした社会背景
精神科医・野田正彰さんに聞く

前田朗論文が提起した根源的な問題
「のりこえねっと」共同代表からの真っ当な指摘

リンチ事件に日和見主義的態度をとる鈴木邦男氏と義絶

われわれを裏切った〝浪花の歌うユダ〟趙博に気をつけろ!

「M君リンチ事件」加害者・李信恵被告による「鹿砦社はクソ」発言を糾すが、
誠意ある回答なく、やむなく提訴いたしました!

「M君リンチ事件」裁判の経過報告
10
鹿砦社元社員の蠢動と犯罪性
11
大阪司法記者クラブ(と加盟社)、およびマスコミ人に問う!
報道人である前に人間であれ!
M君と鹿砦社の記者会見が五度も<排除>された!

全国書店で12月8日発売開始『カウンターと暴力の病理 反差別、人権、そして大学院生リンチ事件』[特別付録]リンチ音声記録CD(55分)定価=本体1250円+税

 

12月8日発売『カウンターと暴力の病理 反差別、人権、そして大学院生リンチ事件』定価=本体1250円+税

◆「反原連」─「しばき隊」─「M君リンチ事件」 病理の連鎖

8日書店に並ぶ『カウンターと暴力の病理』の内容を少しだけご紹介しよう。そもそも「M君リンチ事件」を取材班が知る前に、鹿砦社は「首都圏反原発連合」(反原連)に年間300万円にのぼる援助を行っていた。この援助は2015年12月2日一方的に「反原連」から侮辱も甚だしい内容で「絶縁」を宣言される(その「絶縁宣言」はいまだに「反原連」のHPに掲載されている)。

この時にまさか「反原連」─「しばき隊」─「M君リンチ事件」と連なってゆく展開に、鹿砦社がここまでどっぷり漬かることになろうとは、社長松岡以下誰も予想していなかった。が、「弾」は外側から飛んでくるだけでなく、実は社内にも“危険物取扱者”の資格がなければ処理できないほどの「大問題」を抱えていたことが判明する。鹿砦社は社員が10名にも満たない小さな規模の出版社だ。その西宮本社に勤務していたある社員が、「とんでもないこと」に手を染めていたことが発覚する。

◆あえて自社の恥をさらし、深い反省を表明する

ここでは元社員の氏名や当該人物が「なにをしていたのか」をご紹介することは控える。『カウンターと暴力の病理』の中では氏名はもちろんのこと、元社員が就業時間中に行っていた驚愕の事実を余すところなく味わっていただく。詳細な分析データも掲載した。勿論このようなことは鹿砦社としては本意ではない。元社員とはいえ、『カウンターと暴力の病理』の中でご紹介する行状は社会的にも責めを負っても仕方のないほど重大なものだ。しかしながら、だからこそ「M君リンチ事件」で横行する「隠蔽」を断じて容認できない鹿砦社としては、あえて(過去のこととはいえ)自社の恥をさらし、深い反省を表明するのだ。

社員の誰もがまったくあずかり知らなかったにせよ、元社員が手を染めた悪行の数々が「M君リンチ事件」隠蔽に直結していると判明したとき、われわれのショックは並大抵ではなかった。いまだに社会的には要職とされる(国会議員・大学教員・著名知識人・人権を標榜する団体)にありながら、あろうことか事件隠蔽や加害者の応援に忙しい人物や団体を批判するのであれば、鹿砦社はまずは自らの「過ちと罪」を認めることを避けては通れないと考えた。

大学院生リンチ加害者と隠蔽に加担する懲りない面々(『カウンターと暴力の病理』グラビアより)

気の進まない作業と取材、分析であったがそこで判明した事実は、取材班にとって最大級の衝撃であった。読者諸氏も取材班同様の驚き、いやそれ以上の驚愕から逃れることはできない。元社員の行状は「M君リンチ事件」に関する部分はもちろんだが、そうでなくとも、あらゆる企業や職場においての「社員・職員不可視暴走の危険性」を示す資料ともなっている。企業経営者や人事担当者にとっても必読だ。

真実の輪郭を確かなものにするためならば、鹿砦社は自らの「恥」を開陳しそれを反省の糧にするくらいの覚悟はある。われわれの本気度は誇張せずとも読者諸氏に必ず伝わるであろう。『カウンターと暴力の病理』は多面的な性格を持つ。これだけの「事実暴露」は鹿砦社にしてもそうそうあることではない。書店発売は8日だが、売り切れ前にご予約を。

(鹿砦社特別取材班)

12月8日発売『カウンターと暴力の病理 反差別、人権、そして大学院生リンチ事件』[特別付録]リンチ音声記録CD(55分)定価=本体1250円+税

カウンターと暴力の病理
反差別、人権、そして大学院生リンチ事件
鹿砦社特別取材班=編著
A5判 総196ページ(本文192ページ+巻頭グラビア4ページ) 
[特別付録]リンチ(55分)の音声記録CD
定価:本体1250円+税 12月8日発売! 限定3000部!

渾身の取材で世に問う!
「反差別」を謳い「人権」を守るとうそぶく「カウンター」による大学院生リンチ事件の<真実>と<裏側>を抉(えぐ)る!
1時間に及ぶ、おぞましいリンチの音声データが遂に明らかにされる! 
これでも「リンチはない」と強弁するのか!? 
リンチ事件、およびこの隠蔽に関わった者たちよ! 
潔く自らの非を認め真摯に反省せよ! 
この事件は、人間としてのありようを問う重大事なのだから――。

【内容】

私はなぜ「反差別」を謳う「カウンター」による「大学院生リンチ事件」の真相
究明に関わり、被害者M君を支援するのか

しばき隊リンチ事件の告発者! M君裁判の傍聴人にしてその仕掛け人!!
在特会&しばき隊ウォッチャーの手記

カウンター運動内で発生した「M君リンチ事件」の経過
続々と明らかになる衝撃の証拠! リンチの事実は歴然!

「M君リンチ事件」を引き起こした社会背景
精神科医・野田正彰さんに聞く

前田朗論文が提起した根源的な問題
「のりこえねっと」共同代表からの真っ当な指摘

リンチ事件に日和見主義的態度をとる鈴木邦男氏と義絶

われわれを裏切った〝浪花の歌うユダ〟趙博に気をつけろ!

「M君リンチ事件」加害者・李信恵被告による「鹿砦社はクソ」発言を糾すが、
誠意ある回答なく、やむなく提訴いたしました!

「M君リンチ事件」裁判の経過報告
10
鹿砦社元社員の蠢動と犯罪性
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報道人である前に人間であれ!
M君と鹿砦社の記者会見が五度も<排除>された!

全国書店で12月8日発売開始『カウンターと暴力の病理 反差別、人権、そして大学院生リンチ事件』[特別付録]リンチ音声記録CD(55分)定価=本体1250円+税

 

12月8日発売『カウンターと暴力の病理 反差別、人権、そして大学院生リンチ事件』定価=本体1250円+税

11月16日大阪高裁でM君が野間易通を訴えた損害賠償請求訴訟の控訴審判決が言い渡され、双方の請求が棄却され判決が確定した。地裁判決により、M君が受け取る権利を得ていた賠償金は、野間が青林堂から受け取る予定だった債権を、M君弁護団が差し押さえるという電光石火のアクションで全額獲得。さすがにこの「本気度」には野間も驚いたようで、ツイッターに負け惜しみのようなことを書き込んでいたようだが、高裁における双方棄却により、M君の勝訴が確定した。

その後も野間はあれこれとM君にツイッターで絡んできて、挑発しているようである。であるのであれば仕方ない。取材班から野間を含め「M君リンチ事件」に直接、間接に関わったものたちに、「お歳暮」をお届けしよう。本年は対野間裁判のほかにも、事件当事者エル金、凡(いずれもツイッター名)、李信恵と現場に居合わせながら暴行を黙認し止めようとしなかった、伊藤大介、松本英一の5名を訴えた裁判が着々と進行し、いよいよ11日にはM君、エル金、凡、李信恵、伊藤大介の本人尋問が大阪地裁で行われる。

尋問の期日を意識したわけではなかったが、取材班から関係者一同、さらには一般の読者諸氏へ、丹精込めて編み上げた超ド級の衝撃をお届けしよう。熨斗(のし)には『カウンターと暴力の病理』と書いておいた。全国の書店やネット書店で12月8日発売だ。

◆『カウンターと暴力の病理』では絶対的な証拠を提示する

ここではごちゃごちゃとくどい説明はしない。だが『カウンターと暴力の病理』を紐解(ひもと)かれたら、いずれのお立場であれ、読者の大半が「腰を抜かす」であろうことを確信的に予告しておく。取材班はこれまで『ヘイトと暴力の連鎖』、『反差別と暴力の正体』、『人権と暴力の深層』の3冊を世に送り出してきた。各書は現在進行形の事件でもあるので、これまでの3冊は事件の本質を探りながらも続々と展開する新局面も取り込むことにより「中間報告」的な側面を持ちながら問題の“闇”を明らかにしようと努めた。

もちろん『カウンターと暴力の病理』の出版意図はその延長線上に位置する。だが、同時にこれまでの3冊を「叩きつけて」もいまだに「リンチはなかった」、「喧嘩はあったけど一方的な暴力じゃない」などと寝ぼけたことを言い続けている連中が依然残存している。

『カウンターと暴力の病理』で、取材班は絶対的な証拠を提示する。その内容は何か?「ある(あった)」ことを「ない(なかった)」というのはウソだ。いくら虚言を重ねても「M君リンチ事件」は「ある(あった)」ことをあらゆる読者に直接確認していただこうと思う。

◆「お歳暮」には『特別付録』を付けた

取材班は事件直後のM君の写真を見れば、一般的な感性を持っている人であれば顔をそむけたくなるか、「なんだ!この酷い怪我は!」と感じてもらえると考えていた。しかしその期待は甘かった。人間の感性の幅(厚顔無恥さ)は予想を超えていた。あの写真を見ても、まだM君をネットで、実社会で攻撃し続ける連中が後を絶たないことに、こちらが驚かされた。しかも上は国会議員、著名な知識人、大学教員、売り出し中の著名弁護士から下は「ネット荒らし」まで。「M君リンチ事件無かった派」は各層に相変わらず居座っている。

いまだに「リンチはなかった」などと平然と語る連中がいる──。(『カウンターと暴力の病理』グラビアより)

取材班は事実認定の議論は早晩決着をつけたい。よって「お歳暮」には『特別付録』を付けた。CDだ。勘の鋭い読者諸氏はもうお分かりだろう! そうだ! CDには「M君リンチ事件」の一部始終が収められている! 出版史上前例があるかどうかを多忙な取材班は調べていない。読者諸氏がCDを再生すれば「M君リンチ事件」」を追体験することになる! こんな衝撃はそうそうないだろう。

一般の読者諸氏には、まず本書を最終項まで読了していただいたうえでCDをお聞きになることをお勧めする(内容が極めて衝撃的なので、神経がデリケートな方はお聞きにならない方が良いかもしれない)。『カウンターと暴力の病理』はこれまで「M君リンチ事件」をご存知なかった方にも、事件当初からの出来事を振り返りながら、全体像とその問題点が理解いただけるよう構成されている。

そして、仮に『特別付録』のCDがなくとも『カウンターと暴力の病理』は充分衝撃に満ちた内容だ。おそらく常人では予想不可能な「新型爆弾」がいくつも詰め込んである。「新型爆弾」については順次お知らせしよう。ネットでの予約はもう始まっている。いかなるお立場の方(「M君リンチ事件」に全く無関心な方)にも、読了後の衝撃を取材班はお約束する。なお、第1弾、『ヘイトと暴力の連鎖』、第2弾『反差別と暴力の正体』、第3弾『人権と暴力の深層』までは各1万2000部だったが、今回の第4弾はCDを付けたこともあり、あえて3000部の限定販売にした。なので、残念ながら小さな書店の店頭には並ばないかもしれない。そのような場合には、アマゾンなどのネット書店、最寄りの本屋さんに注文されることをお勧めする。また、鹿砦社の注文カートでご予約いただければ確実だ。部数はわずか3000部だ。急ぎご予約を!(文中敬称略)

(鹿砦社特別取材班)

全国書店で12月8日発売開始『カウンターと暴力の病理 反差別、人権、そして大学院生リンチ事件』[特別付録]リンチ音声記録CD(55分)定価=本体1250円+税

カウンターと暴力の病理
反差別、人権、そして大学院生リンチ事件

鹿砦社特別取材班=編著
A5判 総196ページ(本文192ページ+巻頭グラビア4ページ) 
[特別付録]リンチ(55分)の音声記録CD
定価:本体1250円+税 12月8日発売!

渾身の取材で世に問う!
「反差別」を謳い「人権」を守るとうそぶく「カウンター」による大学院生リンチ事件の<真実>と<裏側>を抉(えぐ)る!
1時間に及ぶ、おぞましいリンチの音声データが遂に明らかにされる! 
これでも「リンチはない」と強弁するのか!? 
リンチ事件、およびこの隠蔽に関わった者たちよ! 
潔く自らの非を認め真摯に反省せよ! 
この事件は、人間としてのありようを問う重大事なのだから――。

【内容】

私はなぜ「反差別」を謳う「カウンター」による「大学院生リンチ事件」の真相
究明に関わり、被害者M君を支援するのか

しばき隊リンチ事件の告発者! M君裁判の傍聴人にしてその仕掛け人!!
在特会&しばき隊ウォッチャーの手記

カウンター運動内で発生した「M君リンチ事件」の経過
続々と明らかになる衝撃の証拠! リンチの事実は歴然!

「M君リンチ事件」を引き起こした社会背景
精神科医・野田正彰さんに聞く

前田朗論文が提起した根源的な問題
「のりこえねっと」共同代表からの真っ当な指摘

リンチ事件に日和見主義的態度をとる鈴木邦男氏と義絶

われわれを裏切った〝浪花の歌うユダ〟趙博に気をつけろ!

「M君リンチ事件」加害者・李信恵被告による「鹿砦社はクソ」発言を糾すが、
誠意ある回答なく、やむなく提訴いたしました!

「M君リンチ事件」裁判の経過報告
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鹿砦社元社員の蠢動と犯罪性
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大阪司法記者クラブ(と加盟社)、およびマスコミ人に問う!
報道人である前に人間であれ!
M君と鹿砦社の記者会見が五度も<排除>された!

全国書店で12月8日発売開始『カウンターと暴力の病理 反差別、人権、そして大学院生リンチ事件』[特別付録]リンチ音声記録CD(55分)定価=本体1250円+税

11月1日、大阪司法記者クラブに鹿砦社代表として記者会見申し込みに訪れた松岡が、申し込みから実質2時間程度で”拒否”された事情は本コラム11月2日でお伝えした。松岡はこの経緯に納得できなかったので、11月2日再度同記者クラブの幹事社である朝日新聞の采澤嘉高(うねざわ・よしたか)記者に電話で尋ねた。

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松岡 鹿砦社松岡と申します。昨夜は失礼しました。昨夜電話いただいた時に打ち合わせ中で聞き取りにくかったこともありまして……。すみません、会見の件なのですけど、聞き違いかもしれませんが「全社一致でやらない」ということになったのですか?
采澤 そうです。
松岡 「全社一致」は加盟社が「全社一致」ということですか。
采澤 そういうことですね。
松岡 加盟社は20数社ほどありますね。
采澤 クラブにいるのは13社なんです。
松岡 13社の方が集まられて、采澤さんが説明されて「やらない」ということになったわけですね。
采澤 そうですね。どの申し入れについてもそうですね。やり方は同じです。
松岡 13社全社集まられた?
采澤 そうですね。たまにいないところもありますけど。いることになっている時間帯に呼び掛けていますので。
松岡 ある社に聞いたのですか、采澤さんが話されて質疑などはなかった。それで資料は詳しくは見ていないとおっしゃっていたのですが。
采澤 それはその方が見ていないだけであって、資料はクラブ内のホワイトボードのところにありますので、見ようと思えば誰でも見られるようになっています。もしその場で資料など見なかったにしても、あとで資料を見て、やはり会見をお願いしたいなということであれば、社によっては言ってくることもありますし、そういう流れですね。
松岡 会見しないことにするのは采澤さんの判断でなされた?
采澤 いえいえ、皆さんで集まってそういうことにしようと。私一人で判断できることではありませんので。
松岡 皆さんのご判断ですね。私としても自分の問題ですのでショックでした。しっかり調べて決めていただきたかったという気持ちはありますね。
采澤 そう思いになるのでしたら各社に個別にアプローチしかないですね。私が幹事社としてできることはもう終わってしまいましたので。どうしても希望されるのであれば各社に聞いていただくしかないとは思いますね。いただいた情報は全部提供してありますし、本も見られる状態にしてありますので。
松岡 ちなみに采澤さんご本人はこれはあまり大したことはないというご認識なんでしょうか?
采澤 いえ、大した問題か大した問題ではないかではなくて。事件1つ1つご本人にとっては大事な問題ですので、大事で大切な問題だと思っていますが「報道するような内容ではない」なと思っただけです。
松岡 例えば本をめくると最初に大学院生がリンチされた写真が出ていると思いますが。
采澤 ありますね。
松岡 あれでも「大したことはない」と。
采澤 「大したことはない」などと私は一言もお話していませんよ。そこははっきりさせておきますけど。「報道する内容ではない」と思ったということです。
松岡 それはどういう意味ですか。僕はあの写真を見て凄くショックだったので、それからこれは助けてやらなければ、思ったんだけど。M君の写真を見て(リンチの場面の録音書き起こしも一部本に収録してありますが)、あれは「報道するほどの問題ではない」というのは理解できないですね。
采澤 だから本を出しているんですね。
松岡 李信恵さんたち。他の裁判をやっている人たちがリンチにも関わっている。李信恵さんは記者会見をやられて、われわれは「報道するほどの問題ではない」と言われると、いかがなものかと思いますね。
采澤 「報道するほどの問題ではない」というか程度を低く見ているのでは一切なくて、「報道するような内容ではない」と思っているだけです。情報として重要とか重要じゃないではなくて、もう「報道するような内容ではない」と思っただけですね。
松岡 そうですか。それは残念なことですね。
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さすが天下の朝日新聞記者である。立て板に水の受け答えは頭脳明晰、瞬時の判断に長けている才を窺わせるが、騙されてはならない。

ヘイトスピーチと称される「言葉」により傷ついた被害者の皆さんは気の毒だ。その点李信恵が複数の提訴に踏み切った判断に取材班は、それ自体には異議もない。であるから「言葉」により傷ついた者が「報道」の目玉になるのであれば、「言葉」に加え複数人による長時間の〈暴力〉にさらされた被害者はより一層心身に傷を負っていることは当然であろう。

けれども、朝日新聞采澤記者はその被害を「報道する内容ではない」と直感し、司法記者クラブに同席する他社の記者も同意している。この判断こそマスコミが”腐った塊”に他ならないことを議論の余地なく示す。松岡が「重大ではないととらえているのか」のかと聞くと「重大ではないなどとは言っていない。重大だろう。だけれども報道する内容ではない」とサラリと言ってのける脊髄反射。ここに修復不可避な致命的論理矛盾があるのだ。

世には「マスコミ論」や「マスコミ批評」といったジャンルの学問分野や雑誌を中心とした「マスコミ・ジャーナリズム」を研究・評論・批判する人々がいる。取材班も折に触れ大手マスコミ批判に言及する。しかし、原則的に考えれば日本では「マスコミ論」、「マスコミ・ジャーナリズム」批評などは所詮そのすべてが意味のないものであることが上記のやり取りの中で凝縮的に明示されている。

マスコミは常に腐っていて、愚民観を内在しながらそれ以上の愚を無自覚に犯し続ける。「権力監視機能」などは幻想であり、一般市民よりも高度な情報や判断力を個々の記者や集合体としての新聞社、テレビ局などが常時蓄えて、それが市民に提供されるなどと考えていたら大いなる誤解だ。

マスコミは口にするのも憚られるような形容詞でしか表現できない”低俗”な娯楽(愚民化に最適な兵器)を主に、「ニュース」や「情報番組」と命名した「断片的で真実には迫らない、誤解を誘導する」情報の散布に熱を上げる。稀に真実に迫るドキュメンタリーなどを放送するが、それは視聴者に対するアリバイ作りと、組織ジャーナリズムの中にごく僅か生息する”普通”の感覚を保持している番組制作者に対する、いっときの「ガス抜き」を与えているにすぎない。優れたドキュメンタリーは、四六時中垂れ流している「娯楽」公害で「愚民化」に余念のない連中の免罪符的意味しか持たない。

われわれはマスメディア研究に重層な歴史的蓄積があることを知っている。知っていて敢えて断ずる。「今日、日本においては、いかなるマスメディア批評も批判も無効である」と。マスメディアは”腐った塊”に他ならず、”腐った塊”は、論を立て、表現を変えあれこれ論評したところで所詮は”腐った塊”でしかないのであり、詩的なノスタルジーや、実現可能性のない「期待」を抱くことなどに寸分の意味もない。

われわれ自身が「無効」と断じている「マスコミ批判」は書きたくないが、やはり言及せざるを得まい。「記者クラブ」は「Tsunami」(津波)、「Karōshi」(過労死)、同様「Kisha club」として国際的に用いられている、日本発の特異文化である。「Kisha club」についての他国研究者の研究論文は多数あるが卑近な例でいえはWikipediaに下記の記述がある

〈Institutions with a kisha club limit their press conferences to the journalists of that club, and membership rules for kisha clubs are restrictive. This limits access by domestic magazines and the foreign media, as well as freelance reporters, to the press conferences.

While similar arrangements exist in all countries, the Japanese form of this type of organization has characteristics unique to Japan, and hence the Japanese term is used in other languages.〉

(取材班訳:記者クラブは所属社以外へは固く門戸を閉ざしている。雑誌、外国メディア、フリーランスは入ることができない。同様の同意事項は他国にもあるが、日本の形態は特異であるので日本語のまま他国でもこの言葉が用いられる)

記者クラブは取材される対象と記者を癒着させ、緊張関係を奪ってしまう機能を果たす。総理官邸で行われる記者会見の様子を読者もご覧になったことがあるだろう。大勢の記者はひたすらパソコンに発言を打ち込む”速度競争”のために両手をキーボードの上で躍らせるだけで、核心を突く質問など出ない。記者クラブは”報道カルテル”と言い換えてもよく、”情報の談合”が行われる場所でもあり、所属すると必然的に記者としての素養が〈堕落〉してゆく役割も担う。末端で堕落した(させられた)記者が動き回る社のトップは定期的に安倍と会食を共にする。マスメディアに「腐るな」というほうが無理なのだ。

そうでない、との反論があるのであれば11月1日、2日に鹿砦社が直面した〈排除〉について整合性を持ち弁明してもらわなければならない。采沢記者の「報道する内容ではない」との即断とそれに全く議論の起こらない大阪司法記者クラブ。不条理ではあるが異常ではない。これが記者クラブマスメディアの真髄、そこに居る記者の誰ひとりとして不条理とは感じない。

そのような人間が集め、加工した情報だけがマスメディアから流布される。賢明な読者諸氏はもうお気づきであろう。ことの深刻さはM君や鹿砦社排除にとどまらない。われわれの日常すべてが、恣意的に加工された情報ばかりに囲まれている。「そんなもんでしょう」と、習い性である異常を微塵も感じず開き直る報道現場の人間たちの弁明には磨きがかかる。彼らが無意識に”愚民観”を隠し味に加え流布する情報に日々低線量被曝のように洗脳される人々。その終着駅にはどんな光景が広がっているだろうか。誰が喜ぶ社会だろうか。右も左もなく「しばき隊」などは情報商品としてつとに消費され尽くし、ごみ箱の中にすら記憶としても残滓はないであろう。

ヘイトスピーチも同様だ。何度繰り返すがわれわれは差別には絶対に反対する。表出する差別は当然反対だが、差別は心の中にも宿る。表出する差別を無理やり抑えれば、より一層陰湿な差別が形を変え弱者を痛めつけのではないか。無責任なマスコミはもう暫くすればヘイトスピーチなどなかったかのように、全く報道しなくなるに違いない。

われわれは「M君リンチ事件」や「鹿砦社排除」を極めて強く注視する。同時にその視線の先には誰しもが無縁ではありえない規格外の破綻が待ち受けていることを予感する。「しばき隊」諸君も含めて。

われわれは、M君のリンチ直後の顔写真を見て、それが「差別」に反対し「人権」を守ると嘯く者ら(李信恵被告ら)によってなされたという冷厳な〈事実〉に対し、人間の感覚を失くし無感覚になった大阪司法記者クラブ(と加盟社)、と共に全マスコミ人に訴えたい! 報道人である前に人間であれ! と。

(鹿砦社特別取材班)

『人権と暴力の深層 カウンター内大学院生リンチ事件真相究明、偽善者との闘い』(紙の爆弾2017年6月号増刊)

『反差別と暴力の正体 暴力カルト化したカウンター-しばき隊の実態』(紙の爆弾2016年12月号増刊)

『ヘイトと暴力の連鎖 反原連―SEALDs―しばき隊―カウンター 』(紙の爆弾2016年7月号増刊)

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