『季節』編集長 小島卓
株式会社鹿砦社代表取締役 松岡利康
わが国唯一の反(脱)原発情報誌『季節』を支持・支援されるすべての皆様! いつも『季節』に特段のご協力、ご支援、有り難うございます。
本誌『季節』2026秋号をお届けいたします。今号も、多くの方々にご寄稿、ご協力を賜り無事発行できました。有り難うございました。
◆12年前の本誌創刊当時の暑い夏を思い出す
本誌今号は、創刊から12年になります。『紙の爆弾』が21年ですから、まだまだですが、思い返せば、まだ福島原発事故の衝撃の余韻が残り国会や官邸前などでも多くの人々が抗議の声を挙げていた2014年8月、本誌(当時の誌名『NO NUKES voice』)は産声を挙げました。以来、12年発行を継続してまいりました。創刊時の編集長は松岡、発行人を兼任していました。当初編集長を予定していた人物は直前で意見の対立が生じ降りました。「もうアカンかな」と思っていた矢先、創刊を相談していた「たんぽぽ舎」共同代表の柳田真さんから突然松岡に電話があり「こういう雑誌はないので、協力するからぜひやって欲しい」ということで創刊に至りました。当時は資金的にも余裕があり、他に類似の雑誌はないので1年以内に黒字になるだろうという甘い見通しでした(80年代、小島が神戸時代から知っている松岡の人生、いつも見通しが甘いものでした)。国会や官邸前から人が去り、また政府や東電も棄民政策を採り、年々、福島の現状は忘れ去られていきました。
これまで続けて来れたのは、松岡の福島原発事故に対する怒り、近い将来同種の事故が起きることへの危機感がありました。そして、松岡のこの想いを理解してくれ創刊1年後から編集長を務めてくれている小島卓、また創刊号より寄稿されている小出裕章さん(創刊号には小出さんのほか今中哲二さん、神田香織さんらの名があります)はじめ寄稿者の皆様方、読者、会員、社債引受者の皆様方らのご支援、サポートによることは言うまでもありません。
◆本誌に関わってくださる小出裕章さんらの熱い心をわがものとし、本誌の貴重な存在意義を忘れずに、更に拡販して行きましょう!
本誌は、小出裕章さんのように創刊号から関わってくださっている方はますます筆致が鋭くなり、号を重ねるごとに新たな書き手も増え、内容も充実してきており、わが国唯一の反(脱)原発雑誌として在り続けています。手前味噌ながら貴重な存在だと自負します。
本誌は、12年前に松岡の発意で創刊しましたが、特段強い決意があったわけでもなく、他分野でヒットが続き資金的にも余裕があり、原発事故への怒りと共に、原発問題に多くの人が関心を持つのに定期刊行物がないのはおかしいではないかという素朴な発想からで、上記したように、1年以内に黒字化し、ゆくゆくは隔月刊にしたいとさえ甘く見通していました。
以来12年、1年以内に黒字化など夢のまた夢で、ずっと赤字でした。それでも他分野で稼げれば、この利益を注ぎ込めるわけですが、これを壊したのは新型コロナでした。出版業界でも、多くの書店が閉店し、本社の近くのショッピングモールに在ったA書店は、かつてライバルだったK書店に看板替えしました。
では、ネット書店や電子書籍はどうか? これらもコロナ前と変わりはなく苦戦しています。営業的に、もっとやり方はあるのかもしれませんが……。
それでも、愚直に続けていれば、多くの助け舟が現われ、想定外の幸運もあるものですが、こうした厚意や幸運を活かし切れていないのも大いなる反省点です。
また、寄稿される皆様方、本誌を支持・支援される皆様方にも拡販をお願いする次第です。隠れた読者は絶対にいるはずです。ぜひぜひ、友人、知人などへの拡販をよろしくお願い申し上げます。
発行している期間が『紙の爆弾』より短いですが、『季節』の定期購読は『紙の爆弾』の3分の1にも及びません。何としても『紙の爆弾』ぐらいには拡販したいものです。よくありますが、グループや組織内での回し読みは絶対にやめていただき、1人=1冊、身銭をきって購読することが基本です。この点、よろしくご理解お願いいたします。今すぐ書店に走ろう! あるいはパソコンに向かいネット書店に注文しよう!
今夏は熊本地震、千葉、北陸、そしてつい最近は名古屋などでの洪水といった大きな自然災害に襲われました。末筆になりますが、被害に遭われた皆様には衷心よりお見舞い申し上げます。
残暑厳しき折り、くれぐれもご自愛ください。
2026年9月11日

〈原発なき社会〉を求めて集う 不屈の〈脱原発〉情報誌
季節2026年秋号
『NO NUKES voice』改題 通巻47号
紙の爆弾2026年10月増刊
2026年9月11日発行
A5判 132頁 定価880円(税込み)
《グラビア》原発マフィアに抗うアジアの人々
(佐藤大介=ノーニュークス・アジアフォーラム・ジャパン)
《報告》樋口英明(元福井地裁裁判長)
AIと原発
《特集》ファシズムと原発は一体で進む
《報告》小出裕章(元京都大学原子炉実験所助教)
改めて『原発と戦争を推し進める愚かな国、日本』
《報告》七沢 潔(ジャーナリスト)
原発とサッカーと「苔の一念」 珠洲原発の歴史に学ぶ
《講演》井戸謙一(弁護士)
浜岡原発不正問題と原発訴訟
《対談》樋口英明(元福井地裁裁判長)×井戸謙一(元金沢地裁裁判長)
原発を止めた二人の裁判長が語る 人生・司法・原発訴訟[前編]
《講演》水戸喜世子(「子ども脱被ばく裁判の会」共同代表)
「子ども脱被ばく裁判」の10年
子どもたちを被ばくから守るために
《報告》後藤政志(元東芝・原子力プラント設計技術者)
「原発は滅び行く恐竜である」
熊本地震と浜岡耐震データ偽装からみた原子力産業の現状
《報告》山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表)
反省なき原子力拡大路線の構造分析
「今後の原子力政策の方向性と行動指針」を批判する
《報告》佐藤大介(ノーニュークス・アジアフォーラム・ジャパン事務局)
アジアの原発と民衆の闘い
韓国・台湾・インド・フィリピン
《報告》木村英昭(ジャーナリスト)
[新連載]原発タイムライン〈1〉
欧州で原発活用の動きが鮮明に
《報告》高野 聡(原子力資料情報室研究員)
南鳥島での地層処分に潜む問題と植民地主義
《報告》小坂勝弥(核のごみキャンペーン関西)
「核のごみ」処分地選定のその前に
《報告》山崎隆敏(元越前市議)
使用済み核燃料をめぐる矛盾と桎梏
《報告》中野広典(弁護士)
シン・安全神話
原発再稼働のために裁判所が生み出した三種の神器
《報告》福島敦子(大飯原発差止京都訴訟原告・世話人)
3・11 私の15年
奪われた故郷と、子どもの未来を守り抜く連帯の記録
《インタビュー》河野康弘(ジャズピアニスト)
3・11 私の15年
原発はすぐに中止できます!!
《対談》二木啓孝(元日刊ゲンダイ編集長)×板坂 剛(作家/舞踊家)
大衆心理の不確かな実態[前編]
《報告》原田弘三(翻訳者)
「脱炭素伝道師」江守正多氏の低劣な原発擁護論
《報告》再稼働阻止全国ネットワーク
「全国交流会」で再稼働阻止の議論
《全国交流会》青山晴江(再稼働阻止全国ネットワーク)
《北海道》佐藤英行(岩内原発問題研究会)
《福島》黒田節子(チェルノブイリ法日本版をつくる郡山の会)
《福島》けしば誠一(反原発自治体議員・市民連盟事務局長)
《東海第二》披田信一郎(東海第二の再稼働を止める会)
《浜岡原発》沖 基幸(浜岡原発を考える静岡ネットワーク)
《関西電力》木原壯林(老朽原発うごかすな!実行委員会)
《中国電力》芦原康江(さよなら島根原発ネットワーク)
《四国電力》名出真一(伊方から原発をなくす会)
《九州電力》鳥原良子(川内原発建設反対連絡協議会会長)
《規制委》木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク事務局)
《本の発掘⑤》天野恵一(再稼働阻止全国ネットワーク)
《反原発川柳》乱鬼龍選
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