「占―うらな《嬢王様の時代》」(板坂剛編著 写真/上田治躬 2015年6月鹿砦社) 

タロット占いを全裸で行うファンタジーヌード写真集「占―うらな《嬢王様の時代》」(板坂剛編著 写真/上田治躬)が鹿砦社からついにリリースされた。

「占」(うらな)は、一部のファンから「嬢王様」と呼ばれた特別な存在で、その不思議な世界感を鬼才、板坂剛氏がテキストで描きこんでいく。

板坂はこうつづる。

「タロット・カードを手にする前に、《占》は全裸になる。頭の中を空っぽにして、神経を過激な状態にして、自らの予感を待つ。私の最奥部から、吹き上げて来る予感が、内臓を貫き、咽喉にまで。熱と快い痛みを伴って到達すると、《占》の手は、何枚のカードから一枚を選び出す。裏返しにされたカードの表には、確かに彼女の予感が描かれている。(中略)カードに身をまかせることで、《占》は孤独に陶酔する時を得るのだが、その時間が長ければ長いほど日常との距離はますます遠くなる。(以下略)」

このあと、さらにテキストはエロチックに展開していくのであるが、もったいないので、あとは買ってのお楽しみとしておこう。

さて、官能的な文章を書くのは実に難しい。

さんざんぱら、エロい原稿を実話雑誌に求められて来たが、私は実にエロい文章が下手だ。実は、板坂先生の領域には一生、辿りつかないだろう。

かつて、フランス書院の官能文庫大賞向けに僕が書き始めた原稿のエロいシーンはこうだ。

あとでさんざん、小説の「師匠」に直されて四苦八苦して「内外タイムス」に掲載されたのだが、恥をしのんで『一稿』を出せば、オフィスでの社内恋愛で、仕事ができる男性社員が美女を社長ととりあう物語で、最初に登場するエロいシーンはこうだった。28歳のときの原稿だ。まあ、もしチャンスがあればじっくりと「エロスの伝道師」、板坂先生の指導を仰ぎたいものだ。

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「悦楽の摩天楼」 2章――1

次の日の午後十時。最上階の二十五階にある社長室では、代表取締役の田尻雄大が、ビリヤードに興じていた。今夜の田尻は、機嫌がよくなかった。社内の〈秘密の宴〉や〈裏ボーナス制度〉などを探っているネズミがいると、名取から報告を受けたからだ。

田尻が興じているのは、ただのビリヤードではなく、六か所あるポケットでは、それぞれ全裸の女が九十度、開脚して球を待っていた。

《(株)システム・ガーディアン》の若き独裁者、田尻はもともとプログラマーでメカ・オタクだった。大学在学中からウイルスの駆除ソフトを研究していくうち、ついに日本でもトップクラスのセキュリティ会社に成長させた。

マスコミの寵児となった田尻の秘密。それは女子社員を性奴隷にするこの「儀式」だ。

田尻はうまくキューを捌いて、ジャンプ・ショットで九番のボールを、白くて引き締まった肌の女、大林彩加に向けて放つ。

球はバックスピンが掛かり、彩加の秘部を十回転以上こすった。スポットは傾斜しており、股間に向かって滑っていく。

重力に加えて球には、ある程度スピンを掛ければ半永久的にスピンが掛かる仕掛けがしてある。なおかつ球には感度が増すクリームが塗ってあった。

田尻はキューを球に押しつけた、グイッと球が彩加の奥へ入っていく。

「ああああ、擦れていますぅ」

ストレッチのごとく両脚を九十度開いた体勢の彩加は、白くて丸い尻をよじらせ、田尻を見つめた。

「いやらしい女だな」

ほかの五人の女は羨ましそうに田尻と彩加を見ている。

田尻は彩加を弄びつつも、秘書課長の蓬莱由紀に肉棒を銜えさせている。

田尻は、社内ではミス・クールと呼ばれる優秀なユーティリティ・スタッフの由紀が、田尻の前ではただの雌犬と化ける過程を楽しんでいた。

「ほらほら、もっと舌を使え」

田尻は由紀の髪を掴み、グイグイと自分に近づけていく。

「あっ、あっ、殿様。そんな……」

肉棒を深く銜えすぎて咽せる由紀を、まだ離さない。

ゴホッゴホッと喉を痙攣させて、白目を剥いて、由紀は倒れた。

「なんだよ、由紀。もう、おしまいか」

「そういえば、お前は、オークションの宴に出ていたな」

「おかげさまで、秘書課に配属されました」

直立不動で彩加が通った声で返事をした。

「秘書課は、他の女子社員に比べて、給与が一桁ちがう。なぜか、わかるか」

「はい。田尻社長専属の奴隷にさせていただけるからです」

田尻は大きく頷いた。やはり秘書課に配属されるまでに、名取を筆頭に子飼いの取締役連中にそれ相応の「調教」を受けてきたと見える。

田尻は全裸の彩加にエプロンをつけてやり、ワイシャツを脱いだ。

田尻は内線電話のボタンを押した。

「総務か。この部屋はアツい。二十四度にしろと注意しただろう」

女子社員たちは一同、例外なく緊張した面持ちだ。

「お前を解雇する。明日から、来なくていい」

田尻は、脱いだワイシャツを空中に投げた。女子社員がすぐに駆け寄り、ワイシャツを床から拾って畳む。丸太のような二の腕で彩加を抱き寄せた。田尻がビリヤード台の上に座る。ビリヤード台の上に座ったまま、正座している彩加を見下ろしている。

「しゃぶれ。中腰でだ」

正座のまま、腰を上げて屹立した肉棒を下から上に遡るようにして舐め上げていく。

彩加の脚が「く」の字に曲がり、白い脹ら脛が見えた。田尻は冷静に彩加のテクニックを確認するため、彩加の舌の動きに集中した。

舌先が肉棒のカリに移った。やわらかい舌の裏で時計回りに田尻の肉棒を包む。田尻はビリヤード上にあるキューを彩加の秘芯にあてがって、こすりつけた。

「あーん」

甘い声で反応した彩加に「感じるのか」と尋ねつつ、田尻はキューを真上から彩加に振り下ろす。

「んぐっ。ありがとうございます」

彩加が涙が頬を伝うのが見える。

由紀が目を覚まして起き上がった。直立不動で田尻と彩加の「儀式」を見つめている。

田尻はドンッと彩加を蹴って窓際に歩いていく。

「由紀、名取に伝えておくんだ。最近の宴は、ゆるいってな」

田尻は女社員からワイシャツを受け取った。

「車を回せ。帰る」

不機嫌に吐き捨てた田尻は、背広を着て出ていった。

「悦楽の摩天楼」準備原稿より
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どうだろうか、僕は板坂氏の才能には嫉妬する。恋い焦がれたエロい写真と文章が、今、鹿砦社からリリースされた写真集としてここにある。

ああ、そして僕はなんと才能に恵まれなかった。もしかしたら20代で「占」で出会えていたら、才能は開花したのだろうか、エロスの神様、教えて欲しい。

僕みたいな淡泊なエロスとちがい、板坂氏と撮影した上田氏、占で作る淫猥な空間は、確かに「エロスの粘り」というものが天地を満たすほどに展開されている。もし占と板坂氏が許せば、この占の世界をこのブログで…などと希望してしまう。

そうした意味で「占」も、安っぽい風俗嬢とは一線を画した不思議少女で魅力満載だが、板坂氏のエロいテキストも続きが見たいというのは、僕の本音である。

巷のくだらないヌード写真集やAVよりも、千倍倍エロい写真と、そのあたりの官能小説家よりも一万倍、エロいテキストをどうかこのフォトエッセイでご堪能あれ。

(小林俊之)

《イベント告知》

7月17日、ついにあの「全裸占い師」の占が登場する!

ついに謎の占いアイドル「うらな」の写真集発売記念
公開占い・トークショー開催!
◎2015年7月17日(金)18:30開場・19:30開演
大阪「ロフトプラスワン・west」
大阪市中央区宗右衛門町2-3 美松ビル3F
◎前売り1000円 当日1500円 前売はイープラスロフト店頭&電話予約で。
イープラス 受付電話 ロフト 06-6211-5592(16時~24時)
詳細はこちら


◎謎の占いアイドル占(うらな)★7.17大阪ロフトプラスワン登場!

◎写真集問い合わせ 鹿砦社 0798-49-5302

〈7・12鹿砦社弾圧10周年復活の集い〉

「紙の爆弾」を購読している全ての皆さん!「紙の爆弾」を読んでいなくても「検察」や「国」の横暴に危機感を抱く皆さん ! 特に関西地区在住の皆さんに訴えます。来る7月12日西宮で開催される「鹿砦社弾圧10周年復活への集い」へ圧倒的な参集を勝ち取りましょう!

10年前の7月12日、国家権力(検察)は敵意を剥き出しに鹿砦社に襲い掛かりました。当日朝日新聞1面に掲載された、松岡社長逮捕見込みを伝える検察のリーク記事から、神戸地検特捜による松岡社長逮捕勾留という前代未聞の弾圧は幕を開けました。

恥ずかしながら僕はその時、非正規の仕事をしていたので、疲れ果てて新聞を読むこともなく、鹿砦社への弾圧、松岡社長逮捕というこの大事件を知りませんでした。その後で詳しい事情を松岡社長から聞かされて、とんでもないことが起こっていたのだと知り、怒りが湧きました。そしてその当時、何も協力できなかったことを申し訳なく思いました。

でもどうでしょう皆さん。2005年から10年が経ち、鹿砦社は誰もが予想できなかった「復活」を遂げたのみならず、言論界では無視できない存在感を持つまでに「転生」しています。テレビや大手マスコミが政権の拡声器化する中、鹿砦社は一歩も原則を後退させることなく、この10年を闘い切ってきたと僕は思います。

季刊誌「NO NUKES voice」の発刊は鹿砦社から再度の「闘争宣言」と言ってもいいと思います。「脱(反)原発」に特化した雑誌の発刊は会社としての収益などと全く関係なく、ひたすら「こんなもの許せるか!」という怒りと過去無意識であった反省から発案されたものだと思います。僕はこういう雑誌を発行してくれる鹿砦社の本社が東京でなくて甲子園の横にあることに嬉しさを感じます。


◎[参考動画]鈴木邦男さん(一水会)の発言(杉並脱原発集会、2012.2.19)

◆青木理さん、鈴木邦男さんと共に「表現の自由」、「言論の自由」を考える

7月12日にはジャーナリストで公安や検察に詳しい青木理さんがゲストです。鹿砦社の「守護神」鈴木邦男さんも駆けつけてくださるそうです。言論弾圧を受けた松岡社長は事件後「酷い記事を書くからあそこはやられても仕方がないと言う人がいますが、やがて弾圧がそう言っている人達にも広がる可能性があることを考えてください」と繰り返し発言していました。松岡さんの予想は残念ながら外れました。多数の大手メディアは「弾圧」を受ける前に「自主規制」により、自ら言論・報道機関としての「死」を選択してしまったのです。


◎[参考動画]2012年6月30日国公法弾圧事件シンポジウム──最高裁は「表現の自由」を守れるか:青木理さん(約22分)

言論が死滅しつつある「焼野原」の中で僕たちはもう一度、「表現の自由」、「言論の自由」を考え確認しましょう!

今国会では戦争をするための法案が審議されています。鹿砦社弾圧10年後に「国民総弾圧・統制」と言うべき法案が審議されているのは不幸な偶然と言うべきでしょうか。

そんなものは絶対に許さない! 弾圧を跳ね除け、言論だけでなく国民生活への総弾圧=戦争が画策されている今こそ、断固とした言論による闘争を強化しようではありませんか。

再度7・12皆さんの集結を呼びかけます!

(伊藤太郎)


◎[参考動画]2005年12月16日「ムハハ no たかじん」ゲスト:鈴木邦男(約38分)

◎松岡利康-2005年7・12鹿砦社弾圧事件――関与した人たちのその後
◎松岡利康-7・12「名誉毀損」に名を借りた言論弾圧から10年──鹿砦社は復活した! 朝日新聞、当社広告を拒否!

タブーなき月刊『紙の爆弾』!話題の8月号絶賛発売中!

 

7・12鹿砦社弾圧10周年復活の集い

朝日新聞広告掲載拒否に関連して、この事件に関与した人たちのその後を想起してみました。

まずは神戸地検にリークしてもらって“官製スクープ”で紙面を大きく飾った平賀拓哉記者。当時彼は27歳、その後、2010年、大阪地検特捜部による厚労省郵便不正事件の取材チームに入り、証拠改竄で当時の大坪弘道大阪地検特捜部長を逮捕・失職に追い込み、これは新聞協会賞を受けています。

この大坪検事が神戸地検特別刑事部長に就任して最初の事件が鹿砦社弾圧事件ですが、この時、平賀記者は神戸地検からリークしてもらい“官製スクープ”をものにするわけです。こういうことを、三井環氏によれば「風を吹かせる」というそうですが、平賀記者にリークしたのが、大坪検事か、それとも主任検事の宮本健志検事か判りませんが、いずれにしろリークしてもらった神戸地検特別刑事部のトップが大坪検事でした。

その5年後、平賀記者は大坪検事を追い落とす朝日の取材チームの一員となります。因果なものです。

大坪検事は鹿砦社弾圧の後、大阪地検特捜部長に昇り詰めますが、上記したように、厚労省郵便不正事件証拠改竄に連座し、東京地検と並び検察の雄、大阪地検特捜部長が逮捕・失職に追い込まれるという前代未聞の事件に巻き込まれます。

鹿砦社弾圧事件を指揮したのは大坪検事ですが、その直下の主任検事が宮本健志検事で鹿砦社の地元の甲子園出身です。

宮本検事は2005年7月12日当日、神戸地検に連行された私に直接手錠を掛け、取調を行った検事です。

その後、宮本検事は徳島地検次席検事に栄転し、その際、深夜に泥酔し一般市民の車を傷つけ平検事に降格、戒告処分を受けています。車の持ち主が示談に応じなかったならば懲戒免職ものです。なんとか検事の身分は守ったものの、その後、当時大坪検事が居た京都地検に平検事として赴任しています。

さらに、私をブタ箱送りにした大手パチスロ会社「アルゼ」(現ユニバーサルエンターテインメント)はフィリピンカジノ建設について汚職が報じられて、FBIなどの捜査がいまだに続いているといいますし国税も入っているそうです。これをスクープしたのが、これまた朝日、そしてロイターでした。「ユニバーサル」は朝日、ロイターを訴え、私たちの時とは桁違いの熾烈な裁判闘争が続いています。さらに巨額の株主請求訴訟も起こされています。早晩、なんらかの“結論”が出るものと思います。

平賀記者はともかく、私をハメた人たちには不幸が続きました。「マツオカの呪いか、鹿砦社の祟りか」と揶揄される所以です(苦笑)。「因果応報」――古人もよく言ったもので、人をハメた者は、いつかはみずからもハメられるということです。

先の私の逮捕記事と併せ、画像でアップした3つの新聞記事をご一覧ください。

(鹿砦社 松岡利康)

① 朝日新聞2010年10月2日付け 大坪検事逮捕記事

② 徳島新聞2008年3月26日付け 宮本検事泥酔事件記事

③ 朝日新聞2012年12月30日付け ユニバーサル比カジノ汚職記事

◎7・12「名誉毀損」に名を借りた言論弾圧から10年──鹿砦社は復活した!朝日新聞、当社広告を拒否!

タブーなき月刊『紙の爆弾』!話題の8月号絶賛発売中!

去る4月7日に月刊『紙の爆弾』は創刊10周年を迎え、東京ではライターさんはじめ90名ほどの方々にお集まりいただき、盛況裡に祝っていただきました。

また、同誌創刊直後に突然なされた、「名誉毀損」に名を借りた言論弾圧からも、この7月12日で10年を迎えます。この10年は筆舌に尽くし難い苦闘の日々でしたが、皆様方のご支援により地獄から這い上がり復活することができました。私たちはまず、このことを皆様方にご報告すると共に、同日弾圧の舞台となった西宮に集まり共に今後の前進を誓い合いたく思います(別途HPイベント案内参照)。

2005年7月12日早朝、後に厚労省郵便不正事件証拠隠滅に連座し逮捕・失職するに至る大坪弘道検事に指揮された神戸地検特別刑事部の一群が私の自宅を急襲、本社・東京支社への大掛かりな家宅捜索を行い、私を神戸地検に任意同行し、神戸地検に到着するや逮捕しました。その後、神戸拘置所に移送、全裸にされ尻の穴や性器まで入念にチェックされるという“儀式”(これを、今春からおおせつかった大学の講義で話すと学生諸君は大きな衝撃を受けたようです)を経て独房へ、自らの逮捕を、その日の早朝、一面トップにでかでかと載った朝日新聞で知りましたが、拘置所で流されたラジオでも聴きました。

家宅捜索や捜査は続き、大手取次会社3社、関西の大手書店3社、製本所、倉庫会社、株主会社、取引会社などにも及び大掛かりなものでした。なかでもショックだったのは、日頃「表現の自由」「言論・出版の自由」を口にする大手取次会社や大手書店が、いとも簡単に検察の要求に応じ、関係資料を提出したことでした。

否認しましたので半年余り(192日間)の長期勾留を強いられ、そのうち半分が接見禁止となり、業務上の指示など外部との交通ができなくなりました。否認したら長期勾留も当たり前ということを「人質司法」というそうですが、裁判所が「人権の砦」とか「憲法の番人」とかいうのであれば、「司法改革」は、先の“儀式”とか、こういうところから改めるべきではないでしょうか。

ここまでやられても、一部に「鹿砦社だから仕方がない」とか「これは言論弾圧ではない」とか言われ悔しい想いもしました。会社も壊滅的打撃を蒙り、誰もが見放したと思いますが、ここはどっこい、悪運の強さでは人後に落ちない鹿砦社、“徳俵”に足を残し多くの皆様方のご支援で生き延びることができました。

弾圧から5年ほどで、見通しが明るくなり、その間、本社事務所も倉庫としていたワンルームの学生アパートに蟄居していましたが、2010年9月、甲子園に帰って来ることができ、本社事務所も再開できました。もう甲子園に帰って来ることはできないと思っていましたので、本当に嬉しかったです。

月日の経つのは速いもので、あれから10年、『紙の爆弾』はいまだに続いていますし、鹿砦社は今一番元気な出版社といわれます。ありがたいことです。

この事件の一審判決文に「表現の自由に名を借りた言葉の暴力」という一節がありますが、私に言わせれば、社会的犯罪企業・検察・司法一体となった弾圧は、「名誉毀損に名を借りた言論弾圧」の何物でもありません。

この10年のいろいろなことが走馬灯のように想起され、いささか感傷的になりますが、運良く生き延び復活したことを、ご支援いただいた皆様方と共に喜び合いたいと考え、7月12日、復活の集いを開くことにしました。多くの皆様方のご参集をお願い申し上げます。

ご参加希望の方は鹿砦社本社(電話0798-49-5302、メールアドレスfukumoto@rokusaisha.com)あてご連絡ください。もうかなりの方々の参加申し込みがありますので、お早めにお願いします。先着50名の方に、7・12直後の混乱の中で発行された『紙の爆弾』2005年9月号を進呈いたします。併せて、1部終了後の懇親会ご参加の方はその旨お伝えください。

◆朝日新聞、当社広告を拒否! 検察リークで“スクープ”したくせに恥を知れ!

私たち鹿砦社は奇跡の復活を果たしました。この証として、鹿砦社弾圧を1面トップででかでかと“スクープ”した朝日新聞(大阪本社版)に半5段のスペースで、くだんの7・12に広告(別途画像参照)を掲載すべく早目に(2カ月ほど前に)代理店を通して申し込みました。なんとか掲載するために、料金も朝日広告局が提示した300万円ほどをそのまま呑みました。

ところが、「書籍広告ではない」「(私の逮捕)記事を使えない」等々の理由で掲載を拒否したのです。

この記事は、「朝日新聞」のロゴの左側に掲載されましたので、そのままロゴも入れ画像にして貼り込んで掲載を申し込んだのですが、このロゴも使えないというのです。この記事の画像なしには、今回の広告の意味がありません。

この記事の当事者中の当事者は私松岡ですし鹿砦社です。朝日は、私や鹿砦社をネタに官製記事を作ったくせに何を言ってるんですか!? それに、神戸地検からリークしてもらい、さらにそれを隠して甘言を弄し、私から資料を提供され持ち帰ったのは、当時神戸司法記者クラブにいた朝日の平賀拓哉記者(05年7月12日の記事は平賀記者の署名入りなので顕名にする)だったことを忘れてはいませんか? 恥を知れと言いたいところです。

(鹿砦社 松岡利康)

◎〈生きた現実〉の直撃弾──鹿砦社松岡社長が自身の逮捕経験を「告白」講義
◎「松岡社長逮捕は当然」か?──関西大学「人間の尊厳のために」講義の白熱討論

タブーなき月刊『紙の爆弾』!話題の8月号は本日発売開始です!

タブーなき「紙の爆弾」8月号は注目記事満載!

「力には二種類しかない。それは、剣の力とペンの力である。そして、剣の力はしばしばペンの力に打ち負かされる」と言ったのは、英雄・ナポレオンである。このナポレオンの言葉を具現化しているラディカル・スキャンダル・マガジンこと「紙の爆弾」8月号の紹介記事を展開する。

このブログの読者は、鹿砦社のファンはもちろんのこと、月刊「紙の爆弾」のファンも多いようだ。今月発売号の紹介を柄にもなくするが、告知だけでは味気ないので、10年前の「紙の爆弾」創刊以前に、前身としてすでに創刊されていた「スキャンダル大戦争」までさかのぼり話をしよう。

この「スキャンダル大戦争」の編集方針が後に大きく「紙の爆弾」の編集に当然ながら影響していくのだが、当初から現在に至るまで「なんでも書いていい」と中川編集長は宣言していた。「三井銀行はマフィアバンク」など訴訟されそうなタイトルを打ち、なんとセブンイレブンまでガチで批判してみせたその突撃精神には、頭が下がるのひと言だ。「鹿砦社は訴訟されることで有名になりたがっている」という変な誤解も生まれた。そしてその突撃精神を、松岡社長は「帰りのガソリンを積まない片道飛行」と表現した。この危険でありながら冒険心に充ちた編集制作に、僕は一貫してつきあうことになる。

だから多少、もし僕が「紙の爆弾」について紹介するなら手前味噌で、そして少しばかり感情的だ。それでも、と僕は思う。「紙の爆弾」を応援し続けるのは、僕の使命なのだと。もちろん、「紙の爆弾」創刊で松岡社長が咆哮した「ペンのテロリスト宣言」も僕は永久に支持するであろう。

◆タブーなき言論の砦

自分の恥部をさらすなら、「紙の爆弾」が「噂の真相」の休刊で大きく落胆した「スキャンダル好き」読者の大きな期待を受けて創刊された2005年4月、すでに僕が所属していた週刊誌は大きく傾き、直後の8月には休刊のアナウンスがなされた。だから僕は「紙の爆弾」には大きな、そして過度な期待をこめてお手伝いしていた。

「噂の真相」を雑誌の頂点として考えていた僕は、実は休刊間際に1本だけ原稿を書かせていただいた。このときにアンカーとして、実にうまいまとめかたをしていただいたのが、(当時は面識がなかったが)今も「紙の爆弾」で「コイツラの銭儲け」を連載している西本健氏だ。

「スキャンダル大戦争」が月刊となり、「噂の真相」の後継として生まれかわりそうだ、という話が業界に広まったとき、幸いにも僕は準レギュ ラーのような扱いをしていただいた。「紙の爆弾」の誌面は、何十回も企画を出してボツを食らった「噂の真相」に傾けるエネルギーをつぎこむに、十分な器だった、有象無象の「噂の真相」に書きたかったジャーナリストが怒涛のごとく、売り込みに来たと思う。だが多くの者は馬脚を現した。

他方、さして才能がない僕は、「スキャンダル大戦争」から書かせていただいている、というアドバンテージのみで使ってもらっていたのだ。だから僕は「紙の爆弾」が低空をさまよい、苦渋の思いで合併号を出さざるをえなかったときも、どの案件とは言わないが、内容証明を食らったときも、バーニングと法廷で死闘を繰り広げたときも、常に「無力」ながらも編集部の傍にいた。何人か有能なライターを連れてきて、有能なものは残った。

もちろん、「紙の爆弾」については、一冊書き下ろすほどの思い出はある。松岡社長が逮捕されたときも、「紙の爆弾」のライターたちは、「タブーなき言論の砦」というテーマの庇護のもとで、権力者たちの汚い顔をペンであぶりだしていた。時間軸を今に移せば、このエネルギーは今も脈々と生きている。

「今、あぶりだすべき」ターゲットは、やはり傲慢といえばあまりにも厚顔無恥な安倍政権の独裁ぶりだろう。その意味で、「紙の爆弾」は大きな使命を負っている。たとえば「紙の爆弾」を編集している東京支社にいて、誰かがノックするとき、僕は「だれかがまた記事を書かれて内容証明でも送ってきたか」と身構えてしまう。いまだにそんな緊張感が漂う編集部は、世の中にはもうそんなに残っていない。
そうした言論戦闘の最前基地という位置に、「紙の爆弾」の中川編集長は立っている。そしてこれからも、立ち続けるだろう。「紙の爆弾」が 「権力を撃つ」と宣言している限り、僕は微力ながらも力を差し出すだろう。

◆安倍、沖縄、東京五輪──利権の深層を抉り出す

さて、8月号の紹介だが、まずは巻頭の『安倍晋三 退陣への道』では、ベテランの政治ジャーナリスト、朝霞唯夫が、安倍が「安保法制の信を問う」として年内解散総選挙へのシナリオが脈動していると、警告している。まったくふざけた話である。

『前沖縄県知事 仲井眞弘多の現在』に注目したい。「沖縄の米軍基地問題」の混乱に拍車をかけた仲井眞弘多元沖縄知事の「現在の動向」を、気鋭のジャーナリスト、藤堂香貴が執拗に追いかけている。7億円もかけた知事公舎もそのままに、米軍基地が普天間から辺野古に移設することに「賛成」とした仲井眞だが、沖縄電力の利権を背景にして、小型原発の研究に邁進している疑惑を追及する。

そして開幕まであと5年と迫っているがいっこうに盛り上がらない東京五輪の三人の戦犯について暴いた『返上論も浮上 2020年東京五輪 をもてあそぶ3人のメダリストたち』では、石原慎太郎元東京都知事、建築家の安藤忠雄東京大学名誉教授、森喜朗元内閣総理大臣たちの「唾棄すべき老醜」について触れる。そもそも、たとえば国立競技場のリニューアル工事に2520億円ほどかかるそうだが、都民、いや国民のコンセンサスはとってあるのか。これ以上は、本誌を読んでいただきたい。

「ペンのテロリスト宣言」の脈動は、この雑誌の中になお生きている。
読者諸兄よ、こもるな。『紙の爆弾』を手に権力へ牙を剥こう。いつでもわれわれを「騙して搾取する」のは、常に権力の側なのだから。

(小林 俊之)

「紙の爆弾」2015年8月号は明日7日発売です!

───タブーなき「紙の爆弾」8月号注目記事満載!───

「安倍晋三退陣」への道──“憲法違反”安保法案ゴリ押しの“代償”
危険すぎる「マイナンバー制度」──「漏れた年金」で明らかに
AKB48柏木由紀──熱愛ゴシップで触れられない「真実」
ついに始まる!元ミス・インターナショナル・吉松育美が芸能プロ社長を訴えたストーカー裁判
6LDK邸宅が売りに出されていた元沖縄県知事・仲井眞弘多の現在
田原総一朗(ジャーナリスト)×前田日明(格闘技プロデューサー)
アメリカの言いなり 安倍政権の「憲法破壊」と「売国」
片岡愛之助“破局騒動”で狙われる「歌舞伎利権」
〈スラップ訴訟〉には負けない! 経産省前「脱原発テントひろば」
鈴木邦男のニッポン越境問答──対談:松本麗華(a.k.a.アーチャリー)
出所者が語る全面リニューアルの大阪拘置所
大量破壊兵器の実験場にされる日本──在日米軍基地はNBC〔核・生物・化学〕兵器の危険な公害拠点だ!
安倍政権の「深層」──ようやく見えてきた軍需産業と原発利権の濃厚な関係
ヘイトの嵐もなんのその? 〈よど号Twitter〉にみるメンバーの人となり
2020年東京五輪をもてあそぶ3人の「メダリスト」たち …and more!

6月7日ノボテル甲子園で前田日明ゼミ第3回目がゲストにジャーナリスト田原総一朗氏を迎え約120人の聴衆が参集し行われた。

前田氏は冒頭、前回ゲストの孫崎享(うける)氏が「安倍首相は戦後最悪の売国奴」と看破したことに驚き、「様々調べたところ、年金原資の25%が株式購入に充てられていること、また日銀も年間3兆円株式を買っている。日本の国債発行残高は1200兆円あるが、そのほとんどは現状郵貯などが引き受けているので、実はそれほど心配ないが、2018年からはルールが変わり格付けの悪い国債を金融機関が引き受けることが禁止される。そうなれば国家予算が組めるだろうか。東京オリンピックなんてできるのかと思う。アベノミクスの本質は実はとんでもないモノかと気がついた」と語った。

田原総一朗さんと前田日明さん

◆小選挙区になってから自民党の中に反対勢力が居なくなった(田原氏)

次いで田原氏が「自民党が変わった。中選挙区時代は自民党の中に主流派、非主流派もあった。ところが小選挙区になってから自民党の中に反対勢力が居なくなった。先日憲法に関する自民党推薦の有識者参考人が3人とも『自衛隊の集団的自衛権は違憲だ』と予想外の発言があった。かつてなら反主流、非主流派からごうごうたる非難を浴びているはずだ」と述べた。田原氏は「自分も当時は中選挙区制は金がかかり過ぎるから小選挙区に賛成した」とも述べた。

田原総一朗さん

◆立派だと思った政治家は鈴木宗男と亀井静香くらいだった(前田氏)

休憩を挟んだ質疑に移ると前田氏は会場から「前田さんは自身が将来政治家になるつもりは?」との質問に「5年間、民主党を応援したが、正直政治家には魅力のある人が少なかった。立派だと思ったのは鈴木宗男と亀井静香くらいだった。今やろうという気にならないですね」と述べた。

田原氏は参加者から寄せられた「小選挙区」に関する質問に回答を試みたが、的を得ないと感じたので私は「小選挙区で金がかかるのは自民党だけの話しではないですか」と問いかけた。

「小選挙区導入議論の際に今日語られる弊害が予想されたので、大きな反対があったが、何故賛成されたのか」と質問した。回答は「今は小選挙区制は間違っていたと思う」とお答えを頂けた。

田原総一朗さんと前田日明さん

次の予定があり田原氏は懇親会に参加なさらなかったが参加者にとっては濃密な時間となった。

次回ゲストは前田氏が尊敬する政治家と称賛した、鈴木宗男氏との発表が懇親会の席であった。

写真左から鈴木邦男さん、田原総一朗さん、前田日明さん、松岡利康=鹿砦社代表(前田ゼミ開始前の昼食兼打ち合わせの席にて)

▼田所敏夫(たどころ としお)
兵庫県生まれ、会社員、大学職員を経て現在は著述業。大手メディアの追求しないテーマを追い、アジアをはじめとする国際問題、教育問題などに関心を持つ。※本コラムへのご意見ご感想はメールアドレスtadokoro_toshio@yahoo.co.jpまでお寄せください。

◎《6.8公判傍聴報告》やっぱり不当逮捕だった!火炎瓶テツさんら3人全員釈放!
◎〈生きた現実〉の直撃弾──鹿砦社松岡社長が自身の逮捕経験を「告白」講義
◎廃炉は出来ない──東電廃炉責任者がNHKで語る現実を無視する「自粛」の狂気

タブーなきスキャンダルマガジン月刊『紙の爆弾』は毎月7日発売です。

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関西大学で共通教養科目の中のチャレンジ科目として開講されている『人間の尊厳のために』の非常勤講師、鹿砦社松岡利康社長の2回目の講義が5月29日行われた。先に本コラムでご紹介した通り、講義1回目は松岡社長(鹿砦社)の社会的活動紹介に中心を据えた内容で、とりわけ高校の同級生であった東濱弘憲さんが熊本で始めた「琉球の風」について詳しく紹介された。

前回の講義では「はじめに─〈人〉と〈社会〉との関わりの中で、〈死んだ教条〉ではなく〈生きた現実〉を語れ!」と題したレジュメが配布されたが、言及された「現実」とは音楽活動(琉球の風)や文化・教養活動(西宮ゼミ)が中心であり、出版社として「人」や「社会」と関わってゆく姿勢の、いわば「前向きな活動」紹介だったと言える。

◆10年前の逮捕経験を静かに語り始めると、空気が変わった

29日の講義でも冒頭は10数分「Paix2(ぺぺ)」の活動を紹介するテレビ番組が上映され、参加学生は「このまま講義は進んでいくのだろう」と感じていたのではないか。

しかし、注意深い学生たちは既に気が付いていたはずだ。この日配布されたレジュメやコピーは先週のそれとは全く内容が異なることに。

「次に、たぶん私がこの教壇に立つことになった経験について語らせて頂きます」と切り出すと、松岡社長は配布資料中朝日新聞朝刊1面に掲載された、自身の逮捕を予告する記事を指し、2005年7月12日に起こった神戸地検特別刑事部による自宅包囲、事務所への連行から、自宅、事務所のガサ入れについて、それまで「琉球の風」や「Paix2(ぺぺ)」を語っていた口調と全くトーンを変えずに語り出した。

配布資料は朝日新聞1面だけでなく、逮捕に批判的な識者談話や有罪判決時の新聞記事、週刊金曜日に何度も掲載された山口正紀氏のメディア批判、さらには裁判の支援呼びかけ人に名を連ねた人々談話などA4両面印刷で4枚、8ページに及ぶ。松岡社長が自身の経験談を語り始める前から熱心にこの資料をめくる学生の姿も散見された。

そして「逮捕されると、全身裸にされて、こんな格好で(実際に命じられた姿勢を体現して)体を調べられるんです。女性も同様だそうです。『裁判所は人権の砦』などと言われますが、有罪も決まっていない逮捕段階で全身裸にされる。これは『被疑者を委縮させる』ためのやり口であり『人間の尊厳』も『人権』もあったものではありません。そして私の場合は『接見禁止』が付きました。弁護士を除く外部の人間と一切の連絡を絶たれたわけです。これは非常に精神的に堪えました。半年余りの拘禁生活で鬱に近い状態になりました。あの状態がもっと続いていればさらに厳しい精神状態になったでしょう」

目の前で講義している人物が、10年前に名誉棄損で逮捕拘留、接見禁止までを食らった人物であることを全学生が認知した瞬間だった。140名ほどが受講する講義だから数名寝ている学生はいるが、私語は一切ない。教室の空気も松岡社長が意識して作り出したわけではないだろうが、それまでとは一変し、緊張が支配する。

◆「輝き」と正反対の「闇」を語ること

さらに、保釈後直ぐに行われたサンテレビによるインタビュー映像が流される。穏やかな表情で、レジュメを目で追いながら、どちらかと言えば小声で話をしている講師はインタビューの冒頭「今のお気持ちを」と問われると「何が何だかわかりませんよ!」と憤然と答えている。インタビュアーに怒っているのではないことは容易に見て取れる。裁判を「自分だけのものではなく闘っていく」との宣言もある。

自身の経験を語るにあたり松岡社長は何度も「生き恥を晒すようですが」と繰り返した。そんなことないじゃないか、司法の暴走被害者が「恥じ入る」必要なんてない、と私は感じたが、彼が語り掛けているのは目前「学生達」だ。主として1年生が受講していることへの配慮もあってか、逮捕拘留から有罪への「生き恥」(松岡流)披露であったが、本来であれば語りたかった(語られるべき)であろう事件の背景や周囲で暗躍した人間たちへの批判は皆無だった。

2回の講義で松岡社長が伝達しようとしたことは「生きた現実」に尽きよう。その「輝き」と、正反対の「闇」。人生論と換言も可能な彼自身の豊穣かつ激烈な経験だったように思う。

◆学生の中で「何か」が確実に動いた

「ちょっと踏み込んだことをすると私のように逮捕されるのがこの世界です。そういう覚悟のない人は踏み込むべきではないし、踏み込むからにはその覚悟を持ってほしい」

口調は相変わらず穏やかである。あくまでも穏やか。それだけにこれほど「ドスの効いた」言葉はない。文字通り「生きた」直撃弾だ。松岡社長が講義中、展開した持論の1つは「安全地帯から何もせずに『表現の自由』だの『言論・出版の自由』というのは簡単で耳触りもいいけども、身を持って実践していくのは並大抵のことではありません」である。

正しく聞こえても実践を伴わない美辞麗句は「空論」に過ぎない。「そんなものは何の価値も迫力もないよ」と彼は繰り返し言外に語っていたように思う。

講義終盤、彼の話は穏やかながら熱を帯びる。静かな熱。あくまで穏やかな語り口。そして「それではこれで私の講義を終わりにしたいと思います」と語ると、教室中から拍手が起こった。

学生の中で何かが確実に動いた瞬間だった。

◎[参考資料]松岡利康=鹿砦社社長によるフェイスブックでの講義報告(2015年5月30日)
https://www.facebook.com/toshiyasu.matsuoka.7/posts/876422795751113

▼田所敏夫(たどころ としお)
兵庫県生まれ、会社員、大学職員を経て現在は著述業。大手メディアの追求しないテーマを追い、アジアをはじめとする国際問題、教育問題などに関心を持つ。※本コラムへのご意見ご感想はメールアドレスtadokoro_toshio@yahoo.co.jpまでお寄せください。

◎関西大学の教壇で鹿砦社の松岡社長が〈生きた現実〉を語る!
◎『噂の眞相』から『紙の爆弾』へと連なる反権力とスキャンダリズムの現在
◎廃炉は出来ない──東電廃炉責任者がNHKで語る現実を無視する「自粛」の狂気
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◎「大阪都構想」住民投票を否決し、姑息なファシスト橋下に退場の鉄槌を!
◎公正な社会を求める企業は脱原発に動く──『NO NUKES voice』第4号発売!

世代と地域を繋げる脱原発情報マガジン『NO NUKES voice』Vol.4好評発売中!

 

松岡利康=鹿砦社社長(2015年5月22日関西大学)

関西大学で共通教養科目の中のチャレンジ科目として開講されている『人間の尊厳について』で5月22日、講師としてついに松岡社長が教壇に立った。浅野健一同志社大学大学院社会学研究科博士課程教授(京都地裁で地位確認係争中)に次いでの登場で、出版人として受講学生に松岡節が披露された。

さて、どんな講義が展開されるやら。鹿砦社、松岡社長が学生にどんな球を投げかけるのか。ど真ん中の直球か、胸元すれすれのブラッシュボールか、と期待半分に案じていたが、内容は至極穏やか、かつ優しさに満ちた講義となった。

◆〈社会〉との関わりの中で〈死んだ教条〉ではなく〈生きた現実〉を語る

配布されたレジュメは「はじめに─〈人〉と〈社会〉との関わりの中で、〈死んだ教条〉ではなく〈生きた現実〉を語れ!」と勢いのある書き出しから始まる。学生運動経験のある松岡社長のことだ、その後にアジビラ風の文章が続くと思いきやそうではなかった。レジュメは出版のあれこれというよりは松岡社長が社会的に手掛けている活動紹介が中心となっている。

したがって講義内容も出版人というよりも松岡社長(鹿砦社)がどのように「社会」と関わっているか、関わりを創造しているか、の紹介に主眼が置かれていた。

◆「人権破壊」としての福島原発事故への衝撃から『NO NUKES voice』発刊

最初に言及されたのが「人権破壊」としての「脱(反)原発」活動への関わりだ。福島原発事故に強い衝撃を受け、また怒った出版人として『NO NUKES voice』を発刊したことがまず紹介された。

『NO NUKES voice』Vol.1(2014年08月25日刊)~Vol.4(2015年05月25日刊)

◆左右問わず生きた思想」を学ぶ場としての「西宮ゼミ」

次いで、鹿砦社本拠地で続けられている「西宮ゼミ」に寄せる思いと意義に言及した。関西で鹿砦社と言えば「西宮ゼミ」と言われるほど浸透した感のあるこの企画も、単なる出版にとどまらず、「左右問わず生きた思想」を学ぶ場として市民に提供してきた意義を述べ、これまでの登場した全ての講師陣が資料で紹介された。

2015年の「西宮ゼミ」は「前田日明ゼミin西宮」。第3回は2015年6月7日(日)14:00よりノボテル甲子園にて開催。ゲストはジャーナリストの田原総一朗さん。お題は「戦後レジームの正体を総括する!」

◆鹿砦社はなぜ、Paix2(ぺぺ)「プリズンコンサート」や熊本「琉球の風」を支援し続けてきたのか?

その後は、これまた鹿砦社が長年応援している女性デュオ「Paix2(ぺぺ)」の紹介だ。「プリズンコンサート」でついに全国すべての刑務所を制覇した「Paix2(ぺぺ)」。その活動を高く評価する松岡社長が支援する意味と出版の結びつきについて思いが語られたが、その真意は次週の講義で更に重みを増し、学生に伝わることになろう。

『逢えたらいいな プリズン・コンサート三〇〇回達成への道のり 』(2012年04月20日鹿砦社)


◎[参考動画]Paix2(ペペ)「受刑者のアイドル 網走刑務所」(2014年12月NHK放送)
◎[参考動画]Paix2(ぺぺ)公式youtubeチャンネル

更にはつい先ごろ7回目の開催となった「琉球の風」への協賛とそれに至る経緯が語られ。主たる講義部分は終了した。どれもこれも「社会」、「人間」との生きた繋がりを示す実践であり、素人が想像する専門職的な出版や編集の話とはほとんど無縁だ。

『島唄よ、風になれ!「琉球の風」と東濱弘憲』(2013年11月25日鹿砦社)


◎[参考動画]「熊本に流れる琉球の風」(2012年9月NHK放送)

これは一般的な出版社社長の講義ではない。自社発行物の紹介が無かったわけではないけれども、月刊誌『紙の爆弾』 に言及することもなければ、出版差し止めの苦い経験も語られなかった。敢えて名づければ「社会派企画出版社」の活動実績報告に近いだろうか。

「琉球の風」を語り終わった後には同イベントの様子を記録したDVDが約30分教室で流された。昼食直後の時間帯ということもあり、講義の最中には安らかにお休みになっている学生諸君の姿も散見されたが、DVDの映像が流れると目を覚まし熱心に見入る姿が印象的だった。

島唄の大御所で琉球の風」総合プロデューサー知名定男さん(写真中央)、「かりゆし58」前川真悟さん(右)、松岡利康鹿砦社代表(2015年5月17日「琉球の風~島から島へ2015」会場にて)

◆次回5・29関西大講義の「松岡弾」がいかなるものになるか?

2回連続の講義の初回、松岡社長はたぶん、学生に「言葉」で伝えようと内心弾倉に込めている弾薬を放ちはしなかった。学生に理解しやすい内容でまずは肩に力を抜いてもらい、胸襟を開いた学生たちに「価値観」を揺さぶる衝撃を次回講義に準備しているのではないか。

松岡社長によると、講義の感想を記した学生の感想文は「琉球の風」DVDの内容に感激した内容が多かったそうだ。学生の多くは初回講義である種の「油断」をしたのではなかと私は目星をつけている。そして、それは松岡社長の狙い通りだ。次回講義の「松岡弾」がいかなるものになるか、恐らく松岡社長の壮絶な過去を知らない学生諸君よりも私の方が楽しみにしているかもしれない。5・29関西大学で何が起こるだろうか。

▼田所敏夫(たどころ としお)
兵庫県生まれ、会社員、大学職員を経て現在は著述業。大手メディアの追求しないテーマを追い、アジアをはじめとする国際問題、教育問題などに関心を持つ。※本コラムへのご意見ご感想はメールアドレスtadokoro_toshio@yahoo.co.jpまでお寄せください。

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脱原発情報マガジン『NO NUKES voice』Vol.4、5月25日発売開始!

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恐くはないのかな。
自分とは全く関係がないと思っているのかな……

原発事故後暫く、東京を中心とする関東地方と東北の人々は「官制報道」の中からだけであっても放射能の恐怖を心底感じていた。スーパーマーケットに並ぶ「ミネラルウオーター」はあっという間に店頭から姿を消し、電車に乗れば携帯電話が「緊急地震速報」を伝えるあの独特な「クイックイックイッ」という不気味な音を何度も同時に発していた。

◆「恐怖は持続しない」日常だが「原子力緊急事態宣言」は発令されたまま

いつ次の大余震が来るか、あるいは震源を別にする直下型の「21世紀関東大震災」が起こるのか、恐怖を抱いていた人の数は少なくなかったはずだ。だがあらゆる災禍について、人間の心理を言い当てた言葉がある。

「恐怖は持続しない」

地震への不安が無くなったわけではない。福島第一原発からは相変わらず膨大な汚染水がとどまることなく漏れ出していることも知っている。溶け落ちた炉心がどこにあるかは分からないし、「原子力緊急事態宣言」は相変わらず発令されたままだ。

でも、2011年3月11日から今日へ至る「恐怖」のレベルは(相当乱暴にまとめてしまえば)、一部の人々を除き確実に下降している。それはもっともなことであって私は被害者の誰をも責めるつもりはない。「恐怖」に支配された日々を耐え忍ぶ神経など通常の人は持ち合わせていない。戦場に暮らす子供達は爆撃の危険を身に染みて知りながらも、天気の良い日は外で遊びに興じるだろうし、難民キャンプの避難民たちも行く末に不安を抱きながらも気晴らし(それが実際はどんなものかは知らないけれども)の1つに苦渋を忘れなければ、その1日をやり過ごすことはでいないだろう。

◆「デモは生活の一部である―そんなふうに考えなくちゃいけない」

そこで日本の原発問題だ。ポスト3・11、確かに目に見える市民の変化はいくつも起こっている。事故前から脈々と続いてきた主として原発立地に依拠した反対運動に加えいくつもの大衆運動、とりわけ「デモ」文化が再生した。その様子は本誌巻頭で報告されている秋山理央氏のレポートが実につぶさである。その中で秋山氏は述べている。

「デモはお祭りのような特別なイベントではなく、生活の一部である―そんなふうに考えなくちゃいけない」

数々のデモや集会を撮影取材している秋山氏の至言だ。

で、しかしながら直視すべきはその参加者の構成だ。この国の人口構成比と均等ではない。批判を恐れずに言えば若者のデモ参加者は相変わらず少数だ。各地で開かれる集会や勉強会に「初めて」足を運ぶ人の数は増加しているだろうか。いつも監視している公安警察にこっそり教えて貰えば「いや、ここ数年あまり変化ないですね」と言われないだろうか。

◆パタゴニア京都ストアーマネージャー瀬戸勝弘さんたちの行動

被災地以外で暮らす労働者や主婦、学生達。その圧倒的な覚醒と行動なしには現状打破はたぶんない。ではどうすればその「難題」に立ち向かえるのか。それへ向けた回答の1つがNO NUKES voice4号にはある。「城南信用金庫」と「パタゴニア」(Patagonia)の試みだ。「城南信金」の吉原毅理事長の活躍は原発問題に関心を持たれる方であればご存知であろう。金融機関機関経営者でありながら独自の哲学を業務に活かす稀有な人物。「脱原発」を信条とする彼の信念が詳しく紹介されている。

そして私が最も注目したのが、パタゴニア京都ストアーマネージャー瀬戸勝弘さんのインタビューだ。「パタゴニア」は米国資本のアウトドア商品や衣料品を扱う小売店だが、3月7日瀬戸さんは会社と相談したうえで「3・7バイバイ原発きょうと」に、なんと「従業員がデモに参加する選択しを与えるため一時閉店」を敢行し、瀬戸さんはじめ店の従業員全員が自分の意思で「3・7バイバイ原発きょうと」に参加した。環境問題を意識した企業理念を掲げている会社とはいえ「店を閉めて」までの集会参加は耳にしたことがない。来客者向けに行ったTwitterなどでの事前「一時閉店」告知には凄まじい反応があったそうだ。それはそうだろう。瀬戸さんの行動とその及ぼす影響が、これからの脱原発運動に大きな示唆を与えるものであることは間違いない。

動かないのだ。どう語りかけたら、何を示したら反応してくれるのか。散々逡巡しているけれども彼ら(若者)は動かない、伝わらない。きっとそれを語る私自身が胡散臭かったり「ああ、また面倒くさいこと言っている」と思われていることを実は自覚している。でも冒頭の通りだ。

恐くはないのかな。
自分とは全く関係がないと思っているのかな……

少なくともこのことだけでいい、感じてほしいという絶望的な気持ちを「パタゴニア」の行動は打破してくれるきっかけになるに違いない。この企業行動とインタビューは必読だ。

patagonia says No nukes Go Renewable 2015

Go Renewable 2015 : パタゴニア従業員がみずから行動する理由

◆優しさの中に希望を見せてくれる加藤登紀子さんの「檄」


◎[参考動画]加藤登紀子 「難破船」(2012年6月17日放送「Net’s Professionals」)

NO NUKES voiceが果たすべき役割(それは途方もなく困難なものだけれども)はこの現状を少しでも動かすことに置かれている。その点で本号は2つの役割を果たしていると言えよう。1つは既に述べた「困難な現状打破」への試行と連帯。そして次には既に原発問題への関心を持つ方々へのより深い情報や知識の提供、更には「檄」である。本号の「檄」は何と言っても巻頭を飾る歌手加藤登紀子さんのロングインタビューだ。

藤本敏夫さんとの獄中結婚を本コラム読者ならご存知だろう(か)。数々の名曲を歌い上げ今もエネルギッシュに活動を続ける加藤登紀子さん、実は恐ろしいほど酒が強い。そして彼女の生声(放送や録音でもすばらしいが、生は全く違う)を聞いた時に文字通り背中がゾクッとした記憶が蘇る。あんな美声に貫かれたのは後にも先にも一度きりだ。

「おときさん」(加藤登紀子さんの愛称)があの声で、皆さんに(声は聞こえないけれども)語り掛ける「檄」は優しさの中に希望を見せてくれる。

「No Nukes voice」は更に加速する!


◎[参考動画]加藤登紀子「この空を飛べたら」

▼田所敏夫(たどころ としお)

兵庫県生まれ、会社員、大学職員を経て現在は著述業。大手メディアの追求しないテーマを追い、アジアをはじめとする国際問題、教育問題などに関心を持つ。※本コラムへのご意見ご感想はメールアドレスtadokoro_toshio@yahoo.co.jpまでお寄せください。

脱原発情報マガジン『NO NUKES voice』Vol.4は本日発売です!

『NO NUKES voice』Vol.4
【主な内容】

《表紙&フォトレポート》ALL STOOD STILL
秋山理央(フォトジャーナリスト)

《スペシャル・インタビュー》
3・11って ある種の革命だったのかもしれません
加藤登紀子さん(歌手)

《3.11以降の日本を生きるこどもたちへ》
松本春野さんからもんじゅ君への手紙

《脱原発、企業の取り組み》インタビュー

地域を越え社会貢献を果たす地域金融機関の展望
吉原毅さん(城南信用金庫理事長)

パタゴニアがデモに参加した理由
瀬戸勝弘さん(パタゴニア京都ストアマネージャー)

《報告・レポート》
廣瀬直己東電社長への直撃!(本誌特別取材班)

3・11から4年─改めて福島原発事故に向き合う
山崎久隆さん(たんぽぽ舎)

原子力規制委員会は再稼働推進委員会
木村雅英さん(再稼働阻止全国ネットワーク)

[資料]高浜原発3、4号機再稼働差止仮処分決定要旨(全文)

福島から避難する人も福島に残ると決めた人も精一杯の選択だった
木幡智恵子さん(避難者の会おひさまカフェ)

原発プロパガンダとは何か?[第2回]福島民報・福島民友
本間龍さん(作家)

若者よ学べ そして考えろ 決して騙されてはいけない これ以上は…
納谷正基(『高校生進路情報番組ラジオ・キャンパス』パーソナリティ)

原発反対!★首都圏反原発連合台湾訪問
首都圏反原発連合

《講演》なぜ原発は人類と共存し得ないのか?
木原牀林さん(京都悠悠化学研究所主宰)

《運動情報》なぜ、九州電力川内原発が再稼働第一号か?
小川正治さん(再稼働阻止全国ネットワーク)

《運動情報》経済産業省前テントひろばに対する不当判決を弾劾する!
三上治さん(経産省前テントひろば)

…and more!

http://www.rokusaisha.com/

『NO NUKES voice』Vol.4(『紙の爆弾』2015年6月号増刊)

世代、地域を超えて「普通の人々」の常識から原発なき社会をつくりだす──。その最前線の声を全国から集めた脱原発情報マガジン『NO NUKES voice』Vol.4(『紙の爆弾』2015年6月号増刊)が明日5月25日に発売です!

◆「愛」を歌い続けて半世紀──加藤登紀子さんが巻頭インタビューに登場!

巻頭インタビューは、今年アーティスト活動50周年を迎える“おときさん”こと、加藤登紀子さんが登場!東日本大震災後は避難所でのライブや基金の設立など、歌と行動を通じて「愛」を伝え続けるおときさんの今、伝えたいことをお聞きしました。


◎[参考動画]加藤登紀子「原発ジプシー」(2011年7月30日FUJI ROCK FESTIVAL)


◎[参考動画]加藤登紀子「時には昔の話を」(映画『紅の豚』エンディングテーマ主題歌)


◎[参考動画]日本生物地理学会市民シンポジウム「次世代にどのような社会を贈るのか?
“対論!人類は原発-をどうするのか?”」での加藤登紀子さんのコメントおよびアカペラ(2014年4月12日)

◆企業の合理・倫理としての脱原発──先達の「城南信用金庫」と「パタゴニア」

また、脱原発を推進する企業として有名な「城南信用金庫」(吉原毅理事長)と「パタゴニア」の両社の取り組みもインタビュー。地元に根付く金融機関と、グローバルに展開するアウトドア用品ブランドが呼び掛ける脱原発とは?たっぷり語っていただきました。


◎[参考動画]城南信用金庫が原発を使わない電力会社への契約切替発表(2011年12月2日本店での記者会見)

◆福島で生きる子どもたちを描いた絵本作家=松本春野さんの思い

そして絵本画家いわさきちひろさんの長男・松本猛さんと、孫の春野さんによる原発事故後の福島で生きる子どもを描いた話題の絵本『ふくしまからきた子 そつぎょう』に込められた福島への思いを、著者の松本春野さん自身が綴ります。

◎[参考動画]NO NUKES DAY国会前での松本春野さんスピーチ(2015年3月8日)

本誌特別取材班による廣瀬直己東電社長への直撃ルポや、原発とメディアの「不適切な関係」を暴き続ける作家・本間龍さんの連載といった“トガった”トピックや最新運動情報も掲載!

世代、地域を超えて「新たな脱原発情報ネットワーク」の構築を試みる『NO NUKES voice』にご期待ください!

『NO NUKES voice』Vol.4
【主な内容】

《表紙&フォトレポート》ALL STOOD STILL
秋山理央(フォトジャーナリスト)

《スペシャル・インタビュー》
3・11って ある種の革命だったのかもしれません
加藤登紀子さん(歌手)

《3.11以降の日本を生きるこどもたちへ》
松本春野さんからもんじゅ君への手紙

《脱原発、企業の取り組み》インタビュー

地域を越え社会貢献を果たす地域金融機関の展望
吉原毅さん(城南信用金庫理事長)

パタゴニアがデモに参加した理由
瀬戸勝弘さん(パタゴニア京都ストアマネージャー)

《報告・レポート》
廣瀬直己東電社長への直撃!(本誌特別取材班)

3・11から4年─改めて福島原発事故に向き合う
山崎久隆さん(たんぽぽ舎)

原子力規制委員会は再稼働推進委員会
木村雅英さん(再稼働阻止全国ネットワーク)

[資料]高浜原発3、4号機再稼働差止仮処分決定要旨(全文)

福島から避難する人も福島に残ると決めた人も精一杯の選択だった
木幡智恵子さん(避難者の会おひさまカフェ)

原発プロパガンダとは何か?[第2回]福島民報・福島民友
本間龍さん(作家)

若者よ学べ そして考えろ 決して騙されてはいけない これ以上は…
納谷正基(『高校生進路情報番組ラジオ・キャンパス』パーソナリティ)

原発反対!★首都圏反原発連合台湾訪問
首都圏反原発連合

《講演》なぜ原発は人類と共存し得ないのか?
木原牀林さん(京都悠悠化学研究所主宰)

《運動情報》なぜ、九州電力川内原発が再稼働第一号か?
小川正治さん(再稼働阻止全国ネットワーク)

《運動情報》経済産業省前テントひろばに対する不当判決を弾劾する!
三上治さん(経産省前テントひろば)

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