昨年は「デジタル鹿砦社通信」のご拝読、ありがとうございました。
本年も、皆様方のご期待に応え、もっと激しく展開したいと思っております。
既存のメディアが権力のポチ化し劣化していく中で、私たちは独立独歩、
タブーなき言論を堅持する決意を更に固めています。
旧年に倍するご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。
2015年1月1日
「デジタル鹿砦社通信」編集部/執筆者一同
昨年は「デジタル鹿砦社通信」のご拝読、ありがとうございました。
本年も、皆様方のご期待に応え、もっと激しく展開したいと思っております。
既存のメディアが権力のポチ化し劣化していく中で、私たちは独立独歩、
タブーなき言論を堅持する決意を更に固めています。
旧年に倍するご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。
2015年1月1日
「デジタル鹿砦社通信」編集部/執筆者一同
ほとんど想像するのが不可能である人々の群れがある。その方々はたぶん、世間で言われる「普通」より敏感な感性の持ち主で、個性が強い人達だろう、というくらいは見立てがつく。しかし、正直なところその方々の真の「属性」のようなものが掴めない。
私がその姿をあれこれ思い浮かべているのは、ほかでもない「デジタル鹿砦社通信」の読者、つまり「あなた」のことだ。勘違いしないでほしいが私はあなたの年齢や思想傾向、性別などを個人的な趣味で知りたがっているわけではない。
本コラムを読むにあたって、鹿砦社トップページをまず開くと、「デジタル鹿砦社通信」と並んでいるのがいかにも似つかわしくない「ジャニーズ研究会」の見出しが目に入る。どうにも奇異なこの組み合わせだが「ジャニーズ研究会」の読者数はここだけの話、腰を抜かしそうな数にのぼるそうだ。そしてその読者像はだいたい見当がつく。
他方、毎日(毎日ではなく、「時々」であっても)本コラムを読んでくださっている「あなた」の姿は、こちら側からは想像するのがひどく難しいのだ。
毎日更新ながら一貫した主張があるわけでもなく、極めて深刻な冤罪事件から、週刊誌では読めない芸能ネタ、またパロディーや、アジビラかと見まがう内容までを拝読いただいている「あなた」。「あなた」はいったい、どんな方々なのだろうか。
こんな疑問が湧いたのにはそれなりの理由がある。本コラムは2011年に開始され、幾度か執筆陣の入れ替えなどを経て、本年8月から現体制で再スタートしている。現体制での発足後半年にも満たないわけだが、無事年を越せることについて、「あなた」をはじめとする関係各位に年末のご挨拶を申し上げたいのだ。
不肖私ごときが他の執筆者の方々になり替わわるのははなはだ僭越と分かりつつも、本年このコラムをご拝読頂いたことに対して御礼を申し上げたい。
「鹿砦社」というアナーキーな出版社が許容してくれているから本コラムは成立しているが、それにもまして拝読頂ける「あなた」があってのことである。
だから、私は「あなた」のことに興味がある。「あなた」がわかれば、来年はもう少し「あなた」に興味を持っていただけるように、「あなた」に知って頂けるように、「あなた」に怒ってもらえるように、そして「あなた」に笑っていただけるように工夫が出来るのではないかと。
でも、誤解なきようお断りしておかなければならない。仮に「あなた」が分かっても、私は(きっと他の執筆陣も)工夫することはあれ、主張を変えることはないだろう。
自由な言論の領域がみるみる狭まる時代の中で、何のタブーもなく、方針もない本コラムは世間から「尊敬」される存在でありたいなどという勘違いは端から微塵も持ち合わせていない。むしろ権力者や大きなツラをした連中から「鬱陶し」がられ「顰蹙を買う」存在を貫徹したい。
本年は大変お世話になりました。皆様にとりまして幸多き2015年となりますよう祈念いたします。来年も「デジタル鹿砦社通信」をより一層よろしくお願いいたします!
▼田所敏夫(たどころ としお)
兵庫県生まれ、会社員、大学職員を経て現在は著述業。大手メディアの追求しないテーマを追い、アジアをはじめとする国際問題、教育問題などに関心を持つ
田所敏夫の《大学異論》──もうひとつの大学を求めて
○140819《01》「度を越した」改革で立命館が一線を越える日(前編)
○140820《02》「度を越した」改革で立命館が一線を越える日(後編)
○140821《03》職員の7割が「非正規」派遣・契約のブラック大学
○140822《04》志ある「非正規」は去り、無責任な正職員ばかりが居坐る
○140823《05》私が大学職員だった頃の学生救済策
○140824《06》「立て看板」のない大学なんて!
○140826《07》代ゼミと河合塾──予備校受難時代に何が明暗を分けたのか?
○140904《08》5年も経てば激変する大学の内実
○140922《09》刑事ドラマより面白い「大学職員」という仕事
○140929《10》公安警察と密着する不埒な大学職員だった私
○141007《11》「草の根ファシズム」の脅迫に抗した北星学園大学にエールを!
○141016《12》大学ゴロ──学生確保の裏で跋扈する悪徳業者たち
○141025《13》学園祭で「SMショー」は芸術か?ワイセツか?
○141030《14》学園祭のトラブルは大学職員が身体を張って収束させる
○141104《15》北星学園大学を追い詰めた「閾下のファシズム」
○141106《16》京都大学が公安警察の構内潜入を拒否するのは100%当たり前!
○141112《17》学園祭の「ミスコン」から芸能界へ、という人生
○141114《18》「過激派」は学生でなく今の日本・安倍政権!──京大集会見聞記
○141115《19》警察が京大に160倍返しの異常報復!リーク喜ぶ翼賛日テレ!
○141119《20》過去を披歴しない「闘士」矢谷暢一郎──同志社の良心を継ぐ
○141210《21》本気で学ぶ大学の選び方─「グローバル」より「リベラルアーツ」
○141220《22》真っ当に誠実さを貫く北星学園大学の勇断に賛辞と支援を!
○141226《23》青山学院大学──経営者自らがぶち壊す「青学ブランド」
創刊号の興奮さめやらぬ中、『NO NUKES voice』第2号が11月20日遂に発売となった。鹿砦社特別取材班は、「アホ」否、安倍政権が再稼働策動を進める中、断固たる決意と闘争心をみなぎらせ読者諸氏に第2号をお届けできることを誇りに思う。
我々、取材班は福島原発事故後、それぞれ個別に闘っていた戦士が『NO NUKES voice』創刊に際して奇しくも出会うこととなり、様々な戦闘員がそれぞれのアプローチで「敵=原発再稼働、推進勢力」と全面的に対峙し、革命的に「ペンと行動力」のみを武器として敵を打倒する戦線を構築することで合意した。
◆鹿砦社の真骨頂! 原子力規制委員会の田中俊一委員長を自宅までおっかけた!
第2号での革命的「ペンと行動力」の筆頭は、原子力規制委員会委員長=田中俊一おっかけ直撃報告だ。田中俊一のすべてが明らかになるこの総力特集は下手をすれば「出版停止」を食らう懸念もあったほど内容が濃密だ。加えて、田中俊一への電撃取材、インタビュー。「鹿砦社」が最も得意とする直撃、おっかけ、追求の全要素を織り込んだこの記事は必ずや世間の顰蹙を買うことだろう(いや、喝采を浴びるか?)。これまでジャニーズを、タカラジェンヌを、全芸能人を震撼せしめてきた鹿砦社の「スキャンダリズム」。その境地が悪の権化原子力規制委員会委員長田中俊俊一へ容赦なく浴びせられている! この記事を読まずして反原発を語ることはできない!
◎原子力規制委員長・田中俊一氏「答える必要がありますか。なさそうだから、やめておきます」
さあ、もう書店に走るしかないではないか! え? 書店においていない? おかしいなぁ。でも大丈夫だ。書店に見当たらなければ直接「鹿砦社」へ購入の申し込みをしよう。メール(sales@rokusaisha.com)にて簡単に注文できる。お名前、ご住所、電話番号と「NO NUKES voice 第2号購入希望」と書いて今すぐメールだ!
そうだ! 反原発を戦うにはシングルイシューでは知恵が足らないかも知れない。推進派の連中は悪知恵にかけては世界一の嘘つきだらけじゃないか。この際、推進派と闘う知恵を養う勉強のために、政治、社会問題、芸能等総合的に盛り込んだ月刊『紙の爆弾』も定期購読しよう! うんうん、いい考えだ。『紙の爆弾』を読んでいればきっと立派な人間になれることを我々は保証する?
◆山本太郎議員は9月初旬に解散総選挙を予見していた!
いかん。冗談のようになってしまったが、待ってほしい。第2号には反原発のビックネームだって登場が目白押しだ。我らが山本太郎君(いや、議員)は議員会館で冷静に反原発を語ってくれた。
これもここだけの話だが、彼はインタビューに応じてくれた9月3日の時点で、既に解散を予見して行動を始めていたのだ! そんな議員が他にいただろうか? 俳優から市民運動へそこから国会へ駆け上がった山本太郎の示唆に富むインタビューもこれまでのよそで見たものと一味違う。解散総選挙になるそうだが、このインタビューは明らかにそれを予見したものだ。
◆大阪から世界の空に吼える中川敬(ソウルフラワーユニオン)
そして、これまた関西出身のソウルフラワーユニオンの中川敬は反原発だけじゃなくて社会派ミュージシャンの日本代表! え? ソウルフラワーユニオン知らない? うーん困ったな。まあいいよ、とにかく読んでごらん。滅茶苦茶かっこいいお兄ちゃんだから(50近いけどね)、頭いいし(髪型が20年も変わらないのが羨ましい)ね。
◎ソウル・フラワー・ユニオン[Trailer] 『アンダーグラウンド・レイルロード』
◆権力者のウソを暴き続ける「おしどりマコ・ケン」!
反原発は関西勢が元気あるよね。そのシンボルとも言える「おしどりマコ・ケン」も登場!「おしどりマコってなんでいつもどこにでもいるの?」、「ケンって『うんうん』しか言わないけど本当に芸人なの?」その疑問が遂に明らかになる(かも)。
◎「おしどりマコのドイツ見聞録」(2014年6月19日たんぽぽ舎主催、ふくしま集団疎開裁判の会共催)
一転、東大からは御用学者ではない高橋哲哉さんが登場。高橋さんの本は分かりやすく歴史や差別、社会問題を解き明かしてくれるからこの記事も必見! 東大には入れない君も(僕も)東大生の受けている良質な講義の一端を経験できる。
他にも盛りだくさん。エネルギーが溢れすぎている。『NO NUKES voice』を手にすれば、再稼働なんか絶対必要ないとさらに自信が深まるだろう。(伊藤太郎)
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私たちが、多くの方々のご協力を得て、会社を挙げ総力で創刊した
脱原発情報マガジン『NO NUKES voice』vol.2発売のお知らせです!
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原発いらない!全国から最前線の声を集めた脱原発情報マガジン『NO NUKES voice』Vol.2が11月20日発売!
Vol.2では様々な立場から原発と、それを取り巻く社会情勢について考える人々の声をお届けします。
安倍政権や原子力マフィアの問題にも斬り込む高橋哲哉さんのインタビューを筆頭に、中川敬さん、おしどりマコ・ケンさん、山本太郎さん、西尾漠さんと多彩なラインナップは、示唆に富む、興味深い話が満載です。
また総力特集では、原子力規制委員会・田中俊一委員長の自宅にアポなし訪問で直撃!日本原子力研究所出身で原子力委員会委員長代理等を歴任、「問題発言」も多々取沙汰される田中俊一と原子力規制委員会を逃がすな!徹底的におっかけました! 自宅住所・地図、大公開です! 川内原発再稼働の尖兵=田中俊一に会いに行こう! 手紙を出そう!
そして、ヘイトスピーチを繰り返す排外主義団体による「テントひろば襲撃事件」についても緊急特集!経済産業省前テントひろばからの力強い声明と、ヘイトスピーチや官邸前での抗議行動に参加するミュージシャン・吉野寿さんにこの事件を読み解くヒントをインタビュー。襲撃犯の素顔も公開し、対レイシスト行動集団・C.R.A.C. WESTのITOKENが、在特会ら「右派系市民団体」による、過去から現在に至る反原発運動への「妨害と暴挙」を徹底解説します。
世代、地域を超えて「新たな脱原発情報ネットワーク」の構築を試み、闘う脱原発情報マガジン『NO NUKES voice』にご期待ください!
脱原発情報マガジン『NO NUKES voice』Vol.2は、A5判、総頁128ページ(本文120ページ+巻頭カラー8ページ)、定価680円(税込)です。今すぐ書店に走ろう!
【内容】
《表紙&フォトレポート》
「夏☆脱原発」(秋山理央=フォトグラファー)
《インタビュー》
◎福島原発事故をどのようにイメージし、記憶すべきなのか?
(高橋哲哉=東京大学大学院総合文化研究科教授)
◎大阪の路上から世界の空に吼える歌
(中川敬=ミュージシャン/ソウル・フラワー・ユニオン)
◎情報と学習で、権力者のウソに立ち向かうことが必要
(おしどりマコ・ケン=漫才師)
◎受け皿を作ろうとしたら議員になっていた(山本太郎=参議院議員)
◎高木仁三郎の「核なき未来図」──はじまり・つながり・変える(1)
なぜ原子力情報資料室と『はんげんぱつ新聞』は持続できたのか?
(西尾漠=原子力情報資料室共同代表/『はんげんぱつ新聞』編集長)
《総力特集》原子力規制委員会をおっかけろ!
◎ヌエ男・田中俊一委員長の素顔を探る!(林健=ジャーナリスト)
◎田中俊一委員長自宅訪問記/原子力規制委員会周辺散歩記(本誌特別取材班)
◎原子力規制委員会の存在と犯罪 (木村雅英=再稼働阻止全国ネットワーク事務局)
《全国からのレポート》
◎東北から反原発の声を発信し続ける意味 反原発に向けた思いを次世代に継いでいきたい
(納谷正基=『高校生進路情報番組ラジオ・キャンパス』パーソナリティ)
◎安心して暮らしていける未来をつかむため(Y・T=原発事故避難者)
◎絶望と希望がないまぜの希望の牧場/ふくしま」(栗原佳子=「新聞うずみ火」記者)
◎「全面開通」したルート6を行く(栗原佳子=「新聞うずみ火」記者)
◎MCAN activity now!首都圏反原発連合中央放送誌面版
(Misao Redwolf=首都圏反原発連合)
◎経済産業省前テントひろば物語(2)(淵上太郎=経済産業省前テントひろば代表)
◎たんぽぽ舎の活動(続編)(沼倉潤=たんぽぽ舎)
《緊急特集・テントひろば襲撃事件》
◎[声明]経産省前テントひろばはあらゆる攻撃に屈せず闘い続けます
(経済産業省前テントひろば・運営委員会)
◎「自由の敵」に立ち向かえ!(吉野寿=ミュージシャン/eastern youth)
◎在特会ら「右派系市民団体」による反・反原発活動の記録(ITOKEN=C.R.A.C. WEST)
東京・本郷で8月31日(日)、たんぽぽ舎の設立25周年集会が開催され、広瀬隆さんとアーサー・ビナードさんが記念講演を行なう。
80年代末、朝日新聞が「現代のノストラダムス」などと広瀬さんを揶揄していたが、朝日の意図とは別に広瀬さんの予言は3.11で当たってしまった。
アーサー・ビナードさんはベン・シャーンのペン画とコラボした、第五福竜丸の絵本「ここが家だ」(2006年集英社)がなにより素敵だ。松岡正剛が「千夜千冊」(1207夜)で評しているように、確かにこれは「日本人がしていないこと」だった。
◆汚染食品測定活動が起源のたんぽぽ舎
たんぽぽ舎の歴史は1989年に遡る。1986年4月26日にソ連(現ウクライナ)で起こったチェルノブイリ原発事故をきっかけに世界各地の農産物や食品への放射能汚染が問題となった。チェルノブイリから8000キロ離れた日本でも放射能の影響は出ていたし、欧州で加工生産されたパスタなどの輸入食品も日本に大量に輸入されていた。
事故からちょうど1年後の87年4月26日に刊行された広瀬隆さんの『危険な話・チェルノブイリと日本の運命』(八月書館)でもこの問題は取上げられていて、以後、日本でも食の問題を含めての「脱原発」運動がマス・レベルで高まりを見せた。
そうした流れの中で当時、東京都・区職員の労働組合有志が「都労連原発研究会」を結成し、食品放射能測定器を購入した鈴木千津子さんとともに市民に開かれた食品汚染の調査計測スペースを作った。これに小泉好延=市民エネルギー研究所代表や藤田祐幸=慶応義塾大学助教授(当時)といった多数の専門家が協力・支援し、たんぽぽ舎としての活動が89年に始まった。
その後は「脱原発法」制定、劣化ウラン弾廃止の実現をめざす市民運動も展開し、核と原発に関わる事故や事件が起こる度に、ゆるやかだが柔軟なネットワークで活動してきた。
3.11直後もいち早く東電本店前で情報公開を訴えた。同時に「地震と原発事故情報」のメルマガを日刊で発行し、いまも毎日有益な情報を発信し続けている。こうした活動の歴史については、たんぽぽ舎の沼倉潤さんが『NO NUKES voice』創刊号で報告しているのでぜひ一読してほしい。
◆フツーの人たちだって、事故の真相は正確に知りたい!
『NO NUKES voice』創刊号では、他にもたんぽぽ舎の主力メンバーの山崎久隆さん(福島原発市民事故調査委員会)と柳田真さん(再稼働阻止全国ネットワーク)が記事を寄稿している。
山崎久隆さんの報告は、福島第一原発の現況、特に汚染水と電気系統での対策不備を検証し、国と東電の現行対策がいかに駄々漏れ状態かを鋭く指摘している(「『フクイチ』の現実と未来」)。
一方、柳田真さんは国と電力側が再稼動にこだわる理由と全国各地再稼動反対運動の活動を報告している。(「再稼動は放射能汚染と原発大事故を招く」)
普段、運動に関わっていないフツーの人たちだって、事故の真相は正確に知りたい。それをきちんと公開しない国だから、たんぽぽ舎のような市民ネットワークが不可欠なのだ。
首都圏の心ある皆さん、今週日曜は広瀬隆さんらと共にぜひ、たんぽぽ舎の集会にご参加を!
《たんぽぽ舎25周年集会概要》
○会場:全水道会館(JR「水道橋」駅東口下車2分)
○日時:8月31日(日)13:15開場
第1部 13:40より 講演とお話 アーサー・ビナードさん、広瀬隆さん
第2部 懇親会 18:00から20:00まで
○参加費:記念講演 当日1200円(前売りチケット1枚1000円)
懇親会 ? ? ? 2000円
○主催・問合せ:たんぽぽ舎 TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
http://www.tanpoposya.net/main/index.php?id=2018
(本間 解)
『紙の爆弾』増刊号として8月25日、脱原発のための共同戦線雑誌『NO NUKES voice 』が創刊された。
これに先駆け、鹿砦社スタッフは8月22日の関西電力前金曜行動に参加。現場で臨時販売したところ、手持ちの50冊中35冊が売れ、手応え十分ありと見た。
書店に配本する委託部数も好調で、当初予定していた5000部の4倍超となる2万2000部発行となった。編集部としては「うれしい悲鳴」だが、逆にそれだけ印刷・製本代などは「想定外の支払い」となるわけで、「創刊号は一冊でも多く売れ!」と鹿砦社の松岡社長は険しい顔だ。
巻頭グラビアは秋山理央の「こどもと反原発の風景」。3.11以後、全国各地のデモや抗議集会で当たり前の風景となってきたフツーの家族とこどもたちの表情を紹介している。
世代や地域を超えた「新たな脱原発情報ネットワーク」構築を創刊目的に掲げた通り、記事内容は多彩な新旧世代による充実の14本構成だ。
◆「京大熊取六人衆」今中・小出両記事は必読!
その概要は文末の書籍広告を参照していただくとして、特にお勧めしたいのは、70年代初頭から日本政府の歪な原子力開発に異を唱え続けてきた「京大熊取六人衆」の二人、今中哲二(インタビュー)と小出裕章(講演録)の記事だ。事実分析に対する冷徹真摯な二人の姿勢はいつもながら素晴らしく、必読だ。
例えば、今中助教が自ら測定した東京・多摩地区土壌の放射性セシウム量は1平方メートル当たり約15,000ベクレル。今中氏いわく「ひでえなあ!」という状況だそうだ。こうしたシリアスな情報をさらりとあこれこれ披露しながらも、今中助教の語り口は常に飄々としていて読後感が心地よい。
他方、小出助教の同志社大での講演録は、原子力の基本問題をわかりやすく解き明かしつつ、徐々に国への義憤の熱を原子炉のように高めていく小出節が誌面から伝わってくるはずだ。
◆「東のたんぽぽ舎」と「西の鹿砦社」の協力で生まれた脱原発雑誌!
かつてスキャンダル雑誌の世界では、東の『噂の真相』、西の『紙の爆弾』と呼ばれていた。『噂の真相』はすでにもうないが、『紙の爆弾』はしぶとく健在だ。
今回の『NO NUKES voice 』では、西の鹿砦社が長年、「脱原発」で地道に活動をしてきた東のたんぽぽ舎の協力を得て初めて実現した雑誌でもある。これから世代を超えて続けねばならぬ脱原発運動の新たな共同戦線の始まりで、創刊号はその最初の狼煙。街の書店で見かけたら、ぜひお手に一冊を!
(本間 解)
諸事情で7月1日以降休止していました本「通信」を、態勢も一新し、
来る8月18日(月)より再開することになりました。
休止につきましてはご心配、ご迷惑をおかけいたしましたが、
あらためて日々閲覧をお願い申し上げます。
株式会社鹿砦社
株式会社鹿砦社
前回10回目を終えた「鈴木邦男ゼミin西宮」ですが、鹿砦社のホームグラウンドの兵庫県西宮に根付きつつあり、ますます盛り上がっています。
1年間の記録を収めた『生きた思想を求めて』(2010年9月の第1回から2011年7月の第6回)も刊行、そのヴィヴィッドな内容に多くの方々から絶賛のお声をいただいております。手前味噌でむずがゆい想いがしますが、「鹿砦社は、単なる芸能暴露本出版社とばかり思っていたが、これほどまでに現代が抱える問題と真剣に格闘し生きた思想を探究しているのか」というお褒めの言葉も賜っています。