マツコ・デラックス、IKKO、KABA.ちゃん 、美輪明宏、おすぎ、ピーコ……。オネエ系タレントの活躍がメディアを賑わしている。こうした状況を、ゲイで作家の伏見憲明が朝日新聞の「ニュースの本棚」という書評欄で、3冊の本を通して分析している。
だいたいは頷ける内容だが、おやっ? と思ってしまったのが、次の一節である。
「それにしても、どうして日本の社会の中で、同性愛者や女装者は欧米ほどには露骨な反発もなく受容されてきたのか。性解放の先進国と目される米国では、97年の時点でも、人気コメディエンヌ、エレン・デジェネレスがTVネットワークでレズビアンであると告白したことが騒ぎとなった。一方、日本では50年代に、人気歌手であった丸山(美輪)明宏がゲイを自認していた」

続きを読む