死者に対して「生きている」として埋葬しなかった事件は、「ライフスペース」「加江田塾」など少なくない。
東京都小金井市の民家で4月2日に見つかったミイラ化した男性医師の遺体について、長女(61)と次女(58)は「父はまだ生きている」と話した。長女は周囲に「自分には霊能力がある」と話しているが、一部が白骨化した遺体には、酸素吸入器が取り付けられ、点滴の針も刺されていたという。
男性医師は存命なら、88歳。警視庁小金井署が司法解剖した結果、遺体は死後約2年が経過しており、病死の可能性が高いことがわかった。男性医師は約15年前に引退。長女が診療所の後を継ぐとの意思を医師会側に伝えていたが、長女は名前だけの幽霊会員で、この2年間は診療も全く行っていなかったという。