「いったい膨大な人数、捜査費用、時間を使って特捜部は何をしていたのか。証言を改ざん、物的証拠がない。そんな捜査で本来、起訴があるわけないだろう」(弁護士)
弁護士のコメントはしごく当たり前の話である
東京地裁は、小沢一郎民主党元代表への判決で4月26日、無罪を言い渡した。
「そもそも、担当の特捜部長の大鶴基成は途中で辞めた。大阪地検特捜部による厚生労働省の文書偽造事件の捜査で、検事による証拠の改ざん、隠蔽が発覚したのも逆風となった。市民に判断をあおいだ検察審査会にあがって、不起訴とならなかったが、それでも法曹史に残る汚点だ。これで裁判所は特捜部の捜査はすべて疑ってかかるようになる」(検察に詳しい全国紙社会部記者)