「巨人のカード以外は客が入らなくて赤字続きですよ。観客席を見ればわかるでしょう」と球団関係者は吐き捨てた。大相撲も客が入らないので心配していたが、プロ野球の球団経営はマジで深刻だ。どこも楽ではなく、黒字が続いているのは巨人、阪神、広島だけで他の9球団は赤字。息切れしそうだという。DeNAなど、最初の勢いはどこへやら。

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30年前、1980年代はゲリラの時代だった、と言われても、ポカーンとする者のほうが多いだろう。
ある人々にとっては、マハラジャに象徴されるバブリーな時代だったし、ある人々にとっては、オタク文化全盛の時代だったのだから。
それでも実際に、皇居やアメリカ大使館、迎賓館、成田空港、米軍・自衛隊基地にロケット弾が、しょっちゅう打ち込まれていたのは事実だ。ロケット弾といっても、火炎瓶を黒色火薬で飛ばしたり、金属片を飛ばしたり、様々。どれも、手作りだった。

福島原発事故で放射能汚染され商売にならなくなった、二本松のゴルフ場などが、東京電力に除染を求める仮処分を東京地裁に申し立てた。ところが東電は、原発から飛び散った放射性物質は「無主物」、つまり東電の所有物ではないので除染の責任はない、という主張をした。

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ローリング・ストーンズのブライアン・ジョーンズが死んだのは、1969年7月3日未明のことだった。ドラッグを決めて、しこたま酒を飲んで、酔い覚ましに自邸のプールに入って死んだ、とされていた。
ところが1993年、フランク・タログッドという男が死の床で「自分が殺した」と仄めかしたのだ。真偽を確かめる暇もなく、彼は死んだ。彼は、ブライアンに雇われ屋敷の修繕人として住み込んでいた男だった。
3人の男によってブライアンはプールに沈められた、というブライアンの友人や恋人による目撃証言も、その後に出てきた。タログッドに脅されて、黙っていたのだという。

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あれほど、世間で騒がれているのに、いまだになくならない振り込め詐欺。オレオレ詐欺とも呼ばれるが、最近は手口が巧妙化していて「オレオレ」とは言わないらしい。個人情報を調べておいて、「斉藤純一郎さんですね。お父さんの雅也さんが事故を起こしました」などと警察を装ってかけてきたりする。被害者もお年寄りばかりではない。

歌は世につれ世は歌につれ、と言うが、詐欺も世につれる。世相を反映する。振り込め詐欺の横行は、今が不安と孤独の時代であることを現している。
今よりもずっと景気のいい頃、詐欺に遭ったことがある。詐欺に遭う人々の例に漏れず、自分が詐欺などに騙されるはずがない、と思いこんでいた。

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東日本大震災の被災地3県のガレキは約2300トンと言われている。「いっこうに進んでいませんよ。ガレキの受け入れをかってでたのは福島県に限れば1都6県にすぎない。処理問題で、政府ががれきの広域処理を呼び掛けるメディアキャンペーンを展開していますが、放射能の拡散への不安だけでなく、政府そのものへの不信が大きく響いています」(陸前高田の市民)

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震災以来、強調されている「絆」。復興が進まない被災地と、夏の電力不足を心配する大都会では、すでに大きな意識の差が現れている。そして被災地でも、原発被災者の受け入れでは、簡単に「絆」とは言えない様相もある。

福島第一原発から30キロ付近、広野町のコンビニ店員は言う。
「複雑ですよね。被災者を受け入れるのは当然でしょうが、このあたりは閉鎖的なんで、長い時間をかけてできあがった自治を壊されるのが嫌だ、という意見もあるんです」
苦悩の表情を浮かべる。それっきり黙り込んだ。それ以上は聞くなと顔に書いてある。

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東電、関西電力など10社を集めて成り立つ電気事業連合会(通称・電事連)は、だれがなんのために作ったのか。
ちなみにホームページにはこう事業概要が書いてある。
* ―――――――――――――――――――――――――――
* ●電気事業に関する知識の普及、啓発および広報
* ●電気事業に関する資料、情報等の収集および頒布
* ●電気事業に関する調査研究および統計の作成
* ●電気事業に関する意見の表明
* ●その他、本会の目的を達成するために必要な事項
* ――――――――――――――――――――――――
文字数が限られているので、今回は「●電気事業に関する知識の普及、啓発および広報」というお題目を斬る。
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携帯電話を換えた。前の携帯のボディにはVodafoneと書いてあった。5年以上も同じ携帯を使い続けていたのだ。
新しい携帯にするか、スマホにすべきか、ずっと悩んでいた。
iPhoneを何度も買い換えている友人は、「iPhoneはいいぞ。パソコンを持ち歩いているようなもんだからな」と言うが、日がな一日パソコンに張り付いている私としては、出かける時くらいはパソコンとおさらばしたい。

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このブログは出版業界人や業界予備軍が多く見ているようだ。業界予備軍に対して、とても重要なことを書く。長らく編集者兼ライターをやっているが、出版の世界には「企画書を書かないのに仕事を作り出そうとする」輩が多すぎる。私が10年間すごした編集プロダクションでは、企画書については何度も何度も直した記憶がある。通過すれば数十万円、ときには数百万円も生み出す「打ち出の小づち」であり、エントリーする最低の条件だからだ。スポーツでいれば走り込みに似た基本である。

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わが鹿砦社を、ジャニーズを敵に回して、徹底的に闘った出版社として知る向きも多いであろう。確かにその通りだ。「これは〈戦争〉なのだ! ジャニーズとの永続的戦争に勝利するぞ!」「奢りわめくジャニーズに死闘を宣言!」「われわれは既に、ジャニーズ事務所に対して死闘(デスマッチ)を宣言している」。『紙の爆弾 縮刷版鹿砦社通信』をひもとくと、そんな荒々しい言葉とともに、ジャニーズとの闘いの有様が克明に綴られている。

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