波乱に波乱を重ねた大相撲の夏場所が終わった。大関稀勢の里(25=鳴戸)が、初優勝のチャンスを逃した。大関把瑠都(27=尾上)の上手投げに屈して4敗目を喫し「横綱を狙うには千載一遇の場所」を取り逃がした。いっぽうでトップの勝ち星で並んでいた平幕旭天鵬が豪栄道を下し、12勝。優勝決定戦でも栃煌山をはたきこんで初優勝を手繰り寄せた。
「横綱と6大関がそろう場所で、平幕どうしの優勝決定戦なんて場所はここ四十年なかった。本当に三役以上は稽古をしているのかね」(相撲ファン)
夏場所の当初の見どころは「鶴竜が新大関になり、6人そろった大関のだれが横綱の白大鵬に挑戦するのか」となっていた。
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