9月29日より広島市安佐南区の「カフェ・テアトロ アビエルト」で開催されていた「死刑囚の絵展」に行ってきた。展示されていた絵は、20数名の死刑囚による約50点。いずれの作品も、死刑囚・大道寺将司氏(1948年-)の亡母・幸子さんが遺した預金で創設された基金によって毎年開催される死刑囚の作品展に寄せられたものという。今回の絵展は、アビエルトのオーナー・中山幸雄さんがその作品展の主催者らと親交があった縁で実現したとか。

感想を率直に言うと、まず何より展示された絵のレベルの高さに感心させられた。一人ひとりの詳細な経歴は知らないが、おそらく作者の大半が絵を描き始めたのは獄中の身になって以降だろう。筆者は絵の専門的なことはわからないが、単純な話、自分が41歳の今から独学で絵を始めたとして、到底たどり着けないと思えるレベルの絵が並んでいた。

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