様々な、ヘンな専門家がいる。
放射能は体にいい、と言う薬剤師もいた。昔からの知り合いで、善意の人であることは確かだ。フクシマ差別をしたくない、福島の農産物を食べて応援したい、という気持ちからの言葉だとは分かる。
だが、脱原発の立場から専門家としての見解を明らかにしている、 京都大学原子炉実験所助教の小出裕章氏のことを「小出さんは原子炉の専門家だけど、放射能の専門家じゃない。私は薬剤師として放射能を扱っているから、放射能のことが分かる」と言うのだから、首を傾げてしまう。
学問の世界は細分化されている。確かに、原子炉の専門家と放射能の専門家は別だ。しかし、それを言えば、薬剤師ははもっと別だ。
薬剤師も放射能を扱うようだが、原子炉の専門家のほうがもっと放射能を扱っている。

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