最近、日本企業がミャンマー(ビルマ)に経済進出するというマスコミ報道が過熱している。テレビや新聞では、軍人主導の政権が民主化したことや、豊富な資源、親日的な国民性をアピールする。こうした報道によって、ミャンマーに興味を持つ日本人が増えてきた。
ところが、実際にミャンマーに行ってみると、マスコミ報道が作り出すイメージと異なる場面が、かなりある。ここでは、ミャンマー人と結婚した日本人の私が、2012年9月、旧首都ヤンゴンでミャンマー人家族とともに生活した経験から、かの国の民主化の実態を探りたいと思う。