「あいつより うまいはずだが なぜ売れぬ」
42歳まで脚光を浴びることがなかった大女優、森光子が売れない時代に詠んだ句である。
森さんの本葬が12月7日、東京都港区の青山葬儀所で営まれ、石井ふく子、東山紀之ら芸能関係者やファン約2300人が、「日本のお母さん」として広く愛された国民的女優との別れを惜しんだ。
「とにかく貪欲に芸を学んでいた。ジャニーズに興味をもったのも、人気の秘密が知りたかったからです」(ファン)
森さんが大事にした「感謝」と「愛」が花言葉の花々をデザインした祭壇には、優しくほほ笑む遺影が掲げられる。モニターには2017回演じた舞台「放浪記」の映像などが映し出された。

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