日本では第二次世界大戦後、家庭崩壊も弱者救済も無視してモーレツに仕事をし、国家発展に尽くすのが美徳だった。今もその風潮は息づいている。だから日本人が東南アジアに行くと、そこに住む人々が、仕事熱心でないと見えてしまう。

東南アジアの西にあるミャンマーの職業観は、そもそも日本で語られる「仕事」という言葉のとらえ方が違うように思う。かの国の仕事とは、一生懸命働くというより、のんびり、やるべきことをこなそうといった意識である。
そして「願わくば、あまり労力を使わないで利益を獲得したい」とまじめに考えている人が、確実に存在する。

続きを読む