4月13日、アウンサンスーチー氏が来日した。彼女は、ミャンマー(ビルマ)をイギリス・日本の植民地支配から独立に導いた国民的英雄、アウンサン将軍の娘で、ミャンマーの民主化活動リーダーの1人だ。
軍事独裁政権に対する大規模な民主化デモが起こった1988年に政治活動家としてデビューし、民主化活動政党、国民民主連盟(NLD)を率いて積極的にミャンマー全土を行脚した。しかし軍事政権により約15年間の拘束・自宅軟禁を余儀なくされ、その間にイギリス人の夫と死別。ノーベル平和賞受賞者という知名度もあり、彼女の人生は、世界中で知られている。
アウンサンスーチー氏は、軟禁生活の間も、国連や軍事政権と対話を続けた。そして2010年、自宅軟禁から解放され、12年4月にミャンマー国民代表院(下院)議員に当選。ミャンマー国内では、ラブドウン銅山開発デモに関する調査に参加し、開発にともない土地を奪われた住民と、政府の間を取り持つ役割などを果たした。また対外的には、積極的に海外の要人と会い、各国からのミャンマーへの投資を促している。
2013年4月21日 カテゴリー 社会問題一般