最近、知り合いの高齢女性が「押し買い」の被害にあった。
家にやってきたのは、30代の男女。
「演劇をやっているんですが、公演で使う衣装を集めているんです。いらない服があったら、安く分けてもらえませんか」とインターフォンを通じて言う。
家に上げてしまったのは、演劇ということに興味を惹かれたこともあるが、受ける印象がよかったからだ。

なぜ、見知らぬ者を、家にまで上げてしまうのだろうか。
高齢者が「押し売り」や「振り込め詐欺」で被害に遭うことが多いのは、やはり、さみしいからか。
「振り込め詐欺」の手口は様々に巧妙化したが、疎遠にしていた息子から助けを求められた、と思いこんで、犯人から言われるままに振り込むというケースが多かった。
高齢者になると、人との交流が少なくなるだけでなく、人の世話になることばかりが多くなり、頼りにされることが少なくなる。そこに、つけこまれるのだろう。

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