4月に放送されたビルマ語ラジオ「ボイス・オブ・アメリカ」で気になったのは、ミャンマー(ビルマ)で2011年に『民政移管』してから、変化したのは最大都市ヤンゴンと、第二の都市マンダレーだけだという話だ。
ヤンゴンでは、世界中から企業家や投資家がやってきて、商業活動が活発になりつつある。海外投資法が改正されて、以前よりは、海外投資家がミャンマーに参入しやすくなった。どの国の大手電話・通信会社がミャンマーに参入するか、ニュースではよく話題になる。

大掛かりな投資だけでなく、ミャンマー人が行っているビジネスも活性化している。たとえば、ミャンマーにおける日本の中古車輸入台数だけを見ても、ばらつきはあるものの、ここ数年で、一月あたり8000台ほど輸入している。ミャンマー政府が車にかける税金を下げたため、車を購入できる人々が増えたからだ。
かつて、ミャンマーで中古車輸入の際に必要な許可証をもらえるのが、政商関係者や、ほかの、わずかな人々に限られていた。今では、金とコネがあれば、多くの人が車の輸入業に参入するチャンスがある。『民政移管』後に、こうした雇用を生み出しているのはまぎれもない事実で、ヤンゴンだけにいると、「ミャンマーは発展している」と思える。

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