音楽プロデューサーの佐久間正英さんが、末期ガンに侵されていることをブログで告白した。脳に転移したと思われる腫瘍以外は、あえて治療せずにガンと共に生きる道を選んだ。
彼の名前を初めて見たのは、いつだっただろう。BOOWYやTHE BLUE HEARTS等を聴き始めた頃だから、80年代の後半頃、小学生の時だ。買うCDの殆どに、編曲やプロデューサーとして彼の名前を目にした。
「さくましょうえい? 誰なんだろう」
プロデューサーという仕事が何なのかもわからなかったが、よく目にする名前だと思っていた。

それもそのはず、80年代より現在に至るまで、JUDY AND MARY、GLAY、黒夢、エレファントカシマシ……彼がプロデューサーとして手がけたミュージシャンは数知れない。とりわけ、80年代~90年代のロックバンドにとっては、影響力という点で彼の右に出るものはいない。私を含め、ロックの入り口に彼が立っていたという人は、星の数ほどいるだろう。

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