「最期は病と闘いながら、週刊新潮の連載に執念を燃やしていました。すでに20回分までは入稿していて、連載は続行されます。書きながら棺に入るのが作家だとおっしゃっていて、それをそのまま体現されました。実に立派で、実に無念です」(出版社社員)
山崎豊子が9月29日午前、心不全のため死去した。享年88歳。
「1959年に週刊新潮で『ぼんち』の連載が始まった時には、書店に、連載開始の看板が立ったものです。テレビの普及していなかった当時は、今の連ドラ以上の注目度があった。『ぼんち』も後に『横堀川』としてテレビドラマ化されましたが、その後も作品が次々にドラマ化や映画化された。作家人生を通して、一線を走ってきた作家でしょう」(週刊誌編集者)

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