年末に、ハローワークで紹介された職場が詐欺会社で、業務命令で詐欺を働いた女性が逮捕されるという事件があった。
「詐欺」という言葉を辞書で引くと「1 他人をだまして、金品を奪ったり損害を与えたりすること。2 他人を欺く行為」と出てくる。言葉通りに従えば、ハローワークの求人は詐欺だらけということになる。
求人をしているものの、会社側は採用する気が無い求人で溢れ返っている。今は職種にもよるが、一人の求人に対して数十人の応募者が集まるような状態だ。その割にはいつまで経っても採用者が現れず、長いこと求人され続けている募集が多数ある。会社側に言わせれば「適確な人材がいない」ということだが、何十人と応募があるのに、一人の適正者もいない程高度な仕事ばかりなのだろうか。その割には経験不問、学歴不問と記載されている。つまり条件面では人を選ばないのに、誰も採用していない。採用されたとして、残業時間も各種保険、手当も求人情報とまるで違うなんてことは珍しいことではない。これを詐欺と言わず何というのだろうか。