『ニュースの天才』というアメリカ映画(2003年)の本筋は、実在の人物が起こした事件に基づいた実話である。アメリカの有力誌『The New Republic』(ザ・ニュー・レパブリック誌)において1995年から1998年にかけての3年間、同誌の若手スター記者ステファン・グラスは、いくつもの面白い記事を同誌に提供し、売り上げに貢献したことで何度も表彰され、他誌からも記事執筆の依頼が来る売れっ子となった。

ところが、彼の記事は捏造であったことが発覚し、彼は同誌から解雇された。彼の記事は、そこに登場する人物や団体が架空の存在であったから、関係者から抗議が来なかった。だから、なかなかバレなかった。

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