以前、『紙の爆弾』に掲載された記事の名義に、「自称ジャーナリスト」という肩書きをつけた人がいたが、これは皮肉であった。記事を読むと、追及を受けた者が記者に対して嫌味でそう言ったからだ。
これは主に、組織に所属しないフリーランスのルポライターなどが、後ろ盾が無いことから見下されて言われることだ。そして、記者クラブ制度の弊害を語るさいにも話題になる。記者を自称して変な奴が紛れ込んでも困るが、しかし大手に所属する者だけを特別待遇して報道を手玉に取る政治や行政の手口により、自由な報道が出来ないからだ。
また、外国では、主な収入源が報道に関係していることをジャーナリストの条件としている所があり、これだとフリーも認められるのだが、しかし日本の場合は、フリーだといわゆるワーキングプアが多く、副業の収入の方が多いという人が少なくない。