老いまで、ロックにしちまったのか、あんたらは。
転がされる石のように暮らす日々の中で手に取った、写真集『2014ローリング・ストーンズ in 東京』を開いてそう思った。
2014年の東京公演。ステージ上の、ミック・ジャガー、キース・リチャーズ、ロン・ウッド、チャーリー・ワッツを捉えた鮮明な写真。
転がる石であり続けた証のように、顔の深い皺までが、ビートを刻んでいる。
熱狂的なファンでなくとも、この世に抗って生きようとする者なら、ローリング・ストーンズの曲は、心の底でいつも響いていたのではないだろうか。