過日、『週刊特報』でお世話になった種義則編集長(宝島社)が亡くなったという知らせが入った。2002年夏の創刊から2004年の夏、休刊するまで、まる2年、デスクとしてお世話になっていたが、さまざまな出来事を思い出す。僕が担当するのはニュースであり、とりわけスクープが求められていた。
僕は週刊文春で仕事した経験があるフリーの記者たちを集めた。彼らが情報網を駆使して集めたネタは、政治、経済、事件、警察のウラ、総会屋など実に多岐にわたっていた。書き上げてきたデータを、週刊誌らしいフォームにリライトする作業に、時間は大きく費やされた。また、グラビアも担当した、膨大なヌード写真のポジがある。それをどう組み立ててページにするのか、一から種氏は手取り足取りで教えてくれた。