おしゃべり委員長サツキちゃん……の巻
全国の大きなお友だちのかたがた、ごきげんよう。
屁世滑稽新聞のお時間です。
さて、この屁世26年も狂おしいほどに慌(あわ)ただしい日々が
続いておりまして、とくに東京永田町の国会動物園の界隈(かいわい)
では、もうほんとうに昭和20年、終戦直前の東京を連想させるかのような
慌ただしさです。まるで自滅の直前に、すっかり自暴自棄になって、
パニック状態を起こして死に果ててしまう重症の麻薬患者の末期みたいで、
声もでませんわ……。
それはともかく、国会動物園を占拠していたハイジャッカーたちが
政権を投げ出し、だれも予想していなかったような年末総選挙が
いきなり浮上してきた昨今でございますが、肝心のわれらがニッポンは、
どうやら男女差別という観点からみると世界的に底辺のちかくで
さまよい続けている“劣等生”グループだということでして、
100年前から日本の子供たちの精神と情操のすこやかな発達を願いながら
教育の仕事をしてきたわたくし花子先生といたしましては、とっても
悲しく感じておりますのよ。
世界じゅうの政界・経済界・産業界・学者知識人・ジャーナリストなど、
文字どおり“明日の世界”を決めていくようなトップリーダーたち2500名
が結集した“世界経済フォーラム”という民間国際団体がありまして、
彼らの年次総会である「ダボス会議」は、それに参加できるというだけで、
みごとに立身出世をやりとげたニッポンの“成り上がり”の皆さまにとっては
ヨダレがだらだら、まさに垂涎(すいぜん)の的なのですけれども、この世界経済
フォーラムが2006年から毎年、『グローバル・ジェンダー・ギャップ・
レポート(Global Gender Gap Report)』というものを発表しております。
日本語に直訳しますと『世界の男女格差の報告書』ということになりますね。
この報告書は、政治・経済活動・教育・健康の4分野において、
男女の差別がどのくらい残っているかを、さまざまな国際機関の
公式な統計数字にもとづいて調べた結果をのせております。
すなわち、政治分野なら国会議員や閣僚の男女比率や、国家元首の
在任年数の男女比率。
経済分野については、雇用機会や賃金の男女格差とか、管理職や
専門職の男女比率。
教育分野では、識字率の男女比や、初等・中等・高等教育に
就学している男女の比率。
健康分野では、無事に出生できた子供たちの男女比率と、
平均寿命の男女比率です。
……つまり、日々の生活と、究極的な生存の場面での“機会均等”と、
その結果について、世界の国々の男女差別の現実を客観的に
調べ上げたデータブックなのです。
この『世界の男女格差の報告書』で注目すべきなのは、毎年
発表される「世界の男女格差ランキング」です。いまのべた
さまざまな男女比率から、「男女格差指数(Gender Gap Index)」
という数字を導き出し、その数字の大小から、世界じゅうの国々を
男女格差が劣悪な順番にズラリと並べたものが、「世界の男女格差
ランキング」にほかなりません。
ちなみに、この“男女格差指数”は、男女格差がない理想的な
男女平等社会では「1」になり、逆にもっとも男女格差が劣悪な
男女絶対差別社会では「0」になるように調整されており、
現実社会のすべての国は、この「0」から「1」のあいだに
一列に並んでいるわけです。
……で、われらがニッポンは、この「世界の男女格差ランキング」
でどのあたりに居るかというと、最初にこれが発表された2006年には
80位(115ヵ国中)でしたが、その後はどんどん墜落していき、
2007年は91位(128ヵ国中)、08年は98位(130ヵ国中)、09年には
101位(134ヵ国中)と、100位圏外まで落ち続けたのです。
2010年に94位(134ヵ国中)までちょっと這(は)い上がりましたが、
翌11年は98位(135ヵ国中)と、またまたズリ落ち、2012年には
101位(135ヵ国中)とふたたび100位圏外に転落し、昨2013年には
105位(136ヵ国中)とますます速度をあげて墜落が続いておりました。
そして最近発表された2014年版のランキングでは、142ヵ国中の104位に
なっています。
(出典:http://reports.weforum.org/global-gender-gap-report-2014/economies/#economy=JPN)
この「世界男女格差ランキング」は、こんなふうに見るとわかりやすいワ。
今年の場合はぜんぶで142ヵ国が参加しているのだから、女性のからだを
142等分にして、目盛りを当ててみるのよ。理想的な男女平等社会に近い国
は「男女格差指数」が「1」にちかい“頭のてっぺん”、そして逆に絶対的
な男女差別に近い国はこの指数が「0」にちかいので“足の裏の土踏まず”に
あると想定して、どの国がどのあたりにあるのか図に描いてみたのです。
こうして描いたものは、男女平等国家が上にきて、男女差別国家が下にある
から、「世界男女差別ランキング」ということになるわネ。
……さて、世界経済フォーラムが発表したランキングで、われらがニッポンの
位置をみると、ちょうど“膝(ひざ)の裏”あたりをさまよっていることが
一目みてハッキリわかるわけです。
(出典:http://reports.weforum.org/global-gender-gap-report-2014/rankings )
世界経済フォーラムは「世界男女平等ランキング」を
2006年から毎年発表しているが、日本は世界の約140の
国々なかで、つねに100位以下の低い順位に甘んじている。
2014年版ランキングでは142ヵ国中、104位である。
(出典:http://reports.weforum.org/global-gender-gap-report-2014/rankings )
ひざの裏の“くぼみ”には、「膕(ひかがみ)」という名前がついて
います。あまり聞いたことがない日本古来の言葉ですが、「ひかがみ」
という呼び名は、「ひきかがみ(隠曲)」に由来します。
「ひきかがみ(隠曲)」というのは、読んで字のごとく、ひざを曲げて
屈(かが)むときに“ひっこむ”部分を指しています。
……で、現在のニッポンは、その自己主張ができない性分にふさわしく、
“男女が同等の機会にめぐまれて公正かつ幸福に暮らせる”社会条件
という観点から見たときに、まるで“ひざの裏”の「ひきかがみ(隠曲)」
みたいに、世界のなかでは“ひきこもって”いるということね。
★ ★ ★
「世界男女平等ランキング」で100位圏外をさまよい続ける日本では
ありますが、分野によってはすごく良好な、世界の優等生のような
場面もありました。唯一ですが、健康分野では2006年、10年、11年に
堂々の全世界1位に輝いておりました。ところがそれ以外の年には
いきなり30位以下に落ちてしまい、2014年版では37位です。
(参考:http://reports.weforum.org/global-gender-gap-report-2014/economies/#economy=JPN)
わたしたちは犬HKニッポン放送協会などの強要番組……もとい、教養番組
や政府公報などにだまされて、自分たちの国が「世界一しあわせな長寿国」
であると錯覚しているようですが、世界ランキング1位がいきなり30位以下
に落ちるというのは、どういうことなのでしょうか?
平均寿命とか出生児の男女比率というのは戦争や饑饉(ききん)などの突発で
いきなり大きく変わりうるものですし、世界にはそういう不幸にいきなり
襲われる国も多いわけですから、世界ランキングを作れば健康分野の順位
に激変がおきても不思議じゃないわけですが、まがりなりにも全世界1位
だった栄誉が、いきなり30位以下に落ちて、そのあたりをさまよっている
のは、ふつうに考えてものすごく心配なことですわよね。
それはともかくとして、とにかく総合ランキングで2014年現在は
142ヵ国中の104位に甘んじているニッポンではありますが、こと
健康分野については現在37位と、なかなか健闘しているわけです。
さっきのランキング図で37位がどのあたりかというと、ちょうど
オッパイのあたりです。頭のてっぺんからオッパイまで日本の
ランクがズリ落ちたわけですが、これからどこに向かうのかしら?
★ ★ ★
健康分野では37位で健闘しているのに、なぜニッポンは、総合成績で
104位に甘んじているのか? ……答えは簡単。他の分野で男女差別が
ひどくて、それが足を引っぱっているから。
とくに男女差別がひどいのは政治分野だということがハッキリしています。
2006年には115ヵ国のうちで83位だった「政治参加での男女機会平等」の
ランクが、それからどんどん墜落をつづけ、第1次安倍政権のころには
110位まで落ちました。その後の民主党政権のときに101位まで盛り返し
ましたが、第2次安倍政権になるや、いきなり110位に落ちて、それから
は落ちるいっぽうで、昨2013年は118位(135ヵ国中)、2014年現在は
129位(142ヵ国中)にまで転落しました。これは女体に見たてれば、
ほとんど“足首”のところまで落ちたということです。
(参考:http://reports.weforum.org/global-gender-gap-report-2014/economies/#economy=JPN)
そんなわけですから、安倍総理が、能力や資質の有無なんてろくすっぽ
考えもせずに、この9月の内閣改造で大あわてで手近な女性議員を5人、
自分の内閣に強引に引き入れたのは、世界にむけての体裁の悪さを改める
小手先の便法として、どうしても必要だったわけです。
アタマが悪い人ほど、こういうどうしようもない小手先の取りつくろいを
するんですよネェ……。
まあ、アベッチサンだからしょうがないわね、フランス語で、そのまんま
「馬鹿野郎(Ab?tissant)」ですから。(笑)
……これら5人の女性閣僚が、揃いもそろってロクでなしだったことは
改造内閣が発足したとたんに誰の目にも明らかになりました。政治資金を
あらぬ方面に使い込んでいたのに、自分は正しいと開き直った“エリマキ
トカゲの法務大臣”とか、多額の公金を不正な用途に使い込んでいたこと
がバレた“田舎の親の七光りの経産大臣”とか……。司法のトップにいる
法務大臣や、産業行政のトップにいる経産大臣が、使い込みをしていた
ことがバレて、なおかつ開き直ったりしていたのですから、ヒドイものです。
もちろん、女だからというだけでこういうロクでなしどもを閣僚に引き入れた
主犯……もとい、首班は、やっぱり総理大臣としての能力も資質も、もとより
ない人だったのですから、アレがコウしてコウなったのは当然の成り行きでした。
★ ★ ★
このように、日本の政界における女性の政治参加の現状は、いろいろな
意味で、目も当てられないほどヒドイのですのよ。
……だけど、わたくしは、そんなヒドイ日本の政界のなかで、ひときわ
光っている女性政治家に注目しておりますの。
その政治家とは、かつて10年前のいまごろは、大蔵省および現在の財務省が
はじまって以来の「女性主計官」として大活躍していた片山さつきさんです。
残念なことに、このかたは2005年9月の総選挙の直前に、財務省をやめて
“小泉ファミリー”の一員として、郵政民営化に反対する現職候補の
城内実さんを潰す刺客(しきゃく)の役目をおびて静岡の選挙区から
立候補し、僅差(きんさ)で勝って国会議員になりました。
……将来を期待されていた有能なお役人だったのに、人気者の総理大臣
から“お声”がかかったくらいで簡単にキャリアを投げ出して、刺客
の鉄砲玉になった人ですから、よっぽど冒険好きだったのでしょう。
永田町界隈の政界ダヌキ租界はべつとして、ふつうの地域であれば
ヤクザの親分に諭(さと)されて敵方のヤクザを刺す役目なんて、
暴力団末端の若いチンピラがやることですからね。(笑)
キャリア官僚の出世コースを投げ出してまで、そういう“刺客”を
やった片山さつきさんは、絶対に、極道にあこがれる冒険好きだったに
ちがいありませんわ!
……そうよ、たしかに冒険好きだったのでしょうね。
だってまだ頭髪がフサフサで、博多っ子純情みたいな“ご当地のヤンチャ気”
を売りものに、抑えきれぬリビドーを丸出しにしていた頃の、今では
都知事に成り上がった某東大教員と簡単に結婚して、いろいろと言葉に
できないような「家庭内暴力」をふるわれたあげくに、離婚したという
悲惨な“キャリア”まであるのですから。
まあ、それはともかく、もともと“お勉強秀才”で、官僚のデスクワークは
きわめて有能にこなしてきた片山さつきさんを、わたしはニッポン女性
のエリートの在り方として、一目おいてきましたから、ここでは
愛着をこめて「サツキちゃん」と呼ばせていただきますわネ。
★ ★ ★
サツキちゃんは“小泉チルドレン”の有力な一員でした。
あの時代に一世を風靡(ふうび)した「なんとかチルドレン」といえば
わたくしなどは、小室哲也さんを中心に回っていた「小室ファミリー」
を連想しますのよ。
「小室ファミリー」といえば、わたくしは、悲劇のヒロインとして
華原朋美(かはら・ともみ)ちゃんを連想します。朋美ちゃんは
乗馬や将棋でものすごい才能をもっている女性ですが、芸能界入り
してからは、しばらくのあいだ、下品なバラエティ番組に繰り出されて
いたのです。ご本人としては、さぞや不本意なことだったでしょう。
しかし、そうやって中途半端なアイドルとして下積みをしているうちに、
当時絶好調だった小室哲也さんに見初(みそ)められたのでした。
じつは小室さんって、もともとロリコンの人でしたから、ロリータ風の
朋美ちゃんに目をつけて、それで彼女を“小室チルドレン”として
売り出したのでしょうね。じっさい小室さんは当時、週刊誌の記者に
こう語っていたそうですのよ――「アーティストに手をつけたのではない。
恋人に曲を書いてデビューさせただけだ」。
こうして今から20年ほど前、阪神大震災の直後で、オウム真理教騒動で
ニッポンじゅうが大揺れしていたさなかに、華原朋美ちゃんは小室哲也と
同じイニシャルの「T・K」で音楽界に華麗なデビューを果たし、1995年
から98年までは文字どおりの歌姫として一世を風靡したわけですが、
世紀末が迫ったころに小室さんとの恋人関係が破局を迎え、ここから
つらく苦しい日々を暮らすことになりました。
『平家物語』はのっけから「祇園精舎(ぎおんしょうじゃ)の鐘の声ぇ~♪、
諸行無常の響きありぃ~、沙羅双樹(さらそうじゅ)の花の色~、盛者必衰の理
(ことわり)をあらわすぅ~♪」と唄っていましたが、20世紀末に沙羅双樹の
花のように咲き乱れた“小室ファミリー”旋風も、ほどなく終わりを告げ、
小室さんは“小室ファミリー”の一員だった奥様と、今ではかつての栄華など
想像すらできない暮らしをしています。
華原朋美ちゃんは、小室ブームが廃(すた)れた今、みごとな復活をとげました。
わたくしは、過去のしがらみから吹っ切れた彼女の、これからの活躍を
願ってやみません。
★ ★ ★
……あゝ、片山サツキちゃんのお話でしたわね。
すっかり脇道にそれてしまいました。
これを聴いていらっしゃる、お小さい方々。どうもすみません。
片山サツキちゃんも、“小室哲也ファミリー”のなかの
華原朋美ちゃんみたいに、長いあいだ、幸うすい境遇にいたかたなのです。
なにしろ“小泉チルドレン”一派に所属する「刺客」として政界デビュー
してからも、ずっと大臣に抜擢(ばってき)されずに、「大臣政務官」という
最近になって新たに設置された、大臣に仕える“家政婦”役に甘んじてきた
わけですから。
でも、わたくしは断固として、サツキちゃんを応援しておりますのよ。
なぜかって?
それはね、サツキちゃんは「日韓議員連盟」や「日本の領土を守るため
行動する議員連盟」のメンバーであるばかりでなく、なによりも
「日本エレキテル連合」の国会支部長として活躍しておられるからです。
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日本エレキテル連合 「未亡人 朱美ちゃん」
日本エレキテル連合 朱美ちゃん(きゃりーぱみゅぱみゅバージョン)
日本エレキテル連合 田所先生
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サツキちゃんは参議院外交防衛委員会の委員長として、
先日、みごとなパフォーマンスを見せてくれました。
そのときの活躍ぶりを、あらためて見てみましょうね!
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第187回国会 参議院外交防衛委員会
議事録(屁世26年10月21日)
○委員長(片山サツキちゃん) 「ただいまから外交防衛委員会を開会します。外交防衛等に関する調査を議題といたします。質疑のある方は順次ご発言ねがいます」
★理事(追野守尋クン) 「委員長っ!」
○委員長(片山サツキちゃん) 「追野守尋(おうのもりひろ)クン!」
★理事(追野守尋クン) 「今日は、外交防衛委員会に一年ぶりで戻って参りました。さらに、委員会運営の責任の一端を担う理事として初めて質問に立ちますので、委員長に対して、まずは一言申し上げたいと思っております。すなわち、御嶽山の噴火に際して、委員長は御自身のツイッターで全く根拠のない野党批判をされたわけです。こういうウソの主張は極めて醜(みにく)いものですが、それ以上に、生存者を必死に捜索しているさなかにそれを特定政党の罵倒につかうような発言をされたというのは、この罪は重いと思っています。しかし我が党としては、あのような事態に対して、我々まであなたのレベルに降りていって低俗な政局にしてしまうというのは、これは低劣きわまる愚行ですから、ここであえて委員長の公正・公平さを期待することにして、今後も審議に応じることに致しました。ですから今後の委員会運営を公平・公正・中立になさるよう、委員長に対しては求めておきたいと思います」
○委員長(片山サツキちゃん) 「それはどうもイカんの金玉でございました。あのときは便秘が続いていてカンシャクが爆発し、あらぬことをツイッターで口走ったのでございます。腹のなかで暴れていた疳(カン)の虫のせいですから、あたしには責任はございません。けれどもご指摘がありましたから、さよう心得て、公平・公正に進めたいと思います」
★理事(追野守尋クン) 「続けて、防衛大臣にお伺(うかが)いをさせていただきたいと思います。防衛大臣が不適切な処理を行ったとされる案件についてお伺いをさせていただきます」
◎国務大臣(餌渡恥得クン) 「ゲゲっ!!」
○委員長(片山サツキちゃん) 「ちょっちょちょっ! 追野クンっ! 申しわけないですが、議事資料をトイレに忘れてきました。いま秘書にとりに行かせますから、ここでいったん委員会を中断します」
★理事(追野守尋クン) 「そんなバカなことがありますか? そんなことで議事を中断していたら会期がいくらあっても審議できないでしょ!」
○委員長(片山サツキちゃん) 「ハイ! コマーシャル行ってみよう! はい一旦CM!」
★理事(追野守尋クン) 「あんた、いかりや長介ですかっ? 国会は『8時だよ!全員集合』じゃないっての!」
○委員長(片山サツキちゃん) 「いいこと思いついたっ! ここで急きょ、委員会幹事の立川談志クンに、長生きする健康法について説明をしていただきます。国を守るまえに国会議員はテメエを守らなきゃなりません。なにせカラダが資本ですからね!」
★理事(追野守尋クン) 「委員長っ! 談志センセイはとっくに死んでますけど、なに血迷ったこと言ってるんですか?!」
○委員長(片山サツキちゃん) 「まあとにかく、ここは立川談志クンを召喚します! エロイムエッサイム! エロイムエッサイム! われは求め訴えたり!」
★理事(追野守尋クン) 「じぇじぇっ! それは悪魔くんが魔王メフィストを召喚するときの呪文……!」
ここで委員会室中央の床のモザイク模様がとつぜん回転しはじめ
ものすごい雷鳴と猛烈な悪臭のけむりが床から噴き出して
煙のなかから紋付き姿の人影が現れた
●委員会幹事(立川談志クン) 「てめえ馬鹿野郎っ! 冥土で朝寝してたらとつぜん呼び出しやがって! 俺はコールガールじゃねえんだぞ馬鹿野郎!」
○委員長(片山サツキちゃん) 「談志センセイ、ご無沙汰しておりました。片山サツキでございます。本日おこしいただいたのは……」
★理事(追野守尋クン) 「オコシいただいたジャねえよコノヤロー! こっちはオコサれたんだぜ迷惑千万だっての! さつきだかサクラだか知らねえが五月祭とか気どってる歳じゃねえだろ、あんたも……」
◎国務大臣(餌渡恥得クン) 「談志センセイ、初めまして。防衛大臣の餌渡(えわたり)でございます。本日は天国からわざわざお越しいただき……」
●委員会幹事(立川談志クン) 「エワタリだか不渡りだか知らねえが、ふざけんじゃねえよ! だいたい俺が天国に行ったんなら、こんな簡単に戻ってこれるかっての! どこかのババアが悪魔召喚の呪文を唱えたせいで、おらぁ地獄から引きずり戻されたんだバカヤロー!」
○委員長(片山サツキちゃん) 「談志センセイ、本日国会にお招きしたのは、センセイのお話しで間(ま)を持たせて頂きたいと思いまして……」
●委員会幹事(立川談志クン) 「間を持たせるだって? 俺は幇間(たいこもち)じゃねえぞバカヤロー! だいたい国会は新宿末広亭とか上野の鈴本演芸場じゃねえだろ、このバカ何いってんだ?」
○委員長(片山サツキちゃん) 「ですから、ちょっとのあいだ、小咄(こばなし)でもして間を持たせて欲しいんです」
●委員会幹事(立川談志クン) 「ふざけんな、この野郎! だいたい国会議員だった俺を沖縄開発政務次官にしておいて、おまえら自民党の犬どもが俺の足を引っぱって辞めさせたじゃねえか! 39年前の屈辱をおれは忘れてネエぞこの野郎!」
○委員長(片山サツキちゃん) 「そんな昔の話は、あたしは知ったこっちゃないわ! 談志さんが酔っぱらって政務次官をやめさせられた頃は、あたしは東京教育大付属で東大めざしてガリ勉していましたから」
●委員会幹事(立川談志クン) 「験勉(けんべん)してる? ウン!親指大ね! ……って、東大一直線かよテメエは! それで税金に寄生して賤業(せんぎょう)やってんだからテメエらなんてサナダムシと変わらねえじゃねえか!」
○委員長(片山サツキちゃん) 「国会議員は賤業じゃございません! それに職業に貴賎なんてないんですっ!」
●委員会幹事(立川談志クン) 「ウソつくなよ、コノヤロー! あんたの前の亭主、あのハゲオヤジが、『賤業としての政治家』っていう本を堂々と出してたのを、知らねえワケじゃねえだろ?」
政治学者だった舛添要一センセイは、田原総一朗司会のテレビ朝日
『朝まで生テレビ!』で顔を売り、テレビタレントとして全国に
知られる存在になった。タレント人気絶頂期の1989年7月20日に
『賤業としての政治家』(飛鳥新社刊)を出し、政治家の実態と理想
を語っている。その10年後の1999年4月、青島幸夫知事の後任をきめる
東京都知事選に立候補して実際に政治家を志したが、石原慎太郎が圧勝
した。今やその石原が「老兵」ならぬ、政界に悪臭を吐き散らすだけの
「陋弊(ろうへい)」と化し、彼が独断で都政に引き入れた猪瀬直樹も
公職選挙法・政治資金規正法違反の収賄疑惑で都知事のイスから逃げ出して、
いまや念願の都知事のイスを手に入れた。
○委員長(片山サツキちゃん) 「談志センセイ、あたしのまえで、あいつの話をするのはやめてっ! その話題を出すだけでもハラスメントですからねっ!」
●委員会幹事(立川談志クン) 「何いってんだコノヤロー! そもそもオマエら国会議員なんぞ、憲法違反の選挙もどきで票を手に入れて国会の赤ジュータンを踏んでるだけの盗賊だってことを、忘れんじゃねえぞ! オマエら法律違反の税金ドロボーでしかねえんだぞ! ……とマァ、ひととおり毒舌を吐いたら、ちったぁ滑舌もよくなったんで、ここで一席バカ咄(ばなし)でもして帰ろうか」
◎国務大臣(餌渡恥得クン) 「よっ! 待ってました大将!」
●委員会幹事(立川談志クン) 「バ~カ! てめえ防衛大臣だろ。テメエんとこの自衛隊は、市ヶ谷の幕僚監部で寄席でもやってんのか? 幕僚監部にいるヤツらは“三ばか大将”なのかよ!」
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元祖「三ばか大将」
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○委員長(片山サツキちゃん) 「こりゃまた一本とられました。エワタリくん、談志センセイに座布団やって!」
◎国務大臣(餌渡恥得クン) 「ハイハイ、承知いたしました」
●委員会幹事(立川談志クン) 「バカ野郎! てめえオレがむかし笑点で司会してたのを知らねえのかよ?」
○委員長(片山サツキちゃん) 「談志センセイ、悪態ついてばかりいないで、小咄でもひとつ聞かせてくださいな」
●委員会幹事(立川談志クン) 「まあキャンキャンとかいう犬っころみたいに無駄に吠えまくるギャル雑誌で、大昔に“ミス東大”とか呼ばれて絶賛されたおネエちゃんにお願いされたんだから、浮き世に化けてでたお土産として、ここで一席しゃべってもイイぜ」
○委員長(片山サツキちゃん) 「では元沖縄開発政務次官・立川談志クンのお話しをここでお聞きいたします」
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●委員会幹事(立川談志クン) 金玉医者について26分にわたる説明
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○委員長(片山サツキちゃん) 「談志センセイからキンタマ医者の貴重なお話をうかがいましたが、お話がおわるや、たちまち消えてしまいましたので、ここで審議を再開します」
★理事(追野守尋クン) 「委員長!」
○委員長(片山サツキちゃん) 「オウノくん」
★理事(追野守尋クン) 「トイレに忘れてきた議事進行の資料は、もうお手元にあるのですか?」
○委員長(片山サツキちゃん) 「ご心配なく。汚物入れに捨てられていたそうですが、無事に取り返しました。ではオウノ理事、質問を再開してください」
★理事(追野守尋クン) 「質問を再開します。餌渡防衛大臣の政治資金の処理にかかわる問題でございますが……」
○委員長(片山サツキちゃん) 「ダメよ~! ダメ!ダメ!」
★理事(追野守尋クン) 「委員長? どうされたんですか?」
○委員長(片山サツキちゃん) 「ダメよ~!
ダメダメ!」
★理事(追野守尋クン) 「質問をつづけます。餌渡大臣は自分の後援団体をトンネルに用いて政治資金を不正に着服し……」
○委員長(片山サツキちゃん) 「ダメよ~!
ダメダメ! ダメよ~! ダメダメ! ダメよ~! ダメダメ!!」
★理事(追野守尋クン) 「委員長? こわれたんですか?」
◎国務大臣(餌渡恥得クン) 「委員長がダメだって言ってっぺよ! やめろその質問!」
★理事(追野守尋クン) 「委員長! 被疑者の餌渡大臣があんなヤジを飛ばしてますが、いいんですか! これで?」
○委員長(片山サツキちゃん) 「イクイクイク~! いっちゃういっちゃう~!」
◎国務大臣(餌渡恥得クン) 「おい!オウノ! てめえの質問は的はずれなんだよ! “外交防衛等に関する調査”が議題だって、最初にババアが宣言したじゃねえか? 耳がきこえねえのかテメエは?」
★理事(追野守尋クン) 「委員長! 大臣があんなこと言ってますよ! 許しておくんですか? “外交防衛等に関する調査”を論じる以前に、防衛大臣のネコババ問題を論じるのが先でしょ?」
○委員長(片山サツキちゃん) 「そっちじゃない! こっち~!」
★理事(追野守尋クン) 「こっち~って、“外交防衛等に関する調査”ってことですか?」
○委員長(片山サツキちゃん) 「そこそこ、そこよ~! イクイク! いっちゃう~!」
◎国務大臣(餌渡恥得クン) 「ほらオウノ! 委員長がヨガってっぺよ! もっと委員長をイカセてやれや兄(あん)ちゃん!」
○委員長(片山サツキちゃん) 「イクイク~! いっちゃう~!」
★理事(追野守尋クン) 「そんなことやってて、いいんですか? 委員長、あと5分で昼休みですよっ! やる気あるんですか?」
○委員長(片山サツキちゃん) 「……ではここで一旦休憩します。再開は13時からです」
★理事(追野守尋クン) 「……信じられない。狂ってる……。」
◎国務大臣(餌渡恥得クン) 「おらオウノ、わしが寿司おごってやるから、さっさと昼飯食いに行こうぜ」
★理事(追野守尋クン) 「ありゃ? 委員長、あなたの議事進行の資料ですけど、そのハンコがついてるのは何ですか?」
○委員長(片山サツキちゃん) 「見ちゃダメよ~! ダメダメ!」
サツキちゃん万事休す!
国会想定問答どおりに議事進行していたことが発覚!
〔午後になり審議再開〕
○委員長(片山サツキちゃん) 「ただいまから外交防衛委員会を再開いたします。ただいま追野理事の方から、政府側の答弁要領につきまして、あたしがそれを所持しておりましたことにつきまして、クレームが付きましたので、御注意がございましたので、今、理事会を再開し、暫時これから休憩して国対に持ち帰るということで……」
★理事(追野守尋クン) 「委員長!委員長!」
○委員長(片山サツキちゃん) 「なんだよ?」
★理事(追野守尋クン) 「委員長、まず自分がやったことを認めて下さいよ! 認めなきゃ、指摘あったじゃなくて、あなた、そうだったというふうに言ってくれないと持ち帰れないでしょ?」
○委員長(片山サツキちゃん) 「はぁ?(ヤジ多数あり) ええ~っと、たしかにあたしは~本日の答弁要領を持っておりましたぁ~。はいはい。それはどうもスンマセンでした。うるさいぞ外野! 委員長発言中だぞおい! ……収拾がつかないので、ここで一旦休憩します。 ハイここで休憩~!」
〔休憩後開会に至らなかった……〕
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……お話のおばさんです。
このようにサツキちゃんは、国会のなかで日本エレキテル連合もビックリ
するような大活躍をして、おもしろみのない国会議事堂を、浅草の演芸場
なみに変えてくれたのでした。
立川談志師匠までも地獄から呼び出して、秋の演芸祭みたいなお祭りを
演出してくれたサツキちゃんには大いなる拍手を送りたいと思います。
……が、そのサツキちゃんが頼りにしてきた安倍政権が、いきなり
衆議院の解散と総選挙を宣言しました。
改造内閣の顔ぶれが犯罪者ばかりで外交も失敗つづき……。
こういうやり方で遁走(とんそう)するなんてネェ……(苦笑)
下痢を理由に総理をやめた第一次安倍政権のときと同じ手口で、
バカな犯罪者はおなじ手口を繰り返すって言いますけど、
まったくその通りですわね。(笑)
さて、そのアベッチさんですが、解散総選挙を決断してから
サツキちゃんをこんな具合に口説いているとか……
アベッチサン 「ねえ~サツキちゃ~ん。いいじゃ~ないの~? この際だからさぁ~、参院から衆院に乗りかえてさぁ~、いま選挙に出ない~?」
サツキちゃん 「ダメよ~! ダメダメ!」
アベッチサン 「そう言わないでさぁ~。衆院に乗り替えたらさ~、今度ワネ、大臣にしてあげるからさぁ~。だから~、いいじゃ~ないの?」
サツキちゃん 「ダメよ~! ダメダメ!」
アベッチサン 「そんなこと言わないでさぁ~。あっ、そうだ。サツキちゃん、朝鮮旅行は好き? 選挙が終わったあとの内閣では、サツキちゃんを拉致対策担当の大臣にするからさぁ~。……ボクは飛行機はほんとは苦手でね。だってトイレが狭いから、下痢するとウンコがお尻に跳ね返ってくるんだもん。だからさぁ~。ここにフエ~リーの、フエ~リーの切符があるんだけどさぁ~。二人でフエ~リーのマンギョンボン号に乗って北朝鮮に行こうよ? ねえ、いいじゃ~ないの?」
サツキちゃん 「ダメよ~!ダメダメ! ダメよ~!ダメダメ! ダメよ~!ダメダメ!」
アベッチサン 「…………」
サツキちゃん 「ダメよ~!ダメダメ! ダメよ~!ダメダメ! ダメよ~!ダメダメ!」
アベッチサン 「(ため息) ……モシモシ、わたし総理大臣のアベッチサンですけど。読売グループのナベツネさんですか? はいはい……。今ねぇ、サツキちゃんに次の朝鮮担当大臣はどうかって口説いているんですけど、ダメダメばかり言ってるんですよ」
サツキちゃん 「ダメよ~!ダメダメ! ダメよ~!ダメダメ! ダメよ~!ダメダメ!」
アベッチサン 「ナベツネさん、もうサツキちゃん壊れちゃったみたいだから、今度はオシャブリ人形レンホーちゃんに取り替えてくれませんかね?」
サツキちゃん 「ダメよ~っ! ダメっダメぇ~~っ!」
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きょうはこれでおしまい。
また今度、お話しましょうね。
では皆さん、ごきげんよう。 さようなら。
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