長打はあるが、守備はまるでダメ。拙守を連発し、5月7日に選手登録を抹消して二軍落ちし、調整している「問題助っ人」のホアン・フランシスコ(巨人)の傲慢なふるまいが話題になっている。

「ロッカールームから若手を締め出して音楽を大音量で聴いていた」「川相二軍監督が『グッドモーニング』と挨拶をしたら無視した」などなど、その破天荒な振る舞いには枚挙にいとまがないが「このところ、練習が終わると川崎の風俗街に直行しています」というから驚きだ。

◆「ジャパンのソープガールはいいぞ」と来日前に聞いて川崎通い

「なんでも来日する前に『ジャパンのソープガールはいいぞ』と前新のトロント・ブルージェイズで、日本に留学したことのある選手に聞いたらしい。練習が終わると、いちもくさんに川崎にタクシーで直行するので『あの熱心さが試合でも出てくれればいいのですが」とコーチ陣も頭を抱えている。

フランシスコは5試合で18打数3安打で打率は1割6分7厘、0本塁打で11三振、守備で2失策と、まるで役にたっていない。守備の下手さは折り紙つきで、2軍の試合でも不通のゴロを1塁手として処理するのに「おおっ」と観衆の歓声があがるほどだ。

「あんなにぶよぶよの身体で本当に野球ができるかどうかは、巨人はきちんと確認していない。中日は獲得を見送っていることだし、チーム編成の責任を問う声が出てきている今、ソープ三昧とはあきれるね」(スポーツ紙記者)

◆「あいつに川崎の風俗への案内をしたのは誰か?」と巨人内部では犯人探し

それにしても、フランシスコが遊び人だったとは、これもリサーチ不足というべきか。

「いや、アメリカではああいう明るくて破天荒な選手はモテるんですよ。遠征中に女とどこかドライブに出かけて練習をすっぽかしたこともブルージェイズ時代は頻繁にありましたね」(同)

巨人の内部では、「あいつに川崎の風俗への案内をしたのは誰か」と犯人探しが始まっているようだが、いまでは、海外旅行用に川崎の風俗ガイドも英語で案内がサイトに出ている時代。「二軍で調整されているのは、少し体重を絞ることと、守備のフォーメーションを覚えさせることだが、あいつはまったく覚える気がないようだ。まあ、夜は『ホームラン』をかっとばしているようだがね」(巨人関係者)

巨人では、阿倍と坂本が怪我から復調して戻ってきた上に、ファーストができる人材はひしめいている。一軍に呼ばれそうもない状況がフランシスコの風俗遊びに拍車をかけているのか。

「適当にプレイして遊んで帰国するでしょう。別に活躍しなくても契約金2000万円、年棒1億2000万円は減らされるわけがないですからね」(同)

いまだに「ドミニカに帰れ」と二軍の試合で言われる彼が、本気で野球をやる日は来るのだろうか。

◆外国人選手の獲得があまりに下手な読売ジャイアンツの時代遅れ

だいたいにおいて、もう旬がすぎた「キューバの怪人」、セペタを34歳の時点で獲得し、いきなり4番に据えるなど、もはやあいた口がふさがらない采配をした。

「キューバ政府とでも密約があったのかね。キューバでは英雄だろうが、しょせんはアマチュア。いきなり来日して打てるほど、プロは甘くないよ」(巨人関係者)

さらに、今年はホレダ、マイコラスなどが投手として健闘しているので、めずらしいほどのあたり年だといえる。ただ、アンダーソンがいるかぎり、フランシスコを使うのは、やはり無理がある。原監督は、フランシスコをサードとして起用するつもりらしいが、あの守備は中学生以下だ。エラーが続出するのが目に見えている。

僕は、外国人の助っ人は、「そんなすごいやつがどうしてアメリカで活躍できなかったのか」という風に感想を漏らすようなすごいやつをつれてくるのがスカウトの腕だと考えている。

たとえばアメリカでは通用しないが、いきなり日本に水が合うような、たとえばヤクルトのバレンティンのような選手。そうした発掘ができない球団は、これから生き残れないだろう。

札束でビンタしてメジャーリーガーを連れてきても、役にたたないことは歴史が証明している。それなのに、いまだにメジャーリーガーを連れてこようという巨人は、時代遅れの野球をしているのだ。

ともあれ、近く、プロ野球は「セ・パ交流戦」に入る。助っ人外国人がどれくらい活躍しているか、年棒と照らし合わせてビールを飲みながら観戦するのも、また一興かもしれない。

(小林俊之)

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