最低でも800万円を超えるポルシェのマカンを斎藤佑樹(北海道日本ハムファイターズ)にプレゼントしたベースボールマガジン社の池田哲雄社長の『わけがわからない利益供与』に社員たちが憤慨。続々と転職活動をしている社員が増えている。中堅出版社の総務が小さい声で語る。
「具体的には言えないが、今月は、社員12人が履歴書を送ってきました。まあ経営悪化でリストラがあいつぐ中で、社長だけが年収3千万円をキープして、社員たちの給与は下がる一方。そんな中で斎藤選手を社長が優遇したわけで『やってられねえ』という雰囲気が社内に充満しているのは確かです」(ベースボールマガジン社社員)
そもそも、ベースボールマガジン社は経費に渋いことで知られる。
「外注ライターとの打ち合わせは、ほとんど社内ですし、とにかく経費を抑えろと編集は教わる。入社して最初に上司に言われた言葉が『飯は吉野家か松屋の牛丼にしておかねーと給料じゃ貯金がたまらないぞ』ですからね」(同)
さらにせこい話もある。
「2011年3月に破産手続きが終了した日本スポーツ出版社では、『週刊ゴング』で取材したときのジャイアント馬場やアントニオ猪木など貴重な写真8千枚を破産管財人から80万円で購入。これも管財人が提示した100万という提示を何回も値切る交渉をして競り落としたものです」(同)
今年1月に水道橋の本社ビルを売却、日本橋に移ったときも「野球選手のブロマイドをまとめて高く売りつける交渉にきた」と神保町の老舗書店。
そんなケチな出版社だが、「池田社長の周辺に聞くと、斎藤は見切って、今度は同じ北海道日本ハムの大谷翔平を会社で囲い込もうとしている。確かに、大谷を出せば売上げはよくなるだろうが、今度はマスコミには見えない形で接待するだろう。懲りない人たちだね」(同)
「食えない」と逃げ出す社員たちをよそに、もしかしたら大谷と池田社長の豪勢な話が近く聞けそうだ。
(伊東北斗)