SMAPのメンバーたちが個々に解散について語り始めた。
稲垣吾郎、木村拓哉に続いて8月20日23時、中居正広がニッポン放送のラジオ番組「中居正広のSomegirl’SMAP」で、「われわれが解散することを報告させていただきます。このような結果に至ったことをお許しください」とファンらに謝罪した。その上でリオデジャネイロ五輪中継のキャスターを務めており、「(発表が)水を差すような時期だったのは申し訳なく思っています」と付け加えたのは「裏事情がそれなりにある」とスポーツ紙記者は言う。
「ズバリ、スポーツ好きで知られる中居は、本来、SMAPが務めるはずだった2020年東京パラリンピック大会の成功とパラスポーツの振興を目的とした日本財団パラリンピックサポートセンター(以下、パラサポ)の応援団を、単独で引き受ける手はずが進んでいるのです」(同)
ラジオを聞くだけでは、わかりにくいが、中居が見すえていたのは、「東京五輪・パラリンピック」での活躍。すでに4年後の五輪のほうが大切で、もはや「SMAP」が過去のものになりつつあるのだろう。
中居がSMAP解散を詫びている時間帯には、同時にTBSテレビで「リオ五輪2016」のキャスターを務めていた。ラジオは録音で、テレビ番組はライブなので多重に中居が露出していたのだ。
「連日、中居はリオ五輪を全力で盛り上げて『日本勢の活躍に注目してきましょう』と言っていたので、確かにこのタイミングでの解散の発表は中居にとって間が悪い。しかし責任感が強い中居は、なんとかして『僕だけでも東京五輪の応援ホストに入れて下さい。ノーギャラでもかまわなません』と東京五輪・パラリンピック組織委員会関係者に伝えた模様です」(スポーツ紙記者)
その延長にはもちろん、「東京五輪・パラリンピック」でもテレビでキャスターを務めていたい、という計算もありそうだ。
「実際問題、事務所と関係なく電通関係者に『SMAPが解散したのは残念で申し訳ない。なんとかして単独でも応援キャラクターを務めて日本を応援したい』とアシストをお願いしたと聞いてます。解散はしかたがないが、自らの立ち位置は確保しておきたいということでしょう」(同)
連日のようにSMAPのメンバーたちの行動がこと細かく伝えらている。
「夜中にディスカウントショップで、客が関心を集めるだろうと、店員が気をきかせてラジオで店内で流した中居君の発言に聞き入る姿を見ていると、ちょっと不謹慎だが、敗戦を告げた昭和天皇の放送を大衆が聞く姿を想像してしまうほどショックだ」(SMAPのファン)という声も大きいが、今回の解散の悲劇にへこたれず、自らの立ち位置を確保すべく動く中居の生命力はすさまじい。
「解散発表直後、あいつぐ仲がいいタレントたちから心配の電話がかかってきたが『なんにも心配いりませんよ。僕は』と返したそうです人気ありますし』とギャグで返したそうです。『最悪、事務所の後輩たちのコンサートの司会でもやればいいしね』と旧知のスタイリストに語ったそうすです。中居のメンタルはメンバー随一、強いのかもしれませんね」(前出スポーツ紙記者)
中居が2曲目に選んだのは、TBSのリオ五輪関連の番組で使われている「ありがとう」であったことも「中居4年後にも五輪キャスターを狙う」というしたたかな戦略に符号する。「いや、それは強がっているだけで、実は連日のように飲んだくれている」(芸能関係者)という声も聞こえるが、それはリーダーとして支えた25年の歴史を考えれば無理からぬ話。
この騒動の渦中、8月18日に44歳になったSMAPの牽引者の将来象は、今とさしてかわらない「名MC」だと思うが、そのポジションの保持は至難の業のようだ。
ジャニーズ事務所に「中居のスケジュールは来年1月以降はどうなっているか」と聞いたが「お答えできません」のとこと。元マネージャーが独立を画策して消えたぶん、事務所のバックアップは期待できない。これからはセルフプロデュース力と営業力が問われるだろう。
(伊東北斗)