北海道の「苫小牧市科学センター」にある「ミール展示館」にでかけてみた。
東京にいるなら、8月、9月の猛暑でダウンしそうだが、苫小牧市は、昼間は24度くらいで夜は寒くて眠れないくらいだ。

さて、ミールは、筒状の長期滞在型ドッキングベイで、実はここに展示してあるのは「予備機」だ。

感想としては、「こんな薄い装甲で大丈夫なのか」ということと、「おいおい、こんなに狭いのか」という点を強調しておきたい。

基幹となるコアモジュールと、天体観測を行っていたというクバント(天体物理観測モジュール)の中に入ると、所狭しとボタンが並び、まさに計算機、とりわけスーパーコンピュータの中に入ったという気がする。

この狭さの中で、地球という故郷を思いつつ、天体観測や天体の研究データを集めるという貴重な実験をやってのけるロシア(旧ソビエト連邦)には、まったく頭が下がる。

「ミールには〝平和〟という意味があります」と展示館のスタッフが教えてくれる。

「北海道では、そこかしこにロシアとの友好を感じる場所があるが、はっきりいってここもそのひとつ。ミールについては、子供のころに何度も行ってけれど、夢があって大人になってからきてもいいですね」と地元の住民は言う。

はっきりいって、宇宙旅行は夢のまた夢だと思われていたが、NASAが「第2の地球」を発見するために観測機を飛ばす計画もあがっている(http://tocana.jp/2016/05/post_9695_entry.html)。

日本にいるとつい「本は電子書籍がいいか、紙か」など実に視野が狭いことを考えてしまう。だが、ときとして宇宙規模でものを考えてみるのもいいかもしれない。北海道には、まだまだ楽しいものがたくさんあった。機会があれば、また紹介しよう。

苫小牧市科学センター「ミール展示館」HP

▼小林俊之(こばやし・としゆき)
裏社会、事件、政治に精通。自称「ペンのテロリスト」の末筆にして松岡イズム最後の後継者。師匠は「自分以外すべて」で座右の銘は「肉を斬らせて骨を断つ」。

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