2012年後半のNHKの朝ドラマ「純と愛」で、夏菜が演じる純が再生を試みた沖縄・伊良部島のモデルとなったホテルが「経営者再生」のパワースポットとしてじわじわと注目を集めている。
ドラマでは、祖父が建て、父親(武田鉄也)がつぶそうとしたが再生を試みたのが主人公の純(夏菜)。沖縄・伊良部島にある同ホテルが実は「経営者のパワースポット」として実業家の間でひそかに広がりつつあったのは、実はドラマファンが集まるSNSからだが、現在はドラマ終了から時間がたち、ほぼ閉鎖されているようだ。
「純と愛」は、ニックネームが“社長”でなんでもかんでも他人に尽くすのが身上の純(夏菜)が、人の心が読める特殊能力をもつ愛(いとし・ 風間俊介)とともにつぎからつぎへと押し寄せる不運を乗り越えていくドラマ。
「このドラマで重要な役割を果たす宮古島のホテルのモデルとなった『伊良部島ホテルサウスアイランド』は、『純と愛』のストーリー上、とても大切な『絆』と『人の再生』がストーリー上、織り込まれています。武田鉄也演じるホテルのオーナーは祖父からホテルを引き継ぎますが、経営難でホテルを手放すことに。だが祖父との大切な思い出があり、『誰がも幸せになる魔法の国』としてホテルを大切に思う純(夏菜)が、父親の決定に逆らい、ホテルを破壊にやってきた建設用トラックや重機に身体を張って立ち向かうのです」(テレビ雑誌ライター)
つまり、このホテルは「あきらめない実業家」の魂が否定のしようもなく詰まっているから「訪れて寝ていると落ち着く」(40代経営者)や「実は経営的に苦しくなるとここに来て美しい海を眺めつつ頑張ろうと決意しなおす」(50代経営者)との声もある。
同ホテルの儀間氏は「いまだに『純と愛』を見てきたというかたが数組、いらっしゃいます。もちろん常連で社長のかたもいらっしゃいますよ」と語る。
ホテル側でお客の職業まで聞かないので具体的に何人の経営者が来ているかは不明だが、「元気が出るスポット」としていまだに人気を集めているのはまちがない。
ちなみに「カップルには、はぐれても再び出会えた宮古島・砂山ビーチに寄っていくのをお勧めしますよ」(沖縄県在住ライター)との声も。
経営にいきずまったむきは、夫婦で訪れるのもいいかもしれない。
▼ハイセーヤスダ(編集者&ライター/NEWSIDER Tokyo)
テレビ製作会社、編集プロダクション、出版社勤務を経て、現在に至る。週刊誌のデータマン、コンテンツ制作、書籍企画立案&編集&執筆、著述業、漫画原作、官能小説、AV寸評、広告製作(コピーライティング含む)とマルチに活躍。座右の銘は「思いたったが吉日」。