7月27日、本コラムに「リンダの会『#安寧通信』解析〈1〉 0号執筆陣に見る李信恵絶対擁護の人々」を掲載したら、予想通りであったが、さっそく李信恵がツイッターで反応してきた。しかしながら、例によってその内容には明確な虚偽と悪意が込められているので、この際しっかり反論しておく。まず下記を見て頂こう。
昨日の「リンダの会『#安寧通信』解析〈1〉 0号執筆陣に見る李信恵絶対擁護の人々」では、李信恵が在特会元会長と保守速報を訴えたことに何の異議も唱えていない。それどころか、
《繰り返すが編集班はいかなる「差別」も「排除」も肯定する立場にない。断じて「差別」も「排除」も「リンチ」も肯定しない》
と立場を明確にしたうえでさらに、
《『#安寧通信』、vol.0は李信恵が、在特会元会長の桜井誠と保守速報を相手に2014年8月18日に損害賠償を求める裁判を起こしたことを紹介する李自身の「反ヘイトスピーチ裁判に向けて」から始まる。この文章に書かれている訴えには虚偽はなく、李自身かなりの被害を受け訴訟に踏み切ったことが窺い知れる。相手は狂気の差別集団「在特会」なのだから。》
と李信恵が起こしている裁判へは基本的に理解を示し、批判などは微塵も展開していない。課題として述べているのは李信恵が、
「日本には差別を裁く法律はありません。名誉棄損や侮辱にしても、刑事事件での告発はハードルが非常に高い」
と述べている部分の「日本には差別を裁く法律はありません」である。詳細は27日の本コラムをご覧いただきたい。取材班はこの裁判自体に一切ケチをつけてはいないのであり、「#安寧通信」に登場する顔ぶれと、そこに書かれている内容が「M君リンチ事件」と極めて深い関連を持つので、それを明らかにしようとしているのだ。
しかし、李信恵にとっては「#安寧通信」が鹿砦社に取り上げられたことだけで、気に入らなかったのだろう。おそらくは、もっと汚い言葉で罵りたいのであろうが、
「偏見や私怨のある人たちは、そういうことは見えないんだと思った」
と決めつけている。「偏見や私怨」? 取材班には李信恵に「偏見や私怨」などない。直接会ったこともない、接触したこともない対象にどうして「偏見や私怨」を抱く必要があるのだ。李信恵がここで述べている「そういうこと」とはその前の書き込みから推測するに、「#安寧通信」の文章にはすべてひらがなでルビがふってあることを指しているのだろう。「そういうことは見えないんだ」ではない。見ればわかるが、この連載の目的は「#安寧通信」の称賛や李信恵が起こしている裁判への批判ではなく、あくまで「M君リンチ事件」を読み解くための側面からの解析である。何をどう評論しようと自由じゃないのか。
さらに、断じて容認できない嘘は、
「まあ、撮影禁止の裁判所内での写真、Facebookで友達までの公開の写真をTwitterでアップしちゃうようなリテラシーのない人たちだし。」
である。鹿砦社は裁判所内での写真撮影は行っていない。「M君」が李信恵を訴えた裁判の前回期日に社長松岡が傍聴に出かけた際の写真を撮影してTwitterに掲載した方はいるが、その人は鹿砦社の人間ではない。そして鹿砦社はその写真をリツイートも「いいね」もしていない。また「Facebookで友達までの公開の写真をTwitterでアップ」など鹿砦社はしていない。この2点は完全な虚偽である。
「というわけで猫田と鹿砦社に関しては週明けぐらいに全部まとめて警察に行ってきます。」
そうだ。どうぞご勝手に。週明けと言わず、それほど気になるのであれば110番通報をしたらどうだ。李信恵は「猫田と鹿砦社」とワンセットにしているが、猫田氏の言動と鹿砦社の言動は全く別のものだ。それくらいは理解できないか?
ついでに助言しておくと「リテラシーのない人たち」は言葉の使い方が間違いだ。「リテラシー」とは文章、文脈、文意を読み解く力のことであり、ネットに写真を掲載する行為に用いるのは不適切だ。噂によると李信恵は国語の非常勤講師をしている、とのことだが、カタカナ言葉とはいえ教員であるのであれば、正しい言葉遣いを心掛けるべきだ。
「猫田と鹿砦社のライターとか関係者に個人情報をばら撒かれたり、本当に迷惑しているし普段の生活に支障が出てるので。」
繰り返すが猫田氏と鹿砦社は、まったくの別人格である。われわれは偽善者どもの仮面を剥ぐために、時に直撃取材も厭わないが、よほど悪質な公人でない限り、住所や個人情報を公開することはない。例外的に香山リカがツイッターで「どこに送ったのかちょっと書いてみれば……」と書き込みを要求してきた際には送付先を明示したが、あれは本人の要請によるものだ(にもかかわらず、翌日神原元弁護士から「削除要請」のメールが来る不思議な展開だった)。
それ以外にわれわれ(鹿砦社)がどのような「個人情報をばら撒いている」というのだ? はっきりと事例を挙げて指摘していただきたい。もし具体的事例を適示できないのであれば、それこそ李信恵の言う「名誉棄損や侮辱」である。
と李信恵は寺澤有に噛みついたあと、
上記のように興奮している。が、この中にも嘘がある。「鹿砦社と名乗らずに自宅に電話してきた田所敏夫は」とあるが、田所敏夫は鹿砦社の社員ではない。フリーの物書きだ。「辛淑玉オンニの友人だと最初に云った」は田所に確認したところ事実だ。田所は李信恵に電話取材をするにあたり、自己紹介もかねて辛淑玉の知り合いだと切り出しているがそのどこが問題なのだ。田所は辛淑玉の携帯電話番号を知っていたし、それ故その後に直接辛淑玉本人にも取材をして、辛淑玉が「M君」攻撃に転じたので『辛淑玉さんへの決別状』を本コラムと『反差別と暴力の正体』に著しているではないか。
「おいらに取材するなら、根性入れてやれ。ちゃんとしてたら受けるけど、ちゃんとしてなかったら受けないだけ。」
これも嘘だ。自分に都合が悪ければ李信恵は絶対に取材など受け付けない。「根性を入れてやれ」!? おう、そこまで言うのであれば、われわれもさらに本気で「根性を入れて」やってやろうじゃないか! ちなみにあれこれ鹿砦社に言いがかりをする李信恵は鹿砦社のツイッターアカウントをブロックしている。何かやましいことがあるのか?
「友人のFacebookの写真とか使うなよクソが。」
繰り返すが取材班は李信恵の言う「友人のFacebookの写真」など全く使っていない。
これは明確な虚偽であるだけでなく「クソ」とまで表現している。明白な虚偽を堂々と発信する覚悟はあるのだろうな、李信恵。「鹿砦社はクソ」なのだな。一度書いたものは取り消すことができない。上記に挙げた虚言といい、「クソ」呼ばわりといい、明確な名誉毀損だ。われわれは、名誉毀損だからといって、なにかといえばすぐに公権力、警察力に頼ろうとする輩とは違う。〝違う形〟で反論、反撃する。
鹿砦社社長の松岡は、ここまで言われても、まだニッコリ笑ってはいるが、彼が〝本気〟を出した時の怖さをわれわれは知っている。
松岡が若い頃、好んで使った言葉に、「彼ら反革命がわれわれに鉄を用いるならば、これに対しわれわれは鋼鉄でもって答えるであろう」(トロツキー)というフレーズがあるという。松岡が「鋼鉄」を使う時はいつだろうか。エセリベラル、エセ人権派、エセ反差別主義者の蠢動には「鋼鉄」でもって粉砕しなければならない。