いよいよ凄惨なリンチを受けた大学院生M君が、李信恵氏はじめカウンターの主だったメンバー5名を訴えた裁判の控訴審が23日(月)14:30から大阪高裁で開かれる(別館7階74号法廷)。控訴審も傍聴券の配布があるため、傍聴希望の方は1時40分から午後1時50分までに大阪高裁別館の前にお越しいただきたい。大阪高裁では地裁に続き、この裁判を「警備法廷」と位置付けている。

M君側は、微に入り細にわたり一審大阪地裁判決を分析、批判し周到に準備した長文の控訴理由書、元読売新聞記者でジャーナリストの山口正紀さんが怒りを込めて執筆してくださった意見書などを提出した。

著名なジャーナリストや学者、弁護士らによって事件の存在と実態が意図的に隠蔽されてきた本件リンチ事件に対し、われわれは被害者救済と真相究明に向け綿密な取材と調査を進め、周知のようにそれは5冊の本にまとめ出版し、心ある方々に受け容れられている。この期に及んで「リンチはなかった」などというデマゴギーは通用しない。

そんな中、ニュースが飛び込んできた。20日M君は、李信恵氏を大阪第四検察審査会に審査の申立てをしたのだ。検察審査会への申立ては、一度不起訴になった人に対しての起訴を求めて審理を求める制度である。「M君に掴みかかった」ことを認め「誰かが止めてくれると思っていた」と1審の尋問で語った李信恵氏。地裁判決では責任が認められなかったが、彼女がM君を殴ったことの証拠は多数残っている。しかもそのほとんどが、李信恵子氏と近しい間柄の人物の発言であったり、書き残したメールなどだ。一般人の感覚からすれば、刑事事件で不起訴になり、民事裁判で李氏の責任が認められなかったことは不可解としか言いようがない。

検察審査会は一般の市民により構成されるので、「法曹の世界」の常識ではなく、「一般市民」の感覚が活かされるはずだ。どのような決定がなされるかは予断を許さないが、われわれはM君と絆を強め、最後まで<真実>を求め続ける。M君の闘いは大阪高裁と検察審査会が同時並行で進むことになる。

いずれにせよ、猛暑の中闘いは第2ラウンドに入った。控訴審では、地裁判決のように個人名を誤記したり、被害者(M君)が「平手で殴られたのか」、「手拳(げんこつ)で殴られたのか」に専ら拘泥し、事の本質を見ないような裁判官ではなく、公正な判断と訴訟指揮をわれわれは期待する。また、検察審査会には、李信恵氏不起訴などという不当な決定を覆し、起訴相当の議決がなされることを望む。

一方、鹿砦社が名誉毀損等で李信恵氏を訴えた裁判と、李信恵氏が鹿砦社を訴えた裁判が18日、19日と2日連続して大阪地裁で開かれた。

鹿砦社が原告の裁判は、本来であればもう結審していてもおかしくはなかったのであるが、李信恵氏代理人の上瀧浩子弁護士が3月15日の口頭弁論で「反訴をする」と突如言いはじめ、裁判所に同じ裁判での「反訴状」をいったん出しながら、それを引っ込め、別訴を起こし、それを本訴と併合審理を求めながら認められなかった経緯がある。そのために別の裁判となったのであるが、いたずらに混乱と遅滞をもたらした。鹿砦社としては、余計な裁判を起こされた形になり、弁護士費用ほか、余分な支出や労力を余儀なくされることになった。やれやれである。

しかしながら、この2つの裁判は、そもそも李信恵氏が、自身のツイッターに「鹿砦社はクソ」、「クソ鹿砦社」などとの罵詈雑言を書き込んだことが出発点である。本通信などで何度も李信恵氏には「品性に欠ける表現は慎むよう」警告を発してきたが、それでも誹謗中傷がやまなかったために、仕方なく鹿砦社は提訴に踏み切ったわけだ。鹿砦社が提訴して以来、さすがに、以前のような発信はなくなったようだ(当然だろう)が、裁判をいたずらに引き延ばされるのは迷惑千万である。こちら側は裁判官の指揮に従い粛々と主張を行っているのであるから、まっとうな対応がなされないことは遺憾である。鹿砦社が原告の裁判の次回期日は9月12日(水)13時30分から、李信恵氏が原告の別訴のほうは同日15時からである。

闘いは第二幕が開いた! まだまだ闘いは続く――理はわが方にあり! 共に闘わん!

(鹿砦社特別取材班)

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鹿砦社 http://www.rokusaisha.com/kikan.php?bookid=000541