6月12日、リンチ被害者M君が5名を訴えた上告について、却下の連絡が代理人の大川伸郎弁護士へあった。賠償を命じられた李普鉉氏からは「賠償金を支払いたいので口座を教えてくれ」と代理人から連絡があった。一方金良平氏からは何の連絡もないので、大川弁護士は金良平氏の代理人に「賠償金の支払い」を求める旨と、大川弁護士の銀行口座明細を記載したFAXを送付したが、7月2日現在大川弁護士には、金良平氏の代理人から何の連絡もないという。
確定判決で約114万円(プラス利息)の支払いが命じられた金良平氏。大阪地裁の法廷でも尋問の際は、M君に向かい一応「謝罪」の態度をとっていたが、それは心からのものであるとは到底感じられなかった。まさか、ではあるが金良平氏がM君に対して賠償金の支払いを行わなければ、M君の被害は永遠にあがなわれないこととなる。金良平氏はエルネスト金 @erukimnenのハンドルネームで、最高裁却下が伝えられた6月12日の前日まで、実に多くの書き込みを行っていた。しかしそれ以降は意見の表明などは一切控えているようだ。
これほど頻繁にツイッターをする時間があったら、M君の弁済に充てるお金を準備するのに、どうして働かないのだろうか。相変わらず居丈高な発信が目立つが、金良平氏に「反省」の気持ちはあるのだろうか。そして、仮に自分で賠償金が準備できなくとも、知人(彼には少なくともM君リンチ現場に臨んだ4名の友人がいる)などに、用立てしてもらい、M君への賠償金を支払う気持ちと準備があるのだろうか。
もし、現在金良平氏がM君への賠償金支払いの算段で、忙殺され連絡が取れていないのであれば、取材班は上記懸念を取り消し、金良平氏にお詫びする。しかし、判決確定後「賠償金支払い」がM君の代理人から伝えられて約半月が経過する。「支払う気があるのか」、「すぐには支払えないのであれば、どのように弁済するのか」くらいは連絡があってよかろう。
そのようなことは、断じてあり得ないと信じるが、まさか金良平氏は裁判所の判決を「踏み倒そう」と考えてはいまいか。そのことに「悪知恵」を貸している金良平氏の「悪友」はいまいか。金良平氏に告ぐ。あなたのそばで、もしそのような「友人」を装った人間がいれば、その人はあなたを永遠に「社会的存在」ではなくそうと企図する、あなたの本質的な敵である。金良平氏は裁判所の判決通りの金員をM君に支払えば、民事的な責任は果たしたことになる(道義的責任はともかく)。しかし、もし金良平氏が策を弄してM君への賠償金支払いを行わなければ、永遠に「裁判判決不履行者」の負い目をおわなればならない。
我々は知っている。しばき隊の連中は「用済み」になった、あるいは「お荷物」になった人間をいかに冷酷に切り捨てるか。その結果最悪の事態に陥った人間もいるではないか。
もし金良平氏にM君への賠償金支払いの財力がなければ、「人権」、「差別」を口にする「友達」のために、「M君リンチ現場」に居合わせた4名は、金良平氏の人生を縛る永遠の十字架から彼を解放するために、金良平氏に資金援助をすべきである。それこそが、冷酷な法によるものではなく、真に人間的な問題解決と金良平氏の人生を助ける道ではないのか。
取材班は被告諸君と、その代理人弁護士の方々へ金良平氏の将来を案じて、あえて提案するものである。
◎[参考音声]M君リンチ事件の音声記録(『カウンターと暴力の病理』特別付録CDより)
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