6月30日付けの私からの戸田ひさよし前大阪門真市議への「ご質問」に対し戸田氏より、返答(「9・17戸田見解」)が届いています。ちょうどその頃は鹿砦社創業50周年記念出版の編集・製作作業に慌ただしく、その旨戸田氏に伝え再返答の猶予を要請、また私のFBでもお知らせしていました。ようやく記念出版の作業が校了いたしましたので、戸田氏へ再返答しようと「9・17戸田見解」を熟読し始めたのですが……。
まずは10月20日、別掲の再返答をメールにて戸田氏に送りました。戸田氏が私に「弾劾質問状」を本年6月9日に送ってきて以来、本件の議論を「公開でやろう」と合意し、私は、戸田氏が設定した期限6月30日に「弾劾質問状」に回答すると共に戸田氏へ「ご質問」を発しました。
戸田氏からの返答を待っていましたが、私も記憶がはっきりしないほど戸田氏からの返答に日にちが掛かりましたので(本心では、もう来ないのではないかと思ったぐらいです)、戸田氏からの返答文に言及する前に、まずこのかんのやり取りを振り返りたいと思います(当事者の私が覚えていないほどですので、直接関係のない方々はほとんど記憶にないでしょう)。そうして時系列を整理したのが戸田氏への再返答の冒頭のくだりです。
戸田氏からの返答(「9・17戸田見解」)では、もう私を「相手にしない」とか「(私からの)質問に答えない」とか、待たせた挙句、肩透かしであると共に非礼なことです。みなさん、そう思いませんか?
さらには、「人間としての信頼感も絶大」な前田朗教授や、「俄然信頼出来る仲間」の趙博氏や仲岡しゅん弁護士ら「信頼する仲間と共に進むのみ」と宣言しています。前田・趙・仲岡氏らについては、これまでさんざん述べていますので、ここではコメントを省きますが、まあ、言わせていただければ、「類は類を呼ぶ」ということでしょうか。人を信用させておいて平気で掌を返す者らを「信頼」し「共に進む」と言うのであれば、それは戸田氏の勝手でしょうが……。
そのように戸田氏は、私からの「ご質問」にはほとんど答えてくれませんでしたが、ただ私が借金で訴訟沙汰になったなどというデマに対しては到底許容できませんので、これについては10月31日までの期限で回答を求めています。
人間誰しも誤りはありますから、誤認なら誤認でも仕方ないと言えば仕方ありませんが、こうしたことに対する態度で戸田氏の人間性が現れると思います。戸田氏は私を攻撃する材料として松岡借金訴訟説をみずからのサイトに晒し、私への世間の評価を貶め、さらに鹿砦社の業務に悪影響を与えたといえますので到底許容できません。みなさんがもし、このようなことをされたらどうですか?
ご承知のように鹿砦社は、李信恵氏による「鹿砦社はクソ」「クソ鹿砦社」といった悪罵の連続に対し民事訴訟を起こし、李信恵氏の不法行為を裁判所が認めました。いやしくも「反差別」運動のリーダーがこんな汚い言葉を発し他人を攻撃してはいけないんですよ。戸田氏についても、氏のサイトの閲読者数や影響力などは鹿砦社の比ではありません。戸田氏に然るべき対処を求めます!
戸田ひさよし 様
2019年10月20日
株式会社鹿砦社
代表取締役
松岡利康
冠省 失礼いたします。
さて、9月17日(修正版同月19日)に「鹿砦社・松岡代表の『6/30回答』への9/17戸田見解~反ヘイトの行政づくり運動等にネトウヨ並のイチャモン・デマ誹謗で敵対する松岡氏弾劾」を拝受いたしております。
折り返しメール差し上げましたように、ちょうどその頃、小社創業50周年記念出版(『一九六九年 混沌と狂騒の時代』。内容は別途広告参照)の編集・製作作業に追われ再返答の猶予を要請し失礼いたしました。お陰様でそれも16日に校了いたしましたので、あらためて戸田さんの「見解」を熟読しそれに再返答させていただきます。
[1]時系列の整理
かなり時間が経ってしまい、議論自体が消滅してしまった感がありますので、まずは時系列を整理しておきます。
・5月23日 「【カウンター大学院生リンチ事件】前田朗教授の豹変(=コペルニクス的転換)に苦言を呈する! 鹿砦社代表 松岡利康」(http://www.rokusaisha.com/wp/?m=20190523)を「デジタル鹿砦社通信」に掲載。
・6月9日 戸田さんから松岡に対して「弾劾質問状」が届く。回答期限が6月30日とされていた。
・戸田さん要求の期限の6月30日松岡回答。同時に戸田さんに対して「ご質問」で、戸田さんが求めた期限同様3週間後の7月21日(日)までの回答を要請。7月1日 松岡デジタル鹿砦社通信に、「戸田ひさよし前大阪門真市議からの『弾劾質問』に回答します! また、私からの『ご質問』にもお答えください! 鹿砦社代表 松岡利康」(http://www.rokusaisha.com/wp/?p=31283)掲載。
・7月11日 戸田さんから回答期限延期の申し入れ(1回目)。
・8月28日 戸田さんから再度の回答期限延期の申し入れ(2回目)。
・9月15日 戸田さんから3度目の回答延期申し入れ(3回目)。
・9月17日 戸田氏から回答(→9月19日修正版)届く。
このように私は戸田さんに要請された回答期限を守りましたが、戸田さんからは3度にわたる「回答延期の申し入れ」がありました。しかし、誰にも忙しい時期や手を抜けない仕事というのはあるものです(私もこのかん、そのような仕事に取り組んでいました)。戸田さんからの回答延期要請は「よほど大切なことでお忙しいのであろう」と思慮し、あえて問題にはしませんでした。戸田さんからのメールには「ちなみに、今回の『戸田都合による対応遅れ』に関して、松岡氏が戸田をどのように批判しようとも、それは松岡氏の自由に属する事だと、私は認識しております」(7月11日メール)との謙虚な見解表明もありましたが、前述の通り誰にでも「事情はある」との考えから、戸田さんの回答延期要請を受け入れました。
次いで8月28日には2回目の回答延期要請が戸田さんから届きました。その中で戸田さんは、「鹿砦社・松岡代表へ。私は下記の7/11発信メールで、『最も遅くとも8月下旬までの見解表明』、と言明しましたが、諸般の事情で、どうしてもそれがかなわなくなり、『9/15までには必ず』、と延期せざるを得なくなりましたので、ご連絡させていただきます。『これが最後の延期』であり、今度こそは必ず期限を守りますので、ご容認下さい。
なお、7/11メールに書きましたように、『戸田都合による対応遅れ』に関して、松岡氏が戸田をどのように批判しようとも、それは松岡氏の自由に属する事だと、私は認識しております。」と書かれていました。2回目の延期要請ということで、私には回答期限を区切っておきながら、少々自分の事情を戸田さんは優先しすぎるのではないか、との想いもありましたが、懇願調の文章をあげつらうのも大人げないと思い、再度の回答延期も受け入れました。
さすがに9月15日には戸田氏から回答を頂けるであろうと思っていましたが、9月15日当日になり、3度目の回答延期要請が来ました。言論の基本的なルールに立てば、みずからが最初に議論を提起し、その回答期限を設けたのですから、相手(この場合私です)の質問にも、同様に対応するのがルールではないでしょうか。
それでも、何回も繰り返しますが、人には絶対に外せない仕事や事情が、時としてあるものです。私は2回目の回答延期要請までは戸田さんの要請を、黙って甘受しましたが、さすがに3度目になると少し穏やかな気分ではいられませんでした。考えてもみてください、もし私と戸田さんの立場が逆であったら、私が1回目の「回答延期要請」するや、戸田さんは私を非難したのではないでしょうか(そのように感じさせるトーンの文面があります)。
[2]遅れに遅れて届いた「見解」──それでいて、私に対し「今後相手にしない」、「デタラメ主張する人物からの『質問』に回答する事もしない」との宣言はいかがなものでしょうか?
このような経緯を経て届いたのが、今回の戸田さんからの回答です。小社創業50周年記念本が校了し、あらためて熟読すると、回答内容は3度の延期(2カ月間)を私に強いたものとは思えない、誠に酷い内容です。戸田さんは私の質問にほとんど答えていません。それどころか、
《【5】愚劣な腐敗を進める鹿砦社・松岡氏を爾後相手にせず!私は私の信頼する仲間と共に進むのみ。
(1)この間、「カウンター大学院生暴行事件」を巡る松岡氏と前田先生の論議を見てきたが、私には圧倒的に前田先生の主張が腑に落ちるし、人間としての信頼感も絶大である。盟友の趙博氏にしても仲岡弁護士にしても断然信頼出来る仲間であり、その友誼は変わらない。
(2)逆に「6/30回答」によってその腐敗性が明らかになった松岡氏については、今後相手にしない。当然にもこれほどまでにデタラメ主張する人物からの「質問」に回答する事もしない。
(3)この「9/17戸田見解」に対して松岡氏がどのように対応しようとも自由であるが、私への新たな攻撃がなされた場合は、当方のやりやすいやり方で断固として反撃追及する。
(4)当方の「6/10弾劾質問状」記載の<「デジタル鹿砦社通信:5/23」における戸田に関してのデマ誹謗の記述を撤回、謝罪されたい。>という要求は、今後も継続する。~「ヘイト加担公務員N追及配転要求」が「公務員いじめ・迷惑行為・業務妨害である」というデマ~
(5)鹿砦社・松岡氏は、「6/30回答」で展開した愚劣で反動的な諸々の主張を撤回し、真摯な反省の姿勢を示せ。
(6)ヘイト問題については、「ヘイトを許さない社会づくり」のための全国各地での実践や論理を鹿砦社組織として一から勉強した上で、適切有効な取材・報道が出来るように努力せよ。》
と、一方的に私(及び鹿砦社)を非難した挙句、「逆に『6/30回答』によってその腐敗性が明らかになった松岡氏については、今後相手にしない。当然にもこれほどまでにデタラメ主張する人物からの『質問』に回答する事もしない」と言い切っておられます。
戸田さん、いくらなんでも、紳士的に回答の延期を2カ月遅らせることを了承した相手に、「これほどまでにデタラメ主張する人物からの『質問』に回答する事もしない」とは失礼の度を越していませんか? 回答に窮して一方的に議論を打ち切られた前田朗教授と同じですね。
仮に私をそのように見なしているのであれば、2カ月も回答を延期せず「あなたとは今後一切のやり取りをしない」と直ちに通告いただければ済んだ話ということになりはしませんか? 私は末節で意見の違いがあろうとも、戸田さんとの議論の中で「反差別」とはいかにあるべきか、を深めたいとの想いもあって公開の討論を受けたのです。それを一方的に私(鹿砦社)を罵倒し尽くして、「『質問』に回答する事もしない」は、完全に言論のルール違反です。そうではないですか?
戸田さんのご回答は、私が質問した8項目のうち、「ご質問2」にしかお答えいただいておりません。「ご質問2」について戸田さんが、どのようにお考えかは理解しました。N氏に対する人物評価と、戸田さんの取った行動についての見解が、私と戸田さんとでは異なることは確認できました(戸田さんは大阪で「在特会」と思われる集団から、酷い暴行を受け、眼鏡を損傷されたご経験がおありであることを承知しています。あのような暴徒は私も断じて許せませんし、戸田さんが当時お感じになった、差別的暴徒への怒りも理解できます。
しかしながら、戸田さんが職場(児童相談所)を訪問されたN氏は、街頭で差別言辞を振りまく行動に参加したことのある人物ではありません。彼は在特会を明確に嫌悪しています。集団暴行と言っても差し支えないほどの酷い襲撃を経験なさった戸田さんが「街頭での明確な差別行動」に怒りを感じることには、私も共感します。でもN氏は保守的な考えの持ち主(時に差別的ととらえられることもあるでしょう)ですが、あくまでも、ネット上で自身の意見を開陳しているだけの人物です。私は、戸田さんがサイトで書かれたN氏へのイメージからコワモテの方と思っていましたが、裁判傍聴でたびたび会って話すと、まさに人の好い下級地方公務員でした。
そのような人物の職場に、戸田さんともあろう方が遙々赴く必要があったのかとの疑問は依然変わりません。戸田さんが嫌う“弱い者いじめ”としか私には思えません。戸田さんのような大物が訪問するのであれば、日本会議や神社本庁、あるいは首相官邸など、もっと明確に差別意識、及び権力を保持した対象があったのではないでしょうか。
他の質問についても「公開」の議論を相互に承諾したのですから、是非お答えいただきたい。繰り返しますが私は、戸田さんの要請を受け入れ期限から2カ月(6月30日に「ご質問」を発して2カ月半)も待ったのですよ。
[3]私が借金で訴訟沙汰になったとのデマに対しては厳重に抗議し明確な説明と撤回と謝罪を求めます!
特に、絶対にお答えいただかなければならないのは、
《ご質問3: 6月1日の戸田さんのサイトで、「『松岡氏の旧ブント仲間OBからの借金踏み倒し事件』を戸田が信頼する複数の被害関係者から話を聞いて」「『借金事件』は裁判になったけれども、原告(貸した側)が(不当に?)負けた」云々とありますが、この原告の名前、裁判所、事件番号を明らかにしてください。》
です。はっきり申し上げますが、これは事実無根の極めて悪質な名誉毀損です。この質問に対し戸田さんは「恫喝をかけてくる始末である」と述べられていますが、果たしてそうでしょうか?
この際、他の質問項目は度外視しましょう。戸田さんは明確に《松岡氏の旧ブント仲間OBからの借金踏み倒し事件』を戸田が信頼する複数の被害関係者から話を聞いて」「『借金事件』は裁判になったけれども、原告(貸した側)が(不当に?)負けた」》と記載されましたが、そのような事実はないのです。私の質問は「恫喝」でもなんでもありません。これがいかに重大な名誉毀損(鹿砦社に対しては「営業妨害」)に該当するかは、長年市会議員をなさってきた戸田さんであれば、おわかりでしょう。
現在警察をはじめ権力が「関西生コン」に対しでっち上げ弾圧をしています。でっち上げとは「事実のないこと」です。「関生」へのでっち上げ弾圧を糾弾する戸田さんが、私(と鹿砦社)に対して、非常に悪辣なでっち上げを明言されました。しかも戸田さんはそのことについて一切お答えにならない。
最後通告です。私(たち)はいたずらに、問題を係争案件にはしたくありません。ですから、
《ご質問3: 6月1日の戸田さんのサイトで、「『松岡氏の旧ブント仲間OBからの借金踏み倒し事件』を戸田が信頼する複数の被害関係者から話を聞いて」「『借金事件』は裁判になったけれども、原告(貸した側)が(不当に?)負けた」云々とありますが、この原告の名前、裁判所、事件番号を明らかにしてください。》
についてだけは、真摯な説明と撤回と謝罪を要求します。この件だけですからすぐに答えることができるでしょう、回答期限は10月31日とさせていただきます。
この件については、事実無根(悪質なデマ)ですから、戸田さんには、明確な説明責任があります。戸田さんが本件について、撤回と謝罪を明確にしていただければ、私はこれ以上戸田さんを追及するつもりはありません。考え方の違い、感性の違いといった問題ではなく、ことは重大な名誉毀損なのです。真摯なお答えをお待ちいたします。
[4]戸田さんが連携する人たちによるヘイトスピーチ、ヘイト行為について戸田さんのご意見をお聴きしたく存じます!
もう一つ、いい機会ですから、これは質問項目にはありませんが、ぜひお聴きしたいと思います。
戸田さんは今回の「9・17見解」において、私が「反ヘイト」分野になると「歪んだ判断と行動になってしまう」と批判されています。とんでもありません、私は原則的にいかなる差別にもヘイト行為にも反対しています。似非反差別主義者や似非反ヘイト主義者とは違い、いわば「左」からの差別やヘイト行動をも批判しています。
例えば戸田さんが連携する「カウンター/しばき隊」に私が疑問を覚えたのは、彼らによる、韓国から母子で研究に来日している鄭玹汀(チョン・ヒョンジョン)さん(当時京大研修員)に対する激しいバッシングでした。さらに公立病院に勤める在日の金剛医師に対する攻撃、これは、あろうことか勤務先の病院にまで複数の人物によって激しい電凸攻撃がなされました。ことは人の生死に関わる病院ですよ、これをやった者らに「人権」という思想はないのでしょうか。戸田さんは当然、鄭さんや金医師に攻撃をやった者らを「お前ら、何をやってるんだっ!」と一喝し批判されますよね? 鄭さんや金医師は、差別主義者でも極右・ネトウヨでもレイシストでもありません。鄭さんや金剛医師への口汚い言葉こそ、言葉の真の意味でヘイトスピーチですし、そうした行為こそヘイト行為ですので、私はこのカウンター/しばき隊によるヘイトスピーチやヘイト行為をやった者たちを実際に批判しています。戸田さんが「反ヘイト」をおっしゃるのであれば、戸田さんが連携している者らによるヘイトスピーチ、ヘイト行為を人間関係とは関係なく批判されますよね? 私には戸田さんがカウンター/しばき隊によるヘイトスピーチ、ヘイト行為を批判されているのを見たことがありません。もし過去にカウンター/しばき隊メンバーの言動を、戸田さんが批判された事例があれば、その部分をご教示ください。
誰にでも勘違いや間違いはあります。無意識に差別的な言動を行う可能性は、私にも戸田さんにもあります。世界には私たちの知らない価値観が無限に存在するのですから。そういった場合には、いきなり人格否定ではなく、当該「行為」を批判すべきだと考えますがいかがでしょうか?
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◎松岡利康「戸田ひさよし前大阪門真市議からの『弾劾質問状』に回答します! また、私からの『ご質問』にもお答えください!」(2019年7月1日付け本通信)
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