ずいぶん前に話題になった『平気でうそをつく人たち~虚偽と邪悪の心理学』(M・スコット・ペック著、草思社刊、1996年。現在は草思社文庫)というタイトルの本を思い出しました。出版直後、タイトルに惹かれて購読した記憶がありますが、書棚に見当たらず、今は文庫になっているというのでアマゾンで取り寄せました。思ったように分厚い本で、今読み直しているところです。「平気で嘘をつく人」の心理や気持ちを知るために。
先の李信恵の「陳述書」でも、例えば「李信恵さんの裁判を支援する会」事務局長の要職にありリンチ事件直後に加害者らに対する事情聴取の場に同席した岸政彦教授が「『リンチ事件』と称する暴行事件に関して、事実関係も何も全く知らないのです」という記述は誰が読んても嘘だと判ります。
私たちが事情を知らないと思ってか、李信恵という人は、こうした嘘を平然と書く──取材などで会った多くの人から、李信恵が「平気で嘘をつく人」だとたびたび言われました。当初は半信半疑だったのですが、別掲のツイートで、「ああそうか、こういうふうにして、この人は物語を作り嘘をつくのか」と思った次第です。
ここで李信恵は、「月曜日の裁判の日、早く到着したので入った喫茶店で。ずっとこっちを見て立ち上がったり、辺りを見回したり、近くまで来る男性がいて。怖いし何だろうかと思ったら、鹿砦社の松岡氏ってことを後で知ったり。」とツイートしています。
残念ながら、こういう事実はありません。虚偽のツイートで、まさに名誉毀損ものです。私松岡が初めて彼女の顔を拝したのは、この裁判の本人尋問ででした。それまでは一面識もありませんでしたし、当日の尋問の前に喫茶店で会ったこともありません。顔かたちも知りません。何という名の喫茶店ですか?この件をネットで批判しましたが、李信恵からの反応はなく、沈黙し逃げています。よくこんな見え透いた嘘が平気でつけるものです。
そして今回の「陳述書」での岸政彦教授が「『リンチ事件』と称する暴行事件に関して、事実関係も何も全く知らない」という、誰が読んても嘘と判ることを平然と、まことしやかに記述しています。
くだんのリンチ事件が発生するまで李信恵や上瀧浩子弁護士の仲間で昵懇だった凜七星(上瀧弁護士とは「友だち守る団」というグループで一時一緒に活動)は、『真実と暴力の隠蔽』(134ページ)で、「たぶんねぇ、悪いのはだいたい李信恵なんですよ。彼女は言い訳だとか、話を捻じ曲げて自分の都合のいいようにするのが得意」と私に仰いました。なるほど、合点がいきました。
さらに、このたびリンチ事件について調べ直す過程で、神原元弁護士と、しばき隊/カウンターグループのボス・野間易通のツイッターのやり取りが出てきました。
リンチ被害者M君が必死で録音した音声データを、あろうことかリンチがなかったことの「証明」だと、恣意的に事実を捻じ曲げています。この人たちの頭の構造が理解できません。この音声データが明るみに出るや、こうした三百代言を思い付き、まことしやかに公言しています。
ナチスの宣伝相・ゲッベルスは、「ウソも百回つけば本当になる」との有名な言葉を遺していますが、いやしくも「人権」だ「反差別」だと声高く語る人がやる手法ではありません。
このように彼らにかかっては、いかなる証拠も自分らの都合のいいようにこじつけられ偽造されてしまいます。
みなさん、リンチの最中の録音(『真実と暴力の隠蔽』に付けたCD)をお聴きください。ちょっと聴いただけで吐き気がしますが、これがなんでリンチがなかった「証明」になるのでしょうか?
しかし、賢明なみなさんは、私たちが額に汗し這うように調査・取材しまとめ上げた5冊の本によって、彼らがいくらまことしやかに言い募っても、その中のウソを見抜いているでしょう。もうウソは通用しません。(本文中敬称略)
M君リンチ事件 http://www.rokusaisha.com/wp/?cat=62