残念な結果がつづくと、急にうそのように連勝を始める今シーズンの阪神タイガース。「強いのか? 弱いのか?」5月25日時点では18勝29敗1分。セリーグ最下位ですから、強いというには無理があります。でも、全然見どころのない「ダメ虎」かといえば、そうでもないのです。成績以上に「勝ち様」の良い試合、残念だけど負けた試合の印象が深いので、借金が11もあるような気はしないんですよね。
そこで今年の阪神タイガース、および実戦日の甲子園球場がどのような雰囲気なのかを探るため、行ってきました!22日対巨人戦です!14時プレーボールの甲子園球場は12時開門です。試合前の球場周辺を一回りしてみましょう。
リニューアル当時はまだ元気のなかった甲子園名物の「ツタ」がかなり成長してきた様子がわかりますね。球場外の一塁側では各選手の写真とともに、感染予防策にかなり気を使っています。
近本は真面目に指示を聞きそうですね。大山も「体調に異変があればすぐ近くの係員にお声掛けを」と。
この2ショット、わざとじゃないでしょうけど、去年の緊急事態中どなたかの家で大騒ぎしてコロナにかかってしまった、藤浪投手と、これまた前回4月6日登板のあとに陽性が判明して登録抹消も、この日久しぶりに先発登板の「コロナ陽性2投手」。偶然にしろこういうポスターを作製できるのも、阪神タイガースの魅力です。
こんな感じで感染予防には本当に細かく配慮されていました。
おっとさらに少し歩くと、喫煙所がありました。そこそこ広いと思われますが「ご利用人数は3人まで」のシールが貼られています。私はタバコを吸いませんが、甲子園は球場内部にも結構喫煙所が設けられているのは、愛煙家にとって嬉しい配慮ですね。
さらに歩を進めてバックスクリーンの裏に回ります。五月晴れ空の爽やかさが伝わるでしょうか?
おっと、この写真では阪神タイガースの旗がはっきり見えません。
そうそう、こんな感じで吠えまくって欲しいところです。今日の巨人戦はどうなることでしょう。
あれっ? 急に青葉に隠れたどこにでもありそうなビルが目に入りました。ひょっとして、ここが噂の鹿砦社本社では? やはり甲子園球場からは本当に近いんですね。
さて、球場の隣には「甲子園歴史館」という立派な建物があります。
入り口を覗いてみると…
入館料、おとな900円!高いぞ!さらにスタジアムツアーは大人2000円!しかしスタジアムツアーでは球場内のふつうは入ることのできない場所に案内されたり、OBが直接説明してくれることもあるそうですから、ファンにとっては安いのかもしれません(私には手が出ませんが)。
びっくりしているとスタジアムツアーに参加する男性が女性係員に引率されて球場に向かってゆきました(これも料金のうちでしょう)。
さて、開門時間近くになり駅周辺の人も増えてきました。
駅の改札口から球場方向に歩いていると、懐かしの声が!「券余ってたら買うよ」すれ違う瞬間絶妙のタイミングでかけてくる小声。懐かしの(?)ダフ屋さんです。
ボロボロのジーンズの兄ちゃんは同じ場所で、自転車のおっちゃんは後ろから声をかけてきました。お姿から拝察するにあまり景気はよさそうではありませんね。
さて、余談はともかく球場の中に入りましょう。今日は一塁側内野席「アイビーシート」での観戦です。
やっぱり甲子園は広いですね。まだ試合開始まで2時間近くありますが、お客さんもそろそろ入り始めています。阪神タイガースの練習はすでに終わっていて、グランドで練習しているのは巨人の選手どもです。この日は両チームともに「復刻版ユニホーム」着用の試合でした。これがいけない。阪神の選手はほぼわかるのですが、ユニホームに名前がないので、巨人の選手を見分けるのが非常に難しいのです。だいたい巨人は強いのですが、最近では顔を知らない選手も多々いるので、ちょっといかがなものかと思いました。試合開始40分前。だんだん観客席が埋まってきましたね。この写真はネット裏最前列からグランド整備が行われている様子を眺めたものです。
「グランド整備をやらせたら世界一」の呼び声高い、甲子園園芸の皆さんが無駄のない動きでグランドを綺麗にならしてゆきます。
朝日放送テレビの解説は関本さん、ラジオは桧山さん。MBSは谷繁さんです。皆さん近くで見ると大柄です。仕事前なので愛想はよくありませんでした。(つづく)
▼伊藤太郎(いとう・たろう)
仮名のような名前ながら本名とのウワサ。何事も一流になれないものの、なにをやらしても合格点には達する恵まれた場当たり人生もまもなく50年。言語能力に長けており、数か国語と各地の方言を駆使する。趣味は昼寝。