今の私たちにはピッタリの言葉です。私たちは、おこがましい言い方をすれば、これまで幾度となく「壁」を破り、その都度その都度危機を乗り越えてきました。
17年前の「名誉毀損」に名を借りた出版弾圧でもそうでした。さすがにこの時ばかりは再起不能と誰もが思ったといいます。知人の一人が、裁判に関わる、とある弁護士に尋ねたら「残念ながら今回はダメでしょう」と冷たく答えられたそうです。実際私(たち)も再起できるできないを考えるいとまさえなく、ただ我武者羅に「きょうを精一杯生きよう」「前に進もう」という気持ちだけで頑張っていただけです。それしかできませんでしたので。
7月12日は、いわば「弾圧記念日」です。今でも17年前のこの日のことは忘れようにも忘れられません。この時の悔しさがバネとなって前に進み「壁」を破ることができ奇跡の再起を果たせたと今でも思っています。私らの一部を除いて、「もうアカンやろ」と誰もが思っていたところ、「壁を越えてゆく」ことができたのです。
そうして10数年が経ち、誰もが予期しなかった新型コロナ襲来──再び立ちはだかった「壁」。
しかし今回も私たちはなんとしてもこの「壁」を破り突き進んで行かねばなりません。
コロナが来なければ、急激な落ち込みもなかったでしょう。おそらく当初の予定通り私は後進に道を譲り経営の中心から外れていたでしょう。一気に奈落の底に突き落とされたことで、この「壁」を突破するため老骨に鞭を打ち打ち頑張らなければならなくなりました。私たちは必ずこの「壁」を突破する!
6月が終わり、本年も半分が過ぎたことになります。今夏も猛暑の気配です。この暑さに負けずお過ごしください。私たちが奮闘する様を見つめ側面から援護ください!
(松岡利康)