2024年3月、金沢レインボープライド事務局長が覚醒剤の所持・使用で逮捕・起訴。読売新聞に続き、共同通信のニュースサイト「47NEWS」がこれを報じたが、あいかわらず、容疑者の名は伏せられていた(https://www.47news.jp/11022962.html)。

LGBTQT+団体「金沢レインボープライド」が謝罪 元スタッフが覚せい剤取締法違反の容疑で逮捕・起訴(共同通信2024年06月06日11時46分)

LGBTQ+団体「金沢レインボープライド」が謝罪 元スタッフが覚せい剤取締法違反の容疑で逮捕・起訴/47NEWS
2024年06月06日 11時46分

 一般社団法人の「金沢レインボープライド」(共同代表・松中権、Diana Hoon)が6日までに公式サイトを通じ、元スタッフが覚せい剤取締法違反の容疑で逮捕・起訴されたと報告し、謝罪した。

 公式サイトに5日付で「ご報告とお詫び」を掲載。「本年3月に弊団体元スタッフが覚せい剤取締法違反の容疑で逮捕・起訴されました。このような事件が発生したことは誠に遺憾であり、関係の皆様方に多大なるご心配とご迷惑をお掛けしておりますことに対し、深くお詫び申し上げます」とつづった。

 警察の捜査に全面的に協力しているとし、「今後は裁判の行方を見守り、事実関係を踏まえ厳正に対応してまいります。また、弊団体全スタッフの法令遵守の取り組みを一層徹底してまいります」と伝えた。

 同団体は、活動について「金沢レインボープライドは、LGBTQ+(性的マイノリティ)への理解促進を通じて、金沢そして北陸全体が多様性を大切にし、誰もが安心して暮らせる地域となることを目指して活動しています」としている。

LGBT団体の事務局長、つまりは幹部が覚醒剤で逮捕・起訴されたという大事件にもかかわらず、匿名であるうえ「元スタッフ」と表現。「LGBTに配慮」も、ここまで来ると滑稽だ。

元ゲイ雑誌編集長・冨田格氏も不自然な匿名報道にツッコミ

ところが、この事務局長の名は容易に知ることができる。と言うのも、犯行現場となった「かなざわにじのま」は鳴り物入りでオープンした施設であり、その際のウェブ記事を見れば、彼の名前も顔写真も出てくるのである。金沢レインボープライド事務局長・奥村兼之助さん、と。

たとえば、中日新聞では、こうだ(https://www.chunichi.co.jp/article/638763)。

かなざわにじのま開館の際の中日新聞の報道では、容疑者の名も顔も犯行現場もバッチリ

北陸初「多様性」の拠点 「金沢にじのま」開館/中日新聞
2023年2月19日 05時05分 (2月19日 10時16分更新)
「仲間に出会え、話せる場できた」

 LGBTQ(性的少数者)の当事者をはじめとする多様な人たちが集う「金沢にじのま」が十八日、金沢市池田町の竪町商店街そばに開館し、記念パーティーがあった。念願だった常設の居場所の完成に、参加者は「仲間に出会え、話せる場所ができた」と喜んだ。

 LGBTQ向け施設は、東京や大阪など国内に数カ所しかなく、北陸地方は初めて。当事者らが安心して自分の性について相談できたり、障害者や外国にルーツを持つ人を含めた多様な立場の人たちの活動拠点としても活用が期待される。

 にじのまは一般社団法人「金沢レインボープライド」が中心となって寄付金などを調達し、築百年以上の金沢町家を修繕。事務局長の奥村兼之助さん(49)が責任者として常駐する。奥村さんはエイズウイルス(HIV)の相談員研修を受講し、「治療や生活上の不安が楽になるサポートをしていきたい」と話した。

 パーティーには各地から当事者や支援者が駆けつけ、約五十人が「ハッピープライド」と声を合わせて乾杯し、完成を祝った。身体的特徴で男女の性別が判断しづらい「インターセックス」当事者の森下ゆうきさん(43)=福井市=は「知り合う機会、話せる場所が少ないので、すごい貴重」と歓迎した。

 石川県白山市で当事者の会を催す助産師植田幸代さん(61)も「学校の性教育で自分のことをカミングアウトする生徒も増えてきた。『行けば、誰か話をしやすい人に出会える』と伝えられる場所ができた」と期待した。にじのまの開館は正午?午後九時(毎週火、水曜定休)。今後は飲食物も提供するほか、交流スペースやシェアオフィスの運営体制を順次決める。

奥村兼之助氏は、かなざわにじのまに「責任者」として常駐していた。ジャンキーに一体なんの「責任」を負わせていたのか謎ではあるが、施設の利用者は常に、このヤク中歴20年のゲイと接触していたということだろう。覚醒剤常習者による過去の無差別殺人事件、通り魔事件などを思い返すと、大きな事件が起きなかったのは僥倖だったとさえ感じられる。

記事では「にじのまは一般社団法人『金沢レインボープライド』が中心となって寄付金などを調達し、築百年以上の金沢町家を修繕」と説明されているが、今でも以下の通り、クラウドファンディングのページは残っている。

結果的に「多様な人」の中にシャブ中も含まれてしまうとは、支援者たちは夢にも思っていなかったことだろう

READY FOR
金沢町家をLGBTQ+や多様な人が集えるクリエイティブな居場所に!(https://readyfor.jp/projects/kanazawanijinoma
金沢にじのまプロジェクト(代表:松中 権)

2022年10月31日に終了したこのクラファンでは、金沢町家の改修費用として約750万円を集めている。また、このプロジェクトには小島慶子氏や乙武洋匡氏といった著名人も応援メッセージを寄せている。元々、LGBT活動家と共に精力的に活動してきた方々ではあるが、今となっては、いい面の皮であろう。

LGBT活動家に批判的なLGBT当事者には大変ウザがられている小島慶子氏もこの通り

五股不倫報道後も、乙武洋匡氏とLGBT活動家はズッ友! だって、五股不倫もまた性的多様性のひとつだから!(?)

人々の善意のしるしである750万円もの大金を集め、金沢町家を改修、地名を冠した施設「かなざわにじのま」をオープンしておきながら、覚醒剤使用歴20年のゲイを常駐させる……なんという裏切りだろう。

さらには恐ろしいことに、この「かなざわシャブのま」と化した施設では、子供たちを集めたイベントまで開催されていたのである。(つづく)

◎森奈津子 LGBT犯罪録 かなざわシャブのま事件
 ── 金沢レインボープライド事務局長が覚醒剤で逮捕

〈1〉http://www.rokusaisha.com/wp/?p=50290
〈2〉http://www.rokusaisha.com/wp/?p=50306
〈3〉http://www.rokusaisha.com/wp/?p=50381

▼森 奈津子(もり・なつこ)
作家。1966年東京生。立教大学法学部卒。1990年代よりバイセクシュアルであることを公言し、同性愛をテーマにSFや官能小説、ファンタジー、ホラー等を執筆。
Xアカウント https://x.com/MORI_Natsuko
森奈津子 LGBTトピック https://x.com/morinatsu_LGBT

今こそ、鹿砦社の雑誌!!

◎『紙の爆弾』 amazon https://www.amazon.co.jp/dp/B0D5R2HKN5/
◎『季節』 amazon https://www.amazon.co.jp/dp/B0CWTPSB9F/